ビーチバレーのルールとは?人数やコートの基本的なルール解説
ビーチバレーのルールは、6人制バレーボールのルールを基に作られています。ビーチバレーのルールは、通常のバレーボールのルールと比較すると、屋外競技であることをふまえて、人数や服装の点が大きく変更されています。ビーチバレーの人数は基本的に1チーム2人で砂地のコートを使います。服装は自由度が高く、水着である必要はありません。
2023.09.23
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バレーボール
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ビーチバレーのルールとは?
ビーチバレーのルールとは、室内の6人制バレーボールのルールをベースに作られました。サーブや得点にまつわるルールには、バレーボールからの転用が多い一方、試合の場所や登録人数にはビーチバレー特有のルールを用いられています。
【ビーチバレー特有のルール】
・試合会場が砂浜
・1セット21点の2セット先取で勝利
・登録できる選手は2人制の場合2人のみ
【ビーチバレー特有のルール】
・試合会場が砂浜
・1セット21点の2セット先取で勝利
・登録できる選手は2人制の場合2人のみ
バレーボールのルールとの類似点
バレーボールのルールとの類似点には、サーブや得点のルールがあげられます。
【バレーボールと共通なルール】
・ラリーポイント制
・返球は3回以内
・2回連続で同じ選手が打つ行為は反則
・ボールが相手のコート内に落ちると1点
・相手の返球が自コートに戻らないと1点
・得点したらサーブ権を得る
・相手にサーブ権が移るまでは同じ選手がサーブを打つ
・サーブはチーム内で順番にする
【バレーボールと共通なルール】
・ラリーポイント制
・返球は3回以内
・2回連続で同じ選手が打つ行為は反則
・ボールが相手のコート内に落ちると1点
・相手の返球が自コートに戻らないと1点
・得点したらサーブ権を得る
・相手にサーブ権が移るまでは同じ選手がサーブを打つ
・サーブはチーム内で順番にする
試合の会場
ビーチバレーの試合会場は砂浜です。ビーチバレーのコートは海岸沿いのビーチに設営されていることが多く、大規模な大会は海に面したコートで開催されることが一般的です。
ただし集客や交通の面から都心や人の集まる商業スポットに砂地の特設ビーチを設けて試合をする場合もあります。
ただし集客や交通の面から都心や人の集まる商業スポットに砂地の特設ビーチを設けて試合をする場合もあります。
勝敗
ビーチバレーの勝敗は、2セット先取で決まります。ビーチバレーは、1セット21点で、2セット先取したチームが勝ちです。2セットを終えた時点で勝敗が決まらないときには15点先取の3セット目をして勝敗を決めます。
ビーチバレーは、バレーボールと同様に、セット終盤でデュースになったときには2点差がつくまで戦い続けるルールです。
ビーチバレーは、バレーボールと同様に、セット終盤でデュースになったときには2点差がつくまで戦い続けるルールです。
デュース
デュースとは、ルールで区切りとなる得点より1点少ない得点以上の点数で同点なる状態を指します。
デュースとは、ルールで区切りとなる得点より1点少ない得点以上の点数で同点なる状態を指します。
登録選手
ビーチバレーの登録選手は2人です。公式試合は通常2人制とされ、実際にプレーする選手以外の控え選手を登録することができません。人数が2人でもバレーボールと同様にチームキャプテンが必要で、登録選手2人のうち1人がキャプテンの任を担います。
4人制で開催される学生やアマチュアの大会では、控え選手を2人加えた1チーム6人で登録可能な場合が多いです。
4人制で開催される学生やアマチュアの大会では、控え選手を2人加えた1チーム6人で登録可能な場合が多いです。
ビーチバレーの種類
ビーチバレーの種類には2人制と4人制があります。一般的にビーチバレーの試合は2人制でするため、ビーチバレーの規約も2人制が基準です。
4人制はバレーボール経験者からの流入を目的に作られた種類で、学生やアマチュアの大会を中心に親しまれています。バレーボールと違い、ビーチバレーに6人制は存在しません。
