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硬式テニスのルールを簡単解説!これだけは絶対知っておきたい【テニスコーチ監修】

硬式テニスのルールを簡単解説!これだけは絶対知っておきたい【テニスコーチ監修】

硬式テニスのルールは他スポーツと違って試合の進め方が複雑なため、覚えるのに一苦労してしまいます。実際にプレーする際も試合を観戦する際もルールを知っていることでよりテニスが楽しくなりますので、硬式テニスのルールをわかりやすく簡単に解説をしていきます。

2021.12.16 テニス

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公式ライター
SKコーチ


硬式テニスの試合での大まかなルール

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硬式テニスは、決められたコート内にネットを越して相手と打ち合い、得点を積み重ねていくというスポーツです。そして、得点を失う条件は3つです。
アウト…コートの外側でボールが弾む場合
ネット…ボールがネットにかかる場合
ノットアップ…ワンバウンド以内でボールが取れない場合

その他に得点を失う時は、相手にエースを決められた場合や反則による場合もありますが、基本的には上記の3つの条件を覚えておくことで硬式テニスのルールの基本はOKです。
では、硬式テニスのルールを複雑にしているテニスの試合でのルールについて解説していきます。

硬式テニスの試合のルールを覚える4つのポイント

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硬式テニスのルールを覚えるためには、まずセット・ゲーム・ポイントといった硬式テニス特有の用語とシステムを覚えなければなりません。また、得点の呼び方を知らなければ現在の得点状況が把握できなくなりますので、合わせて覚えていきましょう。
その次はテニスの試合のやり方を覚えていきます。硬式テニスの試合はサービスからスタートをしますのでサービスのルールを知っていなくてはなりません。そして、硬式テニスのルールで最も複雑なサービスの順番を覚えていきます。
①セット・ゲーム・ポイント
②得点の呼び方
③サーブのルール
④サーブの順番

ここからは、硬式テニスのルールを覚えるための上記の4つを順に解説していきます。

硬式テニスのルール①ゲーム・セット

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硬式テニスの試合では、単純に相手よりも多く得点を取った方が勝ちというわけではなく、ゲームという単位を一定数取り、セットという単位を獲得することで勝敗が決します。
プロの試合の場合、男子では5セットマッチ、女子では3セットマッチといった言い方をし、セットという単位を相手よりも多く取ることで勝敗をつけますが、一般的な硬式テニスの試合では、セットを先に取った方が勝ちというシステムを多くとることが多いです。そのため、まずは、ポイントを積み重ねてゲームをたくさん取り、先にセットを獲得すれば相手に勝つことができると覚えておきましょう。では、ゲーム・セットに関して詳しく解説していきます。

ゲーム

硬式テニスの試合のルールでゲームとは、一定数の得点を取ることで得られます。基本的には相手よりも先に4得点取ることでゲームを獲得できますが、3-3の場合にはデュースという特別な方法でゲーム獲得を目指します。
①ゲームは相手よりも先に4点取れば獲得できる
②3-3の場合は、デュースという特別な方法を用いて2点差をつけた方がゲームを獲得できる

ゲームを相手よりも多く獲得していきセットを取ることが硬式テニスの基本的なルールとなります。試合によっては総ポイントでは上回ったけれども試合に負けるということも起こり得ますので、いかにゲームを取っていくかが一つの戦略にもなってきます。

セット

硬式テニスのルールでセットとは、ゲームを一定数とった時に得ることができます。一般的にはこのセットを取ることで勝利となりますが、規模の大きい大会やプロの試合では、さらにセットを複数とらなくてはならない場合があります。
①3セットマッチ…先に2セット取った方が勝ち
②5セットマッチ…先に3セット取った方が勝ち

1セットを取るためには相手よりも先に6ゲームを取ることが条件となりますが、例外もあります。
①基本は6ゲームを先に取ることでセット獲得
②ゲームカウントが5-5や6-6の場合は、別の方法でセット獲得を目指す

