「カーブ」と「スライダー」の違いとは?野球の変化球を解説
カーブとスライダーはピッチャーのきき手の反対方向に変化するという共通点がありますが、回転軸の向きの違いによって区別することができます。カーブは緩やかに大きく曲がるためカウント球として、スライダーはストレートに近い軌道で鋭く変化するため決め球として使われることが多い変化球です。
2023.01.03
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野球
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カーブとスライダーの違いとは?
野球の変化球でカーブとスライダーはどちらもピッチャーのきき手の反対方向に曲がるという共通点があります。
どちらも変化する方向が同じなので似ている変化球ではありますが、カーブとスライダーは回転軸の違いで区別できます。回転軸が違うことによりカーブとスライダーは、軌道や球速、投げ方が微妙に違います。
どちらも変化する方向が同じなので似ている変化球ではありますが、カーブとスライダーは回転軸の違いで区別できます。回転軸が違うことによりカーブとスライダーは、軌道や球速、投げ方が微妙に違います。
カーブの回転
カーブの回転は、回転軸がバッターに対して横向き。
スライダーの回転
スライダーの回転は、回転軸がバッターに対して垂直方向にになっています。スライダーの回転はジャイロ回転とも言われ、ボールの進行方向に回転軸が向いています。
カーブとスライダーの軌道の違い
via pixabay.com
野球のカーブとスライダーはどちらもピッチャーのきき手の反対方向に曲がる変化球ですが、曲がり始めやストレートとの球速差に違いがあります。
カーブの方が緩やかな変化をするのに対して、スライダーはバッターの手元で鋭く変化するのが特徴です。
カーブの方が緩やかな変化をするのに対して、スライダーはバッターの手元で鋭く変化するのが特徴です。
カーブの軌道
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カーブは大きく弧を描くように曲がり落ちる変化球です。
リリースの瞬間はピッチャーの指から外側に抜けたように見え、リリースの直後から山なりの変化をしながらバッターに向かうボールでストレートとの球速差も大きいのが特徴です。
一般的なカーブは斜め下に曲がり落ちるような軌道を描きますが、投げ方によって変化する方向にバリエーションがあり、縦方向に落ちるカーブはドロップとも言われています。
リリースの瞬間はピッチャーの指から外側に抜けたように見え、リリースの直後から山なりの変化をしながらバッターに向かうボールでストレートとの球速差も大きいのが特徴です。
一般的なカーブは斜め下に曲がり落ちるような軌道を描きますが、投げ方によって変化する方向にバリエーションがあり、縦方向に落ちるカーブはドロップとも言われています。
スライダーの軌道
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スライダーはストレートに近い速度でバッターの手元で鋭く滑るように曲がる変化球です。
リリースからバッターの手元まではストレートと同じような軌道ですが、手元で急激に変化をするのでバッターにとって見極めが難しい変化球でもあります。
スライダーの軌道も投げ方によってバリエーションがあり、真横に滑るように曲がるスライダーから縦に落ちるスライダーもあります。
ストレートと変わらない速度で鋭く小さく曲がるカットボール、最近では他に斜め下に大きく変化するカーブに近いスライダーとも言える変化球をスラーブとも呼ぶようになりました。
リリースからバッターの手元まではストレートと同じような軌道ですが、手元で急激に変化をするのでバッターにとって見極めが難しい変化球でもあります。
スライダーの軌道も投げ方によってバリエーションがあり、真横に滑るように曲がるスライダーから縦に落ちるスライダーもあります。
ストレートと変わらない速度で鋭く小さく曲がるカットボール、最近では他に斜め下に大きく変化するカーブに近いスライダーとも言える変化球をスラーブとも呼ぶようになりました。
カーブとスライダーの投げ方の違い
野球のカーブとスライダーは回転軸の向きに違いがあり、効果的に回転をかけられる握り方やリリースの方法も違います。
カーブとスライダーはどちらも手首を内側にひねることで回転をかける変化球ですが、カーブは抜くようなイメージで、スライダーはチョップをするようなイメージで中指でボールを切るようにして投げるのがポイントです。
カーブとスライダーはどちらも手首を内側にひねることで回転をかける変化球ですが、カーブは抜くようなイメージで、スライダーはチョップをするようなイメージで中指でボールを切るようにして投げるのがポイントです。
カーブの握り方とリリース
カーブの握りはストレートよりもやや深めに縫い目に指をかけて握ります。
