風速4mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?
風速4mはどれくらい強い風かを示すビューフォート風力階級では3の軟風と呼ばれる風で、自転車やバイク・スポーツへの影響はほとんどありません。風速4mであれば大会の中止の心配もなく、天気が良ければ外でのアクティビティも楽しめます。しかし天候や季節で寒く感じてしまうこともあるため注意が必要です。
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公式ライター upa_rupa
はじめまして、スポーツが好きな主婦ライターupa_rupaです。得た知識が皆さんのお役に立てたらいいなと思っています。よろしくお願いします。
風速4mとは?
風速4mとは10分間の空気が移動する平均的な速さが毎秒4mであることを表しています。秒速4mがどれくらいの風かわかりやすく言うと、自転車をこいでいるときに受ける風の強さです。これは秒速4mを時速に直すと約14mとなり、自転車の一般的な速さをほぼ同じだからです。風の威力自体は強いとは言えず、危険度も低いですが、最大瞬間風速では1秒間に10m以上もの風にもなるため、風速4mといえどどのくらいの強さの風が吹いているか注意しなければなりません。
風速4mの定義
風速4mは吹いている風の10分間の平均値が毎秒4mの速さであることを表しています。毎秒4mの風の速さは、1秒間に4m空気が移動することを意味しており、どれくらいの速さかというと自転車の一般的な速さである時速14mとほぼ同じです。
風速4mは、一般的にはm/sの単位を用いて4m/sと記しますが、台風情報時や注意報発令時は風速を表していることが明確であるため、4メートルと表記されることもあります。
風速と最大瞬間風速の違い
一般的な風速 | 1秒間に風が移動する距離 |
気象用語の風速 | 10分間の風速の平均値 |
瞬間風速 | 3秒間の風速の平均値 |
最大瞬間風速 | 瞬間風速の最大値 |
気象情報で使われる風速とは10分間の風速の平均値であり、最大瞬間風速は3秒間の風速の平均値である瞬間風速の最大値を示しています。最大瞬間風速は風速の1.5~3倍になることがあるため、風速4mであっても最大瞬間風速は6m/s~12m/sになる可能性があります。
風速4mの風の強さ
風力階級 | 名称 | 陸上の様子 | 相当風力(m/s) |
0 | 平穏/静穏 | 煙はまっすぐに昇る | 0.0-0.2 |
1 | 至軽風 | 煙のなびく方向で風向きがわかる 風見は感じない |
0.3-1.5 |
2 | 至軽風 | 顔に風を感じる 木の葉が動く 風見も動き出す |
1.6-3.3 |
3 | 軟風 | 木の葉た細かい小枝がたえず動く 軽い旗がなびく |
3.4-5.4 |
4 | 和風 | 砂埃がたち、紙片が舞い上がる 小枝が動く |
5.5-7.9 |
風速4mがどれくらいの風かを示すビューフォート風力階級では風力3の軟風に分類され、風による警報がでる心配もありません。風の強さの目安としては危険性より、洗濯物が乾きやすかったり、野外でのスポーツのときは心地よく感じたりするほどの強さです。
風速4mと日常生活への影響
風速4mは実際にどれくらい強い風かというと、木の葉や細かい枝が絶えず揺れ続けるほどの風です。そのため日常生活に危険を伴うことはありません。風速4mでは小さな子供でも活動できる程度の風といえるため、外出も普段通りといってもいいくらい、日常生活に影響がない強さの風です。
歩く人々への影響
街中を歩く人々は、風速4mであれば顔に少し強めの風を感じますが歩きづらさを感じることはありません。髪はなびく程度の風の強さで、外出は問題なくできます。ただ、瞬間風速の場合10m/s近い風が吹くこともあるため、帽子を飛ばすほどの威力の風が吹く可能性はあります。
傘の使用への影響
風速4mであれば、風で傘が揺れることはありますが、飛ばすほどの威力はないため安心して使用できます。しかし瞬間風速で10m/s近い風が吹いた場合は、傘が裏返る可能性があるため、傘の下ろくろと呼ばれる上の留め具の近くを持って風向きに向かって傘をさしましょう。