例外の5‐5や6-6の時はどのようにしてセットを取っていくのかを解説していきます。

ゲームカウント5-5の場合

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硬式テニスルールでは、得点が3-3で並んだ場合・ゲームが5-5で並んだ場合に限り2ポイント差、もしくは2ゲーム差をつけなくてはなりません。そのため、6-5というスコアは基本的にはなく、7-5という形にならなければセットを獲得できないルールとなります。

〇5-4⇒6-4(5-5にならない場合は、6ゲームを先に取った方がセット獲得)
×5-4⇒5-5⇒6-5(勝敗はまだつかない)
〇5-4⇒5-5⇒6-5⇒7-5(2ゲーム差をつけて勝敗がつく)

ですが、一般の試合では、6ゲーム先取の試合など、ルールを変更することが多々起こります。その時の大会運営の指示に従って柔軟に対応するようにしましょう。

ゲームカウント6-6の場合

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硬式テニスルールでは、ゲームカウントが6-6になった場合は、タイブレークという手法が用いられます。基本的なタイブレークは、7点先取のミニゲームをし、勝った方がセットを得ることができます。

今までのを簡単にまとめると以下のようになります。
①4得点獲得⇒ゲーム 6ゲーム獲得⇒セット が基本
②得点が3-3の場合はデュース
③ゲームが5-5の場合は2ゲーム差をつける
④5-5で2ゲーム差がつかず6-6となった場合は、タイブレークとなる

これが大まかな硬式テニスの試合でのルールとなります。まずは①の基本形をおさえてから、デュースやタイブレークを覚えていくと覚えやすくなります。

タイブレーク

タイブレークは通常の試合とは異なり、7点先取のミニゲームのことを言います。そのため、サーブ権が最初の1ポイント終了後は2ポイントごとに変わっていきます。
※サーブ権に関しては後述で説明します。
また、ターブレークでは、6ポイント目が終了後にコートチェンジをし、以降は6の倍数ごとにコートチェンジをしていきます。
仮に6-6になった場合は、デュース(2ポイント差がつくまで)で勝敗をつけます。
なかなかタイブレークをおこなう機会がないため、やり方がわからないという方も多いので、これからテニスのルールを覚えていく方は急いで覚える必要はありませんが、タイブレークというものがあることは知っておきましょう。

硬式テニスのルール②得点の数え方

硬式テニスのルールを体得するために必要なこととして、得点の呼び方があります。テニスはもともとイギリスが発祥の地となり、テニスの前進となる貴族の遊びとして流行したジュ・ド・ボームがフランスでおこなわれていました。
そのため当時の国柄が色濃く残り、そのまま現代のテニスでも使用されているため、基本的には英語でポイントのところどころにフランス語が混じっています。
また、1点⇒ワン・2点⇒ツー、といった呼び方はしません。硬式テニスの試合で困らないためにも点数の数え方について簡単に解説をしていきます。

得点の呼び方

硬式テニスのポイントの呼び方は以下のようになります。
点数 表記 呼び方
0点 ラブ
1点 15 フィフティーン
2点 30 サーティー
3点 40 フォーティー
例えば2得点と1得点の場合は
30-15(サーティー・フィフティーン)
というように呼びます。

0点の場合はラブと呼びますが、これには諸説が色々あります。有力な諸説は、0が卵の形に似ていることからフランス語の卵を意味するルフがなまってラブになった説です。

得点の覚え方

上記にあげた呼び方は一見難しく感じますが、時計に見立てることで簡単に覚えることができます。
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40だけ45(フォーティーファイブ)と呼ばない理由は、長いからだそうです。その他にもイギリスの修道院が15分周期で生活をしていたなど様々ありますが、はっきりとした理由はわかりません。
時計に見立てることで、4点取ればゲームになることや、ポイントの数え方も併せて覚えやすくなりますのでぜひ、参考にしてください。

