サッカーのゴールパフォーマンスには有名選手のかっこいいポーズやチームで歓喜をあらわすものがあります。海外と日本の有名なゴールパフォーマンスを比較すると日本のゴールパフォーマンスはユニークなものが多いです。ゴールパフォーマンスはセルフプロデュース、チーム団結力の向上の意味があります。
サッカーのゴールパフォーマンスとは?
サッカーのゴールパフォーマンスとは、得点を決めた選手やチームがよろこびの感情を表現することです。サッカーは他の球技と比較して得点が少ないので、ゴールパフォーマンスが見どころです。
別名:ゴールセレブレーション
ゴールパフォーマンスは、ゴールセレブレーションとも呼ばれます。セレブレーション(celebration)は、英語で祝いごとという意味で、ゴールのあとにチーム全体でよろこぶことをゴールセレブレーションと呼びます。
ゴールパフォーマンスの意味
ゴールパフォーマンスの意味は、自己表現です。自己表現の目的は4つあります。
・セルフプロデュース
・ファンサービス
・チーム団結力の向上
・自己満足
サッカーのゴールパフォーマンスは見ることによって、選手の性格、チームの関係性が想像できます。
有名選手のゴールパフォーマンス
有名選手のゴールパフォーマンスは、ファンにとって歓喜の瞬間を共有するものです。得点が多い有名選手は、ファンと喜びを共有した回数が多いためゴールパフォーマンスが印象的です。
イブラヒモビッチ
生年月日 |
1981年10月3日 |
国籍 |
スウェーデン |
ポジション |
フォワード |
ズラタン・イブラヒモビッチ選手のゴールパフォーマンスは手を広げてドヤ顔です。イブラヒモビッチのゴールパフォーマンスは得点を当然とばかりに仁王立ちするもので、イブラヒモヴィッチのヒールなキャラクターがパフォーマンスをかっこよくみせています。
1990年代にマンチェスターユナイテッドで活躍したエリック・カントナは元祖ドヤ顔のゴールパフォーマンスで有名です。
ネイマール
生年月日 |
1992年2月5日 |
国籍 |
ブラジル |
ポジション |
フォワード |
ネイマール選手のゴールパフォーマンスはダンスを踊ったり、ユニフォームを脱いだり、相手選手のゴールパフォーマンスをまねしたりします。ネイマールのゴールパフォーマンスは多彩でユニークなところに特徴があります。
クリスティアーノ・ロナウド
生年月日 |
1985年2月5日 |
国籍 |
ポルトガル |
ポジション |
フォワード |
クリスティアーノ・ロナウド選手のゴールパフォーマンスは、ジャンプして空中で横に一回転して着地と同時に手を横に広げます。
クリスティアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスは2013年から続けており、仁王立ちポーズ、クリロナポーズと呼ばれ、世界中のサッカー少年がまねしています。
かっこいいサッカーのゴールパフォーマンス5選
かっこいいゴールパフォーマンスは、サッカーをより楽しく・面白くしてくれます。ゴールパフォーマンスには、意味があるものと意味がなくかっこいいものがあり、サッカーはゴールパフォーマンスの意味を知ることでよりおもしろくなります。
ゆりかごダンス
ゆりかごダンスは、チームメイトの子供が生まれたことを祝福する意味があります。
ゆりかごダンスが有名になったきっかけは、1994年アメリカワールドカップ準決勝ブラジル代表対オランダ戦で、ブラジル代表ベベットが得点後に試合の2日前に生まれた息子を祝うためにチームメイトとゆりかごダンスを踊りました。
ゆりかごダンスは世界共通のゴールパフォーマンスとして浸透しています。
靴磨きパフォーマンス
靴磨きパフォーマンスは、靴を磨く役と靴を磨いてもらう役の2人組でおこなうのが特徴です。靴磨きパフォーマンスの意味は、膝の上に足を乗せて靴を磨くことでチームメイトへのリスペクトを表します。
ゴールを決めた方が靴を磨かれることが多いですが、すばらしいアシストに対してゴールを決めた方が靴を磨くこともあります。
アクロバットパフォーマンス
アクロバットパフォーマンスはバック転やバック宙などでゴールのよろこびをあらわします。アクロバットパフォーマンスは、身体能力の高い選手が行うことが多くアフリカ系の選手がやることが多いです。
神への祈り