4人制はバレーボール経験者からの流入を目的に作られた種類で、学生やアマチュアの大会を中心に親しまれています。バレーボールと違い、ビーチバレーに6人制は存在しません。
2人制
2人制は、ビーチバレーの国際大会や国内の公式戦に採用される最もポピュラーなビーチバレーのスタイルです。2人制のビーチバレーでは控えの選手を登録することができないため、チームワークや複雑なセットアッププレーを武器にするバレーボールとは違い、2人だけで試合を戦い抜くことが必要です。
ビーチバレーは、基本的に男子と女子でコートの高さや使用するボールが異なるため、男子同士・女子同士でペアリングして試合に臨みます。
ビーチバレーは、基本的に男子と女子でコートの高さや使用するボールが異なるため、男子同士・女子同士でペアリングして試合に臨みます。
4人制
via unsplash.com
4人制のビーチバレーは、中学生の大会やアマチュアの大会で多くみられます。レギュラー4人と控え選手2人の計6人でチームを組むことが一般的です。
4人制はバレーボール経験者がビーチバレーを楽しみやすいように作られたもので、オリンピックやバレーボール協会が主催する国際大会には存在しない種目です。試合にはバレーボールの規約を転用することが多く、必要に応じて大会ごとにチームの男女比率や反則行為を定めます。
4人制はバレーボール経験者がビーチバレーを楽しみやすいように作られたもので、オリンピックやバレーボール協会が主催する国際大会には存在しない種目です。試合にはバレーボールの規約を転用することが多く、必要に応じて大会ごとにチームの男女比率や反則行為を定めます。
6人制
6人制は、バレーボール協会やビーチバレーボール連盟が定めるビーチバレーのルールや公式戦には存在しませんが、まれにビーチバレーの普及を目的としたアマチュア大会で、6人チームの参加を認める場合があります。
ビーチバレーのコートのルール
ビーチバレーのコートのルールは、バレーボールと大きく4点異なります。
ビーチバレーのコートはバレーボールよりも2m×1mほど狭い16m×8mとし、表面を砂地で覆うルールです。ネットの高さはバレーボールと同一ですが、靴やコート表面の素材の違いからビーチバレーのネットを高く感じる傾向があります。ビーチバレーのボールはバレーボールよりも大きく、風の抵抗を受けにくくする工夫が施されています。
ビーチバレーのコートはバレーボールよりも2m×1mほど狭い16m×8mとし、表面を砂地で覆うルールです。ネットの高さはバレーボールと同一ですが、靴やコート表面の素材の違いからビーチバレーのネットを高く感じる傾向があります。ビーチバレーのボールはバレーボールよりも大きく、風の抵抗を受けにくくする工夫が施されています。
コートのサイズ・大きさ
via unsplash.com
ビーチバレーのコートサイズは16m×8mで、バレーボールと比べると縦2m×横1m分狭くなります。
ビーチバレーでは、バレーボールと同様にコートの長辺中央にネットを設置するため、自コートは8m×8mで、コートの周囲にサイドラインから最低5m、エンドラインから最低8mのフリーゾーンを設ける必要があります。
コートのラインはサイドラインとエンドラインのみでセンターラインとアタックラインはありません。
ビーチバレーでは、バレーボールと同様にコートの長辺中央にネットを設置するため、自コートは8m×8mで、コートの周囲にサイドラインから最低5m、エンドラインから最低8mのフリーゾーンを設ける必要があります。
コートのラインはサイドラインとエンドラインのみでセンターラインとアタックラインはありません。
コートの表面
コートの表面は、きれいな砂で作られます。コートは試合の公平性を保つために可能な限り水平かつ平坦にする必要があり、事故防止の観点から砂に石や貝が混入している場合には試合前にすべて取り除くのがルールです。
コートの表面に設置するラインには、見やすさを重視したカラフルで耐久性に富む紐やテープを使用します。
コートの表面に設置するラインには、見やすさを重視したカラフルで耐久性に富む紐やテープを使用します。
ネットの高さ
