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降水量4mmはどのくらい?雨量が自転車や釣り・キャンプなどに与える影響とは?

降水量4mmはどのくらい?雨量が自転車や釣り・キャンプなどに与える影響とは?

降水量4mmは、降った雨がその場に溜まると1時間に4mmの深さになる雨量を表し、外出には長靴や防水シューズが必要です。雨の日は交通事故の発生件数が晴天時の約5倍に増えることから、降水量4mmでの自動車はスピードを抑えた運転を心がけ、自転車やバイクは運転を控えて事故に遭うリスクを避けましょう。

2024.04.02

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公式ライター
an.0213171

はじめまして。日々、筋トレを楽しみながらアンチエイジングとダイエットに頑張っているライターです。学生時代は身長の高さを生かして、バレーボールをしていました。記事ではスポーツを通して役立つ情報をお届けします。


降水量4mmとは?

降水量4mmとは、1時間や12時間などの一定時間に降った雨がどこにも流れていかずにその場で溜まった場合に、深さが4mmになる雨量です。降水量を表す正式な単位はmmですが、カタカナでミリメートルとしたり、省略してミリとすることもあります。

降水量4mmの定義

気象庁の天気予報の降水量は観測時刻前の1時間の降水量を表し、仮に観測時刻が午前10時の降水量とあるならば、午前9~10時までの1時間に降った雨量を指しています。本記事でも特定の時間指定がある場合を除いて、降水量は観測時刻前の1時間の雨量を指すこととします。降水量4mmは1時間に降った雨の水深が4mmになることを表し、午前10時の降水量4mmとある場合は午前9~10時の降水量が4mmということです。

降水量と降雨量の違い

気象庁が公表する降水量は、雨・雪・あられなどの空から降るすべての液体と固体を対象に、1時間に降った水深を測定した数値です。雪やあられなどの固体は、溶かして液体にしてから水深を測定して降水量とします。降雨量は、1時間に降った雨のみの水深を測定した数値です。

降水量4mmの雨量はどのくらい?

降水量4mmの降雨時間別の雨量の目安
降雨時間 1平方メートルあたりの雨量
1分 67ml
10分 670ml
30分 2L
1時間 4L

降水量4mmは平らな場所に1時間あたり4mmの深さの雨が溜まることになり、広さ1平方メートルに溜まる雨の体積は1時間あたり4Lと計算できます。降水量4mmは、人が傘をひろげて立ったときの面積を1平方メートルと仮定すると、3分間でマグカップ1杯分の約200mlの雨が傘の上に降ります。気象庁の天気予報の用語では、降水量3mm未満の強さの雨を弱い雨と表現することから、降水量4mmの雨は弱い雨ではありません。

降水量4mmと日常生活への影響

降水量4mmは地面に水たまりのできる本格的な雨であり、日常生活では外出時には傘が必須になり、雨が続く場合は長靴も必要です。風の強い日は傘だけでは背中や脚が濡れるため、レインコートの着用を検討しましょう。

歩く人

降水量4mmの雨が降ると平らな地面には4mmの水が溜まることになり、スニーカーで20分も歩くと靴が濡れて水が中まで浸入し始めます。動画は降水量4~5mmのディズニーランドを歩く人の様子で、長靴を履く人は少ないですが比較的底の厚い靴を履く人が多く見られます。降水量4mmの足元の雨対策には長靴がおすすめですが、歩きにくいなどのデメリットもあるため行く先に応じて防水仕様のスニーカーやパンプスなどを利用しましょう。

傘の使用

降水量4mmは、傘を持たずに外を歩くと3分間にマグカップ1杯分程度の約200mlの雨が体に降り注ぐことになり、外出には傘が必要な雨量です。

降水量4mmは本格的な降雨であり小さい傘を使うと傘から出た洋服やかばんが濡れるため、男性は傘の標準サイズとされる65cm、女性は60cmがおすすめです。雨が出かける前に降っていない場合は折りたたみ傘を携帯しますが、サイズの小さい傘が多いためタオルも一緒に持参しましょう。

レインコート・ポンチョの使用

降水量4mmの雨量では、風が強いと雨が体へ向かって降りかかり傘をさしても脚や背中は濡れるため、レインコートを着て全身をガードする雨対策が適切です。ゆったりとしたポンチョは、リュックやバックを背中や肩にかけた状態で体をすっぽり覆うことができ、荷物の雨対策も可能です。レインコートやポンチョは、耐水圧と透湿性に注目して選びましょう。

指標 適した数値の目安
耐水圧 小雨/300mm
中雨/2,000mm
大雨/10,000mm
嵐/20,000mm
透湿性 通勤などの日常の活動
・最低5,000g以上で理想は8,000g以上