神への祈りは、ゴールに導いてくれた運を神に感謝するパフォーマンスです。キリスト教のパフォーマンスは十字を切るか、空を仰ぐのが特徴で、イスラム教のパフォーマンスは正座をして地面に頭をつけるポーズで神に礼拝します。
そのほかには、民族舞踊を踊って神に感謝するチームもあります。
婚約者へのキス
婚約者や子供に感謝を示すパフォーマンスは多いです。ヨーロッパでは、左手の薬指にキスをするパフォーマンスが浸透していて、レアルマドリードで活躍したラウル・ゴンザレスが有名です。
婚約者への感謝を表すパフォーマンスは、試合会場にいる家族への投げキッスやカメラに向かってのキス、ハートマークを手であらわすパターンもあります。
海外選手のゴールパフォーマンス6選
海外選手のゴールパフォーマンスはかっこいいものが多く、個性的なポーズが多いのが特徴です。海外の有名選手のゴールシーンは世界中にダイジェストで放映されるので、ゴールパフォーマンスは世界的に有名になります。
エムバペ
生年月日 |
1998年12月20日 |
国籍 |
フランス |
ポジション |
フォワード |
エムバペ選手のゴールパフォーマンスは腕を胸の前で組んで、手を両脇に挟み親指を立てます。ポーズはエムバペの弟がゲームに勝った後にしていた姿を参考にしています。
ディバラ
生年月日 |
1993年11月15日 |
国籍 |
アルゼンチン |
ポジション |
ミッドフィルダー |
ディバラ選手のゴールパフォーマンスは、手の親指と人差し指でVの字を作って顔の下半分を覆い隠すポーズです。ディバラのポーズはファンの間でディバラマスクと呼ばれ、剣闘士の仮面で戦士の強さをあらわしています。
ルイス・スアレス
生年月日 |
1987年1月24日 |
ポジション |
ウルグアイ |
国籍 |
フォワード |
ルイス・スアレス選手のゴールパフォーマンスは、左手薬指、右手親指、人差し指、中指そして右手首へとキスします。
ルイス・スアレスの右手首へのキスは、娘の名前のタトゥーへ、左手薬指へのキスは妻へ、右手の3本指へのキスは息子へささげています。
グリーズマン
生年月日 |
1991年3月21日 |
国籍 |
フランス |
ポジション |
ミッドフィルダー |
グリーズマン選手のゴールパフォーマンスは、奇妙なダンスです。
ダンスはカナダ人ミュージシャンのドレイクのホットライン・ブリングという曲のビデオクリップをまねしていて、2018年ロシアワールドカップで話題となりました。
ロナウド
生年月日 |
1976年9月22日 |
国籍 |
ブラジル |
ポジション |
フォワード |
ロナウド選手のゴールパフォーマンスは、人差し指を立てて横に動かします。
ゴールパフォーマンスの意味はあきらかにされていませんが、相手チームに挑発的なジェスチャーととられても仕方ないです。
サッカー少年がロナウドのゴールパフォーマンスをやると怒られる可能性があります。
ロビーキーン
生年月日 |
1980年7月8日 |
国籍 |
アイルランド |
ポジション |
フォワード |
ロビーキーン選手のゴールパフォーマンスは、側転から前回りして銃で客席を撃つポーズをします。ロビーキーンはアイルランド代表最多得点記録を持ち、個性的なゴールパフォーマンスは世界中で知られています。
日本人選手のゴールパフォーマンス5選
日本人選手のサッカーのゴールパフォーマンスは、話題性があるのが特徴です。日本はサッカーよりも野球、相撲の人気が高いので、日本人選手はゴールパフォーマンスで話題を作る必要があり、Jリーグのゴールパフォーマンスは海外で話題になることが多いです。
三浦知良
生年月日 |
1967年2月26日 |
国籍 |
日本 |
ポジション |
フォワード |
三浦知良選手のゴールパフォーマンスは、両脚で細かいステップを踏みながら両手を回し、左手で股間を抑え右手を突き上げて決めポーズをします。三浦知良のゴールパフォーマンスは、カズダンスと呼ばれ初期のJリーグを盛り上げました。
カズダンスはブラジルのサンバの踊りに歌手で親交があった田原俊彦がアレンジを加えて完成し、日本にゴールパフォーマンスを定着させ、サッカー文化の発展に貢献しました。
長友佑都
生年月日 |
1986年9月12日 |
ポジション |
ディフェンダー |
国籍 |
日本 |
