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バッティングフォームの基本とコツ!野球の理想の打ち方とは?

バッティングフォームの基本とコツ!野球の理想の打ち方とは?

野球の理想的なバッティングフォームについて分かりやすく解説します。バッティングを6つのフレーズに区切り、構え、乗せ、運び、振り出し、インパクト、フォロースルーのそれぞれについてフォームの基本とコツを詳しく述べていきます。また、上達するための具体的な練習方法も紹介します。

2022.12.26 野球

野球のバッティングフォームの基本は?

Free photo: Baseball, Coach, Baseball Coach - Free Image on Pixabay - 1478289 (24723)

野球のバッティングというと人によって様々な打ち方やフォームがあり、正解がないように思えてくるものです。
しかし、どのようなバッティングフォームにも共通する基本というものがあります。
そのため、あなたがどのような個性的な打ち方であっても、何番打者であっても、あるいは初心者でも、身につけるべき打撃の基本があるということになります。
その基本を押さえつつ、日々の練習の中で自分の感性を付け足していけば、めきめきと打撃が上達すること間違いなしです。
ここでは、そのような野球のバッティングの基本を初心者でも分かるように説明していきたいと思います。

レベルスイングが基本

野球のバッティングの大きな目的は、ヒットを打つことです。なので、できるだけヒットが打てるようなバッティングフォームを身につける必要があります。
野球のスイングには3種類あり、アッパースイング、レベルスイング、ダウンスイングといった振り方があります。この中でヒットを打つ確率が高い打ち方は水平に振るレベルスイングです。
なぜなら、ピッチャーの投げる球の軌道はほぼ地面に平行ですが、レベルスイングはその軌道に合わせて振るためバットに当たりやすくなるからです。
なので、ここではレベルスイングのフォームを前提に、バッティングの基本やコツをご説明していきたいと思います。

下半身の筋力を活かした打ち方

野球のバッティングの基本は、下半身のパワーを活かした打ち方です。バットを直接操作するのが上半身なので、腕力さえあれば強く振ることができるともしかしたら思うかもしれません。しかし、腕力に頼ったバッティングフォームはむしろ弱々しく、投手の力のこもったスピードボールに簡単に負けてしまいます。
なので、野球のバッティングは、大きな筋肉を持つ下半身のパワーを上半身へと伝えられるフォームが基本です。
ぜひ、この記事を読み進めて下半身のパワーを活かしたバッティングフォームの習得とさらなる上達を目指していきましょう。

バッティングフォームの6つのポイント

野球のバッティングフォームは各フレーズに分解して考えると理解しやすいし、練習もしやすいです。そこで、ここでは一連のバッティング動作を次のように6つのフレーズに分けて考えることにします。
①構え②乗せ③運び④振り出し⑤インパクト⑥フォロースルーです。
野球のバッティングは個性が出やすい動きの集約ですが、これら6つのフレーズはどんなバッティングフォームにも存在します。
では早速次から、各フレーズごとの基本ポイントを押さえ、自分だけの理想的なバッティングフォームを手に入れましょう。

野球のバッティングフォームの基本①構え編

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構えとは、バットを即座にスイングするための姿勢のことをいいます。野球の打撃では、ピッチャーの投球に対応して打つ必要があります。
ピッチャーの投げる球は、曲がったり落ちたり、速かったり遅かったり、高かったり低かったりと多種多様です。しかも、バッターは瞬時にどんな球かを判断して打つ必要があります。なので、いかに素早くバットを操作できるかが重要です。
素早くバットを操作するためには、構え方が大切になるので、基本をしっかりと押さえましょう。
では、構えの基本とコツを説明していきたいと思います。

フォームの基本はリラックスして構えること

これからバットを素早く動かすというときに、筋肉が緊張していてはスムーズなバット操作はできません。なので、構えは全体的に力みがなく自然体で打席に立つということが理想です。
ピッチャーとの対決となると気持ちが高まり、バットを握る手や腕、肘、首、肩に力が入り、固い振り方になりがちです。特にそれは初心者に顕著です。
しかし、強くバットを握れば握るほどバッティングフォームは乱れ、理想から離れた打ち方になってしまいます。
なので、構える際は、身体のどこにも余計な力みがないフォームになっているかどうかを重視しましょう。

