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UCLAカットとは?バスケの戦術についてわかりやすく解説!

UCLAカットとは?バスケの戦術についてわかりやすく解説!

バスケットボールにはいくつかのオフェンスフォーメーションがあり、その中でも最もポピュラーで、様々な戦術の基礎となりえるフォーメーションがUCLAカットと言われています。今回はそんなNBAでも使われているUCLAカットについてわかりやすく解説していきます。

2021.12.16 バスケットボール

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UCLAカットとは?

UCLAカットとは、アメリカのUCLA大学が使い始めたオフェンス戦術の1つで、その歴史は古く、全米バスケットボール選手権において1964年から使われはじめており、現在ではNCAA大学はもちろん、NBAチームでも使われるオフェンス戦術です

UCLAカットを原型として、様々な攻撃のオプションにつなげて得点力を劇的に向上させるように応用するチームが増えています。そのチームの所属選手の能力や、特徴によって表情をかえるUCLAカットは、今やオフェンスフォーメーションにはなくてはならないものになっています。

UCLAカットの基本形

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UCLAカットの基本形は①のPGをトップに、フリースローラインに平行にシューティングガードからセンターまでが横一列に並びます。(②〜⑤)

①ポイントガード(PG)
②シューティングガード(SG)
③スモールフォワード(SF)
④パワーフォワード(PF)
⑤センター(C)

あくまでもこれは原型で、シューティングガードとスモールフォワードが3ポイントラインの外側にいることを最低条件に、④PFと⑤Cは平行に一列にいる必要はなく、ゴール近くまで下がっていてもかまいません。

①PGが②シューティングガードまたは、③SFにパスを出すところからフォーメーションは始まるため、①、②、③のポジションは基本的に変わりません。

UCLAカットのフォーメーション1

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①PGから②SGへパスを出したら④PFがディフェンスへスクリーンをかけます。

①PGは、③SFへ行くと見せかけ、すかさずスクリーンを利用してリング方向へカットし、ボールホルダーの②SGは、相手ディフェンスがスクリーンにかかり、①PGがノーマークの場合にはそのままパスを出し、①PGはそのままレイアップシュートでゴールを狙います。

また、仮に①PGのカットに対してディフェンスの②SGがカバーに動けば、②SGはノーマークになるのでそのまま3ポイントシュートを狙うことができ、ディフェンスのPFが①PGのカバーに動けば④PFにパスを入れます。

UCLAカットのフォーメーション2

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UCLAカットのフォーメーション1のケースで、④PFのスクリーンに対して相手ディフェンスがスイッチを行い、ディフェンス④が①PGのマークについた場合、②SGは無理に①PGへパスをしても、サイズの小さい①PGとサイズの大きい④PFのミスマッチが生じているため、オフェンスにとっては不利な状況になります。

しかし、④PFには相手の①PGがマークについているためオフェンスに有利なミスマッチが生じています

そのため、このようなケースでは②SGは①PGへのパスを選択せず、④PFへのパスを選択します。

UCLAカットのフォーメーション3

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UCLAカットのフォーメーション2のケースで、ミスマッチを利用して④PFにパスを出し、④PFは高さを活かしてそのままシュートを打つことができますが、④PFがハイポスト付近のシュートを苦手としている場合があります。

そのような場合には、④PFへのパスを選択せず、④PFドが相手ディフェンス④へスクリーンをし、①PGは再び元のポジションへ移動します。そして②SGドは、①PGがノーマークならそのままパスを出し、①PGはそのままシュートを打つことが出来ます。

UCLAカットのフォーメーション4

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UCLAカットで①PGに相手ディフェンス④がチェンジで①PGのマークについた場合、④PFは②ディフェンスにスクリーンをし、⑤Cもしくは③SFが④ディフェンスへスクリーンをかけ、①PGは逆サイドの3ポイントポジションへ移動、ボールホルダーの②SGは④PFのスクリーンを利用して中央へドリブルで移動します。

