ポテンヒットの意味とは？英語やビジネスでも使われる野球の言葉！

特に風が強い日は、高く舞い上がった滞空時間が長い打球が風に流されて、ポテンヒットになることがあります。

外野の頭を越えていくような長打や、ホームランのようなあたりは、クリーンヒットとは言いません。

テキサスリーグのチームが、作戦でポテンヒットを狙って打ったとか、テキサスリーグの球場では、風が強く吹くのでポテンヒットが生まれやすいのでつけられた説もあります。

ポテンヒットは内野の頭を超す必要があり、バッターは詰まっても最後まで力強く振り切ることで生まれることがあります。

バッターの梅野選手は、1アウト一塁で打席に立ち2球目のインコース低めのストレートを詰まりながらもライトのライン際にしぶとく運びました。ライトは一塁ランナーがホームにかえるとサヨナラ負けになり、長打を警戒して深い守備を取っていたこともありポテンヒットとなりました。

長打を打たれ一塁ランナーを返されないように外野が後退したとき、丸選手の打球はフラフラっとライト線に飛びポテンヒットになり、一塁ランナーは三塁まで進んでいます。丸選手はストレートに差し込まれましたが、最後まで振り切り、外野の前まで運ぶことができました。

バントと見せて、コンパクトにバットの芯に当て、前進してきたセカンドの頭を越えてライト前ヒットになりました。バッターのバントの構えから、シャープに降り抜いたスイングが生み出したポテンヒットです。

初球の真ん中低めのボールを右中間に弾き返し、前進してきたライトはスライディングキャッチを試みましたが、後ろに後逸しセンターがバックアップする間に、萩野選手は俊足を生かして2塁まで進塁しました。

ロメオ選手は、真ん中高めのストレートを打ち損じ、ピッチャー後方に高いフライを打ち上げましたが、内野陣全員がお見合いをし2塁まで進塁しています。プロ野球でも、フライが上がったら大きな声で誰が取るのか、声を掛けあうことができなかったことがポテンヒットを生み出した要因です。

野球でもビジネスでも、本来なら守れたかもしれないポテンヒットが起きて、ピンチやトラブルが発生するリスクを抑えていく必要があります。

ビジネスで、担当業務を決めていても、誰の業務か分かりにくいときや、自分の担当ではないと思うことがあり、するべき仕事なのに結局誰も対応せずにポテンと落とし仕事に穴をあけてしまうことがあります。

各担当者が業務を請け負うときには、ポテンヒットの領域がないか、時間やコストは掛かっても、関係の職員が集まり、チームの業務を効率化することが大切です。

日頃から職員間の一体感を高め、お互いに声を掛け合い、業務フロー図を作成することで、ポテンヒットを無くす努力が必要です。