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地球ロックのやり方とは?自転車の盗難防止に有効な鍵の掛け方や駐輪場所

地球ロックのやり方とは?自転車の盗難防止に有効な鍵の掛け方や駐輪場所

地球ロックは自転車が盗まれるのを防ぐために公共の固定物につないでおく方法です。地球ロックはただやみくもに鍵を通すだけでは意味がありません。駐輪にふさわしい場所や地球ロックに適した鍵を選び、効果的な掛け方で行うことでより安全性が高くなります。

2021.12.16 自転車

地球ロックとは?

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地球ロックとは、自転車を地上の固定物とつないで駐輪する​方法です。
地中に埋め込んだ柱や柵のような公共物にくくりつけることで地球と直接つなげている状態を例えて、地球ロックやアースロックと呼ばれます。地球ロックをおこなうことで自転車が簡単に盗まれてしまうことを防ぐことができます。

ロードバイクやクロスバイクを守る駐輪方法

地球ロックをする自転車は特にロードバイクやクロスバイクに多く見られます。クロスバイクは通常5~10万円、ロードバイクにいたっては数10万~100万円と非常に高価です。

しかも車体は片手で持てるほど軽く、鍵をかけたままでも簡単に持ち運べるため常に盗難の危険性があります。ロードバイクやクロスバイクに乗る人が駐輪をするときには、地球ロックによる盗難防止が必須です。

地球ロックは盗難防止に有効?

地球ロックは地面に固定された構造物に自転車をつなぐため、盗もうとするなら構造物か鍵のどちらかを壊すしかなく盗難防止に有効です。

ただし最初から高価なロードバイクやクロスバイクが標的の窃盗犯は、鍵を簡単に壊せる道具を準備しているため完全に有効とは言えません。地球ロックが盗難防止に効果がある理由は、窃盗犯が鍵を壊すのに手間取るほど人目につき、怪しまれやすくなるためです。

地球ロックは違法?

比較的安全な駐輪方法の地球ロックですが、駐輪ができない場所では違法となります。駐輪ができる公共の場所でも標識やガードレールに固定した駐輪は許されていませんが、道交法で明確に禁止されていないため地球ロックが厳密に違法とは言えません。

駐輪をしてはいけない場所を避け、常識の範囲内で自転車をとめるようにしましょう。

【駐輪をしてはいけない場所】
・駐輪禁止区域
・私有地や個人の家の敷地内
・歩道や車道

地球ロックにおすすめな公共物

地球ロックをする場合は駐輪しても問題にならない場所を選び、なるべく他人が使うことのない公共物に固定します。さらに地球ロックをするポイントは3つあります。

・ロックス公共物に適度な太さや強度があること
・用がない人がわざわざ近寄らない所にあること
・不特定多数の人の目にふれやすい所にあること

有料駐輪場

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最も安全なのは街の至るところに見られる有料の駐輪場です。
前後どちらかのホイール、または自転車全体を乗せるラックに鍵を通してラックに固定してしまいます。ラックは高さがある上下2段の駐輪場の上の段を選び、2段式でなければ管理人や防犯カメラの有無を確認しましょう。
駐輪場ではラックに勝手に鍵をかけると注意される所もありますので、使用する前に許可をとってください。

店舗敷地内の車止め

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コンビニエンスストアや商業施設に設置してあるコの字型の車止めも地球ロックに多く利用されます。太くて頑丈なうえ、店内からも見えやすいので安心感があります。
注意点は車の駐車や歩行者に邪魔にならない位置に止めること、駐輪に使ったお店をお客として利用することです。できればお店の人に申し出ておきましょう。自分と外の自転車との関係を気に留めてもらうことで、さらなる保険になります。

サイクルポートの柱

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サイクルポートは大きな商業施設の駐輪場によく見られる、屋根・柱・壁からなる設備です。真ん中や端のところの柱に止められるスペースがあるならば、鍵を通して地球ロックができます。ただしいくらスペースがないからといって、他人の自転車を勝手に動かすことはやめましょう。

樹木・街灯(歩道除く)

公園や広場のような通行人の邪魔にならない場所なら樹木や街灯に地球ロックをするのもおすすめです。
特に人通りが多く物陰が少ない場所を選べば、自転車を盗もうとする犯人も人目が気になりやりにくくなります。もちろん駐輪禁止や立入禁止の場所へとめることは厳禁です。

地球ロックのやり方

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適当に鍵を掛けるだけでは地球ロックの威力が十分に発揮されません。鍵の掛け方ひとつで盗難にあうリスクは大きく違ってきますので、正しい確実な方法を覚えて自転車をとめるときに習慣づけましょう。

やり方①取り付け位置を決める

最初に自転車側と固定物の両方で、どの位置に鍵を通すかを決めます。望ましい掛け方は、できるだけ取り付け位置を地面から高くすることです。取り付け位置があまりに低過ぎると、ボルトカッターを足と地面で押さえて楽に力を入れられ、簡単に鍵を壊されてしまいます。自転車のトップチューブやシートチューブの上部が高さの目安です。

やり方②長さのある鍵を車体全部に通す

鍵をかけるときは自転車のフレームだけではなく、前後のホイールも鍵を通して自転車全体をカバーしましょう。ロードバイクやクロスバイクのホイールはクイックリリースですぐ外せますので、フレームだけ地球ロックを掛けていてもホイールに鍵を通していなければ簡単に盗まれてしまいます。
ですので地球ロックに使う鍵はある程度の長さが必要で、少なくとも80cm〜120cmは欲しいところです。

