マラソンの歴史とは?起源・発祥を歴史年表付きで簡単解説
マラソンの歴史は、古来から起こった長距離を走る習慣から始まり、現代ではオリンピックの花形競技と言われるまでになりました。歴史あるマラソンはマラトンの戦いに由来しています。第1回のアテネオリンピックにマラソンが導入されてからは、年々ランナーを増やし続けています。1980年代には女子の参加も認められ、歴史に残る記録を残す女性ランナーも現れました。
Writer
公式ライター Activel_director
マラソンの歴史とは?
マラソンの発祥地はギリシャのアテネ。最初にマラソンで約40kmを走ることになったのも、アテネで起こったマラトンの戦いによるものです。
マラソンの起源・始まり
最初のマラソン大会は、1896年の第1回アテネオリンピックでマラトンからアテネのパナシナイコ競技場間での競争でした。翌年にはボストンでマラソンが開始され、欧米諸国から徐々に世界中に広がることになりました。
マラソンの語源
さらにマラトンの戦いの伝承を偲び、ミシェル・ブラトンが第1回オリンピックの競技にマラソンを提案したことから近代のマラソンが始まりました。
マラソンの発祥国
マラソンの発祥の地
女子マラソンの歴史
女性の体には厳しすぎるという理由でルール上公認されていなかった時代を乗り越え、現代では多数の女性ランナーが活躍しています。
女子マラソンの起源・始まり
女子マラソンの発展
世界で初めて女性だけのマラソン大会が開かれたのが1978年。アメリカのアトランタで開催されました。世界で初めて国際的にマラソンが認められた大会は、第1回東京国際女子マラソンです。継続的に女性のマラソン大会が開催され、1984年のロサンゼルスオリンピックでもついに女性のマラソン大会への参加が認められるようになりました。
女子マラソンの今
2012年には日本で開催された名古屋ウィメンズマラソンの競技人口が世界最大の女子マラソン大会であるとギネス世界記録に認定され、翌年以降毎年人口を増やしています。2018年には、名古屋ウィメンズマラソン大会の出場者数21915人が世界記録としてギネスに登録されました。
オリンピックのマラソンの歴史
1896年 アテネオリンピック
第1回オリンピックのマラソンでは、マラトンの戦いの故事にちなんでマラトンからアテナイの競技場までの約40kmを25人で競争。優勝者は地元ギリシャの羊飼いスピリドン・ルイスでした。
1904年 セントルイスオリンピック
セントルイスオリンピックのマラソン大会では、キセル・マラソン事件が発生。参加者のフレッド・ローツは、40kmのコースの中盤で倒れてしまい、たまたま通りかかった車でスタジアムに向かっていました。しかし、途中で車がエンストを起こし、体力が回復したローツが走ってスタジアムに戻って1着でゴールしてしまいます。後にローツを車に乗せた男性が事実を告発したために不正が発覚。約1時間後にゴールしたトーマス・ヒックスが優勝を勝ち取りました。
1960年 ローマオリンピック
1964年 東京オリンピック
1984年 ロサンゼルスオリンピック
そのような中で女子マラソンが公式競技と認められるようになりました。
1996年 アトランタオリンピック
2000年 シドニーオリンピック
2004年 アテネオリンピック
女子マラソンでは野口みずきが高橋尚子に続いて日本選手2人目となる金メダルを獲得しました。
マラソンの歴史年表
年代 | 出来事 |
紀元前450年 | マラトンの戦いでの功績を讃えて市民に長距離を走る習慣が定着 |
1890年代 | ミシェル・ブレアルの提案で、マラソンが第1回オリンピックの競技に |
1900年代 | 日本初のマラソン大会となる神戸マラソン大競争が開催される |
セントルイスオリンピックにて、キセル・マラソン事件が発生 | |
1960年代 | エチオピア選手の台頭 |
1970年代 | 初めて女性のみのマラソン大会が開催される |
1980年代 | ロサンゼルスオリンピックにて女子マラソンが公式に認められる |
1990年代 | アトランタオリンピックの女子マラソンにて有森裕子が銅メダルを獲得 |
2000年代 | シドニーオリンピックの女子マラソンにて高橋尚子が金メダルを獲得 |
アテネオリンピックの女子マラソンにて野口みずきが金メダルを獲得 |
マラソンの歴史を記した本
女子マラソン強豪列伝 歴史をつくったヒロインたち
出版社 | 著者 |
ベストブック | 川口素生 |
マラソンと日本人
出版社 | 著者 |
朝日新聞出版 | 武田薫 |
マラソンの歴史を知って理解を深めよう
タレントや作家をはじめとする著名人の参加も増加し、男女問わず一般市民にとっても親しみ深い競技となり、さらに活気づいています。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。