現場作業など発汗の多い活動
・最低10,000g以上で理想は20,000g以上

耐水圧は水が生地に染み込む力を抑える性能を表し、数値が高いほど防水性に優れます。透湿性はレインコートの内側にこもる湿気を外へ逃がす性能を表し、数値が高いほど着用時に蒸れにくいです。レインコートは、降水量4mmで通勤などの日常生活に使用する場合は耐水圧5,000mm以上・透湿性5,000g以上が適した数値の目安です。耐水圧や透湿性の記載のないときは素材に注目して選びましょう。

種類 詳細 特徴
PVCラミネート 生地の裏面に塩化ビニールを
貼り合わせた防水素材
・摩擦に強く丈夫
・重く蒸れやすい
PUコーティング 生地の裏面をポリウレタン樹脂で
コーティングした防水素材
・経年劣化しやすい
・軽い
・加工方法で蒸れ方に違いあり
TPUラミネート 裏面に熱可塑性ポリウレタンフィルムを
貼り合わせた防水素材
・PUコーティングに比べ経年劣化しにくい
・軽く蒸れにくい

降水量4mmと乗り物への影響

降水量4mmでの乗り物の運転は路面が雨に濡れて滑りやすく、タイヤのスリップやブレーキの効き方が鈍るなどの影響が現れ、交通事故を招きやすいです。

首都高速道路株式会社の調査によると雨の日の交通事故発生件数は晴れた日の約5倍で、発生件数の約7割が時速60キロ以上のスピードで走行中に起きています。雨の日の自動車は60km/h未満にスピードを抑えて運転し、自転車やバイクは利用を控えて事故に遭うリスクを避けましょう。

自転車

降水量4mmでの自転車は、道路は濡れて滑りやすく視界はレインコートのフードで遮られることで、転倒してけがをするリスクがあります。平成25年の東京都の調査によると、雨の日に自転車を使う人の8%が転倒などによるけがの経験があり、歩行時の約2倍の比率です。降水量4mmでの自転車の利用は避けて、徒歩や公共交通機関の利用を検討しましょう。

バイク

雨の日の交通事故の発生件数は晴れた日の約5倍に達するとのデータがあり、降水量4mmでのバイクの運転は避けるほうが賢明です。どうしてもバイクに乗る必要のあるときは、足元までカバーできるセパレートタイプのレインウェアを用意し、防水仕様のグローブ、ブーツなどの本格的な雨対策が必要です。ヘルメットのシールドには撥水剤を塗布して視界を確保し、スピードは抑えてスリップしない注意をしましょう。

自動車

降水量4mmでの自動車の運転は、雨で路面が滑りやすくなりスピードを出し過ぎると、タイヤのスリップやブレーキの踏み遅れなどで思わぬ事故を招くことがあります。首都高のドライバーズサイトの情報では、雨の日に多い事故はガードレールなどの道路施設との衝突で、事故の約7割が60km/h以上のスピードで運転しているときに起きています。雨の日の自動車はスピードを60km/h未満に抑えて運転しましょう。

飛行機

飛行機は雨の影響を受けにくく、降水量4mmの雨が直接の原因で遅延や欠航になることはありません。ただし、雨が止んだ後に気温が下がると霧が発生しやすく、濃霧で視界不良になると飛行機の離発着の遅れや欠航になる場合もあり注意が必要です。飛行機の大幅な遅延や欠航は、予約時にメールアドレスを登録するとメール連絡があります。雪の場合は吹雪による視界不良が原因での欠航や、積雪があると飛行機の離発着が制限されて遅延や欠航になる便があります。

降水量4mmとスポーツへの影響

競技 決行する競技 中止する競技
運動会
陸上競技
サッカー
野球
ゴルフ

降水量4mmのスポーツへの影響は競技により違い、野球はグラウンドの一部がぬかるんで、ボールがバウンドすると予想外の方向に跳ねたり、手元が雨で滑って暴投になったりと雨の影響を受けやすいです。

ゴルフはレインウェアなどの本格的な雨対策が必要になり、サッカーは芝に付着する水がブレーキとなりボールが転がりにくくなります。陸上競技は、濡れても滑りにくい全天候型トラックで競技がおこなわれるため影響を受けにくいです。

運動会

降水量4mmでの運動会は、主催者が競技中の参加者の安全確保が難しいと判断して中止されます。運動会は降水量3mmが中止を検討する目安であり、降水量4mmでの運動会は、選手のぬかるみでの転倒や雨に濡れて体調を崩すなどのアクシデントが起きやすく危険です。