街路樹の状態
風速4mであれば街路樹の葉や枝は絶えず動いている状態で、決して風が強いとは感じません。木の葉や花も風で散らない程度の威力です。ただ、瞬間風速の場合は10m/sを超える可能性もあるため、街路全体が揺れ、葉や花を散らすほどの強さになる場合もあります。10m/sを超えてくる程度の風であればそこまで注意する必要もありませんが、20m/sを超えてくると細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始めたりするほどの強さになるため注意が必要になります。
ビル・看板への影響
風速4mでは、ビルや看板に目で見える変化は起きません。ビルや建物、道路標識などの看板は風速10m以上で大きく揺れたり、窓や扉がガタガタと音を立て始めます。風速4mの最大瞬間風速で12m/sほどの風が吹いた場合でも看板や小さな屋根が飛ぶ心配はありません。
風速4mとスポーツへの影響
風速4mの風が吹いていても球技・陸上・マリンスポーツに影響はほとんどありません。大会自体も風速4mで中止する競技はありませんが、種目によっては若干プレーに影響がでるものもあります。風速4mで大会やイベントが中止することはありませんが、スポーツをするうえでどのくらいの強さの風が吹いているかを把握する必要はあります。
球技への影響
球技 | 風によるプレーへ影響 |
野球 | 影響なし |
サッカー | 影響なし |
軟式テニス | 少し影響あり |
ソフトテニス | 影響あり |
風速4mで大会が中止になる競技はありません。しかし風によってどのくらいの影響がでるかは競技によって違います。テニスであればボールの軌道が曲がる、思ったところにボールがいかないといったこと起きてしまいます。レジャーとしてスポーツを楽しむ場合も種目によって風の影響を受けるものもあると頭に入れておくといいでしょう。
陸上への影響
陸上競技の場合、競技自体は中止になることはありませんが、風速4mでは100m、200m、100mハードル、110mハードル走り幅跳び、三段跳びは公式記録ではなくなります。タイムには風速1mで約0.1秒の影響があると言われており、追い風であれば+、向かい風であれば-として計算され、風速2m以上の風が吹いた場合は参考記録として扱われます。
マリンスポーツへの影響
風速4mのときのマリンスポーツは種目によって中止を考えた方がよいものもあります。
波が必要なサーフィンでは風速4mは好条件と言えます。しかしSUPでは中止を考えるべきでしょう。SUPを中止する基準は白波が立っているかどうかです。風速4mは白波が立つため、風で流されてしまったり海に落下する危険性があります。風速4m以上のときは安全を考慮して中止する選択も頭に入れておいた方がいいでしょう。
風速4mと乗り物への影響
風速4mの風では木の葉や枝を揺らす程度の威力しかなく、飛来物にあたったり横転したりする危険性はないため、乗り物への影響はほとんどないと言えます。しかし自転車やバイクの場合、追い風か向かい風かで風の強さの感じ方は変わってくるため、どのくらい風が強いと影響がでるのか知っておきましょう。
風速4mと自転車
風速4mの風が吹いていても自転車に乗ることは可能です。しかし風速4mの向かい風のときは、自転車に乗ることはできても、風の影響でスムーズに運転するのは難しくなります。風速4mを時速に直すと、一般的な自転車の速度とほぼ同じ時速14kmになるため、向かい風の場合、倍の重さがペダルにかかることになります。また場所によっては横風になる場合もあり、ハンドルが取られやすくなることも考えられるため、風速4mのときは実際の風の強さを体感してから自転車に乗るか決めた方がよいでしょう。
風速4mとバイク
風速4mの風が吹く中でのバイクの運転は可能ですが、横風の場合は注意しなければなりません。風速4mは木が絶えず動くほどの風の強さですが、瞬間風速では1.5~3倍ほどの強さの風が吹きます。さらにバイクは横風に弱く、10m/s以上の風が吹くとハンドル操作に影響が出てしまいます。特に高速道路のトンネルの出口付近では突風が吹きやすいため、ハンドルをしっかり持ち、スピードを出しすぎずに運転しましょう。
