2020年4月10日 更新

ピッチャー(投手)の役割と求められる能力とは?【野球のポジション】

ピッチャーの一番の役割はバッターを抑えることです。ピッチャーの能力がチームの勝敗を大きく左右してしまうほど野球のポジションの中で大切な役割を果たします。同時に9人目の野手でもあり、守備面でもバント処理やベースカバーなど大切な役割があります。ピッチャーに求められる能力には、コントール・肩の強さ・土台となる下半身の強さがあげられます。

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野球のピッチャーとは?

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野球という競技の中で一番の花形で人気のあるポジションといえばピッチャーです。
ピッチャーの投球がチームの勝敗を大きく左右するといっても過言ではないぐらい野球では重要なポジションです。

ピッチャーは投げるばかりではなく、9人目の野手としてゴロをさばいたり、ベースカバーに入ったりと内野の連携をスムーズに行うための役割も果たしています。

ピッチャーのポジション

野球のピッチャーのポジションの番号は「1」です。英略字は「P」と表されます。高校野球などでは守備番号が背番号になることが多く、背番号11の選手がチームで一番能力が高いエースピッチャーになります。

主な役割は、バッターを三振や凡打に抑えることです。9人目の野手としての役割もあるので、バントやゴロなどの処理や塁が空いてしまった時のカバーリングを行うことも重要な役割となります。

ピッチャーの役割

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先発

試合のスタートを任される先発ピッチャーは長い回を投げることが求められます。早い回で多くの失点をすると試合が壊れてしまうため、非常に重要な役割を担っています。

近代の野球では、ピッチャーの分業制が確立されていて、先発ピッチャーは6回以上を投げて、自責点を3点以内に抑えると良い投球だったと評価される基準になっています。
先発ピッチャーが勝利投手の権利を得るのも最低5回は投球することが必要となります。

中継ぎ

試合の途中からマウンドに上がるのが中継ぎ投手です。先発投手と違い、試合が有利な場合での登板もあれば劣勢やピンチの場面での登板もあります。そのため、試合内容によって長い回を投げるロングリリーフや、回の途中での登板、バッターの左右に対応したワンポイントリリーフなど様々な場面で投げることがあります。

クローザー

クローザー(抑え)とは、おもに勝っている試合の最後を締める役割を持つピッチャーです。日本では、クローザーを自チームのリードを守り抜くという意味で守護神と呼ぶなど、特別な存在として扱われる存在です。

特に、失点を許されない状況で登板することが多く、球が速い、特別な変化球を投げられるなどの能力の高いピッチャーが任されることが多いポジションです。

ベースカバー

ピッチャーの守備での大事な役割にバースカバーがあります。ベースカバーには1塁・3塁・ホームベースへの3箇所あります。

打球などのボールの行方やランナーの有無でピッチャーのベースカバーの役割が変わってきます。アウトを取れるのを取れなかったり、無駄にランナーを進めてしまうのを防ぐためにピッチャーには状況を把握して的確に動くことが求められます。

バント処理

ピッチャーは目の前に転がってきたバントの処理を行います。バントには、ランナーを進めるための送りバントやスクイズ、ヒットを狙うセーフティーバントなど攻撃側の目的や状況で対応が変わるため、判断力が求められます。

バントを処理するときは、ピッチャーは捕球後に後ろに向きを変えて、しかも早く投げなければランナーをアウトにすることが出来ないため、確実かつ素早し動作が求められます

牽制球

KUNI’s Instagram photo: “牽制球でアウトになれば「刺殺」とか表現されます。普段から何気なく使っている野球用語には「殺」とか「死」とか物騒な言葉がありますね。#高校野球 #第100回全国高等学校野球選手権記念大会 #愛知県大会東地区 #牽制球…” (121449)

牽制球の大きな目的は、リードしたランナーを元の塁に戻し、大きなリードをしたランナーをアウトにすることです。また、牽制球をすることで、走者はリードを大きく取れなくなり盗塁を事前に防ぐ効果があります。

その他にも、牽制をすることで、バッターがバントの構えをしてしまい、相手のサインプレーを見破ることに繋がったり、守備側が一息つくために牽制球をしたりなど試合の展開や流れを変える効果もある重要なプレーの一つです。

