2018年8月26日 更新

ライジングショットの打ち方と5つのコツ【テニスの上達ガイド】

テニスの戦術の1つにライジングショットがあります。ライジングショットは難しいイメージがありますが、ライジングショットの原理と打ち方のコツを知ることでマスターすることが可能です。テニスの試合でライジングショットを使いこなせるように打ち方の解説をしていきます。

  
681 view お気に入り 0

テニスのライジングショットとは

 (52024)

硬式テニスのストロークにおいて、通常よりも早いタイミングで打球することをライジングショットと言います。硬式テニスの元世界ランキング4位まで上り詰めた伊達公子選手の代名詞がライジングでした。
世界のプロテニスプレーヤーに比べ、小さな体であった伊達公子選手が、世界と対等以上渡り合えた原動力となったのがライジングショットであり、硬式テニスの試合の戦術の1つとして強力な武器となるショットです。テニス初心者・中級者が更なる上達に進むための技術となりますのでぜひとも習得していきましょう。まずは、ライジングショットの定義と目的を解説していきます。

ライジングショットの定義

 (52034)

テニスのライジングショットの定義は、相手のボールがバウンドした直後から頂点に達するまでの、通常よりも早いタイミングで打球するショットを言います。

ライジングとは昇るという意味で、地球上には重力が発生していますが、重力に逆らって上へあがっているところでボールを捉えるため、ボール自体に勢いがあるということを理解しておきましょう。
また、ライジングショット=バウンド直後を打球するものと思われやすいですが、実はライジングショットの打球できる幅は広いということも併せて覚えておきましょう。

ライジングショットの目的

硬式テニスのライジングショットの目的は大きく3つあります。

・相手のボールの勢いを利用して、より強いショットが打てる
・速いタイミングで打球することによって、相手に時間を与えなくする
・相手のタイミングをずらすことができ、戦術としての効果も大きい


ライジングショットはテニスコートのベースラインの内側で打球することが多いため、相手の準備が整う前に打球できるところにメリットがあります。また、ボールの上がり際を打球するため、まだボールに勢いがある状態の時に打球することでより強いショットを打つことも可能になり、パワーテニスに相性の良いショット技術となります。

テニスのライジングショットの原理とは

テニスのライジングショットの原理はボールの反発力打点時の入射角と反射角の2つの要素からなるショットです。
ライジングショットで陥りやすいミスとして、腕の操作で打点を合わせようとしてグリップに力が入ることや、上がってくるボールを上から捉えるような打ち方が挙げられますが、テニスにおけるライジングショットの原理を理解していないために起こる現象になります。
原理を知ることでライジングショットの本質を理解することができ、正しいライジングショットのスイングを習得のカギとなり、上達するうえでかかせない知識となりますので、それぞれを詳しく解説していきます。

ボールの反発の関係性

 (52025)

硬式テニスのボールはある程度の硬さがあるため、ラケットに当たった時に反発力が伴います。反発力は相手から来るボールの勢いに応じて比例するため、ライジングショットのようにボールに勢いがある状態で打球する場合、極論を言えば当てるだけでも簡単に飛んでいきます。

通常の落下したボールを打球する際は、ボールの勢いが軽減されている状態で打球するためスイングスピードを上げることで強い打球を打つことができますが、ライジングショットの場合は反発力を利用してタイミングを合わせることで簡単に勢いのあるボールを打つことができます。そのため、力を入れたりスイングスピードを速めなくても良いといえます。

入射角と反射角の関係性

 (52026)

物理学上、入射角と反射角はイコールの関係にあります。テニスにおいても同様で、ライジングショットは上がってきたボールを打球するため、テニスラケットを垂直にした状態で打球した場合必ず上方向へ飛んでいきます。

テニスはネットを超えて相手コートにボールを収めなければなりません。この原理を知っていれば、ラケット面をかぶせたり、上向きにしたりといった小手先の調整をしなくてもボールがネットを超える軌道に向かっていくことがわかります(図参照) 平行にスイングしたり、上から下にスイングをしてしまうとボールは上方向へいかず、ネットミスの原因となりますのでご注意しましょう。

テニスのライジングショットの打ち方の5つのコツ

 (52027)

