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風速14mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速14mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速14mは、空気が1秒間に14m移動する風の速さで、気象庁から強風注意報が発令される可能性がある風速となります。風速14m下では、野球やゴルフ、テニスはボールが風にあおられるためプレーできず、人が自力でバランスを取る自転車やバイクは転倒の危険があり使えません。

2024.04.02

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公式ライター
emikobayashi215

学生時代に水泳とバドミントンを競技し、保護者として空手に携わる姉妹の母。愛犬ジャックラッセルテリア(2022.6生まれ)の散歩で1日約3時間歩くことが日課。2023年は犬の散歩で減量を試行錯誤中。


風速14mとは?

風速14mは、毎秒14mの速さの風を表す気象用語で、風速14mでは、瞬間風速や最大瞬間風速は20m/s~45m/sになることもあり、気象庁が強風注意報を発令することもあります。

風速14mの定義

風速14mとは、気象庁の天気予報や各種地上気象観測に使われている天気用語で、空気が1秒間に14m移動する風の速さです。

日本国内で使われる風速は、1秒間に大気が何メートル移動したかを示すm/sの単位を使うことが一般的で、地上10mの位置に吹く風の10分間の平均値で表します。気象庁で風速14mは台風に近い強風と定義され、陸上で風速14m以上が予想される場合には強風注意報が発令されます。

風速と最大瞬間風速の違い

気象用語 意味
風速 10分間の平均風速
瞬間風速 3秒間の風速の平均値
最大瞬間風速 瞬間風速で1番大きい値

気象庁では風速を0.25秒間隔で測定し、10分間の平均風速を風速、3秒間の平均風速を瞬間風速と呼びます。瞬間風速は風速の1.5倍程度となることが多く、瞬間風速の中で1番大きい値となる最大瞬間風速は風速の3倍以上になることも珍しくありません。

風速14mの強さ

天気予報で使われる風の強さの表現
表現 定義
静穏 風速0.3m/s未満の風
やや強い風 風速10m/s以上15m/s未満の風
強い風 風速15m/s以上20m/s未満の風
非常に強い風 風速20m/s以上30m/s未満の風
猛烈な風 風速30m/s以上または最大瞬間風速50m/s以上の風

風速14mは、気象庁や各気象台が用いる表現で、やや強い風に分類されます。ただし風速14mのとき、瞬間風速や最大瞬間風速は1、2段階強い非常に強い風や猛烈な風に相当し、災害が起こる可能性も高いです。

風速14mと日常生活への影響

風速14mの風が吹いている場合、街中では木々が大きく揺れ、軽量なのぼりやA型看板、自転車のカバーや落ちているゴミ類は風で飛ばされます。大人も風にあおられながら力を入れて歩行する状態となり、体重の軽い乳幼児や足腰が弱く踏ん張りの効かない高齢者は転倒する可能性が高いため、外出を取りやめるか風の影響を直接受けにくい交通機関を利用する工夫が必要です。

歩行者に風速14mが与える影響

対象者 可否 状態
成人 向かい風の場合はまっすぐ歩けない
幼児や小学生 × 体重が軽く車道に飛ばされたり転倒したりする可能性あり
高齢者 × 足元が風にすくわれ、転倒する可能性あり
特に足腰の不自由は方は危険

風速14mは、向かい風で受けると健康な一般成人も普段通り歩くことが難しく、体重40kg以下の子どもや歩行が不安定な高齢者は強風にあおられて転倒する可能性もあります。特にビル風の吹く建物間の道では14m以上の突風が吹きやすく、一般成人も足元をすくわれ転ぶ可能性が高いため、幼児や高齢者は風を受けにくい他の道を選んだり短距離も交通機関を利用したりすると安心です。

日常生活に風速14mが与える影響

対象物 可否 状態
傘の利用 × 風向きに関わらず飛ばされ使用できない
ペットの散歩 × ペットが正常な歩行をできず、飛来物でケガをする可能性がある
ベビーカーの利用 × 吹き飛ばされる可能性があり、向かい風では乳児が呼吸をしづらい
洗濯物 飛ばされる可能性が高いが風が乾燥機の役割を果たし乾く
自転車カバー 紐やクリップで固定されていればOK
植木、植木鉢 軽量プラスチックや小さな鉢は倒れたり飛ばされたりするが、20kg以上の大型はOK