構えのコツ①スタンス幅と足の置き方

足元は全体の振り方に大きく影響します。足の構えをスタンスといい、いくつか種類があります。中でも、足と足が打席の縦の線に平行に置かれている構えをスクエアスタンスといい、基本的な足の置き方になります。全てのコースへ対応がしやすいスタンスなので、初心者はこれから始めましょう。
また、足を開く幅も重要です。肩幅程度に開くと腰を回しやすく、バットがスムーズに出しやすいフォームになります。人によってはもう少し開いたり、狭めたりしますが、あくまで構えの基本はリラックスすることなので、自分にとって楽に立てる幅にするのがコツです。まずは基本となる肩幅程度に開いてバッティングすることをおすすめします。

構えのコツ②グリップの高さとバットの角度

手元に注目します。グリップとは、バットを握る部分のことで、ここをどの高さに構えるかが野球のバッティングでは重要です。基本は、肩の高さにグリップを置いた構えです。もちろんこの高さの限りではないですが、グリップを高くしたり低くしたりすると、余計な力みが生じたり、ぎこちない振り方になったりして、フォーム全体に影響がでます。

また、構えの時のバットの角度も重要です。地面と平行になるように寝かせたり、地面と垂直になるように立てたり好みは分かれますが、基本のフォームはその中間の45度程度です。
なぜなら、この角度は構えの時点で力みづらく、また、実際にバットを振り出していく際にスムーズにスイングできるからです。

打撃編・自分に合った構えを見つけよう!【仁志敏久から学ぶ野球の基礎・基本】

バッティングフォームの構えについての基本的な考え方が説明されている動画です。

野球のバッティングフォームの基本②乗せ編

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乗せとは、体重を後ろ足に乗せることです。バッティングでは、力強いスイングのためにタメのあるフォームづくりが重要です。

弓矢に例えるなら、矢を後ろに目一杯引き、手を離せば今すぐ矢が飛んでいくような状態です。野球のバッティングも同じように、後ろに力を溜め込むから力強いスイングにつながります。なので、乗せはバッティングの大切な要素なのです。

また、どんなにきれいなバッティングフォームでも、タイミングが合わないと意味がありません。野球ではピッチャーが様々な工夫で打者のタイミングを外してくるため、打者には工夫を凝らした打ち方が必要です。乗せは、タイミングを合わせるのに必要なバッティングスキルになります。

バッティングの基本は乗せること

野球のバッティングでは、下半身を使った打ち方が求められます。腕力のみに頼っても、投手の勢いあるボールを打つことは困難です。
野球初心者にありがちな誤ったバッティングフォームとして、「手振り」という振り方があります。これは、手や腕の力だけでバットを振り回すような振り方です。

理想的なバッティングフォームとは、「手振り」のような上半身主体の打ち方ではなく、下半身にパワーを溜め込み、下から上へと回転運動が連鎖していくような下半身主体の打ち方です。そのような下半身をつかった理想のフォームは、まず乗せることから始まるので早速コツを掴んでいきましょう。

乗せのコツ①股関節に体重を乗せる

乗せとは、より詳しく説明すると、後ろ脚の股関節に体重を乗せることです。股関節に体重が乗っていて、上体がふらつかず安定して片脚で体重を支えられるフォームが理想です。
足から地面の深くまで根っこが伸び、安定して立てているイメージを持ちましょう。不安定になり、すぐに前足が着地してしまったり、体重が意図せず移動してしまったりしてはいけません。
なぜなら、打撃は投手のタイミングに合わせて打たなければならないので、体重移動するタイミングは投手に合わせるべきだからです。
よって、バッターは「いつでも投手に合わせてバットを振り出せる、力の溜まった状態」を作って準備しておくことが求められます。

