風速7mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?
風速7mの風は、砂埃や小さなゴミが宙に舞い、海上に波が立ち始める強さです。日常生活に与える影響は小さいですが、風速7mのときの最大瞬間風速は風速14m前後になり、自転車やバイクでは横風に注意が必要です。屋外でのスポーツやアウトドアは中止になる可能性もあります。
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公式ライター ゆか
初めまして。1男1女を育児中の30代ママライターです。愛犬との日々のランニングが日課で、体を動かすことが大好きです。学生時代からバスケをしていて、今は子供とオンライン観戦を楽しんでいます!体を動かす楽しさを伝えていきたいと思っています。
風速7mとは?
風速7メートルの風とは、1秒間に空気が7m移動する風の強さのことを表しています。秒速では分かりづらいですが、時速で計算すると約25kmになるため、時速約25kmでバイクや自転車を走らせたときに顔や体に受ける風圧と同じくらいの強さです。天気予報ではおだやかな風と表現されますが、髪が激しく乱れる強さの風が吹くため、体感的には強めの風が吹いていると感じます。
風速7mの定義
風速7mの定義は、空気が1秒間に7m移動していることです。風速は地上約10mの高さで10分間測定した風の平均値で表されます。気象予報で使われる風速の単位は秒速を示すm/sのため、風速7mの正しい表記は7m/sとなります。
風速と最大瞬間風速の違い
風速と最大瞬間風速の違いは、風速を測定するときの時間の長さの違いです。天気予報で発表される風速は、10分間の風の強さを平均した値ですが、最大瞬間風速は0.25秒間隔で測定した瞬間風速の最大値を表しています。
最大瞬間風速は、風速の1.5〜2倍になることがあるため、風速7mの場合は瞬間的に10〜14mの突風が吹く可能性があります。風速14m以上の風は強風注意報が発令される強さです。
風速7mの強さ
風力 | 名称 | 相当風速 | 陸上の様子 |
0 | 平穏/静音 | 0~0.2m/s | 煙はまっすぐ昇る |
1 | 至軽風 | 0.3~1.5m/s | 煙は風向きがわかる程度にたなびく |
2 | 軽風 | 1.6~3.3m/s | 顔に風を感じる 木の葉が揺れる |
3 | 軟風 | 3.4~5.4m/s | 木の葉や小枝が揺れる |
4 | 和風 | 5.5~7.9m/s | 砂埃が立ったり、小さなゴミや 落ち葉が宙に舞ったりする |
5 | 疾風 | 8.0~10.7m/s | 葉のあるかん木が揺れ始める |
6 | 雄風 | 10.8~13.8m/s | 木の大枝が揺れ、傘がさしにくくなる 電線が唸る |
7 | 強風 | 13.9~17.1m/s | 大きな木の全体が揺れ、 風に向かって歩きにくい |
風速7mは、風の強さを表すビューフォート風力階級表では風力4に分類され、砂埃が立ったり、小さなゴミや落ち葉が宙に舞ったりする強さです。日常生活に支障のある風の強さではありませんが、瞬間最大風速では風力7に分類される強風が吹くことがあります。風力7に相当する風は歩きにくさを感じる強さのため、突然の突風に注意が必要です。
風速7mと日常生活への影響
風速7mの風が与える日常生活への影響は、物が飛んできたり公共交通機関が止まる心配はなく、危機感を感じるほどではありません。しかし、柔らかい素材の衣服が捲れ上がったり、砂埃が目に入ることはあり得るため、外出中は風の強さが気になります。
風速7mが歩行・ウォーキングに与える影響
風速7mが歩行・ウォーキングに与える影響がどのくらいかは、ヘアセットした髪が乱れる程度でほとんど問題ありません。帽子をかぶっていると強い風に飛ばされる心配があり、風速7mの外出では帽子は外しておくと安心です。
気温の低い日は、風の影響で体温を奪われるため、1枚服を重ねての外出が必要になります。
風速7m時の傘の使用可否