得点が並んだ時の呼び方

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硬式テニスの得点は(15-30フィフティーサーティー)や40-0(フォーティーラブ)と呼びますが、点数が並んだ場合はオールという呼び方を使います。
(例)30-30の場合
〇サーティーオール
×サーティーサーティー

また、40-40の時はフォーティーオールではなくデュースと呼びます。デュースの際は、どちらかが2点つけるまで永遠と繰り返され、2ポイント差がついて1ゲームとなります。
以上が、得点の数え方となります。理由を知ることで簡単にポイントの呼び方をマスターできますので、困った際は時計を思い浮かべてみてください。

硬式テニスのルール③サーブのルール

硬式テニスの試合は必ずサーブからスタートをしますので、サービスのルールはしっかり押さえておきましょう。サーブの基本ルールはボールを地面に落とさずに決められたエリアに打球をすることです。サーブは上から打つイメージがありますが、地面におとなさなければ下から打ってもルール上は何の問題もありません。また、サーブは1回のポイントにつき2回までチャンスがあり、それぞれファーストサーブ、セカンドサーブと呼びます。

その他にサービスのルールを覚えるポイントは4つです。
①サーブの打てる範囲
②サーブの打つコース・場所
③フォルト
④その他のフォルトとなる条件

それぞれ、詳しく解説していきます。

サービスエリア

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硬式テニスでは、好きなところからサーブを打てるわけではなくどこからどこまでといったサービスが打てる範囲があります。
シングルスの場合…センターラインからシングルスラインの間
ダブルスの場合…センターラインからダブルスラインの間

このエリアの外からサーブをした場合はフォルト(サーブの失敗)扱いとなりますのでご注意ください。また、ベースラインよりも外側からサーブを打たなければなりません。ベースライン内に入った場合とサービスエリアから出てサーブを打った場合、サーブが打てる権利が1回失われますのでしっかりと覚えておきましょう。

サービスを打つ場所

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硬式テニスのサーブのルールでは、サービスするプレーヤーの対角線上にあるサービスボックスと呼ばれるエリアにボールをおさめなければなりません。
サービスボックスとは、ネット×シングルスライン×サービスライン×センターラインで結ばれた四角形のエリアのことを言います。このエリアであればどこに打っても構いませんので、きわどいコースに打てれば打てるほどポイントを取れる確率も上がってきます。
ダブルスの試合をしているからダブルスラインまでがサービスボックスということにはならず、シングルスでもダブルスでも上記のエリアがサービスを打つ場所となりますのでご注意ください。

フォルトとは

フォルトとは、サービスボックスの中にボールが収まらなかった場合のことを言います。ネットをしてしまったり、サービスボックスのラインを越えてしまった場合がそれに該当します。
サーブは2回までチャンスがありますので、1回目のサーブでフォルトをした場合は2回目のサーブへと移り、2回目のサーブでもフォルトとなった場合は、相手にポイントが入ってしまいます。なお、セカンドサーブでフォルトをした場合はダブルフォルトと呼びます。
また、審判がいる際は審判がジャッチをしますが、セルフジャッチ(プレーヤーがフォルトの判断をする)際は、相手がフォルトといった場合はフォルトになりますので、知っておきましょう。

その他のサーブのルール

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硬式テニスのサーブのルールでは、上記のフォルト以外にも様々なフォルトとなるルールがあります。
・フットフォルト…べースラインを踏んだ状態、又はベースラインを踏み越えた状態で打球
・ネットを支えるポールに当たって入った場合
・ダブルス時に見方にボールを当ててしまった場合

また、ネットに当たってサービスボックスに入った場合には、レットとコールされサーブのやり直しができます。ファーストサーブでレットになった場合はもう一度ファーストサーブを、セカンドサーブで失敗した場合はもう一度セカンドサーブを打つこととなります。フォルトと混合してしまいやすいですので、あわせて覚えておきましょう。