ネットの高さは、ビーチバレーとバレーボールで同一で、成人男子は2m43cm、成人女子は2m24cmが基準となります。ミックス戦では2m30cmとすることが多く、学生の大会では成長に応じて成人よりもネットの高さを低く設定します。
柔らかい地面の上を裸足で動き回るビーチバレーでは、靴を履いて固い地面上を動くバレーボールと比べ、選手も観客もネットを高く感じます。
柔らかい地面の上を裸足で動き回るビーチバレーでは、靴を履いて固い地面上を動くバレーボールと比べ、選手も観客もネットを高く感じます。
ボールの大きさ
周囲 | 66~68㎝ |
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直径 | 21㎝ |
重量 | 260~280g |
ビーチバレーで使用されるボールの大きさは、直径21㎝です。ビーチバレーでは、国際バレーボール連盟(FIVE)認定球となっているミカサ製か、モルテン社のボールを使用する決まりになっています。
ビーチバレーのボールは、風の影響を受けにくいように空気圧を70%程度に抑えて柔らかく作られているため、実際の大きさよりも重量感のある印象を受けます。
ビーチバレーのボールは、風の影響を受けにくいように空気圧を70%程度に抑えて柔らかく作られているため、実際の大きさよりも重量感のある印象を受けます。
ビーチバレーの基本的なルール
ビーチバレーの基本的なルールは、4つのポイントを押さえることで簡単に理解できます。
・ポジション
・オーバーハンド
・フェイント
・ブロック
・ポジション
・オーバーハンド
・フェイント
・ブロック
ポジション
ビーチバレーには、前衛・後衛のようなポジションの決まりがないため、選手2人がローテーションを組んで動く必要もありません。作戦次第では、1人がひたすらレシーブし続けたり、アタックし続けたりことも可能です。
ポジションがないビーチバレーでは、選手は試合中にコート内外を自由に動き回ってよいルールですが、サーブが打たれるタイミングでコート内に居ない場合は反則となります。
ポジションがないビーチバレーでは、選手は試合中にコート内外を自由に動き回ってよいルールですが、サーブが打たれるタイミングでコート内に居ない場合は反則となります。
オーバーハンド
ビーチバレーでは、オーバーハンドのパスは原則禁止ですが、相手の強いアタックをとっさにカットしたり、トスをあげたりするときのみオーバーハンドが認められます。
試合中にオーバーハンドパスの動作をしても、ボールに触れた位置が肩と並行なら、反則にはなりません。ただし、オーバーハンドで指先や左右の手のタイミングが少しでもずれた場合は、ダブルドリブルの反則が取られてしまうため注意が必要です。
試合中にオーバーハンドパスの動作をしても、ボールに触れた位置が肩と並行なら、反則にはなりません。ただし、オーバーハンドで指先や左右の手のタイミングが少しでもずれた場合は、ダブルドリブルの反則が取られてしまうため注意が必要です。
オーバーハンド
オーバーハンドとは、腕を肩より上にあげてボールに触ることです。
オーバーハンドとは、腕を肩より上にあげてボールに触ることです。
フェイント
ビーチバレーでは、フェイントは原則禁止されていますが、手の甲を使ったフェイントや拳で打ったフェイントのように、打つ時点で強打ではないと判断できる4パターンは認められます。
【ビーチバレーでOKなフェイント】
・ピンと伸ばした指先で打つコブラショット
・拳で打つショット
・指をまげた状態で打つショット
・手の甲で打つショット
指の腹を使い、速いスパイクと見分けがつかないフォームで相手コートにゆるい返球をした場合は反則です。
【ビーチバレーでOKなフェイント】
・ピンと伸ばした指先で打つコブラショット
・拳で打つショット
・指をまげた状態で打つショット
・手の甲で打つショット
指の腹を使い、速いスパイクと見分けがつかないフォームで相手コートにゆるい返球をした場合は反則です。
ブロック
ブロックは、ビーチバレーでは1カウントとなります。ビーチバレーでは、ブロックタッチ+2回で相手コートへ返球しなくてはなりません。しかし、ブロックタッチをした選手が、ブロックの後に続けてボールに触れる行為は問題ありません。
両チームがネット上で押しあいをした場合にはノーカウントとなり、残り3回ボールに触れることができます。ビーチバレーではブロックもオーバーネットの対象となるため、ブロックの出しかたには注意が必要です。
