【福岡県】バレーボールの強い中学校10選！強豪中学を男子と女子に分けて紹介

福岡県の中学バレーは、男子は鞍手中学校、女子は上毛中学校が現在1番実力のある中学校といえます。

しかし過去10年間の中学総体の結果を見ると、ベスト8のチームはほぼ同じですが、男子も女子も優勝校は固定していません。上位チームが全国大会で結果を出していることから、福岡県の中学生バレーの水準は全国的に高いと考えられます。

福岡県の男子バレーの情勢は、鞍手中学校が2019年の中学総体で全国3位になり、現在福岡県で1番バレーが強い中学校といえます。

しかし福岡県は、板櫃中学校や水巻中学校など、県大会・中国大会を勝ち抜き全国大会へ出場した強豪も多いので、決して鞍手中の首位は安泰ではありません。2014年・2015年に県で優勝した中央中学校の巻き返しや、2017年以降力をつけてベスト8に食い込んできた泉中学校・原中学校も、今後上位争いに絡んでくると予想されます。

福岡県の中学女子バレーの情勢は、全国大会出場常連校の上毛中学校が常に上位の成績をおさめています。しかし、上毛中が1歩リードしているとはいえ、他の中学校の躍進も見逃せません。近年力をつけてきた私立の福岡女学院中学校・博多女子中学校や、2019年に上毛中を破り県優勝した公立の宮ノ陣中学校など、福岡県のバレー強豪中学は多いです。

福岡県の女子中学生バレーのレベルは高いので、今後の優勝校の予想はつきにくい状況です。

みやま市立山川中学校は、強豪中学が多い福岡県の中で上位の成績をキープするバレーボールが強い中学校です。

山川中男子バレー部は、2019年の中学総体で準優勝に輝き、2020年の九州中学校バレーボール選抜優勝大会は山川中学校と柳城中学校の合同チームで福岡県1位になりました。山川中は九州大会出場の権利を得ましたが、残念ながら決勝大会はコロナの影響で中止になりました。

山川中の井手良旺一選手が、2017年の全国都道府県対抗中学対抗バレーの福岡県代表の1人に選出されたことも注目ポイントです。

水巻町立水巻中学校は、2016年の中学校総体で福岡県優勝を果たしたバレーボールの古豪です。

水巻中男子バレー部は、2017年以降上位に顔を出していませんが、2016年までは強豪ひしめく福岡県の上位を保ちました。水巻中は2005年に、福岡県優勝を果たし全国大会へ進出し、功績をたたえて校内に石碑が建てられています。福岡県の男子中学校の勢力図は年々書き換えられていることから、水巻中の巻き返しが期待されます。

福岡県春日市立春日南中学校は、バレーボールで2018年以降急激に力をつけてきた中学校です。春日南中男子バレー部は、福岡県中学校総体で2018年にベスト8に入り、2018年は県優勝を果たしました。

2018年に、春日南中の2人の選手がJOCジュニアオリンピック・全国都道府県対抗中学生バレーボール大会の福岡代表チームに選出され、チーム福岡は全国ベスト8に輝きました。2020年の大会は中止でしたが、春日南中男子バレー部は福岡中学男子バレーの注目株です。

北九州市立板櫃中学校は、2017年の県総体で優勝し全国大会出場の実績を持つ県内屈指のバレーの強豪校です。

板櫃中の2017年県総体優勝の立役者は柳北悠李選手です。柳北選手は板櫃中在籍時にすでに身長は190㎝あり、福岡県選抜でJOC全国都道府県対抗中学生バレーに出場しました。チーム福岡は全国優勝できませんでしたが、柳北選手はオリンピック有望選手に選ばれ、現在は福岡県の強豪東福岡高校に進学して活躍しています。

鞍手中学校は、福岡県で現在1番勢いのある男子のバレーボールが強い中学校です。

鞍手中は、2018年の県新人大会で優勝、2019年の中学校総体で福岡県優勝、同年の選手権は福岡代表で全国大会​に進みました。鞍手中男子バレー部は、和歌山でおこなわれたバレーボール全日本中学校選手権で、全国3位の成績をおさめ、鞍手中のエース・吉井輝星選手が12名の優秀選手の1人に選ばれました。鞍手中の全国大会出場は15年ぶりです。

松ケ江中学校の女子バレー部は、北九州市の公立中学校のバレーボールの強豪校です。2019年の中学校総体でベスト8に進出しました。

松ケ江中は、第14回大庭産業北九州カップの2019年大会で優勝し、県内で着実に順位を上げています。大庭産業北九州カップとは、北九州市近郊の中学女子バレーチームを強化する目的で作られた、地域に根付いたバレーボールの大会です。松ケ江中女子バレー部の顧問の先生は、サーブで崩して点を取る練習が実を結んだと語りました。

私立の中高一貫の博多女子中学校は、2016年に県優勝を果たしたバレーの強豪中学校です。
博多女子中は、バレーの名門高校博多女子高校に付随して創立された中学校で、博多女子高校の前身の博多女子商業高校は元全日本代表横山樹里選手など数々の有名バレー選手を輩出しました。

博多女子中通称博女​のバレー部は、毎年県の上位の成績を上げています。博女は、2016年の中学校総体で県優勝して全国大会へ進み、決勝トーナメントへ進みました。

久留米市立宮ノ陣中学校は、男子女子ともバレーボール部の活動が盛んな強豪中学校です。福岡県の中学校は6つの地域に分かれていて、宮ノ陣中は築後地区に属します。宮ノ陣中女子バレー部は、筑後地区で常に1位の成績を誇ります。

宮ノ陣女子バレー部は、2019年の中学校総体で県優勝して全国大会へ進み、決勝トーナメントに残りました。宮ノ陣中は2019年の新人大会もベスト4に入り、今後の活躍が期待される中学校です。

私立福岡女学院中学校は福岡女学院高校と併設された、2016年以降力をつけてきたバレーボールの名門校です。

福岡女学院中バレー部は、2016年ベスト4に入賞して以降、翌年に準優勝、2018年は県優勝を果たしました。福岡女学院中は県の新人大会も、2016年から2020年まで5年連続で優勝する快挙を成し遂げています。

バレー部の城岡伸行監督は、約束事を重視したシステムを構築する方法で、福岡女学院中バレー部を常勝校に導きました。

上毛町立上毛中学校は、前身の築上東中時代から9年連続で中学校選手権全国大会に出場している女子バレーの名門中学です。上毛中女子バレー部は、2015年以降の中学校総体で優勝と準優勝を獲得しています。

上毛中の顧問は、上毛中は全国的に見れば体格面でハンデのあるチームだが、基礎のチームプレーを徹底的に練習したことが勝因と語りました。上毛中女子バレー部は、2019年の県の新人大会でベスト4入りし、今後も県上位争いの主役と思われます。

福岡県の中学バレー部員数は、男子が2281人・女子が5475人で、男女とも全国9位です。福岡県は中学校・高校とも全体のレベルが高く、県の予選を勝ち抜くことは簡単ではありません。今後も、伝統のある公立中学校と、力をつけてきた私立中学校が熾烈な首位争いを繰り広げる展開になると考えられます。

福岡県はジュニアのバレーチームが多く、ジュニアの有望選手がバレーが強い中学に入学して中学生時代に実力を伸ばしていることも特徴の1つです。