バレーボールのホイッスルとは？審判の笛の選び方とおすすめホイッスル10個

バレーボールのホイッスルとは、試合のときに主審が吹く笛のことを言います。バレーボールでは、短く吹笛する場合が多いため、ミカサやモルテンでは、アリーナのように広い試合会場でもよく響きいてはっきり聞き取れる低音で力強い音が特徴のバレーボール専用のホイッスルが発売されています。

バレーボールの審判の笛は、選手に聞きやすい音でなければなりません。1つの体育館に複数コートがある場所で試合をする場合は、コートごとに審判のホイッスルの音色を変えて選手の混乱を防いでいます。

審判は、会場や試合にあわせて使い分けができるよう、常に高音・低音の笛を複数持って行動しています。試合により、大会側からメーカーやホイッスルの種類を指定されることもあるため、事前の確認が必要です。

バレーボールのホイッスルの種類は、吹き方や使用される場面にあわせて3種類に分けることができます。

・長管ホイッスル
・短管ホイッスル
・電子ホイッスル

長管ホイッスルは、低く鋭い音が特徴的です。音の響きがよく低音でも大きな音が出せるため、大きな試合や公式試合の会場で使うのに適しています。

よい音を出すためには、大きく息を吸い込み、勢いよく強めに吹笛するようにしましょう。軽く吹くだけでは音がかすれて上手く出ないため、初めて使用するときには練習が必要です。

短管ホイッスルは、高音が響くタイプのホイッスルです。長管ホイッスルに比べて音色がやわらかいのが特徴で、音に鋭さはありません。

息を勢いよく吹き込まなくても音が出るため、ピーという長い吹笛音を出すこともできます。吹笛にコツがいらない短管ホイッスルは、体育や部活といった幅広い場面で使用されています。

・部活動や体育の授業中に支持を出すとき
・練習試合
・小規模の大会
・部活動でプロの審判員以外が審判をする場合

電子ホイッスルは、口にくわえて吹笛せずに手で持って使うホイッスルです。公式試合では使用できませんが、衛生面の観点が評価され、近年需要が高まっています。

電子ホイッスルは音量や音色が選べる物も多く、使用場所の広さや用途に応じて使い分けることができます。口をつけずに使いまわすことができるため、学校の部活動やサークル活動といった、選手やコーチが順番に審判をする場面に便利です。

バレーボールホイッスルは、L字型で持ちやすいデザインが人気です。他のモルテン社製品と比べてマウスピースが薄く、口が小さい方でもくわえやすい大きさに作られています。

他のホイッスルと音が聞き分けやすい低音の和音が響く音色が特徴的で、1つの会場内で同時に複数の試合が開催されるような中規模大会での使用に適しています。ブルーとヴァイオレットはスケルトン仕様で、見た目にこだわりたい方におすすめです。

デュアルトーンは、1つの笛で高音・低音2種類の音を出すことができます。高音を出したいときには本体を短くし、低音を出したいときには本体を引き伸ばしてから使用します。

1つのホイッスルから2種類の音がだせるデュアルトーンは、コストパフォーマンスがよく、複数コートがある会場でホイッスルの音色を変えたいときに便利です。

ディーボは、モルテンがバレーボール専用のホイッスルのなかで最高峰の商品だと太鼓判を押しているホイッスルです。

長時間ホイッスルを咥える機会が多いバレーボールの審判用に開発されたディーボは、チタン製のマウスピースを弾性プラスチックでコーティングしているため、強く咥えても割れにくい作りです。高音で厚みのある太い音色と広い会場でも十分に響き渡る大音量が特徴で、公式試合にメインで使用されています。

ビートマスターは、国際バレーボール連盟(FIVB)公認のホイッスルです。高音でキレのよい音を出すことができるため、屋外コートでの使用に適しています。

短管ホイッスルと違い、ビートマスターにはコルクが入っていないため、丸洗いして清潔に使い続けることができます。豊富なカラーバリエーションの中で1番人気があるのは、代表カラーのネイビー/イエローです。

パルマスターは、高音で大音量が出る短管ホイッスルです。国際バレーボール連盟公認ホイッスルで信頼感があるパルマスターは、コルクの回転もよく、音がかすれにくいといった特徴があるため、公式試合でも安心して使用することができます。