風速7mで傘を使う場合、突然の突風で傘が飛ぶことに注意して、持ち手を強く握っていれば使用できます。風速10mを超えると傘がさしにくく、耐久性の低い折りたたみ傘は壊れる恐れがあり、暴風警報が出される風速20mほどの強い風が吹けば多くの傘がひっくり返ります。風速7mでは傘が壊れる心配はありませんが、建物の間や海沿いの突風には十分に注意しましょう。
風速7m時の街路樹の状態
風速7mの風が吹いても街路樹は葉が揺れる程度で、落ち葉が風で舞うことはありますが、枝や幹が折れることはありません。街路樹に大きな影響はなく、特別な補強をする必要もないです。風速20mから細い枝が折れたり、根の張っていない木が倒れる危険が増し、補強の必要が出始めます。風速35m以上では多くの木が倒れ、屋外での行動が非常に危険になります。
風速7m時のビルや看板の状態
風速7mでは、ビルや看板が損傷することはなく、ビル内にいて揺れを感じることもありません。窓際にいると外で風が吹く音が聞こえる程度です。強風に分類される風速14mを超えるとのぼり旗が倒れることがあるため、屋内に移動させる必要があります。高い位置に設置されているビル看板は風速20m前後から落下の危険があり、落下時の飛散に対しても気をつけましょう。
風速7mとスポーツへの影響
風速7mとスポーツへの影響がどれくらいかは、種目で差がありますが、中止を検討しなければいけない場合もあります。陸上競技はタイムに大きく影響して正しい記録を残しづらくなり、マリンスポーツは波高1mを超えると事故の危険が高まります。球技は試合は可能ですが、ボールの軌道や飛距離に影響が出て、コントロールが困難です。
風速7mが球技に与える影響
風速7mが球技に与える影響がどれくらいかは、風向きで飛距離やボールの軌道が変わることはありますが、試合が中止になることはありません。ボールが小さく軽いゴルフでは、風速5mから約10ヤード前後飛距離に影響が出ます。しかし、強風で試合を中止にする基準は定められていません。
野球も風に対する中止基準は定められていませんが、2015年にマリンスタジアムで開催予定だったロッテ対楽天の試合が風速14mの影響で中止になった例があります。
風速7mが陸上競技に与える影響
陸上競技は追い風1.0mで約0.085秒有利になると言われ、風速7mの風が吹くと約0.595秒有利になり、記録に大きな影響を与えます。跳躍のときどのくらいの影響になるかは、追い風では助走が伸びてしまったり、向かい風の場合は踏切り位置の手前で踏み切ってしまい、正確な位置での跳躍が難しくなります。200m以下のトラック種目と走り幅跳び、三段跳びは追い風が風速2.0mを超えると追い風参考記録と判定され、公認記録に残りません。
風速7mがマリンスポーツに与える影響
風速7mがマリンスポーツに与える影響がどれくらいかは、海上に波が立ち始めることから中止か延期を検討する必要があります。マリンスポーツは波高1m以上になると流されやすく事故につながりやすいです。海上保安庁の救助事例に、風速6m波高1mでサーフボードのまま海上で流されたケースが公開されています。
気象庁が海上風警報を発表する基準は、風速14mからです。しかし、風速14mでは波高4m前後になるため、早めの判断が必要です。
風速7mと乗り物への影響
風速7mでは、自転車はペダルが重たくなり進みにくさを感じますが、バイクの運転に問題はありません。しかし、高速道路では減速の規制がかかる場合もあるため注意が必要です。車や飛行機に対しては直接的な影響はなく、通常通りの運転や飛行を楽しめます。風速が強まっていくと車体の損傷を引き起こしたり、離発着に規制が出る場合もあるため、風の変化は気にしておくと安心です。
風速7mが自転車に与える影響
風速7mが自転車に与える影響がどれくらいかは、ペダルが重たくなり、前傾姿勢を取っても空気抵抗を強く感じます。2016年に静岡県で自転車を走行中の女子高生が男性にぶつかり、男性は意識不明の重体となった事例があります。事故は最大瞬間風速12m以上の強い風の日に起こり、風で顔を上げられなかったことが原因でした。
