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降水量7mmはどのくらい?雨量が自転車や釣り・キャンプなどに与える影響とは?

降水量7mmはどのくらい?雨量が自転車や釣り・キャンプなどに与える影響とは?

降水量7mmは、気象庁がやや強い雨と規定する10mm以上の手前で、強めの本降りの雨です。雨具を使用しても濡れやすく、視界も良くありません。大きめの雨音にさえぎられ、近くの人間や自動車の物音に気づきにくくなります。降水量7mmでのスポーツやアウトドア活動は、中止の判断になることが少なくありません。

2024.04.02

降水量7mmとは?

気象庁による予報用語
予報用語 1時間の雨量
弱い雨 3mm未満
やや強い雨 10mm以上20mm未満
強い雨 20mm以上30mm未満

降水量7mmとは、一定時間に降ってきた雨が流れ染み込まずにたまっていった場合、水深が7mm(ミリメートル)になることを示します。気象庁がやや強い雨と規定している降水量10mm以上~20mm未満で、7mmは10mmに近い本降りの雨です。

気象庁による3mm以上10mm未満を表す予報用語はありませんが、標準的な強さの雨と言えます。

降水量7mmの定義

気象庁による降水状況測定時間の単位 1時間/3時間/6時間/12時間/24時間/48時間/72時間

降水量を見るときは、何時間が単位かを確認します。気象庁の降水状況ページでは、1時間・3時間・6時間から、最大72時間を単位とした降水量を公表しています。

例えば3時間降水量7mmでは、1時間降水量では1mm+3mm+3mm=合計7mmの雨が続いたケースも、0mm+0mm+7mm=合計7mmと全く降水がなかった時間帯を含む場合もあります。本記事での降水量7mmとは、1時間を単位とした雨量と定義します。

降水量と降雨量の違い

降水量と降雨量の違いは、計測に雨以外の雪やあられを含むか、雨のみの測定かの、計測対象にあります。降雨量は雨のみを測ります。固体である雪やあられを溶かした水も含めて測定するのが、降水量です。

降水量7mmと日常生活への影響

対象 判定 具体的な影響や状態
歩行 歩行可能だが、雨具を使用しても手足が濡れやすい。周囲の音声が聞こえにくい。
傘の使用 傘をささなければびしょ濡れになる。傘をさしても手足が濡れやすく、視界も良くない。

降水量7mmの日常生活への影響は、傘やレインウェアを用いても濡れやすく、かつ雨音が激しいため他人の存在に気づきにくいことがあげられます。一般的に傘をさす目安は降水量1~2mmで、7mmは2mmを大幅に超えています。

歩行者への影響

降水量7mmの歩行者への影響は、体を濡らさないために傘やレインコートの使用は必須であり、使用しても手足やバッグが濡れやすいことがあります。加えて降水量7mmでは雨音が激しく、自動車の物音や自分以外の歩行者の声が聞こえにくくなります。

傘の使用の有無

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降水量7mmでは、傘を使用しなければあっという間に全身びしょ濡れになります。傘を用いても、風で傘の内まで雨が入り込み濡れやすくなります。できればレインコートと併用しましょう。

本降りの雨のため視界は悪く、傘をさすことでなお周囲が見えにくくなります。

降水量7mmと乗り物への影響

対象 判定 具体的な影響や状態
自転車 利用はできれば避ける、利用する場合は雨具を着用し周囲を注視、スリップに注意
バイク 利用はできれば避ける、利用する場合は雨具を着用し周囲を注視、スリップに注意
自動車 運転はできるが、周囲を注視しスリップに注意
電車・バス 基本的に運行、遅延に注意
飛行機 基本的に運行、強風に注意

降水量7mmの乗り物への影響は、視界悪化や、ブレーキが利きにくくなりスリップしやすくなることがあります。晴れた日の乾いた路面と異なり、濡れた路面はタイヤとの間に働く摩擦力が低下します。特に道路を走る自転車やバイク・自動車には注意が必要です。

電車や飛行機の公共交通機関の遅延もありえますが、どれくらいの降水量なら通常運行可能かと、単純な基準では判断できないことも多くあります。公式サイトで運行状況の情報を入れましょう。

自転車への影響

降水量7mm時の自転車への影響は、本降りの雨のためヘルメットやレインウェアを用いても袖口やフードのすき間から雨が入りやすく、視界の悪い点にあります。

視界悪化への対策として、ゴーグルや眼鏡のアイウェア用の撥水スプレーを用いる方法があります。数百円でも購入できる撥水性が高いスプレーを用いれば、水滴がレンズに留まらずに、クリアな視界を確保できます。