投げる時には手首を内側にひねって強く回転をかけるのですが、手首のひねりだけを意識すると強い回転はかけられません。
ポイントはリリース時には人差し指と親指の間からボールを抜くようにして、リリースの瞬間に親指で押し込むような意識で投げることです。
手首をひねりよりも抜いて投げる意識をすることで、腕のしなりを使ってボールに回転を与える感覚が身につくにので、よりボールに強い回転をかけやすくなります。
投げる時には手首を内側にひねって強く回転をかけるのですが、手首のひねりだけを意識すると強い回転はかけられません。
ポイントはリリース時には人差し指と親指の間からボールを抜くようにして、リリースの瞬間に親指で押し込むような意識で投げることです。
手首をひねりよりも抜いて投げる意識をすることで、腕のしなりを使ってボールに回転を与える感覚が身につくにので、よりボールに強い回転をかけやすくなります。
スライダーの握り方とリリース
スライダーの握り方はストレートに近い握り方で、中指でボールを切るようなイメージでリリースします。
ストレートと同じ腕の振りからリリースの瞬間にほんの少し手首を内側に傾けて中指で切るように回転をかけることで、ボールに綺麗なスライダー回転を与えることができます。
手首をひねって回転をかけようとしすぎるとカーブに近い回転になるので、ストレートに近い速度で曲がる綺麗なスライダーを投げたい場合には注意しましょう。
ストレートと同じ腕の振りからリリースの瞬間にほんの少し手首を内側に傾けて中指で切るように回転をかけることで、ボールに綺麗なスライダー回転を与えることができます。
手首をひねって回転をかけようとしすぎるとカーブに近い回転になるので、ストレートに近い速度で曲がる綺麗なスライダーを投げたい場合には注意しましょう。
カーブとスライダーの投げる場面の違い
via pixabay.com
野球のカーブとスライダーは曲がり方の違いで、効果的に投げる場面を分けることができます。主にカーブはストライクカウントを取りに行く時に、スライダーは決め球に使われることが多いのが特徴です。
カーブの変化球を選択するとき
カーブはストレートとの球速差が大きいことを利用して、ピッチングの緩急をつける時に投げる変化球です。
ストレートを待っているバッターに対して、ストレートよりも遅いカーブを投げることで空振りを取ったりやファールを打たせてストライクカウントを稼ぐのに有効です。
カーブはリリース直後から大きく曲がり落ちる軌道を描くため、バッターにとっては見極めがしやすい球種なので決め球として投げるにはあまり向いていません。
ストレートを待っているバッターに対して、ストレートよりも遅いカーブを投げることで空振りを取ったりやファールを打たせてストライクカウントを稼ぐのに有効です。
カーブはリリース直後から大きく曲がり落ちる軌道を描くため、バッターにとっては見極めがしやすい球種なので決め球として投げるにはあまり向いていません。
スライダーの変化球を選択するとき
スライダーはカーブとは反対に、決め球として使われることの多い変化球です。
スライダーの軌道はストレートとほとんど変わらずバッターの手元で鋭く曲がる変化球なので、空振りを取りたい時に有効です。
右ピッチャーなら右バッターの外角低めに投げストライクゾーンからボールゾーンに逃げるような曲がり方をするスライダーが決め球として投げられることが多いです。
スライダーの軌道はストレートとほとんど変わらずバッターの手元で鋭く曲がる変化球なので、空振りを取りたい時に有効です。
右ピッチャーなら右バッターの外角低めに投げストライクゾーンからボールゾーンに逃げるような曲がり方をするスライダーが決め球として投げられることが多いです。
カーブとスライダーの違いには、厳密な区分はない
via pixabay.com
野球のカーブとスライダーは曲がり方や投げる場面が全く違う変化球で、回転軸の向きの違いで区別をすることができます。
ピッチャーの投げ方によってはスライダーの投げ方でカーブに近い変化をすることもあり、そのボールをカーブと言う人もいればスライダーという人もいます。
回転軸の向きも正確に捉えることは難しいですし、そもそも厳密に区別する必要もありません。
自分の投げる変化球がカーブかスライダーを区別することよりも、投げる変化球の曲がり方や特徴を正しく知って、場面によって適切に投げ分けることが何よりも重要です。
ピッチャーの投げ方によってはスライダーの投げ方でカーブに近い変化をすることもあり、そのボールをカーブと言う人もいればスライダーという人もいます。
回転軸の向きも正確に捉えることは難しいですし、そもそも厳密に区別する必要もありません。
自分の投げる変化球がカーブかスライダーを区別することよりも、投げる変化球の曲がり方や特徴を正しく知って、場面によって適切に投げ分けることが何よりも重要です。
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