風速3mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?
風速3mがどのくらいかは、木の葉や小枝を揺らす程度の強さです。日常生活や乗り物への影響はほとんどありませんが、帽子や軽い荷物が飛ばされる可能性があるため注意が必要です。スポーツやアウトドアは、風速3mの風が吹いても大きな影響はないため、中止を検討する必要はありません。
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公式ライター Activel_director
風速3mとは?
風速3mの風は木の葉や小枝を多少揺らす程度であり、体感的にどのくらい強いかは自転車をゆっくり漕いだときに感じる風と同じくらいです。
風速3mの定義
気象庁が地上10mに設置している風速計で風の強さを計測し、10分間の平均値を計測した結果が風速3m/秒であった場合に、風速3mと表現します。
風速の単位は基本的にm/sやmを使用しますが、警報の発令や台風情報のときに長さの単位と誤解される恐れがない場合は、風速3mを3メートルと表現することがあります。
風速と最大瞬間風速の違い
風速とは、地上10mの地点で測った10分間の平均風速のことを指します。一方で、最大瞬間風速とは3秒ごとに計測した風の移動速度の平均値の中で最大の値のことです。最大瞬間風速は、風速のおよそ1.5倍〜3倍の速度になると言われています。
用語 | 意味 | |
---|---|---|
風速 | 10分間の風速の平均値 | |
最大瞬間風速 | 3秒ごとに計測した風の移動速度の平均値の中で最大の値 |
風速3mの強さ
気象庁が採用しているビューフォート風力階級によれば、風速3mは軽風に分類されます。風速3mの風が吹いても生活上に大きな支障をきたすことはまったくなく、顔にわずかな風を感じる程度です。
風力 | 名称 | 風速(m/s) | 様子 |
1 | 至軽風 | 0.3〜1.5 | ・煙がたなびくが、風向計での計測はできない
・紙飛行機に適している
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2 | 軽風 | 1.6〜3.3 | ・顔に風を感じ、木の葉が動き風向計での計測が可能になる
・凧揚げに適している
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3 | 軟風 | 3.4〜5.4 | ・葉っぱが絶えず動いている、軽い旗がはためく
・凧揚げに適している
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風速3mと日常生活への影響
しかし、何も入ってない袋や軽い素材の荷物は風で飛ばされる可能性があり、持ち歩くときや地面に置くときは注意が必要です。
歩く人々
べビーカーを押す赤ちゃん連れの人やペットの散歩をする人でも、問題なく歩くことができます。歩きづらさを感じることはほとんどなく、晴れていれば絶好の散歩日和です。
ただし、帽子が飛ばされてしまったりスカートを着用する方は捲れたりする可能性はあり、風速3mでも注意する必要があります。
傘の使用
強い雨が降っても風の影響で雨が横殴りになることはなく、雨が吹き込んで濡れる心配もないです。
街路樹
ただし、桜のような繊細な花びらは風速1〜2mほどの強さでちらちらと散りはじめるため、風速3mの風が吹くと花びらが散る可能性があります。
ビル・看板
風速5mの風でやっと旗がはためく程度の強さであり、風速3mはビルや看板へ与える影響を心配する目安の風にはほど遠い強さです。
風速3mとスポーツへの影響
しかし、繊細さを求められるゴルフのような球技や海上でするスポーツでは、風の影響が出る可能性があります。
球技
特に、野球やゴルフのようにボールが上空を飛ぶ球技では風の影響を受けやすく、風速3mの風で競技がおこなわれると結果に影響をもたらすこともあります。
陸上
200mまでのトラック種目、走り幅跳びや三段跳びで記録が認められなかったり、投擲種目では風の影響で記録の伸縮が出たりします。風速2.0mを越える追い風が吹いている場合、200mまでのトラック種目、走り幅跳びや三段跳びで出した記録はすべて参考記録です。
マリンスポーツ
しかし、陸上よりも海上のほうが強い風が吹くため、実際にマリンスポーツをしていると風を強く感じることがあります。普段からマリンスポーツに慣れてる人にとっては特に影響はないですが、初心者の人がカヌーやボートを漕ぐ場合は大変に感じる可能性があります。
風速3mと乗り物への影響
自転車やバイクを漕ぐ場合でも、危険にさらされるほど風は吹かず、天気が良い日には気持ちよく風を感じながらサイクリングやツーリングができます。
自転車
しかし、油断は禁物です。天気予報の風速3mとは、10分間の平均した風速を計測した指標であり、突然強い風が強く吹く可能性もあります。風速3mでも徹底した安全運転を心がけましょう。
バイク
バイクを運転するときに危険を意識し始める目安はどれくらいかは、風速6mからです。バイクに乗る人は、お出かけの前に風速をチェックすることをおすすめします。
自動車
風速3mで自動車の運転に危険を感じることはまったくなく、楽しくドライブすることができます。
飛行機
飛行機の運航がどれくらいから影響が出るかは、注意報や警報が発令される風速15〜20m/s程度です。特に、台風が発生したときは多くの便が欠航したり、遅延したりします。
風速3mとアウトドアへの影響
どのくらい風の影響を受けるかは、焚き火が多少揺らめいたり、軽い荷物が倒されたりします。
風速3mの風でも油断をすると、怪我や事故につながります。十分に注意してアウトドアを楽しみましょう。
登山
しかし、標高が高い山では地上に比べて気温が下がることに加えて、風速1mにつき体感温度が1℃〜2℃下がると言われています。山の気候は変わりやすく、風速3mでも油断せずに事前の予報を確認したり防寒具を準備したりして登山に行きましょう。
キャンプ
しかし、風速3mではテントが多少立てにくくなったり焚き火が揺らめいたりする状態が想定されます。テントを頑丈に固定することや焚き火の近くに火がつく持ち物を置かないことを徹底して、安全にキャンプをおこないましょう。
釣り
風が吹くと、さざ波で水面が多少動きますが、ほとんどの魚が波を無視して泳ぎ続けます。風速3mの風が吹いているからと言って、魚が逃げてしまうことはなく、釣りの結果に影響を及ぼすことはありません。
風速3mは心地よいそよ風
穏やかな風が吹き抜けるため、暑さの厳しい夏の季節には気持ち良く涼しさを感じることができます。風速3mは、暴風警報や強風注意報とは無縁の風速であり、心地よい風の強さです。
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