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サッカーの試合中に死亡や事故となってしまったケースとは?

サッカーの試合中に死亡や事故となってしまったケースとは?

サッカーの試合中に死亡や事故となってしまったケースには、心臓病・選手同士の交錯・ボールの直撃・壁や用具の激突・パフォーマンスの失敗・落雷事故があります。観客も、サポーターの暴動・運営や施設の問題で事故になってしまったケースがありました。サッカーの試合中の死亡や事故を防ぐ対策は年々強化されています。

2022.12.10 サッカー

サッカーで起こる死亡したケースや事故とは?

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サッカーで起こる死亡したケースや事故には、さまざまな要因があります。サッカーは、心肺機能に負担がかかることと選手同士の激しい接触プレーが原因で、死亡やケガにつながるケースが多く、選手や運営の不注意から起きた事故のケースもあります。

※死亡事故のケース例
・心臓病
・選手同士の交錯
・ボール直撃
・壁や用具に激突
・パフォーマンスの失敗
・暴力事故
・落雷事故
・サポーター暴動
・運営・施設の問題

心臓病

サッカー選手が試合中で死亡した原因のトップは心臓病です。サッカーは、90分間走れる体力が必要で心肺機能に負担がかかり、ヨーロッパでは心臓病になる最もリスクの高いスポーツと言われています。しかし、メディカルチェックで心筋のトラブルが検出されていれば防げたケースも多く、事前の精密検査が重要です。

心臓病ではない選手でも、喘息・熱中症・ドラッグが原因で不整脈による突然死を引き起こすことがあります。

選手同士の交錯

サッカーでは、試合中に選手同士が激しく交錯してしまい死亡や大ケガにつながるケースがあります。特に頭部に激突することは危険で、脳震盪や脳内出血を引き起こしてしまい重篤な状態に陥いる可能性があります。

選手同士の交錯は、相手チームとだけではなく味方同士でも意図なく激突することがあり、ヘディングの競り合いやゴールキーパーとのボールの奪い合いの時の接触は危険なケースが多いです。

ボール直撃

サッカーでは、蹴られたボールが頭や心臓に直撃することで死亡や重傷につながるケースがあります。プロサッカー選手のシュートスピードは、100km/hに達することが多く150km/hを超える選手もいて、至近距離で身体に直撃すると相当な衝撃を受け、脳震盪や心臓震盪を起こすことがあります。

壁や用具に激突

プロサッカーの下位リーグやアマチュアではピッチの環境次第で壁に激突したり、サッカーゴールが転倒して激突したりして死亡や大ケガをするケースがあります。ピッチのタッチラインやゴール裏のエリアが狭いと選手が勢い余って、壁や看板に激突するケースがあります。

サッカーゴールを固定せずに、強風やクロスバーにぶら下がって倒れてしまい選手に直撃するケースがあり、小・中学校での事例も多く注意が必要です。

パフォーマンスの失敗

サッカー選手は、ゴールを決めた後にパフォーマンスすることが多く、パフォーマンスに失敗してしまい死亡や大ケガの事故になることがあります。宙返りパフォーマンスする選手が着地に失敗して、頭や首から落下したり、膝や足首に重傷を負ったりすることがあります。

ゴール後に、観客と喜びを分かち合うため観客席に向かっていく途中で、広告看板に激突してしまい大ケガするケースもあり十分注意が必要です。

暴力事故

サッカーでは、選手同士の乱闘や審判に対しての暴力で死亡や重傷の事故を起こすケースがあります。サッカー選手は、試合中にアドレナリンの分泌でハイテンションになることが多く、口論や乱闘を起こしやすい状態になりやすいです。

相手チームとの乱闘以外に、味方同士の殴り合いや、審判に殴りかかって事故になるケースもあります。

落雷事故

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サッカーは、悪天候でも試合がおこなわれやすく落雷事故が多いスポーツです。世界中で落雷事故は起きていて、高所に雷が落ちるケースが多いが平地や低地に落ちるケースもあり、サッカー場のピッチ内に落ちて死亡や重傷事故になるケースがあります。

サッカーの試合中に落雷事故が起こると、複数名が負傷するケースが多くアフリカのマラウイでは、5人死亡100人以上の負傷者がでてしまったケースがあります。

サポーター暴動

サッカーでは、過激なサポーターが暴動を起こして死亡や重傷事故を起こすケースがあります。試合内容に興奮して両チームのサポーターが小競り合いをするケースもありますが、民族・政治・宗教の対立、経済格差や社会の不満からサッカーの試合とは関係なく暴動を起こすケースが多いです。

エジプトでは、2011年2月に74人の死亡者と1000人以上の負傷者をだしたサッカー場での暴動が起きました。

運営・施設問題

サッカー場の運営側のミスや施設の問題で事故が起こるケースがあります。サッカー場で適切に観客を誘導することができなかったり、収容人数以上のサポータ―を観客席に入れてしまったりして、観客が将棋倒しで倒れてしまい死亡や重傷事故になるケースがあります。

