2019年11月16日 更新

インナーラップとは?オーバーラップとの違いを解説!

近年トレンドとなっているハーフスペースを活用した攻撃の一つであるインナーラップは、従来に王道の攻撃パターンだったオーバーラップとは違ってより相手ゴールの近くを崩すことが出来るためにインナーラップを使用する攻撃は重要性を増しており、サイドバックに必要とされるスキルも変わってきています。

  
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インナーラップとは?

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サッカーのインナーラップとは、ハーフスペースを活用したオフザボールの動きで、後方の選手が追い越すことを指します。

ハーフスペースとはピッチを縦に5分割したときの中央と大外の間にあるスペースのことです。

近年、ハーフスペースを使った攻撃や戦術が注目されているのは、ピッチを5分割して分かりやすくピッチ上の場所を分けることによって、戦術を共有しやすくなったのでサイドでも中央でもないハーフスペースを使った攻撃方法が有効に活用されされているのです。

インナーラップとオーバーラップの違いとは?

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サッカーにおけるインナーラップはオーバーラップの対義語になります。味方選手を追い越して攻撃に参加する動きであることは同じですが、違うのは追い越し方です。

インナーラップがハーフスペースを活用した内回りの追い越しの動きを指しているのに対して、オーバーラップは大外のサイドを外回りで追い越す動きのことを指します。

インナーラップの動きと狙い

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ハーフスペースを突くインナーラップの狙いはセンターバックとサイドバックの間の連携を断ち切らせることです。

センターバックの外側、サイドバックの内側でボールを持つと相手ディフェンスラインは同じ一方向に動くことが出来ません。

オフサイドルールがあるサッカーにおいてディフェンスラインの連携は守備に欠かせないものですが、インナーラップによって亀裂を生じさせることが一番の狙いです。
ディフェンスラインに亀裂が出来る理由
インナーラップに対してセンターバックがスライドして対応すると中央にスペースが出来るのでクロスから得点が決まりやすくなります。
センターバックがインナーラップを放置するとゴールへ向かってペナルティーボックス内に入られて対応が難しくなってしまいます。
この状態を作ることにより、ディフェンスラインに亀裂が出来ます。

インナーラップを使った攻撃の例

【攻撃】インナーラップ

このシーンではウイングが左サイドに大きく開いています。インナーラップはサイドアタッカーをドリブルで活かすこととセットで使われることが多いです。

サイドに展開されたときのディフェンスラインの対応は3つあります。
①ディフェンスライン全体がボール方向にスライド
②ボールホルダーに対してプレッシャーをかけつつ中央を固める
③サイドでボールを持たれることを許容して全体が中央でブロックを作る


この3つのうちインナーラップは2番の相手に有効です。
動画のシーンを使って解説
この動画の守備側のチーム(バルセロナ)は2番の守り方をしていてインナーラップが有効なシーンでしたが、ボランチが最終ラインにカバーに入り、ボランチが居たスペースを中盤の選手の横スライドで埋めることで対応しました。

しかし、この守り方も万能ではなく、ファーサイドでは大きなスペースが生じてしまいますから、逆サイドにボールが出ていればチャンスでしたが上手く守ったというシーンです。

インナーラップのメリット

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インナーラップは守備側の選手からするとマークを受け渡しにくく、混乱を起こしやすいです。

インナーラップは、オーバーラップと違いボールホルダーに対峙しているディフェンダーの背中側を敵が走っていくのでマーカーが見えないところを走ることになります。

インナーラップに対しては初動のマークが遅れたら攻撃側の選手はフリーになる。オーバーラップならばサイドの2対2のマーク受け渡しでカバーできるものの、インナーラップではそれができません。
インナーラップに対応されても、メリットは消えない
インナーラップでフリーになった選手に対しては、内側の選手がスライドして対応することになります。
こうなると今度はゴール前でマークのずれ、スペースが生まれやすくなり、得点に直結しやすいというのが、インナーラップ最大のメリットです。

インナーラップのデメリット

インナーラップでは、パスを受ける選手の視野が外側となります。

ボールを受けながらゴール方向へターンしなければならず、ディフェンスラインも見られないので、タイミングがズレるとオフサイドにもなりやすいです。よって、インンアーラップのメリットとデメリットは表裏一体です。

インナーラップは確かに相手のマークを置き去りにしてフリーになりやすいですが、失敗すると攻撃時にフリーになっていることがそのまま守備に切り替わった瞬間に相手のマークが外れた状態となります。インナーラップの弱点は2つです。

【インナーラップの弱点】
・難易度が高い
・カウンターアタックを受けやすい

インナーラップを上手く使うためには?

インナーラップを上手く使うためにはインナーラップをする選手だけではなく、チームとして攻撃パターンを構築することが必要です。

インナーラップをする選手は中央を見ながらボールを受けられないので中央でラストパスを待っている選手にボールを合わせることは、難易度が高いですから、チームとしてクロスボールに対して入っていくタイミングや場所を共有しておかなければなりません。

また、どのようなシチュエーションの時にインナーラップをするのかというタイミングもチームとして約束事を持っておくと得点につながる確率が高まります。
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