両チームがネット上で押しあいをした場合にはノーカウントとなり、残り3回ボールに触れることができます。ビーチバレーではブロックもオーバーネットの対象となるため、ブロックの出しかたには注意が必要です。
ビーチバレーのルールの疑問
ビーチバレーのルールの疑問は、大きく4つに分類されます。
・服装の規定
・メガネや帽子の規定
・天候の規定
・怪我の規定
自然の影響を受けやすいビーチバレーでは、選手の安全を守るために服装やメガネ・帽子のルールを寛容にしたり、怪我に5分間の加療時間を与えたりとさまざまな工夫をしています。雨風に加えて日差しによる不平等も起こりうるため、バレーボールよりもコートチェンジが多いです。
・服装の規定
・メガネや帽子の規定
・天候の規定
・怪我の規定
自然の影響を受けやすいビーチバレーでは、選手の安全を守るために服装やメガネ・帽子のルールを寛容にしたり、怪我に5分間の加療時間を与えたりとさまざまな工夫をしています。雨風に加えて日差しによる不平等も起こりうるため、バレーボールよりもコートチェンジが多いです。
服装の規定
服装の規定は、大会ごとに異なります。一般的なビーチバレーで着用するユニフォームは体にフィットしたセパレート水着やショートパンツで、足元は裸足です。ユニフォームの上衣前後には、必ずナンバーを表記しなくてはなりません。
チーム2人の服装が同一ならジャージやタンクトップの着用も許可されることが多く、長袖の上衣を着用する選手もいます。スポンサーのつく大会では、ユニフォームが大会本部から支給されることも多いです。
チーム2人の服装が同一ならジャージやタンクトップの着用も許可されることが多く、長袖の上衣を着用する選手もいます。スポンサーのつく大会では、ユニフォームが大会本部から支給されることも多いです。
メガネ・帽子の規定
メガネ・帽子の規定では、選手が必要とする場合に個人の裁量で着用が認められています。屋外で強い日差しを浴びながらプレーすることが多いビーチバレーでは、サングラスやサンバイザーを着用する選手がほとんどです。
天候の規定
天候の規定では、雷や台風のように危険を伴う悪天候のみ試合中止です。ビーチバレーの試合は雨天決行なため、台風や津波のように選手の安全を担保できない悪天候の場合を除く通常の雨風であるならば開催されます。
悪条件でも試合が開催されるビーチバレーでは、天候によるチーム間の不平等を減らす目的で、バレーボールよりコートチェンジを増やすといった工夫がされています。
悪条件でも試合が開催されるビーチバレーでは、天候によるチーム間の不平等を減らす目的で、バレーボールよりコートチェンジを増やすといった工夫がされています。
怪我の規定
怪我の規定では、選手が試合中に怪我をした場合に5分間の加療時間が与えられます。2人制のビーチバレーでは、控えの選手がいないため、試合を中断して選手の手当てにあたります。
5分間を過ぎても試合に復帰できない場合には、怪我をしたチームの負けです。ビーチバレーでは、怪我による試合中断や不戦敗を減らせるよう、バレーボールよりもタイムアウトの回数を増やして選手の体調管理を徹底しています。
5分間を過ぎても試合に復帰できない場合には、怪我をしたチームの負けです。ビーチバレーでは、怪我による試合中断や不戦敗を減らせるよう、バレーボールよりもタイムアウトの回数を増やして選手の体調管理を徹底しています。
ビーチバレーのルールを知ろう
via pixabay.com
ビーチバレーのルールはバレーボールを基に作られていますが、砂浜がコートであったり裸足でプレーしたりと、ビーチボールならではの特殊な環境にあうようにアレンジされています。フェイントとオーバーパスを禁止としたルール変更は、ビーチバレーの試合を盛り上げるために採用されました。
バレーボールとビーチバレーのルールの違いに着目してビーチバレーを見ると、新たな角度から楽しむことができます。
バレーボールとビーチバレーのルールの違いに着目してビーチバレーを見ると、新たな角度から楽しむことができます。
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