サッカー場の老朽化や施設の問題で、階段や床が落ちてしまって観客がケガをするケースもあり施設の点検は重要です。

サッカーで試合中に死亡したケース

サッカーで試合中に死亡したケースで最も多い死因は心臓病です。メディカルチェックで、心臓に問題があることがわからずにプレーをしてしまい、死亡後に病気が判明するケースが多いです。試合前から体調が悪くても、強行出場してしまい死亡や大病につながるケースもあります。

カタリン・ヒルダン

名前 カタリン・ヒルダン
身長/体重 176cm
ポジション MF
所属クラブ ディナモ・ブカレスト
出身国 ルーマニア
成績 151試合7得点
事故の種類 心臓病
事故の発生日 2000年10月5日
カタリン・ヒルダンは、2000年10月5日におこなわれた親善試合で74分にグランドに倒れ心肺停止で死去しました。ルーマニアの名門クラブ、ディナモ・ブカレストの選手で満24歳でした。ヒルダンの背番号は、クラブの永久欠番となりサポーターからは最高のキャプテンと呼ばれ、試合の度にチャントで称えられています。

マルク=ヴィヴィアン・フォエ

名前 マルク=ヴィヴィアン・フォエ
身長/体重 190cm/84kg
ポジション MF
所属クラブ キャノン・ヤウンデ
RCランス
ウェストハム・ユナイテッドFC
オリンピック・リヨン
マンチェスター・シティ(loan)
出身国 カメルーン
成績 201試合24得点
事故の種類 心臓病
事故の発生日 2003年6月26日
カメルーン代表だったマルク=ヴィヴィアン・フォエは、ピッチ内で突然意識を失って倒れ死亡しました。FIFAコンフェデレーションカップ2003準決勝のコロンビア戦で72分に倒れた後に、迅速に医療関係者が適切な処置を施したが、45分後にスタジアムのメディカルセンターで28歳の若さで死亡しました。死因は肥大型心筋症です。

2~3日前から体調が悪かったが、試合に強行出場してしまったことも要因です。

フェヘール・ミクローシュ

名前 フェエール・ミクローシュ
身長/体重 184cm
ポジション CF
所属クラブ ジェールETO
ポルト
ポルトB
サルゲイロス(loan)
ブラガ(loan)
ベンフィカ
出身国 ハンガリー
成績 147試合52得点
事故の種類 心臓病
事故の発生日 2004年1月25日
ポルトガルの名門クラブベンフィカ所属で24歳のフェヘール・ミクローシュは、肥大型心筋症による心肺停止で3時間後には運ばれた病院で死亡が確認されました。2004年1月25日のギマランイス戦で決勝点アシスト後に遅延行為でイエローカードを受け苦笑いを浮かべながら倒れてしまいました。

アントニオ・プエルタ

名前 アントニオ・プエルタ
身長/体重 183cm/74kg
ポジション MF/DF
所属クラブ セビージャFC
出身国 スペイン
成績 54試合5得点
事故の種類 心臓病
事故の発生日 2007年8月25日
セビージャ所属のアントニオ・プエルタは、試合中に意識を失って倒れ、何度か意識を取り戻すが3日後に22歳の若さで死亡が確認されました。スペインリーグ2007-2008シーズン開幕のヘタフェ戦35分のことです。以前、2度気を失ったことがあるが検査しても原因がわからず、稀な心筋症が死の原因になったことが明らかにされました。

ピエルマリオ・モロジーニ

名前 ピエルマリオ・モロジーニ
身長/体重 183cm/75kg
ポジション MF
所属クラブ ウディネーゼ
ボローニャ(loan)
ヴィチェンツァ
ウディネーゼ
レッジーナ(loan)
パトヴァ(loan)
ヴィチェンツァ(loan)
リヴォルノ(loan)
出身国 イタリア
成績 141試合1得点
事故の種類 心臓病
事故の発生日 2012年4月14日
リヴォルノ所属で25歳のピエルマリオ・モロジーニは、試合中に心肺停止で倒れ救急車で病院に到着する前に死亡しました。2012年4月14日ペスカーラ戦31分のことです。後に遺伝性の心筋症があり心肺機能がサッカー選手の中でも高くなかったことが判明しました。

パトリック・エケング

名前 パトリック・エケング
身長/体重 180cm/71kg
ポジション MF
所属クラブ キャノン・ヤウンデ
ル・マン
ロデーズ(loan)
ローザンヌ・スポルト
コルドバ
ディナモ・ブカレスト
出身国 カメルーン
成績 128試合11得点
事故の種類 心臓病
事故の発生日 2016年5月6日
ディナモ・ブカレスト所属で26歳のパトリック・エケングは、試合中に突然意識を失くして倒れ、病院に搬送されたが死亡が確認されました。2016年5月6日の試合で後半に途中出場した7分後のことです。通常のメディカルチェックでは発見されていなかったが、解剖の結果心臓に重大な問題を抱えていたことが判明されました。

ディナモ・ブカレストは、2000年のカタリン・ヒルダンに次ぐ試合中の死亡事故です。

サッカーで事故が起きたケース

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サッカーで事故が起きたケースでは、さまざまな原因があります。

