パリサンジェルマンのスポンサーとは？海外クラブチームのスポンサー企業一覧

パリサンジェルマンのスポンサーは、クラブに資金や物資を協賛する代わりにパリサンジェルマンの人気や知名度を使った広報活動をすることができます。プロサッカークラブの運営には多額の費用が必要なことからスポンサー収入は重要です。

パリサンジェルマンとはフランスのパリに本拠地を置き、プロサッカーリーグのリーグ・アンに所属するサッカークラブです。実績はリーグ・アンで9回、クープ・ドゥ・フランスで13回の優勝を誇り、フランスで最も成功を収めています。

パリサンジェルマンのスポンサー料は他のクラブと比べて高額です。サッカーの強さと豪華な選手の存在で世界的な人気にあるため、高い広告効果があると評価されています。

パリサンジェルマンのスポンサー収入は世界のプロサッカークラブで6番目に高額で、年間総額で約103億円を上回っています。

パリサンジェルマンのスポンサー広告の場所は、公式ユニフォームやスタジアムのみならず、スポンサー企業の広報媒体や商品の掲示もされます。

パリサンジェルマンには、カタールの政府系団体や企業が多く協賛しています。背景には、2011年にカタール投資庁の子会社カタール・スポーツ・インベストメントQSIがクラブを買収したことがあります。カタールの国をあげての介入で、クラブは大きな資金とカタール企業の協賛を得ています。

パリサンジェルマンの公式スポンサーの種類は5種類あります。

・トップスポンサー
・プレミアムパートナー
・オフィシャルパートナー
・オフィシャルサプライヤー
・地域パートナー

パリサンジェルマンのスポンサー企業は地元フランスの企業や関係の深いカタールの企業だけではなく、世界中から集まります。日本でも馴染み深いニベアやEA SPORTSも公式パートナーです。

ナイキはアメリカ・オレゴン州に本社を置くスポーツ関連商品を扱う世界的企業です。ナイキは、パリサンジェルマンが試合で使うユニフォームや練習着を提供するほか、年間約91億円のスポンサー料を支払っています。パリサンジェルマンとナイキはスポンサー契約を2019年に更新し、2032年までの長期契約を結んでいます。

アコーホテルズは世界規模で展開するフランスの大手ホテルチェーンで、Accor Live Limitlessはアコーホテルズのポイントプログラムの名称です。

アコーホテルズは2019年に年間60億円以上のスポンサー契約を結び、パリサンジェルマンのユニフォームの胸にロゴを載せています。

カタール観光局は、カタールの観光促進の規則を管理するカタール政府の機関です。カタールはスポーツを通じて観光の発展を図っていて、2022年に自国でのワールドカップ開催を控えるサッカーには特に力を入れています。

カタール観光局はスポンサー料は非公開ですが非常に高額で、2014年にスポンサー料が不当に大きいとUEFAの財政健全化機関のファイナンシャル・フェアプレー規則FFPから罰金処分を受けました。

オレドーはカタールのドーハに本社を置く国際的な通信会社で、中東地域に限らずアフリカ地域にまで事業展開しています。オレドーは通信インフラの5G化に力を入れていて、2018年5月の商用サービスの運用開始は世界初でした。

オレドーとパリサンジェルマンは2013年スポンサー契約を結び、ユニフォームの背中側の背番号下に企業ロゴを掲載しています。

QNBはカタール国立銀行のことで、カタール投資庁と民間企業で運営しています。スポーツ投資に力を入れていて、パリサンジェルマンのほかに国際陸上競技連盟とAFCチャンピオンズリーグの公式スポンサーです。

カタール国立銀行は、パリサンジェルマンと2012年にスポンサー契約し、ユニフォーム左袖にQNBのロゴを掲載しています。

ルワンダ開発庁は、アフリカのルワンダの経済発展を促進するために2009年に設立された政府組織です。

ルワンダ開発庁はパリサンジェルマンとの2020年のスポンサー契約で、練習着の背中にVISIT RWANDAのロゴを掲載するほか、ホームスタジアムのパルク・デ・プランスでルワンダ産のコーヒーや紅茶を提供しています。

