サッカーのスイーパーとは?意味や役割【サッカーポジション用語】
サッカーは新しい発想、システムができるとそれに対応する戦術等ができ常に進化しています。サッカーには様々なポジションがありますが、今回はスイーパーというポジションについて解説していきます。スイーパーというものは最近では使われることのなくなってきたポジションでありますが、その理由、必要性、変化について考えます。
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公式ライター old_user_id: 26
サッカーでのスイーパーとは?
サッカーのディフェンスの役割の中でもポジションは細かく分かれていて、最近ではセンターバックとサイドバックという括りになっていますが、少し前までは、センターバックもポジション名がいくつかあって、役割によってスイーパーやストッパーと言われていることがありました。
その中でもスイーパーというポジションの意味とは、相手フォワードとマッチアップするよりもカバーリングを役割を目的とする動きを担うセンターバックの事を指すサッカーのポジション名であります。
サッカーのスイーパーの意味合いとは?
スイーパーのポジションの意味
スイーパーという言葉の意味
そのスイーパーというののは、サッカーでのポジションとは、ディフェンスの最後尾、ストッパーと言われる選手の後ろに位置します。
スイーパーの役割の考え方
スイーパーが必要とされる意味は、より安定した守備を目指すところから始まっています。
スイーパーに求められることとは?
スイーパーの役割の先を読む力(試合やボールの流れを読む能力)とは、次にボールがどこに転がるのかをより的確に予測する能力を意味します。スイーパーは周りの動きの先を常に読んで、どのような場所にボールがこぼれてくるのかを予測することでボール奪取しないといけません。
そのボール奪取するためには、全体のポジションバランスを見ながら適宜自分のポジションを変えていく必要があります。これが素早くこぼれ球を拾うことがコツと言えます。
その他サッカーのスイーパーの役割や求められること、相手の攻撃を最終的に払いのけないといけませんので、試合中は常に冷静さが求められます。
スイーパーに求められる動きとは?
スイーパーに求めれれる動きはカバーリング能力!
味方の動き方、相手選手の動き方、そしてボールの動き方と全てのものの動きを考える必要が出てきます。スイーパーは役割として個人でボールを奪いに行くことはあまりないポジションであります。
サッカーにおけるスイーパーの意味とは掃除人ということなので、その動きとしてはこぼれたボールの処理がメインになりますから、カバーリングする能力に長けていることが条件になります。
カバーリングという意味は非常に大事で、良いスイーパーがいればストッパーやサイドバックなどは気兼ねなく、ディフェンスにチャレンジすることができます。
スイーパーの現代サッカーでの必要性とは?
スイーパー戦術は現象傾向・・・
サッカーにおけるスイーパーとはディフェンスラインのさらに後ろに一人下がるポジションをとることが多いですが、このようなポジションをとることは相手にスペースを与えることにも繋がりかねないとも言えます。
そこで最近では、ストッパーとスイーパーを兼ね合わせた能力を持ったセンターバックと言われるスタイルのディフェンダーが多くなってきています。センターバックは2人でカバーリングの動きとストッパーの動きの両方を使い分ける万能型のディフェンスとも言えます。
スイーパーの進化
スイーパーとはディフェンスラインの最後尾に位置して、こぼれ球を拾うのが仕事でしたが、そこから前線へのフィードをするようになってきました。
さらに力のある選手がスイーパーのポジションに入れば、守備だけの能力ではなく、オフェンス面でも仕事をするようになってきたのです。
それがサッカーにおけるスイーパーというポジションがなくなり進化してきた形と言えます。
スイーパーとストッパーの違いとは?
スイーパーはカバーリングがメインの役割ですが、ストッパーは相手を止めることを役割としています。
ストッパーはスイーパーよりも前に位置して相手FWと体をぶつけて自由にさせなかったり、ドリブルを止めに行くことが多いので体の強い選手が多いです。
スイーパーの役割
そのためカバーリングの能力が求められます。
ストッパーの役割
ストッパーには対人プレーの強さが求められると言えます。
スイーパーの有名選手と言えば?
やはりスイーパータイプの選手、ディフェンスの選手と言えばイタリアの選手になってしまいます。
バレージやマルディーニと言われる選手はサッカーの中でディフェンスの面白さを見せてくれる選手ですし、鉄壁と言えるディフェンス能力を持っていてスイーパーとしての役割も一流でした。
元サッカーイタリア代表:バレージ
サッカーの強豪イタリアセリエAのミランで鉄壁の守備を作った選手として有名です。
ACミラン一筋でサッカーを続けた彼は、高いディフェンス能力を発揮してディフェンスリーダーとなってチームをまとめて常に強固なディフェンスラインを築く大事な選手として、監督に重宝されてきました。
サッカー選手の中では、体の線は決して大きいわけではありませんが、それを的確な試合の読む力でカバーしていたと言えます。
元サッカーイタリア代表:マルディーニ
イタリア代表のサッカー選手としても活躍した選手で、前述のバレージからACミランの守備を引き継いだレジェンドとも言うことができます。
イタリアサッカーではカテナチオと言われる鉄壁の守備が伝統であり、美学でもあります。
そのディフェンスのリーダーとして君臨することは素晴らしいサッカー選手と言うことができ、カバーリングや1対1の能力に優れたサッカー選手であったと言えます。
元サッカー日本代表:宮本恒靖
元代表の宮本選手が一番、スイーパーに近いサッカー選手となります。
宮本選手は、決して体が強いサッカー選手というイメージではありません。
しかし、的確なカバーリング能力とコーチング能力によってサッカー日本代表のキャプテンも務めました。
宮本選手もプレイヤーの動きとしては、体が大きく相手とあたるストッパーとしてではなく、カバー能力を活かしたスイーパータイプのサッカー選手でした。
トルシエ監督時代には、ディフェンス戦術としてフラット3を採用していましたが、細かくみると3バックの下がり目の位置に宮本選手はポジショニングしており、まさにスイーパーと言われるポジションを担っていたと言うことができます。
サッカーのスイーパーポジションのまとめ
ですが、スイーパーという過去に使用されたポジションの役割をしっかりと理解することが、現代サッカーのセンターバックやディフェンスそのものの考え方や役割を理解することにつながります。
是非、過去のひとつのスイーパーポジション・戦術として頭に入れておきましょう!
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