風速14mの風が吹いているとき、ベビーカーに乗っている乳児や散歩中のペットは時速50kmで走行する自動車とほぼ同じ強さの風を受けることとなり、呼吸がしづらかったりあおられて転倒したりする可能性が高くなります。

また軽量な自転車カバーや植木鉢も吹き飛ばされるため風を受けない場所へ移動すると安心ですが、洗濯物は雨が降っておらず洗濯ばさみで飛ばされないように止めておくならば短時間で乾かすことができます。

街中の設置物に風速14mが与える影響

対象物 状態
街路樹 大枝が大きく揺れ、折れる可能性もあり
のぼり 強風用の商品も飛ばされるため使用不可
看板 A型やスタンド式は飛ばされるため使用禁止
劣化している突出看板は破損の危険あり
高層ビル 2000年代以降の新しいビルは揺れない場合が多い

風速14mの風が吹くと、大木の大枝や劣化している看板は大きく揺れ、折れる危険が高いです。強風用ののぼりも風速5m程度までしか対応しておらず、飛ばされたり折れたりし、歩行者や走行中の車に迷惑をかけることになるため、14メートルの風が吹いているならば使用禁止です。

高層ビルは、14mの風でほぼ揺れない設計がされていますが、設計基準の異なる昭和平成時代の古いビルでは、風で揺れを感じる可能性があります。

風速14mとスポーツへの影響

風速14mは、小さなボールを使うゴルフやテニスの試合が中止になったり、短距離走で記録が公式に認められなかったりと多くのスポーツに大きな影響を与えます。14m/sの風が吹くときには、高波や波浪の警報が発令することが多く、マリンスポーツは安全にすることができません。

一方、ウォーキングやマラソンは風の負荷はあるもののでき、サッカーやラグビーは、風の影響はありますが試合は、決行されます。

ジョギングやウォーキングに風速14mが与える影響

種別 可否 状態
ウォーキング 風の負荷あり。
酸素摂取量に問題なし
ジョギング 風の負荷あり。
酸素摂取量に問題なし

ジョギングやウォーキングは、風の強さはそこまで影響なく、通常より負荷の高い効果的なトレーニングに取り組むことが可能です。

強風の日のジョギングやウォーキングでは、風がどのくらいどちらの方向から吹いているかを確かめ、追い風でどのくらい速く走れるか、向かい風でどのくらいタイムが落ちるかを測定すると普段取れない貴重なデータを取ることができます。

球技に風速14mが与える影響

種別 可否 状態
野球 × 規定はないが、風速10mが可否基準となることが多い
サッカー 強風による中止は基本的になし
テニス × 規定はないが、8m/s以上で影響あり
ドッジボール × ボールがまっすぐに飛ばず試合にならない
ラグビー 強風による中止はなし
ゴルフ × グリーン上のボールが風で転がるため不可

球技は、強風にボールがあおられることで通常の試合展開とならない場合が多く、ボールの小さなテニスやゴルフは5m/s〜8m/sで原則競技中止となります。野球は風速10mが中止の目安で、普段から風が強く中止になりにくい湾岸沿いの野球場も14m/sでは試合が中止となります。

サッカーやラグビーは強風に関わらず試合をしますが、どれくらいボールが飛び、どのくらいの力でプレーすべきか普段以上に工夫が必要です。

陸上競技に風速14mが与える影響

競技 可否 状態
短距離走 走ることはできるが追い風の場合は公式記録にならない
中距離走 強風による中止はなし
マラソン 強風による中止はなし
ハードル走 走ることはできるが追い風の場合は公式記録にならない
幅跳び 走ることはできるが追い風の場合は公式記録にならない
やり投げ 強風による中止規定はないが、主催者判断
砲丸投げ 強風による中止規定はないが、主催者判断

陸上競技の場合、風の強さで競技自体が中止となることは少なく、トラック競技やマラソンはどれくらい強い風が吹いたとしても公式の記録に採用されます。ただし0.01秒を争い風向きに左右されやすい短距離走やハードル走、幅跳びで2m/s以上の追い風が吹いたならば公式の記録として扱われません。

