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フィルダースチョイスとは?野手選択(野選)を詳しく解説します!

フィルダースチョイスとは?野手選択(野選)を詳しく解説します!

フィルダースチョイスは野手がアウトにすべきランナー以外をアウトにしようとした結果、アウトを取ることができなかった場合に記録されます。日本語では野手選択や野選とも言われています。フィルダースチョイスによって進塁や出塁を許すことは、エラーと同じように本来取れたアウトが取れずにランナーが増えることになるので、試合の流れが大きく変わることもあります。

2021.12.16 野球

フィルダースチョイスとは?

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フィルダースチョイスとは、ゴロを捕球した野手が1塁に送球しバッターランナーをアウトにすべきところで、先行する他のランナーをアウトにするため他の塁に送球する行為を指します。

フィルダースチョイスは一般的に野手の判断ミスによって、アウトが取れず進塁や出塁を許した場合の記録と思われがちですが、定義上はアウトが取れるかは関係ありません。

ただ、プレーの結果でフィルダースチョイスという言葉が使われるのは、ランナーの出塁や進塁を許した場合です。

フィルダースチョイスは日本語で何と言う?

フィルダースチョイスは日本語で言うと、野手選択という意味で省略して野選とも言われます。

新聞や雑誌の誌面でよく見られるのは、この野選という言葉でしょう。他にも球場の電光掲示板では、フィルダースチョイスはFcと表示されます。

フィルダースチョイスの定義

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4つのケースでの出塁や進塁は、フィルダースチョイスと記録されます。

①ゴロを捕球した野手が1塁に送球しバッターランナーをアウトにすべきところで、先行する他のランナーをアウトにするため他の塁に送球しランナーがオールセーフとなった場合

②ヒットを打ったバッターランナーが、野手が他のランナーをアウトにするため他の塁に送球した間に進塁した場合。

③ランナーが盗塁やエラーによらず、野手が他のランナーをアウトにしようと他の塁に送球する間に進塁した場合。

④盗塁を試みたものの、守備側の無関心によって守備が行われない場合。
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フィルダースチョイスの例

大野のフィルダースチョイス 20130413 中日×広島

ピッチャーゴロを捕球した後、2塁ランナーをアウトにしようとした結果、オールセーフとなったプレーです。

ピッチャーは捕球後、1塁に投げていればバッターランナーを確実にアウトを取ることができました

バッターランナーからアウトを取らず先行するランナーをアウトにすることを優先した結果、1つのアウトも取れなかったので、このプレーではフィルダースチョイスが記録されています。

フィルダースチョイスの発生しやすいケース

だいたいわかる野球用語 フィルダースチョイス

フィルダースチョイスが発生しやすいのは、守備側が先行するランナーをアウトにできる可能性が高いときです。

なぜなら守備側は相手の進塁を防ぐために、できる限りバッターランナーよりも優先して先行するランナーをアウトにするプレーを試みるからです。

特にランナー1塁やランナー1,2塁などでフォースプレイで先行するランナーをアウトにできるケースには、タッチプレイが必要ない分、先行するランナーをアウトにできる可能性が高くなります。

バッターが送りバントを試みた場合も、打球の勢いが強いと先行するランナーをアウトにできる可能性が高くなります。

プレーの結果アウトが取れなかった場合に、フィルダースチョイスとなります。

フォースプレイが成立するとき

フィルダースチョイスが発生しやすい場合は、ランナーが1塁・ランナー1、2塁でランナーへのタッチプレイが不要で、フォースプレイでアウトにできるときです。

ランナーへのタッチが必要ない分、先行するランナーをアウトにできる可能性が高いので、守備側は先行するランナーを積極的にアウトにするよう動くからです。



【具体例】
・0アウト
・ランナー1塁

バッターが内野ゴロを打った場合には、守備側は先行する1塁ランナーをフォースアウトにするため、2塁に送球します。

2塁でフォースプレイが間に合わずセーフとなり、すぐさま1塁に送球したもののセーフとなった場合にフィルダースチョイスが記録されます。

打者が送りバントを試みたとき

YB:渡辺:バントするも藤井彰(捕)のフィルダースチョイスによりオール

攻撃側としては特にランナーを進めたい場面に送りバントをし、守備側は失点を防ぐためにランナーの進塁を阻止したい場面になります。

バントの打球を処理した野手が先行するランナーをアウトにしようとした結果、ランナーがセーフとなればフィルダースチョイスが記録されます。

特にフィルダースチョイスになりやすいのは、タッチプレイも必要になるランナー2塁の場合です。

バッターがバントをして2塁ランナーを進めようとしたところ、守備側が進塁を阻止するために3塁に送球したところ、セーフとなりバッターランナーの出塁も許すとフィルダースチョイスが記録されます。

フィルダースチョイスのルール・記録上の扱いは?

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野球の正式な記録上の扱いには、フィルダースチョイスはありません。

守備側のフィルダースチョイスによってランナーが出塁・進塁した場合、打者・投手・守備を行った野手の記録は、通常の内野ゴロと同様の記録として扱われます。

打者の記録

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打者の記録は、通常1塁に送球されていればアウトになるので、内野ゴロ扱いとなります。打数はカウントされ、打率・出塁率はともに上がりませんが、得点を挙げた場合には打点として記録されます。

例外となるケースが2つあります。

(1)送りバントを試みた場合
打者が送りバントをして野手のフィルダースチョイスで出塁した場合には、記録は送りバントと同じ扱いで打数としてカウントされません。

(2)その打席でサヨナラとなった場合
フィルダースチョイスでサヨナラになって試合が決着した場合には、その打席の成績はヒットとなります。

投手の記録

フィルダースチョイスによって出塁したランナーが生還し得点に繋がった場合、投手の自責点にカウントされます。

野手の記録

フィルダースチョイスによってバッターランナーが出塁した場合も、原則として打者記録は内野ゴロとなるので、野手にもエラーは記録されません

フィルダースチョイスのまとめ

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野手がアウトにすべきランナー以外をアウトにしようとした結果、アウトを取ることができなかった場合に記録されるのがフィルダースチョイスです。

フィルダースチョイスはアウトを1つ取ることができる場面で、ランナーの進塁や出塁を許すことになります。

攻撃側にとってはチャンスが拡大し守備側にとってはピンチを招くことになるので、試合の流れを変えるプレーになることがあります

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