尚、雨だからと傘を片手に自転車の運転をすると、懲役や罰金が定められている道路交通法70条・71条に違反となります。

バイクへの影響

降水量7mm時のバイクは、濡れやすさや視界不良により事故のリスクが高まる上、自転車より車体の重いバイクでは重篤な事故になりやすい傾向があります。自転車は一般的なシティサイクルで20kg程度の重量ですが、バイクは50ccタイプでも100kgほどもあります。

雨天走行する場合に着用するレインウェアは、動画でも紹介されている透湿防水素材のものがお勧めです。透湿性とは水蒸気を通す性能のことです。防水で雨を防ぐだけでなく、透湿性の高い製品は蒸れにくく、走行時の快適性を保ちます。

自動車(高速道路)への影響

降水量7mm時の本降りでは、自動車のワイパーは間欠では視界維持に追いつかないため、LOの低速で連続作動させましょう。

タイヤと路面の間に働くグリップ力=摩擦力は、晴れた日の乾いた路面と比べ雨天時の濡れた路面では6~7割程度に落ち、グリップ力を超えた動きを与えると滑ります。加えて車速のある高速道路では、タイヤが路面に接せず水膜の上を滑るハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。水がたまりやすいわだちを避け、速度を抑えた運転を心がけましょう。

電車・バスなどの交通機関への影響

降水量7mm時のバスは、道路状況や視界の悪化のため慎重な運転になり、普段は自転車やバイクを使用している学生が家族に自動車で送迎してもらうケースが増え道路が混むため、遅延が起こり得ます。

道路に比べれば雨の影響を強く受けない線路を運行する電車が、降水量7mmのみで遅延・運休する可能性は高くありません。しかし長雨が続き、路線近辺の地面がゆるみ土砂崩れのリスクが高くなると、ダイヤが乱れるケースもあります。

飛行機の離着陸への影響

飛行機はスピードの出ていない離発着時は横風の影響に弱い特性を持ちますが、雨には強いため、降水量7mm時の離発着への影響で欠航になるリスクは高くありません。が、雨に加えて強風の条件が重なると、遅延や他の空港に目的地が変更となる条件付き運航になるケースもあります。

降水量7mmとスポーツへの影響

対象 判定 具体的な影響や状態
運動会 × 安全性や体調管理の面から、基本的に中止か延期
陸上競技 実施される可能性が高いが、防雨や保温の体調管理に注意
野球・サッカーなどの球技 実施される可能性はあるが、防雨や保温の体調管理に注意
ゴルフ 雨具を使用しても快適にプレイしづらいため、できれば中止

降水用7mm時のスポーツは、本降りの雨で身体が非常に濡れやすく、視界や地面の状態悪化で安全性が落ち記録が伸びにくくなるため、中止を念頭に置きましょう。

どのくらいの雨なら実施可能かは、スポーツの種類や風の強さの条件によります。しかし降水量1~2mmを目安に多くの人が傘を差している状態になり、晴れの日と同じ感覚でスポーツを楽しむことは難しくなります。

運動会の実施への影響

降水量7mmの運動会実施は、参加者が身体を濡らし冷えてしまう健康リスクや、ぬかるんで状態の悪い地面での転倒リスクが高まるため、中止や延期の判断となるでしょう。

天気予報を確認し、運動会当日の降水量だけではなく、前日までの雨による校庭の状態も考慮します。

昭和の時代は気象庁のみだった天気予報は、平成の自由化で民間気象会社が参入し、独自の予報を行うようになりました。例えばウェザーニューズ社では、5分単位の予報を発表しています。

陸上競技への影響

降水量7mmの陸上競技への影響は、グラウンドの状態の悪化や、身体が濡れて重くなり動きが鈍るため、記録が伸びにくくなる点にあります。陸上競技は雨天決行が一般的ですが、台風のような災害も重なると、中止や延期になることもあります。

スポーツアスリートは体調管理が大切です。決行の場合、できるだけ濡れないようレインコートやウィンドブレーカーを羽織り、濡れた場合の着替えも多めに用意します。身体が冷えがちですので、走る前には晴れの日より念入りにウォーミングアップを行いましょう。

