サッカーのアシストランキング！海外サッカーと日本代表のアシスト王は誰だ？

サッカーのアシストとは、一般的に得点者にパスやクロスをした選手に与えられますが、世界で統一された公式規則がないためリーグや大会ごとに基準が違ったり、記録されなかったりします。Jリーグでは、アシストの公式記録は発表されておらず認定記録や各メディアが独自の基準でアシストを発表しています。

イングランドのプレミアリーグでは、アシストを公式発表して表彰もしていますがリーグではかなり少数のケースです。

サッカーのアシストの定義は、世界で統一された公式規則がなくリーグや大会で異なりますが、一般的には得点した選手にパスやクロスした選手に与えられ、リバウンドしたボールで得点した場合に、リバウンドするシュートをした味方選手に与えられる場合があります。

サッカーのアシストは、公式記録で発表され表彰しているリーグや大会は少なく、メディアが独自に記録し表彰している場合が多いため定義にばらつきがあります。

FIFAワールドカップでは、1988年メキシコ大会で非公式にサッカーのアシスト基準が設けられ、1990年イタリア大会で部分的に見直し、1994年のアメリカ大会から公式に記録されています。

・得点者にラストパスした選手
・得点に決定的で重要な場合は、得点者にラストパスした選手の前にボールを保持していた選手でも与えられる
・リバウンドしたボールで得点した場合、リバウンドするシュートをした選手
・ペナルティーキックや直接フリーキックで得点した場合、ファウルされたけどもキックを実行していない選手
・得点者がドリブルして1人で得点した場合、アシストは認められない
・得点者が敵のパスしたボールを奪って得点した場合、アシストは認められない

Jリーグでは、公式にアシストを記録していないためアシストの公式発表や表彰はしていません。Jリーグサポートカンパニーである、データスタジアムが2018年から公認データでアシスト数を発表していますが、Jリーグでは公式発表されていません。

Jリーグ発足以前のJSLでは、アシストの公式記録が発表されていてアシスト数トップの選手は表彰されていました。26年間通算で釜本邦茂選手の79アシストがトップです。

イングランドのプレミアリーグでは、リーグ公式記録が発表され表彰しています。プレミアリーグでは、2006-2007シーズンからリーグ発表の選手公式記録にアシストが組み込まれました。2017-2018シーズンから、プレミアリーグ・プレーメーカー賞が導入されシーズン最多アシスト選手が表彰されています。

ヨーロッパでも、プレミアリーグ以外で最多アシスト選手を表彰しているリーグはほとんどありません。

海外サッカーのアシストランキングは、ヨーロッパの主要リーグで活躍している選手の通算アシスト数ランキングです。移籍に関わる情報がまとめられ、莫大な選手数のデータが記載されているサイトtransfermarkt調べで、2021年8月5日時点のリーグ戦やカップ戦と代表戦を合わせた通算アシスト数でランキングを作成しています。

ケビン・デ・ブライネは、プレミアリーグで2017年-2018年シーズンから年間最多アシスト選手に贈られるプレーメーカー賞をすでに2度獲得したアシスト王です。プレミアリーグのチャンピオンチーム、マンチェスター・シティでは2年連続イングランド年間最優秀選手に選ばれていて、プレミアリーグシーズン最多20アシスト記録保持者です。

FIFAランキング1位のベルギー代表でも、アシストで多大な貢献しています。

シャビ・エルナンデスは、2001年以降のリーガエスパニョーラで通算アシスト数2位130の記録を持つ世界トップクラスのMF選手の1人です。バルセロナでは、リーグ優勝8回・チャンピオンズリーグ優勝4回、スペイン代表ではユーロ優勝2回・ワールドカップ優勝1回に貢献した史上最高のスペイン人選手と言われています。

シャビ・エルナンデスは、パスを細かくつないで相手守備陣を崩し多数のゴールをアシストしました。

フランク・リベリは、バイエルン・ミュンヘンでブンデスリーガ歴代通算アシスト数2位​120の記録を持つ、ワールドクラスの選手です。バイエルン・ミュンヘンでは、左サイドからゴールとアシストを積み重ね100ゴール・150アシスト以上を達成し、リーグ優勝9回・チャンピオンズリーグ優勝1回に多大に貢献しました。

フランス代表では、ユーロやワールドカップでは負傷や故障もありあまりアシストできませんでした。

セスク・ファブレガスは、アーセナル時代に10代でプレミアリーグのシーズンアシストランキング1位になり、チェルシー時代も含めプレミアリーグ通算アシスト数3位になったパス技術が非常に高い選手です。バルセロナ時代は、フォワードで起用されるケースが多く、アシスト数がそこまでは増えませんでした。

スペイン代表では、ユーロでは大会最多アシストで優勝、ワールドカップでは決勝点をアシストし優勝しています。

メスト・エジルは、2011-12シーズンにレアル・マドリードでヨーロッパ最多アシスト26を記録した天才ゲームメーカーです。2009-10シーズンはブンデスリーガのブレーメンで、2010-12シーズンはリーガのレアル・マドリードで2年連続、2015-16年シーズンはプレミアリーグのアーセナルでシーズン最多アシストを記録しています。

