2018年6月23日 更新

テニスのサーブ速度をUPするために必要な7つのコツとは?

テニスの試合において、速いサーブを打てるかどうかは、試合の主導権を握るために非常に重要な要素です。この記事では、テニスのサーブについて、打ち方の基本から、サーブ速度をアップするためのコツまで、詳しくご紹介したいと思います。

  
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なぜテニスのサーブ速度をアップする必要があるのか?

テニスのサーブ速度の必要性

テニスの試合で勝つために大事なことは何でしょうか?やや抽象的になりますが、相手の時間を奪うことです。相手の考える時間、動く時間が短くなるほど、相手はこちらの攻撃に対処できなくなるからです。相手の時間を奪うとは、例えばどのようなことがあるでしょうか?それは、サーブ、ストローク、ボレーのスピードが速いほど、相手が考えて動き出す時間を奪うことになります。
逆にスピードが遅いと、相手は考える時間が与えられ、こちらが返しづらい場所を見つけ出し、そこへ効果的なスピードのボールを打つための準備をしてしまうでしょう。当然ですが、サーブの速度は特に、速ければ速いほど、相手のリターンに必要な時間を奪いって、リターンを崩すことができ、結果的にサービスキープがしやすくなります。テニスの試合において、サービスキープは勝利に直結します。

ストローク合戦では世界屈指の錦織圭選手も、グランドスラムで優勝するにはサーブの速度が大きな課題と言われているほどです。そこで、ここではテニスの試合に勝つために、いかにサーブ速度をアップさせるか、についてご紹介します。

テニスのサーブ速度をアップするとはどういうことか?

テニスのサーブ速度をアップするには、当たり前ですが、球のスピードを速くするのが一番大事です。しかし、大人からテニスを始めた方や、ウイークエンドプレーヤーで十分な練習時間を確保できない方は、技術的な向上が難しいケースがあります。

では、そのような場合はサービスキープを諦めるのか、というとそうではありません。例えばR.フェデラーのサーブは、世界最速263 km/hよりも50 km/h程度遅いですが、1stサーブポイント獲得率では80%とトップクラスです。
どうしてでしょうか?それは相手にサーブを速く感じさせる工夫をしているからです。プロ野球でも130 km/hのストレートを打者に球速よりも速く感じさせて三振を取る投手がいます。サーブ速度を速くするには、球速だけでなく、速く感じさせる工夫でリターンを崩し、ポイントを取ることができます。

速く感じる工夫は、コツさえ掴めば、練習時間をそれほど必要としません。そこで、ここではボールのスピードを速くするコツの他に、速く感じさせる工夫についても触れたいと思います。

テニスのサーブ速度をアップするコツの前に・・・

テニスのサーブ速度をアップする技術的なコツをご紹介しますが、その前に・・・。これからご紹介するコツをご参考に、サーブの練習をしていただいた結果、どうなればよいかをお話します。

サーブ速度が上速くすることができたかどうかは、スピードガンやスマートセンサーを用意していただくのが理想ですが、そこまではできない方がいると思います。そのような場合、1つの目安として、ご自分の力や体重がボールにうまく伝わったとき、どのような感覚が得られるか、ということを意識してください。

サーブに限らず、テニスのどのショットにもいえることですが、自分の力と体重がうまくボールに伝わったとき、ラケットを通して、自分の力がボールに吸い取られるような感覚が得られます。サーブは相手のボールを打ち返すわけではなく、自分でトスを上げて打ちますが、それでもそのときの体調や天候等のコンディションによって感覚が変化し、思い通りに安定なサーブを打つのは難しいものです。ボールを打ったときの感触や体の反応など、常に感覚を大事にして、微調整してください。
Athletes Audience Competition · Free photo on Pixabay (40620)

テニスのサーブの速度をアップするコツ①

脱力のすすめ(テニス上達のコツは、脱力にある)

サーブに限らず、テニスでは、いくら強い力で打ってもボールのスピードを速くすることができない、ということがよくあります。それはラケットの打球面を通じて自分の力がボールに伝わっていないからです。また、力むと相手のショットの威力も利用できません。力まず適度なタイミングでボールを打つことができれば、飛ばしたい方向へ最少の力で最大のスピードを出すことができます。これは、ストローク、ボレー、スマッシュなどあらゆるテニスのショットに共通していますが、重要なのは、必要な時に必要なだけの力を入れてラケットをスイングすることです。

