2019年11月18日 更新

スルーパスの意味とは?どんな時に使うと効果的なのか?【サッカー用語解説】

サッカーのオフェンス時に多用されるパスとして有名なスルーパスですが、スルーパスの意味や定義、その効果的な使い方ややり方について詳細にまとめ、解説しています。また、スルーパスを行う上で見本となる動画も併せて紹介しています。

  
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スルーパスとは決定的なチャンスを創り出すパスという意味合いもあるため、失敗したときの落胆が大きいものですが、失敗してもそのパスには意味があります。

例えば、味方とのタイミングが合わずオフサイドとなってしまっても、後方のスペースを狙っていることが相手ディフェンスに伝われば効果があります。

次に同じ状況になった場合に、相手ディフェンスの脳裏にはスルーパスのイメージがあるので後方を警戒するでしょう。

このようになると積極的にボールにアプローチできなくなるので、ボールホルダーはパスを匂わせつつドリブルで好きなようにボールを運ぶことができ、ゴールに接近できればミドルシュートのチャンスになります。

様々なスルーパスのやり方

このように効果的なスルーパスはバイタルエリアで前を向いてボールを保持できなければ使うことができません。

そして前を向いた状態からのスルーパスには様々なやり方がありますが、主なパスは以下の図の通りです。

①と②は相手ディフェンスの最終ラインに対して行いますが、中央かサイドかという戦術的な選択肢となっています。

スルーパスとはオフェンス戦術の総仕上げという意味合いがあり、どちらのパスでも相手ディフェンスラインは裏返されてしまい、視野外にフリーの選手を作ることができます。

①角度をつけた味方FWへのスルーパス

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このスルーパスのやり方は最も基本的なパスとなるため、相手ディフェンスやGKに読まれやすいですが、ゴールに直結するパスとなるため成功した際の効果が非常に高いのが特徴です。

パス自体の精度も大事ですが、待ち合わせる味方FWの走り出しも重要で、図のように相手DFの死角からスペースへ走り込まないと効果は半減してしまいます。

また若干の角度をつけるのは味方FWがボールと相手ゴールを同一視野に納めやすくするためで、まっすぐなパスではゴールが見えないままボールを受けることになってしまい、受けてからのプレイ精度を著しく損ねてしまいます。

②サイドの大外を狙ったスルーパス

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中央ではなくサイドのスペースへのスルーパスも効果的となります。

この場合は相手ディフェンスラインを押し下げる効果だけではなく、サイドへ広がらせることでディフェンスラインを構成する選手間にスペースを作り出す効果も期待できます。

図のように右サイドにパスが出た場合、相手ディフェンスは右サイドを見ながら背後に反転するため、逆サイドから広げて生まれたスペースに侵入する味方オフェンスの動きを察知することができなくなります。

③3人目の動きと組み合わせたスルーパス

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このパスは2つのスルーパスのやり方を応用したもので、さらに得点するために効果的な状況を生み出せます。

まず、おとりとなるFWがスルーパスを要求するように走り出します。

相手ディフェンスは危険を察知して対応しますが、動くことで最終ラインにギャップが生まれます。
このギャップに生まれたスペースへパスを出せば、最初に走り込んだ味方へ渡すよりもさらに得点しやすい形でゴールに迫ることができます。

このやり方はサッカーのオフェンスの根幹をなすやり方で、パスの効果を最大限に引き出すやり方となっています。

④ビルドアップ時のスルーパス

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図は一例ですが、最終ライン前で行うスルーパスとは違って多彩なバリエーションを使い分けることが可能となるパスです。

ビルドアップを阻止するために、前線からプレスしてくる相手選手の視野外からスペースに走り込むことで、相手プレスの網を破り、的を絞りにくくさせることができます。

しかし味方同様に相手選手もパスの行き先であるスペースに入ることができるため、決定的なパスカットになりやすく非常にリスキーになる場合も多々あります。

日頃からの練習において意思疎通をしっかり行っておき、スルーパスでつなぐ場合の決まり事を設けておくなどチームとしての工夫がないと、このやり方は難しいと言えるでしょう。

効果的なスルーパスを学べる動画紹介

天才パサーであるシャビのスルーパス

いくつかスルーパスとは言えないパスも入っていますが、ほとんどのパスが非常に精度の高いスルーパスとなっています。

シャビは天才的なパサーで、このような決定的なパスを行うことができる選手ですが、実は自らが走り込んでスルーパスを受けるのも上手く、この点でパスのためのスペースを見つける能力が活かされています。

スルーパスのやり方を学び身に付けたければ、一度パスの受け手の練習をすることで一段上のスルーパスを体得できるでしょう。

Jリーグでもスルーパスを学べる

こちらはJリーグにおけるスルーパスの動画になります。

日本人はその性質上パスを好み、パスサッカーに偏重している部分が大きいため、Jリーグの舞台でも世界レベルのスルーパスを見ることができます。

またシャビと双璧をなす天才イニエスタが現在Jリーグでプレイしていますので、観戦することで得るものは多いでしょう。
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masamiohdaira9 | 2,902 view

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