ドイツ代表でも、2010年ワールドカップでは大会最多アシストでした。

アンヘル・ディ・マリアは、パリ・サンジェルマンでリーグ・アンシーズン最多アシスト数18の記録を保持しています。2009-10シーズンは、ベンフィカでリーグトップのアシスト数を記録し、レアル・マドリードでは2013-14シーズンのチャンピオンズリーグ決勝で決勝点をアシストして、ラ・デシマと言われる10回目の優勝に貢献しました。

パリ・サンジェルマンでも、2度リーグトップのアシストを記録しています。

トーマス・ミューラーは、バイエルン・ミュンヘンでブンデスリーガ通算アシスト数歴代1位の167を記録し、リーグ優勝10回に多大な貢献しています。2019-20シーズンには、ブンデスリーガ公式記録でシーズン最多アシスト記録20を達成し、翌シーズンもアシスト数18で2年連続アシストランキングトップになりました。

ドイツ代表では、ワールドカップ2大会連続で5得点3アシスト記録し3位と優勝に貢献しました。

クリスティアーノ・ロナウドは、UEFAチャンピオンズリーグの通算最多得点134・通算最多アシスト記録48保持者で、5回優勝し歴代最多優勝回数経験者です。リーグ戦では、プレミアリーグ3回、ラ・リーガ2回、セリエＡ2回優勝し、全てで得点王とMVPを獲得し、ポルトガル代表でもユーロ2016で国際大会初優勝に導きました。

クリスティアーノ・ロナウドは、歴代通算得点数1位・アシスト数3位のスーパースターです。

ルイス・スアレスは、自身が世界屈指のストライカーでありながらも、ラ・リーガ歴代最多得点者リオネル・メッシに最も多くアシストしたバランスに優れた選手です。ルイス・スアレスは、アヤックス・リヴァプール・バルセロナの3か国で得点王になりましたが、アシスト数も多くどこのチームでもフィットして活躍できる選手です。

ウルグアイ代表でも、歴代最多得点者ですがエディソン・カバーニに重要なアシストを多数しています。

リオネル・メッシは、バルセロナでラ・リーガ歴代最多得点数474と歴代最多アシスト数217を記録し、10回のリーグ優勝に多大に貢献しました。カップ戦も含めると、クラブ歴代最多得点数672・歴代最多アシスト数305とバルセロナ歴代最多35回の優勝に貢献し、世界最優秀選手賞を6度獲得した世界最高峰の選手です。

リオネル・メッシの歴代通算最多アシスト記録は、まだまだ伸びる可能性が高い大変偉大な記録です。

日本代表のアシストランキングは、日本代表もJリーグ同様公式にアシスト記録を発表していないため、transfermarkt調べで2021年8月5日時点の親善試合を含むA代表の記録​​からランキングを作成しています。

香川真司は、2008年に19歳で平成生まれ初の日本代表に選ばれ、2011年アジアカップで決勝は負傷して出場できませんでしたが、2得点2アシストの活躍で日本を優勝に導きました。2015年アジアカップでも、日本代表はベスト8止まりでしたが3アシストしています。

ワールドカップでは、2018大会初戦で日本代表最速の前半6分にワールドカップ初得点を決め、決勝トーナメントでアシストも決め貢献しました。

本田圭佑は、日本代表でアジア人では初めて世界でも6人目のワールドカップ3大会連続得点とアシストを両方記録した選手です。ワールドカップ2010では、初戦で決勝点を挙げ、第3戦ではフリーキックで先制点を挙げ3点目をアシストし日本代表のベスト16に多大に貢献してマン・オブ・ザ・マッチを3回獲得しました。

ワールドカップ2018では、初戦に決勝点をアシスト、第2戦で同点弾を決めベスト16に貢献しました。

中村俊輔は、アジアカップ2004は全6試合ゲームメーカーで活躍し準決勝と決勝で3アシストを決め、日本代表を優勝に導き大会MVPに選ばれました。アジアカップ2000では、日本代表の優勝に貢献して大会ベストイレブンに選ばれ、アジアカップ2007では、2アシストを決めアジアカップ3大会連続で貢献しています。

コンフェデレーションズカップ2005では、1得点2アシストでベストイレブンに選ばれました。

遠藤保仁は、日本A代表最多150試合出場記録保持者で親善試合を含めない公式大会のみでは通算最多15アシストを記録し、Jリーグでもカップ戦を含め通算最多180アシストを記録しています。2007アジアカップでは、4アシストを記録し活躍しました。

ワールドカップは3大会連続で本大会に選出され、2010大会ではアシストは記録していませんが攻撃の起点となり、第3戦には決勝点を決めベスト16に貢献しました。

長友佑都は、日本A代表歴代2位の125試合に出場し、ポジションが左サイドバックながらも通算最多の28アシストを決めています。アジアカップは、3大会連続出場し2011大会では3アシストを記録して優勝に貢献しました。ワールドカップも3大会連続出場し、歴代最多11試合フル出場で2アシストを記録し攻守に多大な貢献しました。

2021年には、34歳で2アシストしていてまだまだ記録更新する可能性があります。

海外サッカーアシストランキング上位の選手は、パスだけではなくフィニッシュやドリブル、ゲームメイクの技術が極めて高いスーパースター達で、2021年も中心選手で活躍し通算アシスト記録数はまだまだ伸びチームに貢献していきそうです。秀逸なパスセンスやゲームメイクからのアシストを堪能して楽しみましょう。