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風速13mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速13mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速13mの風は時速で46.8km/hになり、自動車が一般道を走る風圧と同等の強さです。自転車は風の抵抗を正面から受けるとペダルが重たくなり、バイクは風速13mのときに吹く最大瞬間風速30m以上の風で転倒の恐れがあります。球技ではボールが風に流され、陸上は特定の種目でタイムが公認記録に残りません。

2024.04.02

風速13mとは?

風速13メートルとは、空気が1秒間に13m移動する風の強さです。風の強さを表すビューフォート風力階級では風力6か風力7に相当し、天気予報ではやや強い風に分類されて風に向かって歩きにくくなると言われるため、外出時は注意が必要です。

風速13mの定義

風速13メートルの定義は、空気が1秒間に13m移動することです。風の強さは常に変動して差が激しいため、地形の影響を受けない地上10mの高さで、0.25秒間隔で計測されています。風速は秒速で表されるため13m/sと表記されますが、時速に直すと46.8km/hとなるため、車が一般道を走るときの速さと同等の風圧と考えられます。

風速と最大瞬間風速の違い

最大瞬間風速の計算式
風速×1.5~3
=最大瞬間風速
13m/s×1.5~3
=19.5~39m/s

風速と最大瞬間風速の違いは、風速を測定するときの時間と長さの違いです。気象庁が天気予報で用いる風速は10分間測定した風の強さの平均値ですが、最大瞬間風速は3秒間測定した瞬間風速の最大値のことです。

最大瞬間風速は風速の1.5〜2倍、ときには3倍以上の風が吹くこともあります。13m/sのときは瞬間的に19.5~26m/sの非常に強い風が吹く可能性があり、3倍の39m/sは台風並みの猛烈な風に分類されて特急電車程度の風圧になります。

風速13mの強さ

ビューフォート風力階級
風力階級 風速 陸上の様子
0 0~0.2m/s 煙はまっすぐ昇る。
1 0.3~1.5m/s 煙は風向きがわかる程度にたなびく。
2 1.6~3.3m/s 顔に風を感じる。木の葉が揺れる。
3 3.4~5.4m/s 木の葉や小枝が揺れる。
4 5.5~7.9m/s 砂埃が立ったり、小さなゴミや落ち葉が宙に舞ったりする。
5 8.0~10.7m/s 葉のあるかん木が揺れ始める。
6 10.8~13.8m/s 木の大枝が揺れ、傘がさしにくくなる。電線が唸る。
7 13.9~17.1m/s 大きな木の全体が揺れ、風に向かって歩きにくい。

風速13mは、ビューフォート風力階級の風力6か風力7に相当し、木が揺れて傘がさしにくく、風を真正面にして歩きづらくなる強さです。風速13mのときは風速20m以上の突風が吹くことがあり、気象庁は非常に強い風で何かにつかまらなければ立っていられない強さと分類しています。

風速13mと日常生活への影響

風速13mの風が日常生活に与える影響は、風の抵抗が強く歩行に支障を感じる強さで、傘はさしづらく風に飛ばされやすくなります。通勤や通学は可能ですが、風を受けてバランスを崩したり、周囲の障害物が落下して怪我をする危険があります。

風速13mのときは最大瞬間風速19.5~39mの風が吹く可能性がありますが、2021年の福島県で最大瞬間風速20m以上のとき街路樹が倒れた事故が報じられました。

歩行

風速13mの風が歩行にどのくらいの影響を与えるかは、気象庁が公開している風の強さと吹き方の基準から、風を受けてフラつきを感じたり思い通りに進めず、歩きづらさを感じることがわかります。

2021年高知県で風速12.5mの風でタイヤを積んだ棚が倒れて男性が下敷きになり、頭蓋骨骨折の重傷を負う事故が起こりました。風速13mのときは歩行中のフラつきだけではなく、周囲の障害物の落下で怪我をする危険も高まります。