脱力によるサーブへの効果

一見速く見えるサービスを打てたとしても、力んでいるとバウンド後の伸びが無く、そのようなサーブは意外とリターンし易いものです。反対にゆったりとしたフォームで楽に打っているように見えて、ボールはあまり減速しないで伸びて来るサービスはリターンしにくいですよね。
力を抜いて打つとボールが伸びます。ラケットを通じて自分の力をボールに伝える際、力むと体が硬くなり、うまく力が伝わりませんが、脱力すると、特に体の体重をラケットに乗せてボールに伝えることにより、サーブの速度を速くすることができます。

脱力によるサーブの速度アップのコツ

それでは、サーブのスピードをアップするためには、どのポイントで力を抜けば良いのでしょうか?それはラケットを持っている腕の肘が上がった状態で、トスを上げた腕が上に伸びた時です。
この時、ラケットヘッドが重力で落下するので、それに便乗してグリップ、手首、肘、肩の力を抜きます。その下方向への『抜き』があれば、反動で上方向へのラケットヘッドの加速が生まれるので、その加速に任せてラケットを振り上げてボールを打ちます。力でボールを叩くのではなく、脱力により重力にまかせて振られたラケットにボールを当てるのです。すると、腕力を使っていないのに、自分でも驚くほど伸びのあるボールがとても楽に飛んで行きます。

そして、そうやって打たれたボールはバウンド後に伸びて行きます。上で脱力したら勝手にラケットが振られてボールに当り、ボールが飛んで行ったというような感覚です。野球でもそうですが、初速と終速の差が少ないと、速く感じます。野球でも「球速以上に速く感じる伸びのあるストレート」という表現が使われますが、テニスでもボールを単純に速くするだけではなく、このように相手に速く感じさせることも重要なのです。

必要なのは発想の転換

『腕力でラケットを振ってボールを打たなければならない』から『反動や重力を利用すれば自分の力は入れなくてもボールは飛んでいく』という発想へ転換できるかが重要です。テニスでは、知識としてはわかっても、無意識的な体の動きや反応で、そこまで転換するのにはなかなか難しい面もあり、コツや工夫が必要です。誰しも体は思い通りに動かないからです。脱力については、感覚の問題が大きく、個人によって様々です。

したがって上記を参考に、脱力サーブの打ち方をある程度試行錯誤する時間が必要かと思いますが、まずは発想の転換を心がけましょう。思いがけない打ち方でサーブのスピードが格段にアップすることがあります。

フェデラーがやるサーブ練習のパターン(Federer Serve Practice)

R.フェデラー選手が超リラックスしてサーブ練習をしています。これ以上ないくらい脱力していますが、ボールのスピードは速いです。

テニスのサーブの速度をアップするコツ②

プロネーションとは

プロネーションとは腕を内側に捻る動作をいいます。ボクシングのパンチや、空手の突きで、威力とスピードをアップさせるために、腕を内側に捻る動作をしますが、テニスも同様です。空手では特に、手の甲が下になるように引いて、突く動作の最後に手の甲が上になるように捻りますが、テニスでも打つ瞬間に一気に腕を捻りながら伸ばすと、ボールの速度と威力が格段にアップします。例えば、重い箱を持ち上げるときに、普通に持ちあげるよりは、腕を捻って掌が体の外側を向くようにして持ち手をつかんだ方が、軽く感じます。その方が肘が固定されて安定するからです。サーブだけでなく、ストロークでもプロネーションを利用すると、スピードがアップします。

プロネーションによるサーブ速度アップのコツ

テニスのサーブに必要なプロネーションを身につける練習に、ボールを地面に叩きつける練習があります。コンパクトな動作で、スナップを利かせてボールを強く叩きつけようとすると、自然と肘を起点とした捻り・伸ばし動作ができるようになります。また、実際にサーブを打つときは、インパクトの瞬間までプロネーションを行いません。インパクトの直前までラケットを包丁のようにしてボールを切るように振ります。インパクトの瞬間にプロネーションを行うことにより、ボールのスピードがさらに速くなるのです。
サーブのインパクト直前の様子(鈴木貴男プロ)

サーブのインパクト直前の様子(鈴木貴男プロ)

インパクトの直前までプロネーションはせず、ラケットを包丁のように振ります。
サーブのインパクト時のプロネーション(鈴木貴男プロ)

サーブのインパクト時のプロネーション(鈴木貴男プロ)

インパクトの瞬間にプロネーションを行っている様子です。腕を一気に捻り伸ばしています。その結果、ラケットのフェース(面)が開いているのがわかります。
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