2019年11月11日 更新

サッカーの442フォーメーションの戦術メリットとデメリットを解説

サッカーの数あるフォーメーションの中でもプレミアリーグでは多く見かける442フォーメーション。442のフォーメションは各陣形が横に並ぶので、非常にバランスよく選手が配置されています。カウンターもかけやすくゾーンディフェンスを好むチームに向いているのが、442フォーメーションといえます。

  
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442のフォーメーションの特徴とは?

Kyohey on Instagram: “クリンスマンじゃなくて、ベンゲル空いてねーか⁇#ベンゲル #日本代表 #ベンゲルジャパン #西野ジャパン #ロシアw杯” (88652)

サッカーのフォーメーションの442システムは、ディフェンスが4人、ミッドフィルダーが4人、フォワードが2枚フラットに並ぶ陣形が基本形で、理論的に非常にバランスよく選手が配置されている点が特徴です。

また、中盤の4人がボックス型の陣形をとるボックスタイプ、ダイヤモンドのような陣形をとるダイヤモンドタイプ、ボランチを3人にし、攻撃的ミッドフィルダーを1人置くトリプルボランチタイプも442の一種です。

1980年代前半にブラジルやフランスが採用して主流となり、現在ではアトレティコ・マドリードのシメオネ監督が主に採用していることで有名となっています。

442のフォーメーションのメリット

オフェンス戦術としてのメリット

442のフラットタイプのフォーメーションを採用したときのオフェンスでの攻め方は、理論的にサイドアタックが有効です。

442ではサイドハーフとサイドバックがサイドから攻撃を仕掛け、中央のペナルティエリアまたはバイタルエリアでポジションニングしているフォワードへ合わせるオフェンス戦術が一般的です。

オフェンス時には両サイドハーフがウイングの役割を担います。442の場合にはゾーンディフェンスが多く、フォワードの2人が前線で待機しているため、ボールを奪ってからカウンターにつなげやすいというメリットがあります。

そしてサイド攻撃だけではなく、中央の4人がフラットに並んでいるため、2対1の場面を作りやすいというメリットもあります。
・カウンターを仕掛けやすい
・中盤では2対1の数的優位の場面を作りやすい
・サイド攻撃を仕掛けやすい

ディフェンス戦術としてのメリット

442のフォーメーションは、バランスよく選手が配置されており、ゾーンディフェンスに適したフォーメーションと呼ばれています。選手は、任されたポジション周辺のゾーンを責任もって担当するので、自分がどのエリアを守備すれば良いのかがわかりやすいフォーメーションといえます。

ピッチ上のスペースがほどよく埋められ、味方同士の距離も比較的近いので、守備ブロックを敷きやすいフォーメーションです。ボールを奪われたらフォアチェックではなくリトリートで素早く守備陣形を整え、ボールを奪ったらカウンターにもポゼッションにもどちらの方法でも素早く攻撃態勢に移ることができるというメリットがあります。
・442はゾーンディフェンスに向いている
・守備ブロックを敷きやすい
・ボールを奪ったら素早く攻撃態勢に入りやすい

442のデメリットとは?

オフェンス面でのデメリットとは?
各選手が水平に並んでいる陣形のため、ボールが前へ進みにくいという点があります。両サイドハーフは上下にアップダウンを続ける必要があるので、体力を消耗しやすく、試合終盤での勝負所でパフォーマンスを落とす傾向にあります。
ディフェンス面でのデメリットとは?
ゾーンディフェンスのため、選手間でのマークの受け渡しが曖昧になり、ノーマークを作ってしまうリスクがあります。特にセンターハーフとセンターバックの間のスペースに相手フォワードが要る場合に、どちらがマークをするのかを徹底しておく必要があり、裏を狙ってくるチームとは相性がよくありません。
・サイドハーフの体力消耗が激しくなる
・ゾーンディフェンスのため、マークの受け渡しが曖昧になる

有名クラブの422戦術とは?

アーセナルの442戦術

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アーセナルといえば名将ベンゲル監督ですが、ベンゲル監督は、どのクラブを率いても常に一貫して4-4-2フラットを採用してきました。採用の理由は、高いディフェンスラインと自由度の高い攻撃を基本としています。そしてダイレクトパスを駆使し、スピーディーにゴール前まで詰めるサッカーをしています。

442の欠点である中盤の層の薄さや、両サイドハーフの運動量は、アーセナルに所属する選手の能力の高さを活かしてカバーしきれている部分があります。アーセナルの442フラットは高い能力を持った選手たちの上に成り立っているといえます。

アトレティコ・マドリードの442戦術

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アトレティコ・マドリードは世界で最も強度の高い442守備ブロックを有しているチームと言われています。2017-18シーズンのサッカーの5大リーグにおけるリーグ戦最少失点という数字にもあらわれています。

戦術は、ツートップが高い位置からプレッシャーをかけ、相手チームに大きく前に蹴らせてセンターハーフはディフェンスがそれを回収します。仮にポゼッションされてもサイドへ限定させるとマイナスのパスコースを塞ぎ、ボールホルダーが中央への展開を狙った際にボールを奪いにいく考え方です。

鹿島アントラーズの442戦術

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鹿島アントラーズはクラブ創設以来、ブラジル伝統の442フォーメーションを採用しています。

ジーコがいた時代にはダイヤモンド型の442でしたが、現在はボックス型に近い442を採用しています。センターバック、サイドバック、ボランチ、攻撃的ミッドフィルダー、ツートップがそれぞれ対になっているので、バランスが良い点が特徴です。

ジーコが現役引退した現在でもテクニカルディレクターとして鹿島に残っていることから、助っ人外国人もブラジル人ばかりのため、442フォーメーションにすぐに馴染む点が、鹿島アントラーズが安定して好成績を残せる理由です。

442のフォーメーションのまとめ

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