2019年11月23日 更新

ポジショナルプレーとは?ピッチ上で優位をつくる戦術を解説

現代サッカーの戦術を理解するうえで必須となったポジショナルプレーとは、動的に動き方を決めることでより良いポジショニングを取りながらゲームを進めていくうえでのいう考え方のことを指しています。そのためポジショナルプレーとは、戦術を超えた概念ともいえます。

  
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ポジショナルプレーとは?

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ポジショナルプレーとは、選手たちがより良いポジショニングを取りながらゲームを進めていくうえでのいう考え方。

ポジショナルプレーによって生み出された戦術の代表的な例は5レーン理論や偽サイドバックであり、ポジショナルプレーは戦術を超えた概念ともいえます。

ポジショナルプレーの考え方は、サッカーという偶然性の強い競技を整理するうえで、フォーメーションのような静的に規定されたポジションだけではなく、動的に動き方を決めるということです。

ポジショナルプレーの3つ優位性とは?

ポジショナルプレーは、動的にポジションを整理することによって、サッカーにおける3つの優位性を活かすことができます。

3つの優位性とは数的優位、位置的優位、質的優位

従来の戦術では、数的優位か質的優位かという2択を迫られることが多かったですが、ポジショナルプレーでは位置的優位が整理されることで、数的優位も質的優位も同時に活かすことが出来るようになっています。

位置的優位

位置的優位とは効果的な陣形、位置関係を維持したポジショニングをすることによる優位性です。

数的不利でも有効なポジションを取ることで、位置的優位性を高めて対処することが可能。
全体の陣形の意図しない密集や分散を防ぐためにも有効です。

数的優位

数的優位とは局面において相手の選手の数を上回ることによって得られる優位性で、運動量をあげる、陣形をコンパクトにする、片方のサイドに選手を寄せるといった数的優位を得る方法があります。

同じ人数で行うサッカーはピッチ上のどこかの局面で数的優位なら、どこかで数的不利な状況が生まれます。
ポジショナルプレーでは、数的優位を作ることと数的不利に対処することを同時に狙います。

質的優位

Instagram post by リオネル メッシ@ FC BARCELONA • Dec 26, 2018 at 3:27pm UTC (91374)

ドリブル、センタリング、ヘディングの強さなどストロングポイントを持った選手を活かすことを質的優位といいます。

例えばドリブルが得意な選手ならサイドでフリーの状況を作ったり、マッチアップする相手に対して能力的に上回る選手がいれば、あえてそこを孤立化させて1対1の状況を作ることが出来ます。

従来のサッカーの戦術は数的優位を作るという意味合いが強かったですが、ポジショナルプレーは位置的優位で数的不利な局面、質的優位で数的同数の局面を効果的に使うことが可能となります。

ポジショナルプレーの戦術的メリット

個性と組織をどちらも活かす

規律を重視して組織力を活かすか、自由を尊重して個人能力を活かすかという2つの選択肢で語られがちなサッカーですが、この考え方はもう古いです。
ポジショナルプレーでは、原則を選手に落とし込みますが、判断は選手に委ねるのが特徴です。

つまり、配置と状況に応じた動き方をあらかじめ決めておくことで、味方選手がどこに誰がいるかをいちいち見て確認する必要がなくなるわけです。
脳内の処理を簡潔にするので、むしろ戦術的な規律があることによって創造性が高まるという利点メリットがあります。

選手に判断を委ねる

原則として動き方の決まり事を作っておく一方で、ボールを持った時の選手の判断は選手に委ねます。
動き方が決まっていだけに選手はボールを受けた時にどうするかという判断に集中することができるので、選手の判断に規制をかけることなくむしろ自由度が高まり創造性を駆使したプレーができます。

また、選手に判断をゆだねることによって創造性だけではなく、相手の出方に応じた柔軟性の高い判断が出来ることもメリットです。

ポジショナルプレーとは真逆のストーミング

リバプールFC監督のユルゲン・クロップ

リバプールFC監督のユルゲン・クロップ

リヴァプールFCに代表されるストーミングは敵陣の高いところでボールを奪い相手ゴールに迫るというプレッシングは自らのゴールを守るための手段ではなく、相手ゴールに最も効果的に、かつ効率的に迫る手段と位置づけられています。

オフェンス時の敵陣でのポゼッション確立によるゲーム支配とボールロスト時の即時奪回を組み合わせたポジショナルプレー」とは逆に、敵陣でのプレッシングに主眼を置いています。
ポゼッションをディフェンスの手段としてとらえているポジショナルプレーとプレッシングをオフェンスの手段としてとらえているストーミングはオフェンスとディフェンスが一体となったゲームモデルという共通点があります。
しかし、秩序のポジショナルプレーとカオスのストーミングという意味で真逆です。

ポジショナルプレーのいくつかの定義とは?

ポジショナルプレーは戦術を超えた概念を表した言葉なので解釈が多様で、人によってとらえ方が異なりさまざまな定義が存在します。
専門用語をつかっていろいろな解説をみていると訳が分からなくなってしまうので、ポジショナルプレーを作ったとされる二人の名将の言葉を引用していきます。

ファン・マヌエル・リージョ監督によると?

Juan Manuel Lillo Diez on Instagram: “esperaba quedarme mas tiempo,mas de alla de lo deportivo gracias @visselkobe por todo” (91369)

グアルディオラ監督が影響を受けてポジショナルプレーという言葉を作ったとされるファンマ・リージョ監督はポジショナルプレーについて聞かれたときに以下の通りコメントしています。

その中で、システムではなく考え方について指す言葉ということを強調しています。
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