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傘の使用

風速13mの風が傘の使用に与える影響は、ビューフォート風力階級で傘をさすことは困難と示されています。風速13mの風は時速で46.8km/hのため、傘の内側で風を受けると車が一般道を走る速さの空気抵抗が手元にかかり、1人で支えることは難しいです。

街路樹の状態

風速13mの風が街路樹にどのくらいの影響を与えるかは、木の大枝や樹木全体が揺れ、最大瞬間風速が吹くと倒木の危険があります。
福島県のニュース番組が、2021年8月10日に市内で強風の影響から街路樹が倒れたことを報じていました。倒木のあったエリアの最大瞬間風速は、福島市鷲蔵が25.7m/s、飯舘村が23m/s、只見が22.1m/sです。風速13mでは最大瞬間風速39mに達することがあるため、倒木の可能性があります。

ビルや看板の状態

風速13mのときビルに影響はありませんが、気象庁は風速10m以上で樋が揺れ始めると公表していることから、取り付けの悪い看板は大きく音を立てて揺れたり落下することがあって危険です。

2010年福岡市では、風速12.8mの風で約4mの看板が倒れる事故がありました。事故現場は施設の老朽化も指摘されているため、風速13mの風を受けると古くなった看板は倒れたり飛ばされたりする危険があるとわかります。

風速13mとスポーツへの影響

風速13mの風がスポーツに与える影響は、球技はボールが風に流されることがあり、落下地点がズレることがあります。2012年4月1日のロッテ対楽天の試合では、ファウルフライになるはずだったボールがバックネット裏まで飛ばされました。

陸上競技への風の影響は、風速2.1m以上の追い風が吹くと短距離や跳躍系の種目でタイムが公認記録に残りません。マリンスポーツは風速4mから風に流されやすくなり、海上で楽しむことは困難です。

球技

風速13mの風が球技にどのくらいの影響を与えるかは、ボールの軌道を変え、試合の流れを左右することがあります。野球はボールが小さいため風の影響を受けやすく、2012年4月1日のロッテと楽天の試合で、風速13mの風がファウルフライになるはずのボールをバックネット裏まで飛ばしました。

野球よりボールの小さなゴルフの場合、2016年の国内女子ツアーが最大瞬間風速15mに達して試合を中止にした例があり、風速13mではゴルフを快適に楽しむことはできません。

陸上

風速13mの追い風が吹いた場合、陸上のタイムに影響を与え、正しい記録に残りません。日本陸上競技団体連盟は200mまでの短距離走と跳躍の走幅跳と三段跳では、風速2.1mを超えたときは追い風参考記録になり結果が公認されないと伝えています。風速2.1mの追い風を受けると、無風時と比べてタイムが0秒168速くなると試算され、わずかな秒数で競い合う陸上競技では大きな差を生みます。

マリンスポーツ

風速13mの風がマリンスポーツに与える影響は、気象庁が海上風警報を発令する場合があり、強風にあおられて流される危険が増すためマリンスポーツの実施は危険を伴います。
海上保安庁は波の影響を受けやすいミニボートの出航は、風速4m、波高20cm以下を推奨しています。海上では風速4mから風に流される危険があるため、安全にマリンスポーツを楽しむために風速4m以下を目安にしましょう。

風速13mと乗り物への影響

風速13mの風が乗り物に与える影響は、風に向かって進むと自転車はペダルを重たく感じ、スムーズな走行が難しくなります。バイクも最大瞬間風速30m以上の風で転倒した事例があり、風速13mのときは最大瞬間風速39mの風が吹く恐れがあるため危険です。

自動車や飛行機は風向き次第で影響が変わり、自動車は高速道路を走行中に横風に流される感覚を受け、飛行機は風速13mの追い風が吹くと欠航になる可能性があります。

自転車

風速13mの風が自転車にどれくらいの影響を与えるかは、JAFの実験で風速10mの向かい風でペダルが重たくなり、風速15mで足を地面につけていたことから、風速13mで自転車を運転することは風の抵抗が強くスムーズな運転はできないことがわかります。