陸上競技

2020年9月6日群馬県前橋市の降水量
観測時刻 15時 16時 17時
降水量 7.0mm 4.0mm 0.0mm

降水量4mmでの陸上競技は、雨が降っても滑らない全天候型トラックでおこなわれるため中止になりません。陸上競技は雨天決行が原則であり、大会主催者が台風・雷雨などの荒天で競技者の安全確保ができないと判断した場合は中止されます。動画は2020年9月6日に群馬県で開催された陸上競技大会の女子200m競走です。競技の開始時刻は15時5分で、気象庁のデータによる降水量は4mmです。

球技(野球・サッカー)

サッカーは雨天決行が原則のスポーツであり、降水量4mmの雨天でも試合は開催されます。サッカーの試合が中止になるケースは台風などの荒天の場合で、2021年のJリーグでは次の試合が中止になり日程が変更されています。

2021年Jリーグの中止試合
中止日時 対戦 中止理由
8月9日 金沢-長崎 温帯低気圧による暴風・高浪警報
8月14日 広島-神戸
長崎-山形
山口-金沢
松本-京都
各地に豪雨による大雨特別警報の発令
9月17日 八戸-富山 台風

プロ野球は、ホームチームの球団が天気予報や雨雲レーダーなどの気象情報をもとに試合中止の判断をします。野球には降水量何ミリで試合を中止にする基準はありませんが、野球のグラウンドは一部に土の部分があり、降水量4mmになるとグラウンドコンディションが悪化するため、試合中止になることが多いです。通常、中止の場合は試合開始時刻の2~3時間前までに、球団のームページで発表があります。

ゴルフ

降水量4mmでのゴルフはレインウェアを着てプレイするため、動きにくさやムレによる不快感が気になり、快適なゴルフは期待できません。個人の技量によりますが、ゴルフは降水量3mmが中止検討の目安で、飛距離が落ちたりボールが転がりにくくなったりなどの支障が出始めます。競技大会の場合は、主催者が公正な競技進行が不可能であると判断した場合は中止です。

2021年10月17日千葉県千葉市の降水量
観測時刻 8時 9時 10時 11時
降水量 0.0mm 3.5mm 5.0mm 5.5mm

例えば2021年富士通レディース最終日は、降水量3.5mmの中で競技はスタートしましたが雨が強まり、最終ラウンドの中止が決定しました。ちなみに、気象庁公表の当日の降水量は表のとおりです。

※2021年10月17日富士通レディース/千葉市東急セブンハンドレッドC
・午前8時10分/降水量3.5mm:競技スタート
・午前9時30分/降水量5.0mm:競技中断
・午前10時45分/降水量5.5mm:中止の決定

降水量4mmとアウトドアへの影響

降水量4mmでのアウトドアは、視界不良や足場の悪さが原因で事故を招くことがあり中止の判断が賢明です。令和2年発生の釣りの事故では海中転落が239人で最も多く、登山中の事故は道迷いによる遭難が1,186人で最多です。釣りは地面が雨で濡れて滑りやすいと足を踏み外して海に転落することがあり、登山は悪天候で視界不良になると道迷いによる遭難につながる恐れがあります。

釣り

令和2年事故内容別事故者数の割合
事故内容 事故者数:346人 割合
海中転落 239人 69%
帰還不能 76人 22%
病気 15人 4%
負傷 11人 3%
溺水 5人 2%

海上保安庁の調査によると、令和2年発生の釣り中の事故では海中転落による事故が69%を占めて最も多く、釣り人は足の踏み外しや波にさらわれるなどして海中に転落しています。

海中転落者の発生場所別事故者数
発生場所 事故者数 うち死者・行方不明者数
防波堤 78人 35人
岸壁 66人 15人
磯場 55人 29人
消波ブロック 32人 11人
その他 8人 4人

海中転落による事故は防波堤・岸壁・磯場での発生が多く、降水量4mmの雨が降るとコケや藻の付着する防波堤や磯場はびしょ濡れになり非常に滑りやすいです。降水量4mmでの釣りは、滑って足を踏み外し転倒すると海に転落する恐れがあり危険です。


統計資料|海上保安庁

キャンプ

降水量4mmでのキャンプは雨キャンプの経験や知識が乏しいと、テントの浸水や急な豪雨に襲われることがあります。雨キャンプは河川の付近や窪地、坂の下にテントを張ると、川の増水で危険な目にあうことやテントが浸水することがあり適切な設営場所選びが必要です。

山や海では雨が降ると大気の状態が不安定になり、キャンプ中に急な豪雨や雷にあうこともあります。キャンプ中はこまめに気象情報をチェックして、必要に応じて早めの撤収・避難を判断しなければなりません。