・選手同士の交錯
・ボールの直撃
・壁や用具に激突
・パフォーマンスの失敗
・落雷事故
・運営・施設の問題

プレー中に起きてしまう選手同士の交錯やボールの直撃は、選手が十分に気をつけるしかありませんが、事故の原因次第では未然に防ぐことができるケースも多いです。

セルゲイ・ペルフン

名前 セルゲイ・ペルフン
身長/体重 190cm
ポジション GK
所属クラブ FCドニプロ
FCメタルルフ・ノヴォモスコフスク(loan)
FCドニプロ-2
FCシェリフ・ティラスポリ
CSKAモスクワ
出身国 ウクライナ
成績 77試合
事故の種類 選手同士の交錯
事故の発生日 2001年8月19日
ロシアの名門CSKAモスクワのゴールキーパーだった23歳のセルゲイ・ペルフンは、試合中に相手チームの選手と頭同士が激しく激突したことがきっかけで死亡しました。2001年8月9日試合当日は、鼻の骨折が診断名でしたが9日後に脳内出血で亡くなりました。

チョイルル・フダ

名前 チョイルル・フダ
身長/体重 183cm
ポジション GK
所属クラブ ペルセラ・ラモンガン
出身国 インドネシア
成績 503試合
事故の種類 選手同士の交錯
事故の発生日 2017年10月15日
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ペルソラ所属のゴールキーパー、チョイルル・フダ選手が味方ディフェンダーと激突して頭と首に強い衝撃を受けて死亡しました。2017年10月15日、インドネシア1部リーグの試合中にボールをキャッチする直前で味方のラモン選手と激突して意識を失い病院に搬送されました。

ブルーノ・ボバン

名前 ブルーノ・ボバン
身長/体重 -
ポジション MF
所属クラブ NKスラヴォニアポジェガ
ザグレブ
NKスラヴォニアポジェガ
マルソニア
出身国 クロアチア
成績 21試合3ゴール
事故の種類 ボール直撃
事故の発生日 2018年3月24日
ブルーノ・ボバン選手は、胸にボールが直撃して倒れ意識を失い死亡する事故がありました。2018年3月24日、クロアチア3部リーグのマルソニア対スラボニア戦で、ブルーノ・ボバン選手は至近距離から蹴られた強烈なボールが胸に当たり一時はプレーを続行したが倒れこみました。

フルヴォイェ・チュスティッチ

名前 フルヴォイェ・チュスティッチ
身長/体重 184cm
ポジション MF・FW
所属クラブ NKザダル
NKザグレブ
NKザダル
出身国 クロアチア
成績 126試合9得点
事故の種類 壁や用具の激突
事故の発生日 2008年3月29日
フルヴォイェ・チュスティッチ選手が、試合中にピッチに隣接した壁に頭部から激突し死亡する事故がありました。2008年3月29日、クロアチア1部のNKザダル対プルヴァHNL戦でフルヴォイェ・チュスティッチ選手が壁に激突して昏睡状態になり、5日後に脳死判定されました。

ピーター・ビアクサングズアラ

名前 ピーター・ピアクサングズアラ
身長/体重 -
ポジション FW
所属クラブ ベツレヘム・ベングスラン
出身国 インド
成績 -
事故の種類 パフォーマンスの失敗
事故の発生日 2014年10月14日
ベツレヘム・ベングスラン所属のピーター・ビアクサングズアラ選手が、ゴールパフォーマンスを失敗して頭部を強打し死亡する事故がありました。インドプロリーグの試合中、同点ゴール後に宙返りパフォーマンスをしたが、2回目の着地に失敗して頭から落ち意識を失いました。

ジャマイカ マニングカップ落雷事故

2019年9月16日に、ジャマイカの19歳以下の大会マーニングカップで落雷事故で4名が救急搬送されました。残り試合時間5分にピッチに落雷して、2人が倒れ別の選手も地面に体を丸め込むかたちになり試合続行不能。幸い、全選手が命に別状はありませんでした。

落雷事故は、世界各地の屋外スポーツで起きていて日本でも雷鳴による早期中断を呼びかけています。

ヒルズボロの悲劇

ヒルズボロの悲劇は、ヒルズボロスタジアムで安全柵が壊れ観客が将棋倒しになり死者96名・負傷者766名イギリスのスポーツ最大の事故です。1989年4月15日、FAカップ準決勝リヴァプール対ノッティンガム・フォレスト戦での事故で、収容人数以上の観客を立見席に誘導したことが原因の一つです。

事故後は、立見席の廃止・監視カメラの設置・サポーターの問題行動に対する措置の強化をイギリス政府が法制化しました。

安全面に配慮してサッカーを楽しもう

サッカーでの試合中の事故を未然に防ぐために、年々安全面は配慮されてきています。心肺機能に関しては試合前のメディカルチェックの実施や救急処置のトレーニング。スタジアムや自然現象の事故に関しては、スタジアム内の安全点検、サポーターの暴動化対策、落雷や熱中症の対策をしています。

選手や観客も体調面やプレーであまり無理しすぎると事故につながりやすくなり、十分に注意してサッカーを楽しみましょう。

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