乗せのコツ②グリップを後ろに引いていく

乗せることが下半身主体のバッティングフォームづくりに欠かせないことは既に説明しました。しかし、下半身の動きばかりに気をとられ、上半身のフォームがおろそかになった打ち方では良くありません。

乗せの段階では、下半身の動きと同時に、グリップを後ろに引きトップを作りにいく両腕の動きも重要になります。この際、股関節に体重を乗せきった時にはトップが完成しているようにするのがコツです。下半身の動きと上半身の動きのバランスをとりながら、同時にできるように練習しましょう。

乗せの上達法

バッティング 軸足に乗せる練習方法

乗せる練習方法についての動画です。
スピード感よりも、しっかりと股関節に乗せることを優先させましょう。慣れたら実際の打席での動きのスピードに合わせていきます。
乗せ方が上達する練習法をご紹介します。

いつものように普通にバットを持って、構えたところから体重を後ろ足の股関節に乗せます。その状態で前足を地面から浮かせながら前後に何度も動かす、フォームづくりの練習です。

このとき、上体がふらふらしたり脚がぐらぐらしたりしないようにしつつ、トップを作る上半身の動きも加えましょう。意外と難しいので、初心者は、背中側にバット杖のようについて手で支え、体重を支えながら行なっても構いません。

慣れてきたら支えをなくして行い、それも慣れたらトップを作る動きを加えていきましょう。この練習によって、乗せが安定し投球への対応力の高い打ち方を身に着けることができます。

野球のバッティングフォームの基本③運び編

Free photo: Baseball, Game, Hitter, Catcher - Free Image on Pixabay - 1505042 (25781)

リラックスした構えから後ろ足の股関節に乗せる動きまでできたら、次は「運び」というバッティングフォームの段階に移ります。

よくボールをミートすることを「ボールを運ぶ」という表現をしますが、ここで説明している運びはそれとは異なります。前足の動きのことを指すので区別してください。
運びとは、投手寄りの足を踏み出していく動きのことを言います。右打者なら左足の踏み込んでいく動きになります。

強い打球を打つためには体重移動の運動エネルギーを活かした振り方をする必要があります。この運びによって体重移動が行なわれ、力強いバッティングフォームを手に入れることができます。

美しいフォームの基本は運び方

理想的なスイングは、総じて美しいフォームです。プロ野球選手のバッティングフォームを見ると、細かい技術は分からないにしても、その流れるような洗練された振り方に美しさを感じるのではないでしょうか。

そして、その美しさを演出している大きな要素の一つが「運び」というわけです。ただし、運び方には様々なタイプがあり、運ぶスピード、距離、方向など十人十色です。なので、様々なパターンでの運び方をモノマネなどで試してみて、自分がスイングしやすいと感じるものを選択するのが良いでしょう。

ただし、最低限注意を払いたいポイントとなるコツを2つご紹介するので、それらの内容を理解しフォームを磨いていってください。

運びのコツ①ステップする幅

浮かせた前足をどのくらい遠くに着地させるかということについてです。なぜこのことが重要なのかと言うと、どれくらい足を開くかによって振り方が違ってくるからです。

足を大きく開くほど安定して立つことができますが、腰の回転が鈍い打ち方になりやすいです。逆に、足の開きを狭めると、腰の回転はしやすくなり鋭いバットスイングができますが、不安定さが気になるかもしれません。

一般的には、ミート重視なら安定感を優先して足を開いて打ちます。一方、長打を狙いたいなら狭いステップ幅で鋭い回転をしやすくします。ただし、好みによる面が大きいでしょう。自分に合った打ち方をいろいろと試し、フォームを固めてください。

運びのコツ②ステップする方向

浮かせた前足をどの方向に着地させるかということについてです。右打者の場合、左足を3塁寄りにステップすればオープンステップ、1塁寄りならクローズドステップになります。

