2019年3月31日 更新

キラーパスの意味とは?どんな時に使うと効果的か?

サッカーの解説や実況で、キラーパスという言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。いったいこのキラーパスとはどのような意味なのでしょうか。ここではキラーパスの意味や使い方、その効果などを実際にキラーパスを得意としている選手を交えて解説していきます。

  
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サッカーにおけるキラーパスの語源

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サッカーにおけるキラーパスとは、英語で killer pass と書くことから、相手を死に至らしめるようなパスと表現されています。つまり、相手を敗戦に追い込むような得点に絡むような決定的なパスを意味します。しかしこれは、相手に対してだけではなく、味方にとっても同じように捉えられることがあります。

その理由は、味方を走らせるパスを意味し、ダッシュでないと追いつかないような殺人的なパスと捉えることがあります。そのような場合に、パスの受け手からは、キラーパスは正に殺人的なパスと表現されることがあります。

キラーパスとはどのようなパス?

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サッカーにおけるキラーパスとは、その試合を決定付けるような得点チャンスを演出するパスを意味します。キラーパスとは、たった一つのパスで試合の行方を左右することができるような決定的なパスで、45分ハーフの試合の中で、数少ない得点チャンスで、得点に絡むような、見ている誰もがため息をつくような決定的なパスをキラーパスと表現します。

その決定的なパスとは、味方にパスをするというよりも、チャンスが広がるスペースにパスを供給するというイメージです。キラーパスとは、試合を決定付けるような得点を演出できるスペースへの決定的なパスを意味します

キラーパスとスルーパスの違い

キラーパスに似たサッカー用語で、スルーパスという用語があります。キラーパスもスルーパスも、ディフェンスとディフェンスの間を通してスペースに出すパスという意味では同義語といえます。ただし、厳密にいえば、スルーパスはバイタルエリアに限らず、相手ディフェンスの間を通す縦パスをも含ます。、これに対してキラーパスとは、相手ディフェンスの間を通すゴールに直結する縦パスを意味します。

どちらもスルーパスという意味では同じですが、中田英寿が現役時代にゴールに直結するスルーパスを出していたことから、いつしかキラーパスと呼ばれるようになったとされています

キラーパスの使い方

キラーパスを使うには、できる限り相手ディフェンスを引き付けて、空いたスペースへグラウンダーのパスを供給することが必要です。また、ボール保持者だけではなく、ボールを受ける選手も、オフサイドラインを確認し、キラーパスと同時に動き出す連携が使い方として必要になります。

また、キラーパスの使い方で、深視力と呼ばれる能力が必要です。この深視力とは前後関係の距離を正確に識別する能力のことで、この得意な能力があってこそ、相手の守備の穴を見つけてバイタルエリナ内の味方にボールを送るキラーパスを使うことができます。キラーパスは、相手のオフサイドラインが上がりめで、裏にスペースが広がっているときに使うと効果的です。

キラーパスの効果とは①決定的なチャンス

キラーパスには、決定的なチャンスを生み出すという効果があります。サッカーにはサイドから攻撃を仕掛け、中央へセンタリングをあげたり、ディフェンシブな布陣からボールを奪ったらカウンターを仕掛けたりと、様々な戦術がありますが、90分間の試合の中で、攻撃が停滞してしまう時間帯もあります。

そんな時間帯にキラーパスを出すことができればより効果的で、相手ディフェンスは不意を突かれ、決定的なチャンスとなり、または攻撃に変化を与えてリズムを生み出すことができます。

キラーパスの効果とは②守備を崩す

キラーパスには、相手の守備を崩すことができる効果があります。ディフェンスにとっての基本は、自分のマークとボールを視野に入れ、ゴールとボールの間に立つことです。この状態を保つことで安定した守備を行うことができます。つまり、守備側が自分のゴール方向を向きながら守備している状態が、守備が崩れている状態というわけです。

ディフェンスとディフェンスの間にキラーパスを出すことによって、相手ディフェンスは一気にゴール方向へ向かう状態になるので、この瞬間、守備が崩れたことを意味します。

キラーパスのデメリット①味方殺しのキラーパス

キラーパスは、決定的なチャンスを生み出したり、攻撃にリズムをつけたり、相手の守備を崩すといった効果を発揮しますが、反面、デメリットもあります。それはパサーのイマジネーションと他の選手とのイマジネーションがマッチしない場合、キラーパスは味方殺しのキラーパスへと変化することにあります。

キラーパスはディフェンスとディフェンスの間を通す縦パスなので、それなりにスピードが求められます。そのキラーパスに反応した受け手はボールに追いつこうとするため、ダッシュを試みます。これが失敗に終わると体力だけを消耗してしまうことになることから、味方殺しのキラーパスと呼ばれることがあります。

キラーパスのデメリット②相手へのパス

キラーパスはパサーと受け手の連携、イマジネーションがマッチしたときに成功します。つまりパサーの視野の広さとキック精度、そして受け手の飛び出しのタイミング、スピードが必要になります。これらの要素が備わっていない場合、キラーパスがそのまま相手ゴールキーパーへのパスになってしまいます。

また、受け手はオフサイドラインとのかけ引きが非常に重要になってきます。一歩間違えればオフサイドの反則をとられ、相手チームに間接フリーキックを与えてしまいます。キラーパスには相手へのパスという結果をむかえてしまうようなデメリットがつきまといます。

キラーパスが得意なサッカー選手

中田英寿

中田にしか不可能な超ロングレンジのキラーパス8連発[代表デビューから引退5年目まで]

現在では日本人が海外へ移籍することは当たり前のような時代ですが、そのパイオニア的な存在になったのが中田英寿です。そんな中田英寿がセリエAのペルージャへ移籍して、成功を収めた理由にキラーパスがあります。中田英寿といえばキラーパス呼ばれるほど、代名詞的な存在になり、その視野の広さとキック精度ともに抜群のセンスを持ち合わせています。

中田英寿のキラーパスの特徴は、自陣内からロングのキラーパスを出す点です。この長い距離を正確なスピードとコントロールで縦パスを出すことができる選手はなかなか存在しません。しかし、中田英寿が日本代表で活躍していた当時、そのキラーパスに味方選手が反応できず、味方殺しのキラーパスと呼ばれた時期もありました。

メッシ

【予測不可能!】メッシの超絶キラーパス集

今やサッカーをやったことがないという人でも一度はその名を耳にしたことがあるであろうほどの有名なサッカー選手であるメッシ。メッシも絶妙なキラーパスを出すことができる選手です。メッシは得意なドリブルで相手陣内へ攻め上がり、ディフェンスの裏をつく絶妙なスルーパスを供給します。

メッシの場合、ドリブル突破はもちろん、そのままミドルシュートとあらゆる武器を備えているため、ディフェンスにとってみればほぼおさえることは不可能とまで言われています。メッシのキラーパスの特徴は、右サイドから中央へ切り返し、そのままシュートに見せかけて左サイドを上がってきた選手へ斜めにキラーパスを出す点です。
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