サッカーでよく起きる5つの怪我と怪我を予防できる方法とは?
サッカーは怪我の多いスポーツであり、よく起きる怪我として捻挫、打撲、肉離れ、靭帯損傷や骨折があります。怪我をしないためには応急処置を施すことと、サッカーで怪我をしないように予防をすることの2つが重要であり、今回は怪我が起こる原因とその予防方法を紹介します。
Writer
公式ライター nosedori
サッカーは怪我をするリスクが常に伴うスポーツ
サッカーは格闘技
サッカー選手に多い怪我として捻挫、打撲、肉離れ、靭帯損傷、骨折の5つがあり、各々について紹介します。オスグッドなど成長期に生じる膝の症状もありますが、怪我というよりは成長期特有の症状のため今回は怪我という分類に入れておりませんが、オスグッドで痛みがある場合はプレーをしないことが肝要です。
怪我をした時は応急処置が大切
応急処置の基本としてRICE処置というものがあり、安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の4つの頭文字を取って名付けられています。安静とは怪我をしたらプレーを続行せずに安静な状態を保つということ、冷却は氷などを用いて患部を冷やして内出血や腫れを抑えること、圧迫はテーピングなどで内出血や腫れを最小限にとどめること、挙上は患部を心臓より高い位置にあげて、患部に血液やリンパ液が溜まるのを防ぐようにすることです。
サッカーで起きる怪我①捻挫
足首の捻挫
また、捻挫の程度には3段階あり、1度は靭帯が伸びた程度で1週間程度で治り、2度は靭帯の一部が切れたもので2~3週間はかかり、3度は靭帯が完全に切れたもので1ヶ月程度の回復の時間がかかります。
足首の捻挫の予防方法としては、サッカーをする前にバンテージという布製の帯を足首に巻き付けたり、プロテクターをつける、もしくはテーピングを巻くという方法が挙げられます。テーピングは毎回巻くとコスト的にもかかるため、前者の2つのいずれかを使うケースが多くなっています。
手首の捻挫
手首の捻挫を防止する方法としては、サッカーをする前に手首のストレッチを入念にまず行うことで、多くの選手は足のストレッチはするものの、手首は行いません。また、怪我をしたらすぐにRICE処置を行うことが手首の捻挫では重要です。
サッカーで起きる怪我②打撲
軽度の打撲
軽度の打撲の場合、1週間程度の安静や場合によっては翌日からプレーすることも可能で、怪我をした時にはRICE処置をすることと、湿布を貼るなどの対応をするようにし、内出血を悪化させないようにします。
予防方法は特になく、サッカーの試合では接触プレーがあるため打撲は仕方ないため、打撲をした場合は、応急処置をしっかりと行うようにしましょう。
重度の打撲
予防方法はないため、RICEの応急処置が重要になりますが、処置として行ってはいけないこととして、患部をストレッチして伸ばしたり、マッサージをすることです。何故ならば患部は内出血により熱を持っている状態ですので、それを伸ばしたりマッサージすると余計に熱を持ってしまい筋繊維が損傷しひどくなってしまうからです。
サッカーで起きる怪我③肉離れ
軽度の肉離れ
サッカーでは急激なストップアンドゴーを繰り返したり、切り返しの時にハムストリング(太ももの後ろ)や大腿四頭筋(太ももの前)の肉離れが生じるリスクがあります。軽度の場合は、患部をストレッチした時にある程度曲げたり伸ばしても痛みが生じず、復帰までも1〜2週間程度と短い期間です。
予防方法は、運動前に入念にストレッチを行うことと、風呂上がりなどにもストレッチやマッサージを行い、体の柔軟性をキープすることです。
重度の肉離れ
予防方法は、軽度と同じく普段からストレッチを欠かさず行うことです。一度肉離れを起こしたことがある場合は、キネシオテーピング(伸縮性のあるテーピング)を患部周辺に巻いて行い、筋肉の伸縮をサポートできるようにする方法もあります。
サッカーで起きる怪我④靭帯損傷
膝の靭帯損傷
膝の靭帯損傷が起きるシーンとしては、相手と接触した時に膝から地面に落ちたり、意図せず急激なストップモーションを行った時に生じるリスクがあります。
予防方法は特にはありませんが、体幹や足の筋肉を満遍なく鍛えることで膝にかかる負担を減らすことができるため筋トレを行うというのは1つの方法としてあげられます。また、1度損傷すると再び損傷しやすくなってしまうため、テーピングや固定器具をつけて再発予防をするということも大切です。
サッカーで起きる怪我⑤骨折
疲労骨折
予防方法としては、通常のトレーニングが過度にならないように適度に調整するようにし、自主トレーニングもやりすぎてオーバートレーニングにならないようにしましょう。また、足に合わないシューズを履いてトレーニングを行うと、余計な負荷が足にかかってしまいますのでシューズ選びにも注意が必要です。
腕や鎖骨の骨折
予防方法としては、着地時の受け身の取り方を学んでおくことで、基本的には手をまっすぐ地面につくのではなく体の側面全体がつくようにします。肩から落ちそうな場合は、体を反転させて背中から落ちるなど少しでも受け身を取れるように工夫します。
しかし、相手と絡まっていたりとっさにそのような行動に移るのは難しいこともあるため、筋肉を付けたり体の柔軟性を高めたりすることで予防につなげる方法を取るのもいいでしょう。
サッカーでよく起きる5つの怪我のまとめ
予防策の中には普段のトレーニングの量を調整することや、筋肉や柔軟性をつけることなど自分の努力で解決することができるものも多々あります。体が資本であるサッカーを怪我で休むことなく続けられるよう、できることから対策していくようにしていきましょう。
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