長友佑都選手のゴールパフォーマンスは、チームメイトにお辞儀をしてコミュニケーションをとります。長友佑都は日本人のキャラクターを活かし、お辞儀パフォーマンスでセルフプロデュースに成功し、イタリア・セリエAで長く活躍しました。
佐藤寿人
生年月日 |
1982年3月12日 |
国籍 |
日本 |
ポジション |
フォワード |
佐藤寿人選手のゴールパフォーマンスは、コーナーフラッグを持ち仁王立ちします。佐藤寿人は、カメラマン、サポーターがいる方向のコーナーフラッグへ向かうので、サービス精神があり自分の見せ方を意識しています。
佐藤寿人選手のもうひとつ有名なゴールパフォーマンスは、客席に向かって弓矢を放つパターンです。
弓矢ポーズの理由は、所属チームのサンフレッチェ広島のチーム名が毛利元就の3本の矢が由来だからです。
藤本憲明
生年月日 |
1989年8月19日 |
国籍 |
日本 |
ポジション |
フォワード |
ヴィッセル神戸の藤本憲明選手のゴールパフォーマンスは、両手の人差し指と親指でLを作り、名前のイニシャルを意味するNポーズをおこないます。
藤本憲明は、前所属の大分トリニータではトリニータのTとラブのLを両手でつくるTLポーズをしていましたが、移籍をきっかけに名前のイニシャルをあらわすNポーズに変更しました。
中村憲剛
生年月日 |
1980年10月31日 |
国籍 |
日本 |
ポジション |
ミッドフィルダー |
中村憲剛選手は毎年ゴールパフォーマンスを変えていて、その年に流行ったギャグから引用し、サッカーとは違うジャンルの有名人とコラボすることで、チームのファン層を広げています。
2017年:お笑い芸人サンシャイン池崎のジャスティス
2018年:お笑い芸人BKB川崎のBKB ヒィーア
2019年:プロレスラー中邑真輔のイヤォオ
Jリーグのゴールパフォーマンス4選
Jリーグのゴールパフォーマンスはユニークなものが多いのが特徴です。Jリーグではチームとして行う派手なゴールパフォーマンスが多く、日本人は個人よりチームでゴールをよろこぶ傾向があります。
ボウリングパフォーマンス(サンフレッチェ広島)
サンフレッチェ広島は、ユニークなゴールパフォーマンスが多いことで有名です。
ボウリングパフォーマンス
弓矢パフォーマンス
人文字パフォーマンス
魚釣りパフォーマンス
殺陣パフォーマンス
サンフレッチェ広島は、さまざまゴールパフォーマンスを披露していて、ボウリングパフォーマンスは、ゴールした選手がボールを投げる動作をしてほかの選手がピンのように倒れます。
サンフレッチェ広島は、地元メディアが広島カープをメインで取り上げるので、メディア向けのパフォーマンスを意識的に行っています。
1000得点記念パフォーマンス(コンサドーレ札幌)
コンサドーレ札幌の1000得点記念パフォーマンスは、2014年第38節対湘南戦で決めた都倉賢選手の得点後に起こりました。コンサドーレ札幌の4人の選手が1000を表す人文字パフォーマンスで祝った得点は2014年J2ベストゴールに選出されています。
パフォーマンス(FC東京TT)
久保 建英の今シーズンリーグ戦初ゴール!からのTT兄弟
FC東京のTTパフォーマンスは2019年5月12日久保建英選手の得点後に誕生しました。久保建英がTTパフォーマンスをおこなった理由は、FC東京の広報が試合のゲストでハーフタイムショーに登場したお笑いコンビのチョコレートプラネットのギャグとコラボするように選手に要求していたからで、久保建英のTTパフォーマンスは広報の狙い通り話題になりました。
FC東京は東京という地域性を活かし、試合のゲストに有名人を呼ぶことが多く、ゴールパフォーマンスもゲストと関連したことをやります。
かめはめ波パフォーマンス(横浜Fマリノス)
横浜Fマリノスかめはめ波パフォーマンスは、マルコス・ジュニオール選手が主導しておこなっています。
マルコス・ジュニオールはブラジルでのあだ名がクリリンで、人気アニメドラゴンボールのクリリンに似ていることが由来で、かめはめ波パフォーマンスを考案しました。
ゴールパフォーマンスは相手へのリスペクトが必要
サッカーのゴールパフォーマンスは相手へのリスペクトが必要で過度なゴールパフォーマンスは相手への挑発にもなります。
失点に落ち込んでいる相手選手、サポーターへの配慮があると、ゴールパフォーマンスは、チームメイト、サポーターと喜びを共有する素晴らしいものとなります。