やり方③複数の鍵でとめる

さらに安全な地球ロックをするなら、鍵は2つ以上使いましょう。鍵も同じタイプを2つ使うのではなく、U字ロックとワイヤーロック、チェーンロックを組み合わせるように、鍵の種類を変える掛け方が効果的です。

盗む側にとっては鍵が増えた分だけ壊すための道具が必要になり、うかつには手を出しにくくなります。ただし持ち運ぶ鍵が増えれば重くなりますので、安全性とのかね合いが大事です。

地球ロックが可能な鍵の種類

自転車用の鍵には多くの種類がありますが、地球ロックができる鍵はどれも十分な長さや強さが必要となります。自転車の鍵は頑丈になるほど重さも増えますので、地球ロックの用途に適した鍵を選ぶときにも心得ておきましょう。

U字ロック

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ロック機能のついたバーとU字型のアームを連結させた鍵で、とても頑丈です。
全体に渡す長さがなく自転車と固定物の地球ロックはフレームにしか通せません。ホイールをロックするには別にロックを用意する必要があり、チェーンやワイヤーを併用して自転車全体に通します。
どうしても重くなるため軽さを重視するライダーには敬遠されますが、強度の高さは大きな魅力になります。

チェーンロック

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長時間の地球ロックでよく使われるのはチェーンロックです。丈夫な鎖の外側がカバーで覆われ、自転車のフレームに傷がつかない構造になっています。十分な長さがあってホイールを通したロックもしやすく、高い安心感があります。

ブレードロック

ブレードロックは樹脂でコーティングした金属製のプレートを何枚もつなぎ合わせた鍵です。とても頑丈なうえ長さがあるため、ホイールに届かないU字ロックの弱点もカバーしています。U字ロック以上に重さがあることと、プレートの接合部が比較的弱いことが難点ですが、丈夫さと見た目の威圧感は盗難防止に高い効果をもたらします。

ワイヤーロック

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地球ロックに最も手軽な鍵はワイヤーロックです。鍵自体は丸めればジャージのポケットに入るくらいコンパクトで軽い商品が多いので、荷物を持ちたくないロードバイク乗りに多用されています。
ただしあまりに軽くて細い商品は切断に弱く、大きめのニッパーやボルトカッターでいとも簡単に切られてしまうので長時間の駐輪には向きません。太くて強いケーブルワイヤーがおすすめです。

地球ロックにおすすめな鍵3選

地球ロックのできる鍵は数え切れないほど多くの商品が発売されています。
人気の高いおすすめの商品は値段も高価で重さもありますが、安心な駐輪をしたいと望むユーザーには必要不可欠な投資です。

セキュリティレベルは各メーカーが自社の製品に独自に定めた基準で、業界共通ではありません。
表示されているレベルは国際的な水準であり、数値が低いからといって必ずしも日本国内での安全性が低いことを意味しません。

クリプトナイト:U字ロック&フレックスケーブル

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種類 U字ロック+ワイヤーロック
大きさ U字ロック:奥行17.8 x 3.0 x 8.3㎝
ワイヤーロック:長さ120㎜/太さ10㎜
重さ U字ロック:1.43㎏
ワイヤーロック:300g
セキュリティレベル 10レベル中7
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クリプトナイトEvolution Mini-7は、人通りの多い都市でまる一日駐輪する方におすすめです。ケーブル側にはロック機能がありませんので、U字ロックに通して使用します。太さ13㎜のU字アームと10㎜ワイヤーは見た目以上に高い強度で切断は困難です。

付属するキーのうち1本にはライトが内蔵され、夜間に解錠するときにはとても便利です。

ABUS:トレーサーフレックス 6615C

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種類 ワイヤーロック
大きさ 長さ120㎜/太さ15㎜
重さ 820g
セキュリティレベル 15レベル中5
あまり重すぎる鍵は持ちたくないけど、不安にならない強度は欲しい方におすすめです。無数のワイヤーケーブルを合わせてスチールシェルでカバーされ、切断にかかる力を受け流す効果が硬いチェーン以上に優れています。
施錠はダイヤル式で、ロック用のキーを無くす心配をする方に向いています。

ABUS:U GRIP BORDO 5700/80

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種類 ブレードロック
大きさ 奥行25,幅16,高さ6.5㎝
全長80㎝,プレート厚5㎜
重さ 900g
セキュリティレベル 15レベル中7
チェーンやワイヤーでは心もとない方にはブレードロック式がおすすめです。ABUSのブレードロックの中では一番低いセキュリティレベル7ですが、日本の都市で数時間駐輪をするなら安全性は十分です。気になる重量は900gと、同じクラスの商品では軽量といえます。長さは80㎝とやや短めで、前後輪をロックするには掛け方に工夫が必要です。

地球ロック(アースロック)は大事な自転車を守る

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地球ロックは持ち運びやすい高価な自転車を盗難から防ぐ有効な方法ですが、盗む側も鍵を壊す道具や手段を日夜工夫して考えていますので、100%安全とはいえません。

自転車を駐輪する上で大事なことは、丈夫な鍵を効果的な掛け方で使うことと、なるべく自転車のそばから離れずに短時間で戻ることです。高い防犯意識と正しい方法の地球ロックで大事なロードバイクやクロスバイクを守りましょう。

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