愛知県の野球の強豪高校とは？強さ順に10校をランキングで紹介！

全国屈指の激戦区である愛知県の高校野球は、県内外で有名な私学4強と称される中京大中京高校・愛工大名電高校・東邦高校・享栄高校に牽引されています。

愛知県は強豪高校が多く存在することから球国愛知と称され、日本とアメリカで活躍したイチロー選手や現日本代表監督の稲葉篤紀選手​をはじめ、多くの有名OB選手を高校野球からプロ野球界へ輩出しています。

愛知県の高校野球の情勢は、県内甲子園出場最多・全国1位の実力を持つ中京大中京高校を筆頭に、愛工大名電高校・東邦高校・享栄高校の愛知私学4強が有名で、全国にも名前が知られています。

近年では私学4強を追うように、甲子園出場経験のある学校が多数存在し、私学高校・公立高校ともにレベルが高いことが特徴の1つです。愛知県大会では、毎年甲子園の座をかけて強豪私学高校・公立高校が凌ぎを削る戦いを繰り広げています。

愛知高校は春夏合わせて6度の甲子園出場経験のある名門高校です。愛知高校の練習では食事による身体づくりに重きを置いています。野球部生は全員自宅からの通学生で、専門トレーナーの指導の下で選手の家族が栄養管理をしています。日々の食トレの効果から、選手の怪我が減り、体格・飛距離・打球の速度もアップしました。フィジカルを鍛え直すことで、再び甲子園への切符を手に入れるための力を着々とつけています。

岡崎学園高校は2019年の秋季大会でチーム初のベスト8に進出し、実力が拮抗する西三河地区の強豪校に名乗りを上げています。岡崎学園高校は愛知県岡崎市に校舎を構え、全国大会に出場する部活動を有する、部活動が活発な学校です。野球部は甲子園出場は果たすことはできていませんが、県大会ベスト8位以上と甲子園出場を目標に掲げ、躍進を期待される注目の高校です。

東邦高校は春は30回、夏は17回の甲子園出場を誇る愛知県の伝統校です。東邦高校は春の選抜野球大会に強いことから春の東邦​と呼ばれています。私学4強の1つで、選抜では最大のライバルである中京大中京を抑えて優勝回数全国1位を誇ります。
平成元年の1989年の大会で優勝し、平成最後の2019年の選抜大会で2度目の優勝を果たしたことから、平成の高校野球は東邦で始まり、東邦で締めくくった。​と言われています。

愛産大三河高校は、2018年に愛知代表で甲子園に出場をし、2019年の秋季大会ではベスト8・全三河大会は3位に入賞と、安定した実力と伸び代を兼ね揃えた東三河の新興勢力の1つの高校です。愛産大三河高校の野球部の礎は、育成功労章を受章した竹治玄造氏の教えを基にしています。目配り、気配り、思いやりを大切にするチームが、2019年の全三河大会首位打者の選手を擁す強い打撃力とともに甲子園出場を目指します。

豊橋中央高校の野球部は創部16年目の新しいチームながら、2019年の全三河大会で優勝を果たし、東三河の新鋭校となりました。2019年の秋季大会では初のベスト4の成績を残し、準々決勝では私学4強の享栄に競り勝っていて、着々と成果を上げています。2018年よりチームを率いる萩本将光監督は、享栄高校監督の大藤敏行監督の教え子で、2019年の享栄高校との対戦は師弟対決となったことで注目されました。

享栄高校は、多数のプロ野球選手を輩出している愛知の強豪名門校で、私学4強の1つです。1933年より甲子園出場の記録が残っていて、全国的に強い高校と認知されています。享栄高校のOBにはプロ野球で400勝の大記録を挙げた金田正一氏、1990年の選抜で1大会にホームランを3本放った高木浩之氏がいます。
近年では2000年を最後に甲子園から遠ざかっていますが、2019年の1年生大会を制した勢いで再び甲子園出場を目指します。