オープンステップは上半身も一緒に回ってしまいやすくなるため、俗に言う「開いた」打ち方になり力強い打撃が難しくなります。

一方、クローズドステップは腰の回転を利用しやすくなりますが、投手寄りの肩が内側に入り込むことで窮屈なバッティングフォームになり、詰まらされるケースが多くなりがちです。よって、センター寄りにまっすぐ踏み出していくようにするのが基本となります。

打撃編・間と体重移動を身につけよう 【仁志敏久から学ぶ 野球の基礎・基本】

動画内で紹介されている、前足を着地させるまでの動作を「運び」と考えてください。

運びの上達法

運び方が上達する練習法をご紹介したいと思います。まず大切なのは、踏み出す足の距離と方向を一定にしたバッティングフォームを目指すということです。

そのための練習として、構えた状態の両足の前にバットを平行に置いてそれを踏まないようにステップしてスイングします。

これをすることで極端なクローズドステップを矯正し、まっすぐ踏み出せるようになります。さらに、その際どのくらい足を開いたかということも、バットの長さと足の幅を比較しながら確認することができます。

また、両足の前ではなく、後ろにばっとを置けば、オープンステップの矯正になります。自分のクセに応じて足の前後どちらに置くかを選択して練習しましょう。

野球のバッティングフォームの基本④振り出し編

みち on Instagram: “確か、中島が決勝打のはず個人的には西武のユニフォームの方があうかな?と思いつつただ代打での出場ですが勝負強いですね(^-^) #中島裕之 #オリックス #ヒット #バッティングフォーム  #決勝打  #神宮球場 #セ・パ交流戦 #野球 #プロ野球” (25786)

運びの体重移動によって生じる運動エネルギーを、いよいよバットの動きに移していく段階に入ります。振り出しとは、バットの芯をミートポイントへ向かってこれからぶつけていくという時の運動をいいます。

当然ですが、打撃とはバットをボールにぶつける行為です。ただし、単に力任せな振り方ではミートできる確率は乏しいでしょう。

ここでは、いかにボールにバットをぶつけやすいバッティングフォームにするかということに着目して、振り出しについて説明していきたいと思います。

高打率の打ち方はレベルの振り出しが基本

スイングはその軌道によって大きく3種類に分けられます。上から下に下げるような軌道はダウンスイング、下から上へはアッパースイング、そして水平の軌道を描くのがレベルスイングです。この中で、ヒットを打つ確率が高い振り方はレベルスイングです。なぜなら、ピッチャーの投げる球がキャッチャーミットに収まるまでに描く軌道と同じ軌道をバットが通るため、ミートできるポイントが広いからです。

ダウンスイングやアッパースイングは、投球の軌道にバットを合わせられず、1つの点でしかミートできないフォームになってしまいます。

よって、高い打率を残せる打ち方はレベルスイングであり、そのための振り出し方が必要だということになります。

振り出しのコツ①グリップを肩口からフラットに出す

レベルスイングをするコツは、グリップエンドを向かってくるボールに対してぶつけるようにしながら、肩口からバットを出すことです。グリップエンドとは、バットを持つ部分であるグリップの下のバットの端部分です。このグリップエンドをボールに向けてバットを出していくことによって、水平なスイングができるようになります。

初心者は、バットヘッドから動きだしてしまい、その結果、バットが遠回りしたフォームになってしまうことが多いので気をつけましょう。内外角、高低全てのボールに対してグリップをぶつけていくような振り方を目指してください。

振り出しのコツ②インサイドアウトにバットを出す

インサイドアウトとは、体の内側から外側へという意味です。野球の打撃では、インサイドアウトで振ることが基本となります。この打ち方が理想である理由は、ヒットできる可能性が高まるからです。内側から外側へとスイングすると、内角にも外角にも対応できます。

しかし、初心者に多く見られるドアスイングと呼ばれる、アウトサイドインの打ち方では内角の厳しい球をフェアゾーンに打ち返すのは困難であり、打てるコースがぐっと減ります。

