硬式テニスのルールを簡単解説!これだけは絶対知っておきたい【テニスコーチ監修】
硬式テニスのルールは他スポーツと違って試合の進め方が複雑なため、覚えるのに一苦労してしまいます。実際にプレーする際も試合を観戦する際もルールを知っていることでよりテニスが楽しくなりますので、硬式テニスのルールをわかりやすく簡単に解説をしていきます。
Writer
公式ライター SKコーチ
硬式テニスの試合での大まかなルール
アウト…コートの外側でボールが弾む場合
ネット…ボールがネットにかかる場合
ノットアップ…ワンバウンド以内でボールが取れない場合
その他に得点を失う時は、相手にエースを決められた場合や反則による場合もありますが、基本的には上記の3つの条件を覚えておくことで硬式テニスのルールの基本はOKです。
では、硬式テニスのルールを複雑にしているテニスの試合でのルールについて解説していきます。
硬式テニスの試合のルールを覚える4つのポイント
その次はテニスの試合のやり方を覚えていきます。硬式テニスの試合はサービスからスタートをしますのでサービスのルールを知っていなくてはなりません。そして、硬式テニスのルールで最も複雑なサービスの順番を覚えていきます。
①セット・ゲーム・ポイント
②得点の呼び方
③サーブのルール
④サーブの順番
ここからは、硬式テニスのルールを覚えるための上記の4つを順に解説していきます。
硬式テニスのルール①ゲーム・セット
プロの試合の場合、男子では5セットマッチ、女子では3セットマッチといった言い方をし、セットという単位を相手よりも多く取ることで勝敗をつけますが、一般的な硬式テニスの試合では、セットを先に取った方が勝ちというシステムを多くとることが多いです。そのため、まずは、ポイントを積み重ねてゲームをたくさん取り、先にセットを獲得すれば相手に勝つことができると覚えておきましょう。では、ゲーム・セットに関して詳しく解説していきます。
ゲーム
①ゲームは相手よりも先に4点取れば獲得できる
②3-3の場合は、デュースという特別な方法を用いて2点差をつけた方がゲームを獲得できる
ゲームを相手よりも多く獲得していきセットを取ることが硬式テニスの基本的なルールとなります。試合によっては総ポイントでは上回ったけれども試合に負けるということも起こり得ますので、いかにゲームを取っていくかが一つの戦略にもなってきます。
セット
①3セットマッチ…先に2セット取った方が勝ち
②5セットマッチ…先に3セット取った方が勝ち
1セットを取るためには相手よりも先に6ゲームを取ることが条件となりますが、例外もあります。
①基本は6ゲームを先に取ることでセット獲得
②ゲームカウントが5-5や6-6の場合は、別の方法でセット獲得を目指す
例外の5‐5や6-6の時はどのようにしてセットを取っていくのかを解説していきます。
ゲームカウント5-5の場合
〇5-4⇒6-4(5-5にならない場合は、6ゲームを先に取った方がセット獲得)
×5-4⇒5-5⇒6-5(勝敗はまだつかない)
〇5-4⇒5-5⇒6-5⇒7-5(2ゲーム差をつけて勝敗がつく)
ですが、一般の試合では、6ゲーム先取の試合など、ルールを変更することが多々起こります。その時の大会運営の指示に従って柔軟に対応するようにしましょう。
ゲームカウント6-6の場合
今までのを簡単にまとめると以下のようになります。
①4得点獲得⇒ゲーム 6ゲーム獲得⇒セット が基本
②得点が3-3の場合はデュース
③ゲームが5-5の場合は2ゲーム差をつける
④5-5で2ゲーム差がつかず6-6となった場合は、タイブレークとなる
これが大まかな硬式テニスの試合でのルールとなります。まずは①の基本形をおさえてから、デュースやタイブレークを覚えていくと覚えやすくなります。
タイブレーク
※サーブ権に関しては後述で説明します。
また、ターブレークでは、6ポイント目が終了後にコートチェンジをし、以降は6の倍数ごとにコートチェンジをしていきます。
仮に6-6になった場合は、デュース(2ポイント差がつくまで)で勝敗をつけます。
なかなかタイブレークをおこなう機会がないため、やり方がわからないという方も多いので、これからテニスのルールを覚えていく方は急いで覚える必要はありませんが、タイブレークというものがあることは知っておきましょう。
硬式テニスのルール②得点の数え方
そのため当時の国柄が色濃く残り、そのまま現代のテニスでも使用されているため、基本的には英語でポイントのところどころにフランス語が混じっています。
また、1点⇒ワン・2点⇒ツー、といった呼び方はしません。硬式テニスの試合で困らないためにも点数の数え方について簡単に解説をしていきます。
得点の呼び方
点数 | 表記 | 呼び方 |
---|---|---|
0点 | 0 | ラブ |
1点 | 15 | フィフティーン |
2点 | 30 | サーティー |
3点 | 40 | フォーティー |
30-15(サーティー・フィフティーン)
というように呼びます。
0点の場合はラブと呼びますが、これには諸説が色々あります。有力な諸説は、0が卵の形に似ていることからフランス語の卵を意味するルフがなまってラブになった説です。
得点の覚え方