登山

警察庁の統計によると令和2年に発生した山岳遭難では、道迷い・滑落・転倒による遭難をあわせると全体の7割を超えます。道迷い・滑落・転倒は、雨で視界不良になり足場が濡れて滑ると起きやすい事故といえ、雨の登山は遭難につながる恐れがあり危険です。例えば長野県では、雨登山で以下の山岳遭難が発生しています。

令和3年長野県で発生した山岳遭難事例
月日/山名 天候 詳細
6月14日/西穂高岳 男性が下山中に道に迷い行動不能
6月19日/大天井岳 男性が縦走中に技量不足により行動不能
6月19日/燕岳 女性2人が下山中に疲労により行動不能
6月29日/燕岳 女性が下山中に滑落し重傷
7月5日/奥穂高岳 男性が下山中に滑落して死亡

雨の登山は高い湿度と足場の悪さから、晴れた日の登山に比べて体力を非常に消耗しやすく、疲労で動けなくなり遭難することがあります。雨の登山では、自身の体力や登山技能のレベルを過信しないことも大切です。

降水量4mmの降雪量はどれくらい?

東京都の大雪警報・注意報の発令基準
大雪警報 12時間降雪量10cm 
※多摩西部は20cm
大雪注意報 12時間降雪量5cm

降水量4mmは降雪量に換算すると約4cmになり、1時間に積もる雪の深さが4cmになることを表します。降水量4mmに相当する雪が2時間降ると8cmの雪が積もる計算になり、東京都では、気象庁による大雪注意報の発令基準を超える降雪量です。ちなみに気象庁の予報では、積雪は地面から雪面までの深さを表し、降雪量は1時間ごとの積雪の増加量を表します。

降水量を降雪量に換算する目安

降水量を降雪量に換算するときは、雪水比を使用して計算します。

・降雪量(cm)=降水量(mm)×雪水比(cm/mm)

雪水比は降水量から降雪量を予想するときに用いる指標で、降水量1mmに対する降雪量を表します。仮に降水量が1mmのときの降雪量が1cmであるならば、雪水比は1です。雪水比は雪質の違いで数値が異なり、粉雪のような乾いた雪は高く、ぼたん雪のような湿った雪は低くなります。

雪質 雪水比の目安
湿った雪 0.5~1.0
乾いた雪 2.0

降水量から降雪量を概算する場合は、雪水比を1.0と仮定して計算すると簡単です。雪水比1.0と仮定して降水量4mmを降雪量に換算すると、4mm×1cm=4cmになります。

公共交通機関への影響

東京都内の鉄道は積雪量が5cm以上になるとダイヤに乱れが生じ、10cm以上で一部の路線はマヒ状態になるといわれます。東京都では2022年1月6日に10cmの積雪を記録し、首都圏の各鉄道路線に運休や遅延が生じました。参考までに、東急線の大雪のときの運行の目安は以下のとおりです。

2022年1月6日東京の降水量・降雪量
観測時刻 降水量 降雪量 積雪
14時 1.0mm 1cm 1cm
15時 1.5mm 2cm 3cm
16時 1.5mm 3cm 6cm
17時 1.5mm 2cm 8cm
18時 1.0mm 2cm 10cm
東急線の大雪のときの運行目安
積雪のレベル 対応
6cm以上の積雪 計測された路線で速度60km/h以下で運転
11cm以上の積雪 計測された路線で速度40km/h以下で運転
※世田谷線は25km/h以下
運転継続が困難な場合
・視認距離200m以下
・雪が降り続き見通しの悪くなったときなど
路線ごとに運転中止

バスは降水量4mmに相当する雪が降ると、タイヤにチェーンを装着してスピードを落として運行するため大幅な遅れが生じます。高速道路を走行するバスは、高速道路が通行止めになると運行コースの変更や運休する便がでます。

高速道路の交通規制/中日本高速道路
高速道路の交通規制 交通規制される状況
速度規制/走行速度を50~80kmに制限 ・路面状況の悪化や視界不良
・雪氷作業車が除雪作業をおこなうとき
チェーン規制/走行にはタイヤチェーンの装着が必要 ・大雪特別警報や大雪に関する緊急発表がでる異例の大雪
通行止め ・大雪の影響で走行に支障があると判断されたとき

降水量4mmのアウトドアは中止の検討を!

降水量4mmは平らな場所に1時間あたり4mmの水が溜まる本格的な雨量であり、外出するときは傘と長靴が必要です。自転車やバイクは、雨で路面が滑りやすく転倒によるけがや交通事故を起こすリスクがあるため乗車を控えましょう。山や海へ出かける釣りやキャンプは、雨に濡れて不快な思いをするだけでなく、雷や急な大雨に遭う可能性もあるため中止を検討しましょう。

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