このことからインサイドアウトでの打ち方が理想であり、そのためには腕や肘をたたんで、グリップを体の近くを通すようなフォームを意識しましょう。

レベルスイング上達法

バットを水平に振る練習として、スタンドティーを紹介します。好きなコースにボールを置き、打ちます。しかし、それだけではレベルスイングの練習として不十分です。

ここでは、実際に置いてあるボールの1、2球手前にボールが置いてあると想定しましょう。そのイメージ上のボールも含めて打ちます。頭の中では複数球打っているイメージです。

この練習によって、ボールが通る軌道へとレベルにバットを入れる感覚を養うことができます。繰り返し行ない、レベルスイングのフォームを洗練させていきましょう。

野球のバッティングフォームの基本⑤インパクト編

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野球のバッティングでは、バットがボールにぶつかる瞬間をインパクトと言います。バットがどのようにボールにぶつかるかで打球の飛び方は大きく変わってきます。例えば、ボールの下側に当たればフライになり、上側に当たればゴロになります。

つまり、ヒット性のいい当たりをするためには、インパクトの良い打ち方が必要になってくるわけです。

ここでは、バッティングのインパクトにおける基本やコツについて重要ポイントを説明していきたいと思います。

バッティングは力強いインパクトが基本

野球のバッティングは、投手が力を込めて投じたスピードボールをバットで弾き返さなければなりません。当然ながら、バットとボールが当たる瞬間の衝撃は大きいです。力のないスイングだとバットがボールの勢いに負けてしまい、遠くに打球を飛ばすことはおろか、前に弾き返すこともできません。ボールの勢いに勝るインパクトの強さを祖なえたバッティングフォームが必要になります。

ここではインパクトを強くするための3つのコツについて紹介していきたいと思います。初心者やボールが外野になかなか飛ばないという方は必見です。

インパクトのコツ①後ろ肘は伸びきらない

インパクトの瞬間は、後ろ腕の肘は伸ばさず適度なゆとりを持たせましょう。なぜなら、肘が伸びきってしまうとバットに力がうまく伝わらず、バットがボールの勢いに負ける打ち方になってしまうからです。

右打者なら右肘が適度に曲がった状態でインパクトを迎えることによって、後ろ手の前方への押し込みのパワーを使ってスイングすることができます。よく初心者に対して「体の前で打て」という指導がありますが、あまりに前でボールを打とうとするあまりに肘が伸びたフォームになってしまっている人がいます。

それでは力強い打球を打つことは困難です。体の前で打つことを意識するにしても、後ろ肘は曲げることを忘れないようにしましょう。
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インパクトのコツ②バットヘッドは下げない

バットヘッドとは、グリップの反対側の、バットの先端部分のことです。「下がる」という意味は、バットヘッドが地面の方に垂れてしまうことをいいます。

バットヘッドが下がってしまうと、手首に力が入らず、力強いスイングをすることができません。その結果、平凡なフライを上げてしまったり、力のない打球になったりして好成績は期待できません。

ヘッドを立てたバッティングフォームのためには、インパクト時に、前の手の小指側に力を入れてバットを支えることと、後ろの手首を上向きにすることの2点を意識しましょう。これらのポイントを押さえるとヘッドが立ち、力強い打球が打てるようになります。

インパクトのコツ③へその前で打つ

どの場所でボールを捉えるかということも、インパクトの強い打ち方に大切な要素です。
スイング動作の中で最も全身の力が発揮できるインパクトの場所は、へその前付近です。理想は、いつの時もこの場所でボールをインパクトすることであり、そのためにバッティングフォームを洗練させていく努力が必要です。
ただし、腕の長さ等によって最適なポイントには個人差が出ます。そのため、バッティング練習をする際は、最も力の入るポイントを探りながら取り組むといいでしょう。

バッティング技術講座7 スイング(インパクト)