風速4mと自動車
風速4mはビューフォト風力階級では木の葉や小枝が揺れる程度の風の強さのため、一般道を走るのであれば自動車の運転に影響はありません。自動車に影響が出始めるのは風速10m以上であるため、風速4mの中での運転は無風のときと変わらないと言えます。ただ、高速道路を走行する場合、横風に注意しなければなりません。瞬間風速で10m/s以上の風が吹く場合、ハンドルを取られる可能性が高くなるため特に突風の影響を受けやすいトンネルの出口付近では注意しましょう。
風速4mと飛行機
風速4mであれば飛行機に問題なく乗ることができますが、場合によっては離着陸に多少の影響がでる可能性も頭に入れておきましょう。飛行機が欠航となる目安は、横風が約13m/s以上、追い風が約8m/s以上のため、4m/sであれば問題なく飛行はできます。しかし風速4mでは瞬間風速が1.5~3倍以上の強い風が吹く場合があるため、風の向きや天候によってはスムーズな離着陸ができない可能性もあるでしょう。
風速4mとアウトドアへの影響
風速4mはビューフォト風力階級では、木の葉や小枝が揺れるほどの強さの風とされているため、登山・キャンプ・釣りは天気がいい日であれば問題なくできるでしょう。しかし、悪天候の場合は中止した方が無難なときもあります。風速4mがアウトドアにどれくらいの影響が及ぼすのかを知り、その日の天候や体感した風の強さで判断するのがいいでしょう。
風速4mが登山へ与える影響
風速4mのときは登山はできますが、天候によっては中止した方が良い場合もあります。日本気象株式会社が運営しているてんきとくらすでは、風速4mで天気が晴れの場合は気持ちよく登山ができる指数に分類されています。https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=44150014&type=15&ba=ks しかし、風速4m以下でも雨が伴うと登山に適していない指数になることもあるため、風速の強さだけで登山ができるかどうかは判断できません。
また登山では外気温は高度が上がるにつれて気温が少しずつ下がり、体感温度は風速1mで1度下がると言われており、さらに私たちが暮らす平野部とは天気の変化する速度も違うため、風速と天気の把握はかなり重要です。
登山は足場が悪いので、人が風に向かって歩きにくくなる15m/s付近の風速では転倒の可能性があるため、中止にした方が無難でしょう。
風速4mがキャンプへ与える影響
風速4mは木の葉や小枝が揺れるほどの風のため、テントを張ることはできますが、焚火はやめた方が無難です。火は風速3mからかなり煽られ、風速4mではバーべキューの火がさらに煽られ焚火はできません。またテントを立てる場合、風速6m以上となるとテントを立てることが困難となります。日によっては1日の中で風速4mから風速6mに変化することは大いにあり得ます。風が強いと感じた場合は、早めに撤収するのが安全でしょう。
風速4mが釣りへ与える影響
風速4mでは海上での釣りは危険が伴い、陸上では快適に釣りができません。風速4mでは白波が立ち始める風の強さで、海上では特に風の影響を受けやすく、カヤックでは簡単に流されてしまいます。上級者であっても危険を感じるほどの風のため、風速4mでの海上の釣りはやめましょう。また陸で釣りをするときもリールから糸が出すぎてしまったり、思うような場所に仕掛けを落とせなかったりする風の強さのため、快適な釣りはできません。
風速4mはほとんどの活動に大きな影響はない!
風速4mは自転車を漕いでいるときに受ける風の強さと考えるとわかりやすくなりますが、その日の天候によって体感の強さや寒さがどのくらいになるのかはわかりません。ただ日常生活にも多い風の強さであるため、外でのアクティビティはできます。天気や季節によって、風速1mで1度ほど下がることを考えると外にいるのが耐えられない場合もあるため、特に春先は天気が良くても防寒の対策をしていくのがいいでしょう。
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