②SGはそのまま3ポイントシュートを打つこともでき、①PGへパスを出すこともできます

UCLAカットのフォーメーション5

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①のPGが②のSGへパスをして、リング方向へカットし、そのまま逆サイドの相手ディフェンス③へスクリーンをかけます。③のSFはスクリーンを利用してリングトップにもリング方向にも動くことができます。

また、①PGが逆サイドへ流れることで、②SGと④PFとディフェンス②①の2対の状況を作り出すことができます。オフェンスは2対2で攻撃することも、スクリーンで逆サイドから来た③のSFに合わせることもできます。

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UCLAカットのフォーメーション6

UCLAカットの原型である①のPGではなく、⑤のCがトップからウイングにいる①のPGへパスを出します。②のSGがディフェンス⑤へスクリーンのいき、⑤のCはそのスクリーンを利用してゴール下へカットして、①のPGからパスを受けてシュートすることができます。

また仮に、ディフェンス②が⑤のCへチェンジしてマークについても、オフェンスに有利なミスマッチが生じることになり、①のPGからパスを受けた⑤Cはゴール下からシュートを狙いやすくなります。

UCLAカットで意識すること

ここまで様々な種類のUCLAカットの戦術を紹介してきましたが、どの戦術やフォーメーションでも、共通して意識することがあります。それはスペースを作りながら正しいスクリーンを行い、1対1や2対2の状況または、ミスマッチを作りだす点にあります。

あるサイドでボールを展開している時には、逆サイドの味方オフェンス選手は、ボールサイドやペイントエリアのスペースを意識し、むやみやたらにボールサイドへ動くことを控えます。そうすることでスペースが生まれ、1対1や2対2という攻撃しやすい状況を作り出すことができます。また、サイズの大きいオフェンス選手にサイズの小さいディフェンス選手がマッチアップするミスマッチの状況を作り出すことが重要です。

UCLAカットの練習方法

UCLA/豊野中学校・パッシングオフェンスの形成

UCLAカットの基本的な動きを学ぶ練習方法です。コーナー付近からペイントエリアへ入り、フェイントを入れてからウイング方向へ動きます。トップの選手からウイングの選手へパスが入り、トップの選手はフェイント入れてからゴール方向へカットし、ウイングからパスを受けてレイアップシュートを打ちます。

オフザボールの動きの中で、しっかりとフェイントを入れ、クイックネスを使うことがポイントです。ペイントエリア付近からウイングに移動する選手は、スクリーナーとしっかりブラッシュすることを意識します。UCLAのカットの動きを学ぶ上では非常に効果的な練習です。

NBAのUCLAカット

Phoenix Suns – 1-4 UCLA cut

NBAのチームでもUCLAカットをオフェンス戦術としてるチームがたくさんあります。こちらの動画はフェニックスサンズのUCLAカットを原型とした戦術です。ポイントガードのゴラン・ドラギッチがウイングにいるモリスにパスアウトした後に、リングへUCLAカットをし、そのまま逆サイドのタッカーのマークマンにスクリーンを仕掛けます。

タッカーはドラギッチのスクリーンを利用してエンドラインを抜けて逆サイドへ移動、セカンドオプションとして、センターのプラムリーはドラギッチのマークマンにスクリーンを仕掛け、ドラギッチはトップのポジションまで移動します。

UCLAカットのフォーメーションとは?

まったりーず on Instagram: “ 京都ハンナリーズ #7 晴山ケビン 選手  千葉ジェッツふなばしは、晴山ケビン選手とB.LEAGUE…” (78937)

UCLAカットは、歴史あるバスケットボールフォーメンションで、様々な状況に対応できる戦術に派生させることができるため、現在でも多くの中学校高校、大学などアマチュアチームから、NBAのプロチームまでもが採用しています。一つのスクリーンでオフェンスは終わらず、セカンドオプション、サードオプションとしていくつかのスクリーンを繰り返しながらディフェンスの綻びを見つけ出し、攻撃の糸口を探します。UCLAカットはそのための基本形のバスケットボールフォーメーションと言えます。

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