ルノーはフランスに本社を置く自動車製造会社で、ルノーグループ傘下には日産自動車や三菱自動車があり、日本でも馴染み深い会社です。

ルノーは2018年にパリサンジェルマンと3年間のスポンサー契約を結んでいます。

デリバルーは拠点のイギリスをはじめ、欧州各地を中心に世界的にサービスを利用できるオンラインフードデリバリーの会社です。パリサンジェルマンとのスポンサー契約で、ホームスタジアムで試合観戦中のサポーターが観客席でサービス受けられます。

カタール航空はカタールの国営航空会社で、2020年にパリサンジェルマンとスポンサー契約を結びました。スポンサー料は年間60億円以上で、契約期間は3年間の予定です。

契約を境に、パリサンジェルマンの公式航空会社がエミレーツ航空からカタール航空になり、クラブとカタールとの関係が深まりました。

オレンジはフランス・パリに本社を置く電気通信事業の企業で、主要事業はインターネット事業、携帯電話事業、インターネットテレビ事業です。オレンジは1999年から20年以上パリサンジェルマンへ協賛をしています。

ビーイン・スポーツはカタールのbeIN Media Groupが運営しているスポーツ専門局です。beIN Media Groupの会長ナセル・アル・ケライフィ氏はパリサンジェルマンの社長も兼務しています。

ニベアはドイツのバイヤスドルフ社の化粧品ブランドです。ニベアとパリサンジェルマンは2013年にスポンサー契約を結び、多くの広告媒体で選手を起用し化粧品をPRしています。

クラブにはネイマール選手を筆頭にブラジルで人気の高い選手が多く、2018年の契約更新から広報活動地域をブラジルへも拡大しています。

EA SPORTSは、アメリカのゲーム制作会社エレクトロニック・アーツのスポーツゲームのブランドです。EA SPORTSには、世界各国の有名選手を操ることができる人気サッカーゲームがあります。

エレクトロニックアーツは、スポーツゲームでの選手やクラブの実名使用許可を得る​ために、パリサンジェルマンを代表する多くのクラブやイングランド・プレミアリーグやドイツ・ブンデスリーガと独占契約を交わしています。

スーパーセルはフィンランド・ヘルシンキに拠点を置くモバイルゲーム開発会社で、2019年にパリサンジェルマンと公式にスポンサー契約を結びました。eスポーツ分野も力を入れているパリサンジェルマンは、スーパーセルのゲームでのeスポーツチームも新たに結成しています。

パリサンジェルマンはスポンサー企業が多く、トップスポンサー、プレミアムスポンサーのほか、オフィシャルパートナーに9社、オフィシャルサプライヤーに3社、地域パートナーに3社あります。日本企業のBULK HOMMEも地域パートナーで協賛しています。

パリサンジェルマンの過去の有名スポンサー企業を2社取り上げます。

・エミレーツ航空
・オペル

1995年にUEFAカップウィナーズカップを獲得したときに胸スポンサーだったオペルと、2000年代初頭の低迷から復活をとげるときに胸スポンサーだったエミレーツ航空は印象に残るスポンサーです。

エミレーツ航空はアラブ首長国連邦・ドバイを本拠とする航空会社です。経営方針でプロサッカーを重要な後援対象と決めていることから、多数のクラブや大会組織に協賛しています。

エミレーツ航空は2005年から2019年までパリサンジェルマンのスポンサーを務め、スポンサー料は年額約35億円でした。

オペルはドイツ・リュッセルスハイムの本拠を置く自動車メーカーで、1995年から2002年までパリサンジェルマンの胸スポンサーでした。スポンサー料は年間約20億円協賛するほか、選手に自社の自動車も提供していました。

パリサンジェルマンはもともと魅力のあるクラブでしたが、カタールの手厚いサポートでさらにクラブを強化し、魅力を増しています。戦力が高まれば大きなスポンサーも増え、クラブにとって好循環が保てます。パリサンジェルマンは大型移籍の噂も頻繁に囁かれるため、スポンサー情報も注目です。