硬式テニスのルール④サーブ権

硬式テニスの試合では、サーブ権がどのように入れ替わるのかやコートチェンジのタイミングなどを知っておかなければテニスの試合をすることが困難になります。このサーブ権の仕組みを理解するために重要なことは以下の4つです。
・サーブ権はゲームごとに変わる
・コートチェンジのタイミング
・サーブの打つ場所の順番
・サーブ権の順番|ダブルスの場合

サーブ権については、硬式テニスの試合を観戦するうえでも知っておきたいことになりますので、それぞれを詳しく解説していきます。

サーブ権はゲームごとに変わる

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硬式テニスのルールでは、ゲームごとにサーブ権が交互に変わっていきます。
(例)
1ゲーム目…自分サーブ
2ゲーム目…相手サーブ
3ゲーム目…自分サーブ
以降ゲームごとにサーブ権が交代

そのゲームの間はサーブ権のあるプレーヤーから必ずスタートをし、このことをサービスゲームと呼びます。
硬式テニスの場合、サーブ権があるプレーヤーの方が優位になります。そのため、サーブ権を交互にすることによって硬式テニスの試合を公平なものにする目的があります。

コートチェンジ

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硬式テニスのルールでは、アウトドアならば風や太陽、インドアならば光の加減などの公平を期すために、コートチェンジをすることになっています。コートチェンジは、最初の1ゲームのみゲーム終了後にコートチェンジをし、以降は2ゲームごとにコートチェンジをすることになります。
(例)
1ゲーム目終了…コートチェンジ
2ゲーム目終了…サーブ権のみ交代
3ゲーム目終了…コートチェンジ
4ゲーム目終了…サーブ権のみ交代
5ゲーム目終了…コートチェンジ
以降、2ゲームごとにコートチェンジ

コートチェンジの際は、1ゲーム後3ゲーム後5ゲーム後と奇数ゲーム後にコートチェンジをすることを覚えておくと迷わずに済みます。

サーブを打つ位置と順番

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硬式テニスのサーブ権に関して知っておきたいことがサーブの打つ順番です。
①デュースサイドからサーブをスタート(コートの右側のエリア)
②アドサイドからサーブをスタート(コートの左側のエリア)

①②を交互に行う

サーブは必ず右側からスタートをしていき、ポイント終了後は逆側からサーブを打つルールになっています。
ちなみに、デュースサイド、アドサイドと呼ばれる理由は以下の通りとなります。
デュースサイド…ポイントがデュースの時は必ずサーブを打つ場所がコートの右側からになる
アドサイド…アドとはアドバンテージの略で、デュース後必ずどちらかが優位(アドバンテージ)になることからアドサイドと呼ばれる

サーブ権の順番|ダブルスの場合

硬式テニスのシングルスの場合は、上記のようにゲームごとに交互にサーブ権が変わるだけなので覚えやすいですが、ダブルスの場合は少し複雑になりますので、図と合わせて説明していきます。
①1ゲーム目…Aチームの〇さんがサーブし、その後コートチェンジ
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②2ゲーム目…Bチームの×さんがサーブし、その後サーブ権が移る
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③3ゲーム目…黄チームの△さんがサーブ。1ゲーム目ですでに〇さんはサーブを終えているため
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④4ゲーム目…青チームの□さんがサーブ。×さんはすでにサーブを終えているため
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これで全員が均等にサーブをしたこととなります。ダブルスでは同じ人が連続で打つことができませんので、しっかりと覚えておきましょう。

硬式テニスのルールまとめ

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硬式テニスの試合のルールについて、最低限知っていてもらいたいことを解説してきました。テニスのルールは一見複雑そうに見えますが、図にして覚えていくとすんなりと頭に入っていきます。後は、実際に試合をプレーして、流れの中でルールを覚えていきましょう。

この記事でお伝えしたルールさえ頭の中に入っていれば、プロの試合を観戦するときのも楽しめることができます。また、テニスは実際に試合をすることで楽しさを実感できますので、ぜひ参考にしていただき硬式テニスのルールをマスターしていきましょう。

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