時計に見立てることで、4点取ればゲームになることや、ポイントの数え方も併せて覚えやすくなりますのでぜひ、参考にしてください。
得点が並んだ時の呼び方
(例)30-30の場合
〇サーティーオール
×サーティーサーティー
また、40-40の時はフォーティーオールではなくデュースと呼びます。デュースの際は、どちらかが2点つけるまで永遠と繰り返され、2ポイント差がついて1ゲームとなります。
以上が、得点の数え方となります。理由を知ることで簡単にポイントの呼び方をマスターできますので、困った際は時計を思い浮かべてみてください。
硬式テニスのルール③サーブのルール
その他にサービスのルールを覚えるポイントは4つです。
①サーブの打てる範囲
②サーブの打つコース・場所
③フォルト
④その他のフォルトとなる条件
それぞれ、詳しく解説していきます。
サービスエリア
シングルスの場合…センターラインからシングルスラインの間
ダブルスの場合…センターラインからダブルスラインの間
このエリアの外からサーブをした場合はフォルト(サーブの失敗)扱いとなりますのでご注意ください。また、ベースラインよりも外側からサーブを打たなければなりません。ベースライン内に入った場合とサービスエリアから出てサーブを打った場合、サーブが打てる権利が1回失われますのでしっかりと覚えておきましょう。
サービスを打つ場所
サービスボックスとは、ネット×シングルスライン×サービスライン×センターラインで結ばれた四角形のエリアのことを言います。このエリアであればどこに打っても構いませんので、きわどいコースに打てれば打てるほどポイントを取れる確率も上がってきます。
ダブルスの試合をしているからダブルスラインまでがサービスボックスということにはならず、シングルスでもダブルスでも上記のエリアがサービスを打つ場所となりますのでご注意ください。
フォルトとは
サーブは2回までチャンスがありますので、1回目のサーブでフォルトをした場合は2回目のサーブへと移り、2回目のサーブでもフォルトとなった場合は、相手にポイントが入ってしまいます。なお、セカンドサーブでフォルトをした場合はダブルフォルトと呼びます。
また、審判がいる際は審判がジャッチをしますが、セルフジャッチ(プレーヤーがフォルトの判断をする)際は、相手がフォルトといった場合はフォルトになりますので、知っておきましょう。
その他のサーブのルール
・フットフォルト…べースラインを踏んだ状態、又はベースラインを踏み越えた状態で打球
・ネットを支えるポールに当たって入った場合
・ダブルス時に見方にボールを当ててしまった場合
また、ネットに当たってサービスボックスに入った場合には、レットとコールされサーブのやり直しができます。ファーストサーブでレットになった場合はもう一度ファーストサーブを、セカンドサーブで失敗した場合はもう一度セカンドサーブを打つこととなります。フォルトと混合してしまいやすいですので、あわせて覚えておきましょう。
硬式テニスのルール④サーブ権
・サーブ権はゲームごとに変わる
・コートチェンジのタイミング
・サーブの打つ場所の順番
・サーブ権の順番|ダブルスの場合
サーブ権については、硬式テニスの試合を観戦するうえでも知っておきたいことになりますので、それぞれを詳しく解説していきます。
サーブ権はゲームごとに変わる
(例)
1ゲーム目…自分サーブ
2ゲーム目…相手サーブ
3ゲーム目…自分サーブ
以降ゲームごとにサーブ権が交代
そのゲームの間はサーブ権のあるプレーヤーから必ずスタートをし、このことをサービスゲームと呼びます。
硬式テニスの場合、サーブ権があるプレーヤーの方が優位になります。そのため、サーブ権を交互にすることによって硬式テニスの試合を公平なものにする目的があります。
コートチェンジ
(例)
1ゲーム目終了…コートチェンジ
2ゲーム目終了…サーブ権のみ交代
3ゲーム目終了…コートチェンジ
4ゲーム目終了…サーブ権のみ交代
5ゲーム目終了…コートチェンジ
以降、2ゲームごとにコートチェンジ
コートチェンジの際は、1ゲーム後3ゲーム後5ゲーム後と奇数ゲーム後にコートチェンジをすることを覚えておくと迷わずに済みます。
サーブを打つ位置と順番
①デュースサイドからサーブをスタート(コートの右側のエリア)
②アドサイドからサーブをスタート(コートの左側のエリア)
①②を交互に行う
サーブは必ず右側からスタートをしていき、ポイント終了後は逆側からサーブを打つルールになっています。
ちなみに、デュースサイド、アドサイドと呼ばれる理由は以下の通りとなります。
デュースサイド…ポイントがデュースの時は必ずサーブを打つ場所がコートの右側からになる
アドサイド…アドとはアドバンテージの略で、デュース後必ずどちらかが優位(アドバンテージ)になることからアドサイドと呼ばれる
サーブ権の順番|ダブルスの場合
硬式テニスのルールまとめ
この記事でお伝えしたルールさえ頭の中に入っていれば、プロの試合を観戦するときのも楽しめることができます。また、テニスは実際に試合をすることで楽しさを実感できますので、ぜひ参考にしていただき硬式テニスのルールをマスターしていきましょう。
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