2:42~後ろ手の押し込みについて、4:44~手首の向きについて、6:45~インパクトのポイントについて、それぞれ触れられています。

インパクト上達法

力強いインパクトのできるフォーム作りのために、ロングティーという打撃練習をおすすめします。
これは、斜め前からトスされたボールをできるだけ遠くへ打つ練習です。
この練習の良い所は、どれほど飛んだか、打球の回転はどうであったかについてチェックできる点です。
飛距離はインパクトの強さと比例するため、肘の使い方やバットヘッドの立ち具合、ミートポイントの精度を1球ごとに確認できます。
また、バットヘッドが下がると打球の回転が横回転になったり、トップスピンになったりしがちです。これについても確認しながら練習できます。
縦のバックスピンのかかった、よく伸びる打球かどうか確認しながら練習しましょう。

野球のバッティングフォームの基本⑥フォロースルー編

Free photo: Baseball, Batter, Swinging, Strike - Free Image on Pixabay - 1618655 (24724)

フォロースルーとは、インパクト後からバットを振りぬくまでの動きを言います。
野球の指導者の中には「ボールがバットに当たるまでが肝心なのだからフォロースルーはどうでもいい」といった考え方を持つ方もいます。
確かに、インパクト後のフォロースルー動作が直接打球に影響を与えるわけではありません。
しかし、フォロースルー動作への意識が、インパクトまでの動作に変化を生みます。
なので、フォロースルーの動きは野球のバッティングでは重要な役割を果たすということが分かります。

バッティングは大きなフォロースルーが基本

Free photo: Baseball, Strike, Swing, Miss, Bat - Free Image on Pixabay - 2410650 (24729)

フォロースルーが大きいフォームを心掛けましょう。ここでの動きがこじんまりしてしまうと、弱々しい打ち方になり、遠くに打球を飛ばすのも難しいです。
よく野球のバッティングフォームの指導では、コンパクトに振りなさいといった助言が見られます。
こうしたアドバイスは、体格が小さい選手ほど受ける機会が多いようです。
しかし、コンパクトに振るのはインパクトするまでのことです。インパクトした後はバットヘッドが投手方向へ放り出されるような大きいスイング軌道を意識しましょう。腕や肘が遠心力で遠くに引き伸ばされていくイメージです。
これは体格の大小に関係なく、全ての打者に当てはまることなので、押さえておきたい重要ポイントです。

フォロースルーのコツはボールを前に押し込む

大きいフォロースルーをとるためのコツは、インパクトしたボールを後ろの手で押し込むことです。つまり、右打者なら右手の力でバットを前の方にぐっと押し込んでいきます。
実際はインパクトしたほんの瞬間しかボールはバットに触れていませんが、押し込む間はボールとバットがくっ付いているようなイメージを持つと押し込むという動作の感覚が掴みやすいかと思います。
この押し込むという動きによって、バットが自然に投手方向へと放り出されていくような大きいフォロースルーがとれたフォームが実現されます。

フォロースルーを大きくしよう!バットを気持ち良く振り抜くコツ

後ろ手の使い方についてやや独特な説明をしています。
この動画から、インパクトとともに後ろ手を投手方向へと伸ばしていくイメージを掴んでほしいです。

フォロースルー上達法

大きなフォロースルーのバッティングフォームが身につく練習法をご紹介します。
バットではなく長い棒を使って素振りをしましょう。
フォロースルーが小さくなってしまう原因の1つに、腕や手先の力でバットを振ってしまうことが挙げられます。
そこで長い棒を使い、腕や手先の力だけでスイングするのが難しい状況を作り、全身を使った力強いバッティングフォームの習得がこの練習の狙いです。
このとき、スイング中の棒の先端部分がどのように動いているかに意識を向けると、フォロースルーの軌道を自分自身で理解しながらスイングできます。

【衝撃】1.5mの史上最長バット…しかも615gと超軽量!レベルスイング養成

動画のように、レベルスイングの矯正としての練習にもなります。長い棒を振ることによって、ピッチャー方向へバットが遠く放り出されていく感覚を養うことができます。

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