マスコットバットの効果と正しい使い方とは?重さのあるバットのトレーニング効果を知ろう!
マスコットバットとは、野球の練習に使う重いトレーニング用バットです。重さのあるマスコットバットを振ることは、体幹のパワーアップや体全体を使ったバッティングフォームを身に付けることができる効果があるため、打球の鋭さや飛距離を高めることができます。
Writer
公式ライター 萩原歩
学生時代より趣味として仕事としてスポーツ業界に携わってきました。記事を通してスポーツの楽しさや奥深さが伝われば幸いです。
マスコットバットとは?
マスコットバットとは、通常の野球バットに比べ、200g〜500gほど重い練習用の野球バットのことです。素振りをメインに用いられ、普段の練習や試合で打席に入る前のウォーミングアップに使われます。練習や打席に入る前に重いバットを振って、実戦の打席で使うバットを軽く感じさせることが目的のアイテムですが、スイングスピードを上げることよりもフォームのチェックや矯正に主眼を置いたバットです。
マスコットバットの効果
スイング力強化
バッティングフォームの矯正
重いバットは体をバランスよく使わなければ振り抜くことができないため、マスコットバットは腕力に頼った非効率なフォームの矯正に役立ちます。わずか200gの増量でも、スイングすると遠心力によって数字以上の重さを体感することになり、全身の力を効率的に使わなければスムーズにスイングできません。マスコットバットをスイングを繰り返すことで、体幹や下半身の力を中心とした効率的な体の使い方を覚えることができます。
マスコットバットの使い方
マスコットバットを効果的に使うには、重さを感じながら振るのがポイントです。同じ力でスイングした場合、わずかでも重いバットのほうが先端の加速し始めるポイントが遅くなり、その分バットに力を加える時間も長くなります。マスコットバットは普段のバットよりも重い分、バットの先にあるヘッド部分の重さを体感しやすく、打球の強さや飛距離を高めるキーになるヘッドスピードを意識してスイングしやすいメリットがあります。
マスコットバットの選び方
マスコットバットの長さ
体重/身長 | 150~160cm | 160~170cm | 170~180cm |
---|---|---|---|
45~50kg | 80cm | 82cm | 83cm |
50~55kg | 82cm | 83cm | 83cm |
55~60kg | 82cm | 83cm | 84cm |
65~70kg | 83cm | 84cm | 84cm |
75~80kg | 83cm | 84cm | 84cm |
【長いマスコットバット】
遠心力が効くため、体幹を使ったスイングを覚えやすい
【短いマスコットバット】
遠心力でバットに振り回されないため、正しいスイング軌道の感覚がつかめる
マスコットバットの重さ
マスコットバットの重さは、900g〜1500gが多く、重いバットほど筋トレの効果が高くなります。筋力アップを狙う選手には1100g以上のバットがおすすめです。
しかし、スイングできないほど重いバットでは練習にならないため、あくまでも自分がスイングできる範囲の重さを選びましょう。特に体が成長しきっていない10代前半の選手が重すぎるバットで練習すると故障の危険があり、最初は900gから始めるべきです。
マスコットバットの素材
素材 | 特徴 | 使いどころ |
---|---|---|
金属 | 素振りに特化したデザイン | フォーム固め |
木 | 試合用バットと近い打撃感触 | 実戦感覚の練習 |
竹 | 芯が狭くミートが難しい | ミート力向上 |
マスコットバットのタイプ
マスコットバットの形状
おすすめのマスコットバット6選
ゼット : エクセレントバランス
ゼット(ZETT)
エクセレントバランス
長さ:83~85cm
重量:890g/900g
素材:竹製+木製
実打:○
実打可能タイプのマスコットバットで、ラミネート加工して耐久性が高められているため、連日の練習でマスコットバットを使いたい人におすすめです。耐久性の高い竹をメイン素材としながら、打撃面が試合向けバットと同じ木の素材でできていて、ボールを芯に当てる感覚を養いやすいメリットがあります。重量は約900グラムと重すぎず、バッティングフォームのバランスを保ったままボールを使った練習ができます。
ミズノ : トレーニングVコング02-W
MIZUNO(ミズノ)
トレーニングVコング02-W
長さ:83cm/84cm
重量:900g
素材:木製
実打:○
実打可能なうえ、形が試合用金属バットと同じため、実戦に近い感覚で使えるマスコットバットです。高校通算87本のホームランを記録した巨人の中田翔選手が高校時代に愛用したVコングと同じ形状と重量バランスを持ち、甲子園を目指す高校球児から絶大な人気を集めています。バットの重心が振り抜きやすい位置にあり、フォロースルーまできれいなフォームでスイングしやすい点が魅力です。
ワールドペガサス : フィールドマスター トクサンTVコラボモデル
worldpegasus(ワールドペガサス)
トクサンTVコラボモデル
長さ:85cm
重量:1100g
素材:木製
実打:○
手首を必要以上に返さないスイングを誘導するマスコットバットで、バットコントロール強化やリスト強化トレーニングに最適です。バットのグリップ部分が太く作られているため、手首が返りにくく、綺麗なスイングの軌道を妨げる早すぎる手首の返りを防ぎます。手首を返しすぎる悪癖がある選手のフォーム修正に効果的なうえ、実打ができ、素振りだけでなくトスバッティングやティーバッティングの練習で使うことができます。
GP : 野球 トレーニング バット 練習用
GP (ジーピー)
トレーニングバット
長さ:65~85cm
重量:500~1200g
素材:木製
実打:○
フィールドフォース : 素振り用トレーニングバット
フィールドフォース
素振り用トレーニングバット
長さ:84cm
重量:2,000g
素材:スチール
実打:x
パワーアップや体幹を意識したフォーム固めにおすすめのマスコットバットです。グリップからヘッドまで太さと重さが均一で、スイング時に遠心力を効かせることができないため、体幹を使ったスイングをしないと力強く振り抜くことができません。重さが2,000gありマスコットバットのなかでも重量級で、ある程度の筋力を持った高校生以上の使用が推奨されます。
ミズノ : カタテトレーニング
MIZUNO(ミズノ)
カタテトレーニング
長さ:65cm
重量:830g
素材:木製
実打:x
片手でスイングするタイプのマスコットバットで、バッティングフォームを細かくチェックしたい人におすすめです。片手ずつ分けて振ることでスイングするときの押し手と引き手を意識しやすく、左右の腕の役割を明確にした細かいフォームチェックが可能です。また、長さが短いため狭いスペースでも練習できるメリットがあり、自宅の部屋でも素振りができます。
マスコットバットを使うときの注意点
バッティングフォームを崩す危険性
ケガや故障に注意
マスコットバットで力強いスイングを手に入れる
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