2020年の享栄高校はプロ注目のエース、上田洸太朗選手を擁しています。既にプロ志願を表明しており、最速の143キロの左腕を見ようとプロ7球団14人のスカウトが練習試合に集結しました。上田選手は中学時代に富山・高岡ボーイズでプレーをし、米国で開催されたU-15大会で世界1に輝いた実績を持っています。経験がある上田選手が享栄高校を古豪復活へ牽引しています。

星城高校は2019年の愛知大会で私学4強の東邦高校に計10得点の8回コールド勝ちを収めた新興勢力です。星城高校の特徴は全国大会出場生徒愛知県1位のスポーツ名門校で、野球部は練習環境も恵まれていて、両翼95m・バックスクリーン118mの専用グラウンドと室内練習場を持っています。甲子園出場を目標に、県内県外の強豪校との練習試合を積極的に行っています。

星城高校は2019年の愛知大会で同年の選抜の覇者東邦高校を破り、一躍有名になった愛知県の新勢力です。2017年秋大会から2018年の秋大会まで尾東大会を３連覇していて、2019年の秋大会で再度優勝に返り咲くと、続く1年生大会も3位に入賞し、好成績を残しています。1年生大会3位決定戦では愛産大工業高校相手にコールドゲームで大圧勝を成し遂げていて、県内に強い打撃力を示しました。

豊川高校は2014年に初の甲子園出場を決めベスト4入りしたことで存在を全国に広めました。2018年の愛知大会ではベスト4、2019年はベスト8に入賞していて、県内で上位の成績を安定して残しています。
豊川高校は、スポーツ特進コースを擁し、日本代表候補やオリンピック選手も輩出している県内有数のスポーツ名門校です。

豊川高校の練習には学生コーチという立場が存在します。学生コーチの役割は、選手とコミュニケーションをとり、学年ごとのミーティングをとりまとめて監督・コーチに報告することです。選手たちが日々の練習の中で、調子や課題克服の進行具合を自分たちで確認しあうことが、チーム内の問題解決能力の向上につながっています。

愛工大名電高校は私学4強の1つです。野球部は1955年に創立され、甲子園に初出場した1968年の選抜大会でベスト8に進出したことから、半世紀も前から強い野球部を持つ高校で有名です。学校は全寮制で、県外からの選手を多く擁していています。
野球部の方針は、大学などで即戦力になれる選手を輩出するために練習や試合を続けることを掲げていて、選手にとって野球環境が整った学校です。

愛工大名電高校は1955年の野球部創設から多くの有名プロ野球選手を輩出しています。

・イチロー選手
1994年のオリックス入団から7年連続で首位打者を獲得したイチロー選手は、独自の振り子打法でメジャー移籍後も10年連続200本安打を放った、世界的レジェンドです。

・工藤公康選手
現ソフトバンクホークス監督工藤公康氏は、名古屋電気高校の頃のスター選手で、史上18人目のノーヒットノーランを達成しました。

中京大中京高校は、甲子園通算勝利数が最多記録を誇る全国屈指の強豪高校です。全国1位の実力・実績を持っていて、春夏合わせて58回の甲子園出場と全国最多となる合計11回の甲子園優勝を成し遂げてます。

中京大中京高校は1923年に創立された90年以上の歴史のある伝統校で、野球部は初めて甲子園に出場した1931年の大会から前人未到の3連覇を達成しました。

野球の強豪名門高校の中京大中京高校は、全国1位の実力と実績で高校野球界を引っ張ってきました。

【全国1位と言われる理由】
・甲子園最多の優勝
・有名プロ野球選手多数輩出
・春夏合わせての勝利数ナンバーワン

しかし一方で、名門校ながら練習場は軟式野球部との併用、選手は自宅から通学していています。中京大中京高校の強さは、限られた練習時間と環境のなかでの数と効率を重要視した練習の質で築き上げられています。

愛知県の高校野球は、王者中京大中京高校と伝統ある愛工大名電高校・享栄高校・東邦高校の私学4強だけでなく、甲子園出場歴のある実力を兼ね揃えた野球が強い高校が多数存在しています。

各学校が切磋琢磨しハイレベルな戦いを続けている結果、高校野球が最も盛んなエリアと呼ばれ、日本高校野球界の全体のレベルを盛り上げています。