上記でお伝えした目的・定義・原理を踏まえたうえで、テニスのライジングショットの打ち方のコツは5つあります。

①スイングの仕方
②最も簡単な打点の位置
③正しいタイミングの取り方
④反発力を利用するという考え方
⑤反発力・入射角・反射角から回転の必要性


①~③は、ライジングショットの定義・目的に基づいた打ち方の動作解説となり、④~⑤は原理に基づいた打ち方の考え方の解説となります。ライジングショットは、上記の5つのコツのすべてを網羅して成り立つショットになり上達するために必要な項目となりますので、ぜひすべてのコツを習得していきましょう。

ライジングショットのコツ①打ち方

テニスのライジングショットのコツはスイングの仕方です。ライジングショットの打ち方は、通常のストロークの打ち方と一緒になり、ストロークに分類される打ち方であり、特別な打ち方というのはありません。通常のストロークの打点のタイミングを変えたものがライジングであるため、ストロークの基本スイングを習得することが最も重要となります。

ストロークは、下半身からの動作→下から上の腕の動作→しっかりと振り切ってフィニッシュの流れとなりますので、まずはストロークのスイングを習得しましょう。
ライジングショットを打つうえですべての基盤となる下半身始動のスイングを詳しく解説していきます。

体の回転を使ったスイング

 (52029)

テニスにおけるストロークのスイングは下半身からの始動となり、その後、下半身からの運動が上半身へと移っていきます。ストロークの打ち方の手順は以下の通りです。

①横向きの状態から後ろ足の蹴り返しを使って体を回転
②体が正面に向いたところで回転をストップ
③体の回転を止めた反動で、腕が投げ出され、ラケットが振られる


ライジングショットで打点にタイミングを合わせるのは腕ではなく下半身の動作です。下半身始動のスイングができないと、ライジングショットを上手く打つことができないのでしっかり押さえておきましょう。

ライジングショットのコツ②打点の位置

47 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

ツイストサーブの打ち方!気になるコツとは?【テニスの上達ガイド】

ツイストサーブの打ち方!気になるコツとは?【テニスの上達ガイド】

ツイストサーブはテニスのサーブの中でも、ネットミスが少なく相手がリターンしにくい特徴を持つ、とても優れたサーブです。打ち方が特殊なサーブですが、コツを押さえて練習すれば誰でも習得できます。基本を学んでテニスにおけるツイストサーブの打ち方をマスターしましょう。
木人 | 3,796 view
フォアハンドが安定する打ち方と練習方法とは?【テニスの上達ガイド】

フォアハンドが安定する打ち方と練習方法とは?【テニスの上達ガイド】

テニスをプレーしていると、フォアハンドが安定しなくなるという方は非常に多いです。テニスにおいてフォアハンドの安定はラリーや試合で非常に大事になりますので、フォアハンドで安定したショットの打ち方のコツや、練習方法を詳しく解説していきます。
SKコーチ | 5,541 view
テニスのスライスの打ち方と返し方とは?【テニスコーチ監修ガイド】

テニスのスライスの打ち方と返し方とは?【テニスコーチ監修ガイド】

テニスの試合ではスライスを使用することによって様々な利点があります。守備的なスライス、攻撃的なスライスなどを使い分けることでプレーの幅が広がってきます。ぜひとも覚えたいスライスショットの原理や考え方、打ち方やテニスの試合の状況に応じた返し方を解説していきます。
SKコーチ | 4,106 view
テニスの打ち方とは?ストロークの球種による打ち方の違いを学ぼう【テニスコーチ監修】

テニスの打ち方とは?ストロークの球種による打ち方の違いを学ぼう【テニスコーチ監修】

テニスで最も使われるショットはストロークです。握り方や回転のかけ方によってストロークの打ち方にはコツがあり、正しいフォームを身につけることで安定したショットを打てます。様々なショットの打ち方の違いについて、詳しく解説していきます。
SKコーチ | 1,848 view
ドライブシュートの打ち方・蹴り方とは?落ちるシュート!

ドライブシュートの打ち方・蹴り方とは?落ちるシュート!

ドライブシュートは、サッカーにおける変化球とも言えるシュートの一つです。 ドライブシュートはボールの軌道が、ストレートのラインを描きつつ、途中で下に急激に落ちるキックを言います。 このキックを蹴るには、非常に高い技術が必要になりますが、練習次第でできます。
camarade20042000 | 4,672 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

SKコーチ SKコーチ