サッカー選手の年収とは？Jリーガーを基本に年俸を調べてみよう！

サッカー選手の年収は一般に知られている年俸だけではありません。サッカー選手が受け取る年収には次の3つを合算したものです。

・年俸
・勝利給
・スポンサー収入

※Youtubeチャンネル・プライベートアパレルブランドの売上を除く

サッカー選手の給料・年収・年俸は、選手の所属するカテゴリー次第で異なります。上位カテゴリーに所属する選手のほうが受け取る給料・年収・年俸が高い傾向です。

サッカー選手の年収はチームから受け取る年俸、勝利したときにチームから受け取る勝利給、個人で契約しているスポンサー収入の合算になります。年俸とスポンサー収入に関しては選手個人の成績や貢献度次第で増減する項目です。

サッカー選手の年収ですが、所属するカテゴリー次第で異なります。Jリーグの契約形態に触れたあと、J1リーグ、J2リーグ、J3リーグの平均年収と最高年俸を取り上げます。

Jリーグの選手契約にはA契約、B契約、C契約の3種類があります。

・A契約
A契約は年俸の上限がなく、高額契約が可能でチームに25名が限度です。

・B契約
B契約は年俸の上限が480万円で、人数の上限はありません。

・C契約
C契約は基本的には新人が契約する条件の年俸上限は480万円となります。条件を満たさない限り入団から3年間はC契約しか結ぶことができません。

J1リーグの平均年収は、3,450万円。
最高年俸はヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタ選手で、年俸は32億5,000万円です。2位もヴィッセル神戸所属のトーマス・フェルマーレンとヴィッセル神戸が平均年収を引き上げています。

J2リーグの平均年収は約400万円。最高年俸の公表はありません。
J2に在籍するチームで、相当の根強いファン・サポーターがいない限り、主要な収入源の観客動員もJ1リーグと大きく開きがあり、スポンサー数も所属する選手次第で影響が出ます。

J３リーグの平均年収200万円。J3リーグの最高年俸の公表はありません。
J3の給料規定は、プロ契約選手が3人所属していればクラブが成立し、年俸の下限が決まっていないので、J2に比べてもかなり年俸に差が出ることになります。生活のためにアルバイトをしている選手います。

国内サッカー選手の年俸ランキングはJ1リーグの年俸トップ5を取り上げます。年俸＝評価額と言われることもあり、Jリーガーで最も評価されている5名の選手と言えます。

第5位は酒井高徳で、年俸は1億4,000万円です。現在J2のアルビレックス新潟でデビューを果たし、日本を飛び出し、長くドイツで活躍した元日本代表選手です。左右両足を使うことができ、両サイドバックをこなせます。タイミングを見計らった攻撃参加でチームを牽引し、2019年シーズンはヴィッセル神戸に初のタイトルをもたらした原動力となりました。

第3位の1人目はドウグラスで、年俸は2億円です。過去にはサンフレッチェ広島や清水エスパルスに在籍し、日本のクラブでの活躍も目立つストライカーで、2019シーズン終了時ではJ1通算で46ゴール、2019シーズンに限ると、低迷する清水エスパルスで14ゴールを記録しています。2019年度オフにルーカス・ポドルスキとダヴィド・ビジャが抜けた穴を埋められるかに注目です。

第3位の2人目はランゲラックで、年俸は2億円です。過去にはドルトムントをはじめとするドイツやスペインでも活躍した元オーストラリア代表選手です。名古屋グランパスのゴールキーパーのポジションを確保し、ビッグセーブを連発し、今シーズンのグランパスの上位進出に貢献しています。

第2位はトーマス・フェルマーレンで、年俸は5億円です。アーセナルで1時代を築き、バルセロナに所属した元ベルギー代表のセンターバックです。バルセロナ化を推し進めるヴィッセル神戸に2019年に加入し、ヴィッセル神戸のタイトル獲得に貢献しました。ディフェンスラインから繰り出される高精度なパスは爆発的な得点力を誇るヴィッセル神戸の攻撃の一翼を担っています。

栄えある第1位はアンドレス・イニエスタです。年俸は32億5,000万円です。言わずと知れた世界最高のプレイヤーの1人で、長くバルセロナで活躍し、黄金期を築きました。2018年の7月にヴィッセル神戸に移籍し、3シーズン目を迎えています。年齢の問題もあり、1シーズンをフル稼働することは難しいですが、今シーズンもタイトル獲得に、欠かせない選手の1人です。

海外サッカー選手の平均年収・平均年俸は、ヨーロッパの5大リーグに限った話ですが、2億3000万程度です。サッカーのリーグでも規模の大きい5つのリーグで、年俸も高額になります。リーグ別の首位ははイングランドのプレミアリーグとスペインのラ・リーガが同額で、平均年俸は3億400万円です。

