2020年5月20日 更新

柔道の歴史とは?起源・始まりの歴史を年表で簡単に解説

柔道の歴史は、明治時代に発祥地である東京で始まりました。柔道の言葉の由来は武術がルーツです。創始者に説かれた、技を磨くことに限らず人を作るための教えは、さまざまな時代背景の中で伝統を守りつつ、新しい歴史へと変化します。日本だけではなく世界各国で競技される国際的なスポーツへと発展していきます。

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柔道の歴史とは?

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柔道の歴史は、明治時代に武術を起源に始まりました。創始者は、技を高めることのみにこだわらず、相手を敬う心をもって礼を重んじ、人間形成をする有効な手段であると精神的な発展を目指していきました。

日本だけではなく、ヨーロッパを皮切りに海外へも伝わりました。心と身体を効率的に鍛えられる優れた武道は、幅広い世代に受け入れられる国際的なスポーツへと進化した歴史があります。

柔道の起源・始まり

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柔道は、日本に古来からある柔術が起源です。1882年、嘉納治五郎に​よって柔道は始まりました。​多数の流派を心得た嘉納は自身の技術を戦うための手段だけではなく、人間形成を目指す道へ進化させるべく新たな柔術の歴史を作り始めます。嘉納が影響を受けたとされる柔術は2つあります。

【起源となった柔術】
・起押流
・天神真楊流


嘉納は、柔道の歴史の始まりの団体である講道館を作りました。講道館の歴史は、起源を語るうえで重要です。

柔道の発祥地

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柔道は日本が発祥の武術で、発祥地は東京でした。現在の東京都台東区に所在する永昌寺で、お寺のわずか12畳ほどの小さなスペースを道場代わりに稽古を行いました。

大正12年の震災で焼失し当時の建物はありませんが、現在の境内には講道館柔道発祥之地と記された石碑があり、発祥地の歴史が刻まれています。石碑が建てられた理由は、講道館が嘉納治五郎没後30周年を記念したことに由来しています。

柔道の語源と由来

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柔道の語源は、柔術の言葉が由来です。嘉納は、柔術に道と言われる原理があり術が生まれると説き、柔道と名づけました。術の鍛錬のみが最も大切なことではなく、心身の力をもっと有効に使う道であると教えました。

柔道の語源は嘉納の教えの由来となり、彼の教えの精力善用、自他共栄の言葉は、心身の力を有効に使う手段に掲げられています。
精力善用 ― 心身の力をもっとも有効に働かせること
自他共栄 ― 自他ともに社会全体が栄えていくこと

国際柔道連盟の発足

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1951年には、国際柔道連盟IJFが発足しました。IJFは、1948年に既に発祥地のドイツで結成されていた欧州柔道連盟が母体の組織で、結成の由来は1889年に嘉納が初めて海外へ柔道普及のため訪れた地がヨーロッパであった歴史にあると考えられます。

全日本柔道連盟が正式加盟したのは1952年で、現在は、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、南北アメリカの5つで構成され、200ヵ国以上の国が加盟しています。

女子柔道の歴史

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女子柔道の始まり

女子柔道の歴史の始まりは、1893年に講道館に芦屋スエ子が入門した時です。嘉納は、男性よりも女性の柔軟さの中に真の柔道があるのでないかはと考え、実験の意味合いで女性の門下生を受け入れます。この時代に女性が武道をすることは、よく思われておらず嘉納の考えは武道の歴史の中でも革新的でした。

芦屋スエ子が入門を機に、武道の普及団体の大日本武徳会や他の組織でも、女性の門下生が認められる時代になります。

女子柔道の普及

女子柔道の普及の歴史は、大正の始まりの頃でした。学校などで柔道が始まりました。武徳会でも女性が稽古を始め、講道館では1934年正式に女子部が規定されました。当初は昇段審査はなく形のみの稽古でしたが長い年月経て、昇段や試合が認められます。

海外でも女子選手が活躍し1970年代に女性の社会進出の流れに乗りオリンピックの参加も検討され、1992年のバルセロナオリンピックで正式に女子柔道が種目となります。

女性初の段位取得者

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歴史上、女性で初めて段位を取得したのは、小崎甲子です。彼女は幼い頃から活発で沢山のスポーツに取り組み、古本屋で見つけた本をきっかけに柔の道に進むことを決めます。

講道館とは異なる団体であった大日本武徳会に所属しており、長年にわたり鍛錬を重ねては何度も昇段審査を受けました。ついには1932年の武徳会の昇段試験で、男性3人に勝利し初めて黒帯を手に入れました。翌年には講道館の段位も認められます。
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