風の影響でハンドルをまっすぐ維持することも困難になるため、向かい風だけではなく横風で急にハンドルを取られて転倒する危険もあります。風が強い日は、風速10mを目安に自転車の使用は避けましょう。

バイク

バイクは自動車と比べて車体が軽く風の影響を受けやすいため、遮る物体がない橋の通行では風速10m以上から通行注意の基準が設けられる場合があります。広島県の渡海橋は風速10mで通行注意、風速15mで二輪車は通行止めになります。

2021年8月9日、和歌山市布引では最大瞬間風速30m以上の風が吹く環境で、強風にあおられたバイクが転落した事故が起こりました。風速13mのときも最大で風速39mの突風が吹く危険があり、バイク走行には適していません。

自動車

風速13mの風が自動車にどのくらいの影響を与えるかは、気象庁が公開している風の強さと吹き方の基準で、高速運転中では横風に流される感覚を受けると表されています。

JAFが実施した強風時のドア開け実験では、風速20mで子どもはドアを押さえられず、風速30mで大人の男性もドアを押さえきれませんでした。気象庁の基準では瞬間風速40mからトラック横転の危険があるとされていますが、風速20mから車体の扱いは困難になり始めます。

飛行機

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風速13mの風が吹くと、日本航空の場合は追い風の風速8mで離着陸に制限がかかるため、風向き次第で飛行機が欠航になることがあります。2017年の東洋経済の記事で明かされていますが、横風の場合の制限は風速16m、降雪や大雨で滑走路が滑りやすいときは風速5m以下を目安に離着陸の可否が判断されます。

風速13mとアウトドアへの影響

風速13mの風がアウトドアに与える影響は、登山は標高と合わせて気温の低下が激しく、足場が悪い山道を風に真正面から進むと転倒のリスクが大きくなります。キャンプはテント設営時、ペグで固定することが必須になりますが、風を受けてポールが折れることもあるため危険です。

風速13mのときは強風注意報が発令されるため海上も荒れやすく、海上保安庁は釣りの中止を呼び掛けています。

登山

登山は風の影響を受けやすく、山道で風速13mの風や突風を受けると転倒の危険が大きくなり、気温の低下も引き起こします。登山中のトラブルで全体の50%を占める事故は、転落と滑落です。平地の場合も歩きづらさを感じる風速10mを目安に、山道での転落の危険は高まります。

山は標高が100m上がると気温が0.6℃下がり、風速1mあたり体感温度が1℃下がるため、風速13mのとき標高3000mの山に登ると山頂との気温差はマイナス31度です。

キャンプ

風速13mの風がキャンプに与える影響は、強風でテントが風に飛ばされるため、設営時に必ずペグを打ち込まなければいけません。ペグで固定しても風でポールが折れる危険があり、安全にキャンプを楽しむことは困難です。

2017年岐阜県大垣市の星和中学校で、風速7.2mの風の影響でポリタンクを重りにしていたテントが飛んで生徒が怪我をした事故がありました。ペグで固定していないテントは風速7m以上で飛ぶ危険があります。

釣り

風速13mの風が釣りにどのくらいの影響を与えるかは、糸や仕掛けが流されやすくなり、風にあおられて海に落下する恐れもあります。

風速がおおむね10m以上のとき強風注意報が発令され、海上保安庁は注意報発令中は釣りの中止を呼び掛けています。2022年島根県で風速5mの状況で、釣り人が海に転落した事故が起こりました。足場の悪い岩場や防波堤では、風速5mの風でも足を滑らせる危険があります。

風速13mの屋外活動は危険

風速13mの風は車が46.8km/hで走る風圧と同等の強さがあり、体だけではなく傘や自転車も風にあおられてバランスを崩しやすいです。建設現場も安全確保のために、風速10m以上のときは作業を中止することが労働安全衛生法で定められています。風速13mの風が吹いているときは、プライベートの外出に加えて屋外の労働も控えることが必要な場合があり、不要不急の外出は避けましょう

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