海外サッカー選手の年俸ランキングは国内サッカー選手同様、年俸トップ5を取り上げます。世界のスポーツ選手の年収ランキングでも上位争いをする選手たちが登場します。

第5位はクリスティアーノ・ロナウドで、年俸は25億円です。現在は、イタリアの強豪ユベントスに在籍していますが、かつてはマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードで1時代を築いた選手です。年俸は25億円と、他の世界的プレイヤーに比べると安く見えてしまいますが、年齢を考えると妥当で、年俸に加えて入るスポンサー収入が高く、メッシと並んで世界で最も稼ぐスポーツ選手の1人と言えます。

第4位はオスカルで、年俸は31億円です。現在は中国の上海上港に所属し、Asia Champions LeagueでもJリーグチームとの対戦もある、元ブラジル代表の司令塔です。現在のチームに移籍する前はイングランドの強豪、チェルシーに在籍していました。中国でのプレーも4年目となり、上海でも圧倒的な存在感でチームに貢献しています。

第3位はアンドレス・イニエスタで、年俸は32億5,000万円です。ヴィッセル神戸に所属する名手は全世界の年俸ランキングでも3位にランクインしています。年俸ランキング5位までに入っている選手の中では1番高齢な選手ですが、ピッチ内外でもたらす好影響を考えれば、決して高くない年俸です。

第2位はネイマールで、年俸は47億円です。先月開催されたUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントでは圧巻のパフォーマンスを魅せたブラジル代表の10番は50億円近くの年俸を受け取っています。開幕した20-21シーズンでは暴力行為で3試合の出場停止処分を受けましたが、ひとたびピッチに立つとプレーで魅せて観客を魅了するプレーを見せています。

第1位はリオネル・メッシで、年俸は55億円です。19-20シーズンオフにバルセロナとの契約問題で揉めることになりましたが、20-21シーズンは13歳から所属したバルセロナに残ることが決まりました。長くラ・リーガの顔で、クリスティアーノ・ロナウドとの得点王争いやバロン・ドール争いを繰り広げるメッシは現在もトップコンディションを維持し、チームに欠かせない存在です。

世界のスポーツ選手の年収ランキングに絡む話題や、注目を集めているサッカー男女の年収差問題も取り上げます。

世界最高峰のメッシの年収は133億円です。高額年俸を受け取っていますが、年俸以外にスポンサー収入も加算されて、世界で1番稼いでいるサッカー選手となります。

日本でもテレビCMに起用されていることもあり、世界中の企業の広告塔にメッシを起用している企業が多いとも言えます。

ブラジル最高のネイマールの年収は100億円です。ブラジル代表とパリ・サンジェルマンでも10番を背負うネイマールもメッシと並び、年間で100億円を稼ぐサッカー選手です。

サッカー選手の年収ランキングでは第3位で、メッシとネイマールの間には、クリスティアーノ・ロナウドが入ります。

日本最年長プレイヤーの三浦知良の年俸は4,000万円です。現在はJ1の横浜FCに所属していますが、先日の川崎フロンターレ戦で今シーズンリーグ戦の初出場を果たしました。

若手が多い横浜FCのなかで、ピッチ内のプレーだけでなく、ピッチ外での振る舞い、プロ意識も若手選手の模範となる三浦選手のような存在は貴重です。

サッカー実業団の年収は、平均250万円～350万円です。

サッカー実業団にはなじみが薄いと思いますが、平たく言うとJリーグに所属していない地域リーグのことを指します。プロサッカー選手とは違い、サッカーのみで生計を立てているのではなく、日中や平日は企業に勤めながら、夜や休日にサッカーの練習や試合をすることが多く、ダブルワークをしている方が多いです。

女子ワールドカップで優勝した代表メンバーの年収は、300万円～400万円です。女子サッカー代表よりも男子サッカー代表のほうが利益を生むこともあり、一般的に男子選手が高い年収を受け取る傾向があります。

年収の差が問題視され、2020年9月にはブラジルサッカー連盟が代表選手の賃金を男女平等にすることが発表されました。世界的に見ても男女平等賃金の動きは広がりそうです。

サッカー選手の年俸は比較的高額設定になることも多いですが、選手生命がほかの競技に比べて短いことを考慮すると妥当な設定と考えられます。海外のチームに所属している選手は契約年数や年俸を公表する傾向が強いですが、Jリーグに関しては公表しないケースがほとんどです。サッカーファンは選手の評価を年俸のみで知ることができ、サッカーファンにとって選手を評価するのひとつの指標になります。