パルマスターのマウスピースは、長時間使用しても疲れにくい形状に計算されています。長管ホイッスルとの音の差がわかりやすいため、コートが隣接している試合会場での使い分けに選ばれることが多いです。

大音量電子ホイッスルには、長管ホイッスルを吹いたときのような力強い吹笛音がするブザー音と、ピロピロとコルク入り短管ホイッスルを吹いたような音がするトリル音の2種類のホイッスル音が収録されています。

モルテン社が販売しているほかの電子ホイッスルに比べて音が大きいため、人が多くざわついている体育館での練習や野外コートでの使用に適しています。

モルテンの電子ホイッスルは赤・青・黄の3色展開され、各色で音の種類が違います。

【赤】
コルク入り短管ホイッスルを強く吹いたような高音のピリリ音
【青】
低音のピロピロ音
【黄】
長管ホイッスルを力強く吹いたようなビー音

カラーごとに収録されているホイッスル音は1パターンずつです。電子ホイッスルは、単三電池2本で16ヶ月使用できる電池の寿命の長さが人気の秘訣です。

イービートは、ピストル型で握りやすく、本体が70gで単4電池2本のみで使用できる手軽さが特徴です。長管ホイッスルを力強く吹いたようなビー音が収録されています。

他の電子ホイッスルと比べても最大級の音量で、野外での試合やイベントでの使用に最適です。ボタンが1つしかないため操作が簡単で、大人数で使い回すような場面でも使いやすいです。

ピットナル3には、高音が響くピー音(A)と、低音のビー音(B)の2種類の音が収録されているため、コートごとにホイッスル音を使い分けしたい場合に便利です。ピットナル3は、本体横のABスイッチを切り替えて音を変えることができます。

学校の体育用品を中心にスポーツやアウトドア製品を取り扱っているエバニュー製のピットナル3は、スポーツだけでなく防犯や防災訓練での使用が推奨されています。

バントナルには、聞き取りやすい短管ホイッスルのような高音のピリリ音とピストル音の2種類の音色が収録されています。

バントナルは、電子ホイッスルにしては珍しくピストル音が収録されているため、陸上競技や学校のサークル活動に使用されています。

ホイッスルの手入れには、綿製の柔らかい布を使用します。金属製のホイッスルは傷つきやすく、指の脂や傷からサビが発生しやすいので、全体的に拭き残しがないように注意することが必要です。

コルク入りホイッスルの手入れは、コルクが割れてしまうと音が出なくなるため、湿気対策が重要です。専用のケースがある場合はそこに保管し、ケースがない場合は乾いた布で包んで保管するとコルクを湿気から守ることができます。

金属製ホイッスルの手入れ方法は、傷やサビに注意して綿製の柔らかい布で拭き取ります。

【手入れの手順】
①水で軽くすすぐ
②柔らかい布で拭き取る
③綿棒を使って内側の水気も完全に拭き取る
④指紋の拭き残しを確認する

【注意点】
金属が痛んだり、サビや変色が発生の恐れがあるため、洗剤を使用しないようにしましょう。

コルク入りホイッスルは湿気に弱い性質なため、使用後は水滴を完全に拭き取ります。コルクは湿気に弱いですが、水で洗い流す程度なら問題ありません。

【手入れのやり方】
①綿棒で笛内部の水滴を完全に拭き取る
②笛内部に唾液が溜まっている場合は水で軽く洗い流す

【注意点】
乾いたコルクが余分な湿気を吸い痛んでしまう可能性を避けるため、コルクが乾いたら専用のケースか乾いた布に包んで保管しましょう。

バレーボールの審判が使用しているホイッスルは、見た目の違いだけでなく音色や音の出し方・使い心地に差があり、使用する会場の広さや大会の規模で使い分けられています。

バレーボールの審判は、長管や短管・電子ホイッスルの特徴を理解した上で、使用するシーンに適したホイッスル選びをすることが大切です。バレーボールのホイッスルは種類が豊富なため、自分にあった使い心地のよいホイッスルを探し出す楽しみもあるでしょう.