2019年7月15日 更新

サッカーのパンチングとは?キーパーがなぜキャッチしないか?

サッカーの試合において、ゴールキーパーがパンチングでピンチを逃れるシーンをよく目にしますが、キャッチングを選択せずにパンチングを優先するべき時があります。また、パンチングの意味や方法を理解し、それを実行する状況判断能力を高めることがゴールキーパーには求められます。

  
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サッカーのパンチングとは?

Soccer Goalkeeper Competition · Free photo on Pixabay (60409)

サッカーのパンチングの意味

サッカーのパンチングとは、ゴールキーパーがシュートやクロスボールをキャッチせずにパンチして弾くことを意味し、名前の由来は拳でパンチする時のフォームに似ていることからきています。

世間一般用語では、人を殴ることを意味しますが、サッカーの場合はゴールキーパーの技術の面だけに用いられる用語であり、サッカーの試合中に相手を殴るような反則行為はストライキングと言い、技術用語のパンチングと区別されて使われています。

パンチングには片手で行うものと両手で行うものの2種類があり、試合中のキーパーの状況によって使い分けられています。

パンチングはゴールキーパーの基本技術

サッカーのパンチングはキャッチングと同等に重要なゴールキーパーの基本技術であり、試合においても非常に多くの場面で用いられています。パンチングにはフォームや正確に拳に当てて遠くに飛ばす実行技術と、それをいつ実行するべきかを判断する判断技術の2つの技術が重要であり、ゴールキーパーは両方の能力を高めることが必要です。

プロの試合を見ていると、いとも簡単に実行していますが、基本がしっかりとできているからこそなせる技であり、この基本技術の習得はゴールキーパーにおいては必須課題です。

パンチングには判断力が求められる

パンチングは実行技術よりも判断技術が難しく、判断を間違えると失点に繋がってしまいます。キャッチするべきなのか、パンチングで逃げるべきなのか、相手と味方の位置やボールの軌道、天候やボールの回転などさまざまな要素を総合的に考えて、瞬間的に判断しなければいけません。

パンチングには判断力が優れたゴールキーパーほど良いとされています。その判断力を高めるには日々の練習や、場数を踏み経験値を蓄えるということが必要であり、すぐに上手くなるというような技術ではないので、ゴールキーパーでよくベテラン選手が活躍するのも、経験に基づく判断力が優れているためです。

キャッチングよりパンチングを優先する判断基準

安全の確保ができない時

ゴールキーパーはサッカーの試合でクロスボールやシュートに対してキャッチングを優先して行うべきですが、安全の確保ができない時はパンチングを優先して行います。

具体的には、無回転ボールや回転の非常にかかったボールなど回転が不安定な時や、雨の中ボールが滑りやすい時に行います。その理由としては、無回転や回転数の多いボールは、キャッチしたらボールをファンブルして相手に詰められてしまうリスクが高いためであり、ゴールキーパーは安全が100%確保できないボールが来た時はパンチングを優先して行います。

姿勢の確保ができない時

サッカーのパンチングはゴールキーパーが姿勢を十分に確保できず、キャッチングをするとファンブルする恐れのある時に行います。

具体的には、クロスボールやシュートに対してギリギリ手が届く状態や、相手が突っ込んで来ており競合いになる状況ではパンチングを優先させます。もしこのようにキャッチングの姿勢が確保できない時にキャッチングをを選択すると、相手に先に触られてしまったり、ファンブルしたりと失点に直結するミスに繋がってしまいます。

姿勢が確保できていない状態ではミスして失点するリスクを取るよりも、より安全な方法を選択します。

パンチングの具体的なやり方

両手でのパンチング

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両手でのパンチングのやり方は、両手の拳を合わせて平らにして面を作ることが大切で、平らになっていない状態で実行するとボールが狙った方向に飛ばなかったり、ゴールの方向に逸れていってしまいます。

その基本の形ができた上で、しっかりとボールにミートすることが重要で、飛距離を出そうと肘を伸縮させて行うと、ミートポイントがずれてしまい逆に飛距離が出ません。トップ選手の両手パンチングは決して力んでおらず、数センチ腕を動かすだけで飛距離を出しています。

つまり、両手でのパンチングはしっかりと面を作り、そこにミートするということが成功のキーポイントです。

片手でのパンチング

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片手でのパンチングは、相手との競合いや、ギリギリ届くボールに対して使うことが多く、そのような時にはどれだけ手を伸ばせるかということが大切になります。

パンチングのやり方は、基本である面を作るため、中指と人差し指の付け根で面を作りミートさせます。両手で行う時と同様で、力んで行うのではなくしっかりとボールにミートするということが重要です。

より手を伸ばして行うために大切なやり方が、ボールにミートさせない方の手は上げすぎず、肩を下げるようにすることで、その理由は人体構造上、片手を下げることでもう一方の腕をより高い位置へと引き上げることができるからです。

片手で行う時はあまり飛距離が出ないため、ボールをどの方向へ飛ばすかということをより意識して実行するようにしましょう。

試合でサッカーのパンチングをするシチュエーション

手を伸ばしてボールにギリギリ届く時

サッカーの試合ではゴール前でキーパーが相手のクロスに対して、頭を超えそうなボールをパンチングで掻き出したり、ゴールへ向かってくるシュートに対して、手を必死に伸ばしてギリギリで触ってしのぐというシーンがよくあります。

このような時には片手でのパンチングが用いられ、より高い打点で実行できるように、落下点を素早く読むことと、そこに対してタイミングよくジャンプして腕を伸ばすことが大切です。レベルの高いゴールキーパーほど、この能力が高く、またキャッチングに行くのか弾くのかということと、弾く時にどこに弾けば安全かということを考えた上で実行します。

なぜならば、ただ弾くだけではその場をしのぐことはできたとしても、セカンドボールを相手に拾われてしまい、逆にビックチャンスを与えてしまうことにもなりかねないからです。

強い回転がかかっているもしくは無回転の時

サッカーの試合で、フリーキックやシュートを打つ際に相手ゴールキーパーが取りづらいように強いカーブ回転をかけたり、無回転でのシュートを狙います。このようなシュートが来た時はゴールキーパーは両手でパンチングをします。決して片手でパンチングしたり、キャッチングをしにいってはいけません。

なぜならば、そのようなタイプのシュートはキャッチすることが非常に難しく、ファンブルしてそのままゴールに入るということが非常に多いからです。

レベルの高いゴールキーパーはそのようなシュートをただ弾くのではなく、より遠くへ飛ばしピンチを脱するとともに、その弾く方向は味方のいるところを狙い、パスへと変化させてしまいます。それを行うためにも、事前に味方と相手の位置を見ておくという技術と、基本を忠実に実行する能力が求められます。
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