やり投げや砲丸投げも強風の規定がないため、風速14mで競技をする可能性があり、中止の判断は主催者に任されています。

マリンスポーツに風速14mが与える影響

競技 可否 状態
サーフィン × 海が時化り危険
ダイビング ダイビングポイントにより可能な場合もあるが、基本的に時化で中止

マリンスポーツは、強風時に波浪警報や高波警報が出ている場合が多く、風速14mで原則中止となることが多いです。

海上の風や波で楽しむサーフィンは5m/s~8m/sが最適で、14m/sのときは潮の流れが速くなり離岸流が発生する可能性が高くおすすめできません。海中で楽しむダイビングは、潮の流れが普段と違うことで珍しい魚に出会える可能性もありますが、ダイビングスポットに向かう船に危険が伴い中止となります。

風速14mと乗り物への影響

陸上で利用する公共交通機関や自動車は、風に強い設計がされているため、風速14mの風が吹いてもほぼ影響なく利用できます。

ただし、人がバランスを取り運転する自転車やバイクは、14m/sの風力で転倒する可能性が高く、使用はおすすめできません。また海で利用する船は、強風時に視界不良や高波を伴うことが多く、欠航になる可能性が高いです。

公共交通機関に風速14mが与える影響

乗り物の種類 可否 状態
電車 影響なし
20m/s以上で速度規制
新幹線 影響なし
20m/s以上で速度規制
飛行機 横風の場合は欠航の可能性あり
フェリー 高波や視界により運航会社判断となるが欠航の可能性が高い
高速道路 速度規制あり
20m/s以上で通行止め

日本の公共交通機関では、風速20mが運行の目安になることが多く、風速14mの風が吹いても在来線、新幹線、高速道路はほぼ影響なく利用できます。飛行機も基本的に14m/sで運行できますが、横風に弱い設計であるため、滑走路に対し横風である場合には欠航の可能性が高いです。ただし14m/sの風が吹くとき、海では高波や波浪の警報が発令されたり、視界不良になったりする可能性が高く、海の交通網は欠航になりがちです。

自転車やバイクなどの交通に風速14mが与える影響

乗り物の種類 可否 状態
自転車 × 正常に漕げず転倒の可能性が高い
バイク × 10m/s以上で転倒の可能性が高く使用は避けるべき
自動車 影響なし
風をもろに受ける高台や橋は徐行が必要

風速14mで、自動車は影響なく走ることができ、自転車やバイクは風の影響を大きく受け転倒する可能性が非常に高いです。自転車は3m/s以上、バイクは10m/s以上で転倒のリスクが大きくなり、14m/sの強風予報が出ている日は自転車やバイクの使用を控える必要があります。

自動車の場合も、風が吹き抜ける陸橋や高台では風にハンドルを取られることがあるため、景色からどれくらい風が強いかを確認し徐行をすべきです。

風速14mとアウトドアへの影響

アウトドアの種類 可否 状態
登山 × 転倒や滑落の危険性が高く中止の判断が必要
キャンプ × テントが飛ばされ設営が困難
釣り × 釣り船は安全配慮で基本的に欠航

14m/sの風が吹くとき、山や海では突風で滑落したり高波で転落したりする危険性があるため、アウトドアのアクティビティは種類に関わらず中止の判断をすべきです。

山の天気は変わりやすく、数分で静穏な風から14m/s以上の突風に変わることも多いため、登山やキャンプをするときは、どのくらいの風速があるか現状をこまめに確認しながら楽しむ必要があります。

風速14mでできること

風速14mの日にできること
  • 風力発電
  • 電車や自動車を使った移動
  • 中距離走やマラソン
  • サッカーやラグビー

風速14mの日は、幼児や高齢者が安全に歩けなかったり多くのスポーツやアウトドアができなかったりし、ネガティブな印象を与えます。しかし風速14mの風は、風力発電が3m/s〜25m/sで発電可能なため、自然エネルギーの活用に大変有効です。また風向きを工夫することで、中距離走やマラソンの負荷トレーニングすることが可能です。

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