2019年6月10日 更新

UCLAカットとは?バスケの戦術についてわかりやすく解説!

バスケットボールにはいくつかのオフェンスフォーメーションがあり、その中でも最もポピュラーで、様々な戦術の基礎となりえるフォーメーションがUCLAカットと言われています。今回はそんなNBAでも使われているUCLAカットについてわかりやすく解説していきます。

  
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UCLAカットとは?

UCLAカットとは、アメリカのUCLA大学が使い始めたオフェンス戦術の1つで、その歴史は古く、全米バスケットボール選手権において1964年から使われはじめており、現在ではNCAA大学はもちろん、NBAチームでも使われるオフェンス戦術です

UCLAカットを原型として、様々な攻撃のオプションにつなげて得点力を劇的に向上させるように応用するチームが増えています。そのチームの所属選手の能力や、特徴によって表情をかえるUCLAカットは、今やオフェンスフォーメーションにはなくてはならないものになっています。

UCLAカットの基本形

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UCLAカットの基本形は①のPGをトップに、フリースローラインに平行にシューティングガードからセンターまでが横一列に並びます。(②〜⑤)

①ポイントガード(PG)
②シューティングガード(SG)
③スモールフォワード(SF)
④パワーフォワード(PF)
⑤センター(C)


あくまでもこれは原型で、シューティングガードとスモールフォワードが3ポイントラインの外側にいることを最低条件に、④PFと⑤Cは平行に一列にいる必要はなく、ゴール近くまで下がっていてもかまいません。

①PGが②シューティングガードまたは、③SFにパスを出すところからフォーメーションは始まるため、①、②、③のポジションは基本的に変わりません。

UCLAカットのフォーメーション1

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①PGから②SGへパスを出したら④PFがディフェンスへスクリーンをかけます。

①PGは、③SFへ行くと見せかけ、すかさずスクリーンを利用してリング方向へカットし、ボールホルダーの②SGは、相手ディフェンスがスクリーンにかかり、①PGがノーマークの場合にはそのままパスを出し、①PGはそのままレイアップシュートでゴールを狙います。

また、仮に①PGのカットに対してディフェンスの②SGがカバーに動けば、②SGはノーマークになるのでそのまま3ポイントシュートを狙うことができ、ディフェンスのPFが①PGのカバーに動けば④PFにパスを入れます。

UCLAカットのフォーメーション2

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UCLAカットのフォーメーション1のケースで、④PFのスクリーンに対して相手ディフェンスがスイッチを行い、ディフェンス④が①PGのマークについた場合、②SGは無理に①PGへパスをしても、サイズの小さい①PGとサイズの大きい④PFのミスマッチが生じているため、オフェンスにとっては不利な状況になります。

しかし、④PFには相手の①PGがマークについているためオフェンスに有利なミスマッチが生じています

そのため、このようなケースでは②SGは①PGへのパスを選択せず、④PFへのパスを選択します。

UCLAカットのフォーメーション3

 (78999)

UCLAカットのフォーメーション2のケースで、ミスマッチを利用して④PFにパスを出し、④PFは高さを活かしてそのままシュートを打つことができますが、④PFがハイポスト付近のシュートを苦手としている場合があります。

そのような場合には、④PFへのパスを選択せず、④PFドが相手ディフェンス④へスクリーンをし、①PGは再び元のポジションへ移動します。そして②SGドは、①PGがノーマークならそのままパスを出し、①PGはそのままシュートを打つことが出来ます。

UCLAカットのフォーメーション4

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UCLAカットで①PGに相手ディフェンス④がチェンジで①PGのマークについた場合、④PFは②ディフェンスにスクリーンをし、⑤Cもしくは③SFが④ディフェンスへスクリーンをかけ、①PGは逆サイドの3ポイントポジションへ移動、ボールホルダーの②SGは④PFのスクリーンを利用して中央へドリブルで移動します。

②SGはそのまま3ポイントシュートを打つこともでき、①PGへパスを出すこともできます

UCLAカットのフォーメーション5

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①のPGが②のSGへパスをして、リング方向へカットし、そのまま逆サイドの相手ディフェンス③へスクリーンをかけます。③のSFはスクリーンを利用してリングトップにもリング方向にも動くことができます。

また、①PGが逆サイドへ流れることで、②SGと④PFとディフェンス②①の2対の状況を作り出すことができます。オフェンスは2対2で攻撃することも、スクリーンで逆サイドから来た③のSFに合わせることもできます。
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UCLAカットのフォーメーション6

UCLAカットの原型である①のPGではなく、⑤のCがトップからウイングにいる①のPGへパスを出します。②のSGがディフェンス⑤へスクリーンのいき、⑤のCはそのスクリーンを利用してゴール下へカットして、①のPGからパスを受けてシュートすることができます。

また仮に、ディフェンス②が⑤のCへチェンジしてマークについても、オフェンスに有利なミスマッチが生じることになり、①のPGからパスを受けた⑤Cはゴール下からシュートを狙いやすくなります。

UCLAカットで意識すること

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