ピッチャーに必要な能力

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野球のピッチャーに必要な能力とは、身体能力だけではなくメンタルも含めると様々な要素が考えられますが、身体面での重要な要素は以下の3点が挙げられます。
・コントロール
・肩の強さ
・強い下半身

コントロール

一つ目に重要な能力はコントロールです。どんなに速いボールや変化球を投げられても、ストライクが入らないと意味がありません。コースが真ん中にばかり投げてしまっては、簡単に打者に攻略されてしまいます。

コントロールが良いピッチャーの利点は以下の3点です。

・打者を打ち取る可能性が高くなる。
・フォアボールが減り、少ない球数で試合を進めることができる。
・守備のリズムにも良い影響を与える。

このようにコントロールの良いピッチャーの方が、球に少々力がなくてもバッターを抑える確率が高くなり、試合を有利に進めるピッチングができます。

肩の強さ

ピッチャーにとっての肩の強さは、速い球を投げるための条件になります。バッターにとって打ちにくい、タイミングが取りにくいのはやはり速いボールになるので、バッターと対決する上で速球は大きな武器になります​。他にも球数を多く投げるためには、全体的なスタミナと肩の強さが必要になります。

下半身の強さ

野球のポジションの中で、最も体力を消耗するのが、ピッチャーです。しかし、消耗されるのは直接ボールを投げる肩や肘だけではありません。下半身が消耗され踏ん張る力が弱くなると、思ったボールを投げることができなくなります。したがって、ピッチャーがその能力を最大限に発揮するためにも、強い下半身を持っていることが必須条件になります。

ピッチャーのフォーム・投げ方について

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ピッチャーが投球に入る構えにはワインドアップ・ノーワインドアップとセットポジションの2つがあり、ランナーの有無やピッチャーの調子の良い悪いで使い分けています。

ピッチャーの投球フォームは大きく分けて3種類あります。

・オーバースロー
・サイドスロー
・アンダースロー

ピッチングフォームはボールを放す腕の位置が違いますが、球速、コントロール、投げやすい変化球が変わってきます。

投球時の構え方

ピッチャーの投球時の構え方で認められているのが「ワインドアップ(ノーワインドアップ)」と「セットポジション」です。この2つの使い分けはランナーがいる時には「ワインドアップ(ノーワインドアップ)」、ランナーがいる時は「セットポジション」となります。

ピッチャーは状況によって、投球動作を変えるのはもちろんですが、コントロールが付きにくいときや体力の消耗によってスタイルを使い分けることもあります。

投げ方①オーバーハンドスロー

オーバーハンドスローはボールを投げる手が水平面を上回る角度から投げるフォームであり、ピッチャーで一番多い投球フォームです。やや腕が下がった位置から投げるのをスリークォータースローと呼びます。

オーバースローはストレートの速度が出やすいこと、フォークボールやカーブなどボールに縦回転を与える変化球が投げやすいのが特徴です。

その反面、他の投げ方に比べて肩や肘に負担がかかりやすい点とコントロールが付きにくいというデメリットがあります。

投げ方②サイドスロー

サイドスローとは、ピッチャーがボールを投げた手がグラウンドと水平になるフォームのことをいいます。ストレートに横の角度がつけられる点と横回転の変化球が投げやすいという特徴があります。

サイドスローはオーバースローと比べてコントロールが安定しやすい投球フォームであるといえます。デメリットとしては重力や遠心力を利用しにくい分、力のあるボールは投げにくい点が挙げられます。

投げ方③アンダースロー

アンダースローはボールを放すときに、身体が沈みこんで水平より下からボールを投げるフォームです。その特徴的な投げ方からサブマリン投法とも呼ばれています。

アンダースローの最大の特徴はアンダースローのピッチャーが少ないことです。そのため、バッターにとっては慣れていない打ちにくい軌道になります。

しかし、球速は出しにくく、アンダースローで安定したボールを投げるには、強靭な下半身と柔軟性が求められる習得が難しいフォームといえます。

右利きと左利きの違い

右利きと左利きのピッチャーでは左ピッチャーの方が全体的に人数が少なく、その分バッターが慣れていないという違いがあります。その中でも、左ピッチャーは左打者を得意にしている場合が多く、特にサイドスローのピッチャーはこの傾向が強くみられます。プロ野球でも左の強打者だけに投げるワンポイントの左のサイドスローピッチャーが存在します。
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