風速7mの場合、最大瞬間風速14mになることがあります。視界を奪われる強風が吹いたときは自転車を降りて、風が収まるのを待ちましょう。
風速7mがバイクに与える影響
風速7mがバイクに与える影響がどれくらいかは、運転操作に気を付けていれば運転は可能です。高速道路は瞬間風速15mを超えると二輪車の通行が禁止され、瞬間風速10m~15m以下のときは最高速度80km/hの交通規制がかかります。風速7mでは瞬間風速が交通規制の範囲になる場合があり、安全運転が求められます。
瞬間風速10m以下は交通規制はありませんが、横風や走行に注意の表示が出るため、バイク運転中は特に横風に注意が大切です。
風速7mが自動車に与える影響
風速7mが自動車に与える影響はほとんどなく、通常通りの運転ができます。2020年にJAF(日本自動車連盟)が検証した結果、風速20mの風を受けると内側からドアを開けることが困難になり始め、風速40mではドアを開けられませんでした。風速40mの風を、開けたドアに当てるとストッパーが壊れて180度開き、ボディに大きな損傷が出ることも判明しました。風速17m以上を台風と呼ぶため、自動車に影響が出る風の強さは台風レベルであることがわかります。
風速7mが飛行機に与える影響
風速7mでは、飛行機は通常通り運航します。飛行機は構造上、向かい風に強く、横風と追い風に弱い特徴を持ちます。国内大手航空会社のJALが定めている横風制限値は、滑走路に対する真横からの風が最大で風速16m、雨や雪で滑走路が滑りやすい場合は約風速5m以下です。追い風は風速8mから離発着に制限がかかるため、風速7mの風が追い風となった場合、飛行機に運航制限がかからないぎりぎりの数値になります。
風速7mとアウトドアへの影響
風速7mの風が吹く場合、遮る物体が少ない自然の中で楽しむアウトドアには注意が必要になります。釣りやキャンプでは道具の扱いが難しく、事故につながる危険があるため中止されます。登山は風速7m程度では問題ありませんが、風の影響から気温が下がることに注意しましょう。
風速7mが登山に与える影響
風速7mが登山に与える影響がどのくらいかは、枝や幹が折れる心配はないため問題なく楽しめます。しかし、風に向かって歩きにくくなる風速15m前後では転落や滑落の可能性が高くなり、中止の判断が必要です。
山は風速1mにつき体感温度が約1度下がり、地上から100m高度が上がるとマイナス0.5~1度の気温変化があります。雨に濡れると気温以上に体温を奪われるため、標高と天気予報は必ずチェックしましょう。
風速7mがキャンプに与える影響
風速7mがキャンプに与える影響がどのくらいかは、テントの設営で使用するポールが折れる可能性が高く非常に危険です。テントを広げると強い風に煽られ、女性では支えきれずに風がテントを飛ばすこともあります。無理に設営して夜間にテントが壊れると身動きが取れなくなるため、風速7mのときはキャンプは中止か延期するべきです。
風速7mが釣りに与える影響
風速7mが釣りに与える影響がどのくらいかは、竿が風に煽られ続けて当たりに気付きにくいので、初心者には困難です。軽いルアーやワームを使う場合は、狙った場所へ投げ入れることも難しく、快適な釣りの環境にはなりません。白波が立ち始めると海上が見えづらく、ポイントを定めにくくなるため、白波が現れない風速4m以下が釣りに適した目安の風速です。
風速7mはイベントの中止を検討しよう
風速7mはイベントが中止される基準になることもあります。東京都では、花火大会は風速7m以上の強い風が10分間続くと中止にすることが定められています。運動会や学校行事もテントが風を受けて飛ばされやすくなり、設営段階から怪我の恐れがあって危険です。
風速7mは強風に分類される強さではありませんが、事故や怪我のリスクが高くなる状況も生み出すため、イベントの中止を検討することも必要です。
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