野球・サッカーなどの球技への影響

降水量7mmの野球・サッカーなどの球技への影響は、本降りの雨で野球ボールやサッカーボールが視認しにくくなることがあります。

雨天時に野球やテニスを含む多くの球技は中止となる一方、サッカーやラグビーなど実施が一般的な球技もあります。ボールの大きさが理由の一つです。サッカーボールは一般的な5号球で、円周70cmほどあります。野球やテニスの10cm未満と小さいボールを使う球技と異なり、雨天で視認性が悪い状況でもボールを目で捉えやすいと言えます。

ゴルフへの影響

降水量7mmの強めの本降りの雨では、プレイの快適性の低下から、中止が賢明な判断でしょう。降水量1mm程度までなら、帽子をかぶり傘をさす位でしのげますし、2~3mmなら一般的なレインウェアの着用で濡れることを防げます。が、4~5mmを越えるなら、本格的な雨対策が必要です。

中止せずプレイを実施する場合は、防水性だけでなく動きやすさや汗冷えを防ぐために、ストレッチ性や通気性も高いゴルフ用のレインウェアを用意します。湿ったグローブではグリップが滑りやすくなるため、替えを数枚用意します。

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降水量7mmとアウトドアへの影響

対象 判定 具体的な影響や状態
釣り × 視界不良や足元の滑りやすさから、中止
キャンプ × 視界不良や活動困難のため、中止
登山 × 視界不良や地面のぬかるみによる転倒、低体温になりやすいリスクから、中止

降水量7mmとアウトドアへの影響は、本降りの降雨による視界や地面の状態の悪化で転倒や、濡れて低体温になるリスクが高まる点にあります。スポーツ同様にアウトドアも、傘が必要となる降水量2mm程度を目安に活動を快適におこなうことはできなくなります。基本的に中止を考えましょう。

釣りへの影響

降水量7mm時の釣りも、視界悪化や足元のすべりやすさから、中止が賢明です。

釣りは動き回るアウトドアではないため、降水量5mm程度までなら雨具を用いれば、あまり濡れずに釣りをすることはできます。しかし降水量7mmの本降りでは物音も聞こえづらく、動かないため身体が冷え動作が堅くなり、転倒や落下の危険性が高くなりなります。

降水量7mm以下の予報でも、不意の強雨に備えて、動画でも紹介されている耐水圧や透湿度の高いレインウェアの常備をお勧めします。

キャンプへの影響

降水量7mm時のキャンプへの影響は、強めの降雨で活動状況が悪くなる点にあります。降水量2mmもあるときは、傘やレインウェアは必須です。3mmを越えると地面がびしょ濡れになりやすく、テントやタープの設営や片付けに手間取ります。さらに7mmともなるとサイトが水浸しになりやすく、風の強さによりテントの中まで雨が入り込み、活動が困難になります。特に初心者や子供連れの場合は、中止を考えるべきでしょう。

登山への影響

降水量7mmの本降りの雨では身体が濡れやすく、気化熱で体温が奪われ、低体温症になるリスクが高まります。視界不良や土壌悪化による怪我や遭難の可能性も低くありません。

山の天気は変わりやすく、降水確率が低く晴れの予報でも雨に遭遇する可能性があります。携帯性や防水性の高い雨具を用意しておきましょう。防水性は耐水圧の数値で表されます。登山用レインウェアの適切な耐水圧の目安は、20,000㎜以上です。

動画では山でありがちな不意の風を受け流す機能がある、登山用折り畳み傘が紹介されています。

降水量7mmは強めの本降り

特別警報 大雨(土砂災害、浸水害),暴風,暴風雪
大雪,波浪,高潮
警報 大雨(土砂災害、浸水害),洪水
暴風,暴風雪,大雪,波浪,高潮
注意報 大雨,洪水,強風,風雪,大雪,波浪
高潮,雷,融雪,濃霧,乾燥
なだれ,低温,霜,着氷,着雪
早期注意情報
(警報級の可能性)
大雨,暴風(暴風雪),大雪,波浪,高潮

降水量7mmは気象庁で強めの雨と規定される10mm以上の手前であり、日常生活の多くに制限や注意が必要とされる強めの本降りの雨です。雨が続けば危険度の高い状況になりえることを意識し、情報を入れていきましょう。

気象庁は災害リスクの高まりに応じ、数日前から早期注意情報を発表します。リスクの高まりに応じて、上の表のように、注意報→警報→特別警報と段階を踏んでアナウンスしていきます。

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