サッカーのフェアプレーとは?その意味とスポーツの精神について解説
サッカーのフェアプレーとはよく聞く言葉ですが、その意味はサッカーにおいて公正な勝負をするうえで必要となる理解と精神を持って試合をするという意味です。フェアプレーの意味をより深く知ることによってサッカーをさらに楽しむことができます。
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公式ライター Activel_director
サッカーのフェアプレーとは?
類義語としてスポーツマンシップがあり、サッカーをするうえで必要な精神や共通理解のことを総合してフェアプレーと呼んでいます。
フェアプレーは試合中の態度やふるまいについて指す言葉で、スポーツマンシップは試合以外でも要求される模範的な言動を指します。
フェアプレーの定義とは?
リスペクトプロジェクトではフェアプレーの4つの側面を説明しています。日本サッカー協会によるフェアプレーの説明を紹介します。
ルールを正確に理解し、守る
Jリーグがルールテストを全選手に対して行ったところ中村俊輔選手の得点がもっとも高かったそうです。優れた選手はルールを理解しているという証拠です。
1、フェアプレーの基本はルールをしっかりと知った上で、それを守ろうと努力することである。
ルールの精神:安全・公平・喜び
例えば、ハイボールに対してジャンプしてヘディングで競った選手と競らなかった選手では、ファウルとなるのは競らなかった選手となります。
お互いに空中戦を競りあうことが安全につながるため、何もしなかった選手がファウルとなることもあります。不条理にも思えますが、サッカーを安全にプレーするために必要なルールです。
2.ルールは、自分も他人もけがをしないで安全にプレーできること、両チーム、選手に公平であること、みんなが楽しくプレーできることを意図して作られているのである。
レフェリーに敬意を払う
選手の意見が審判と違う場合は、判定に説明を求めたりコミュニケーションを取ることは、悪いことではありませんし、フェアプレーの範囲となります。
ただし、審判に対する執拗な抗議や暴言はフェアプレーに反します。
3、審判は両チームがルールに従って公平に競技ができるために頼んだ人である。人間である以上ミスもするだろうが、最終判断を任せた人なのだから、審判を信頼し、その判断を尊重しなければならない。
相手に敬意を払う
そのために試合前と試合後に両選手は握手を交わします。試合中に戦った選手達は、試合が終わったら同じサッカーファミリーです。この精神はラグビーでいうノーサイドと同じです。
4、相手チームの選手は敵ではない。サッカーを楽しむ大切な仲間である。仲間にけがをさせるようなプレーは絶対にしてはならないことである。
フェアプレーの具体的なスポーツ精神とは?
南米では狡猾という意味を表すマリーシアは良い意味で使われますが、日本の価値観ではずるいと感じることもありますので求められるスポーツ精神は国によって違います。
しかし、世果中で共通しているのは、ラフプレー、シミュレーション、暴言、暴行は良くないということです。スポーツ選手である前に一人の人間として国際社会における常識的なふるまいをすることが、サッカー選手に求められるスポーツ精神といえます。
反スポーツ的行為でペナルティが与えられる例
ベンチにいる選手、スタッフ、監督が反スポーツ的行為を行った時にも警告、退場の対象となります。
意外な例としては、ゴールしたあとに喜びすぎてユニフォームを脱ぐと警告となります。
そして、審判が自分自身にレッドカードを出して第4の審判と入れ替わることもルール上はあり得ます。実際に2005年イングランド6部リーグの試合で主審が退場したことがありますので、審判にもフェアプレーは求められます。
フェアプレーの考えで大事なこととは?
意図的に危険な行為をするラフプレーはもちろん良くないことですが、サッカーは接触があるスポーツ。フェアプレーをお互いにしていても危険なシーンはありますし、怪我をすることもあります。
例えば、ゴール前の攻防でフォワードが触ればゴールという場面でゴールキーパーと接触するというシーンは、危険ですがラフプレーではありません。
批判すべきプレーもありますが、サッカーでは起こり得ることと理解して謝る、許すということも重要です。
価値観の違いを理解することも重要
試合を勝ちに行かなかったという意味ではフェアプレー精神に反していて、批判されるのは仕方がないです。一方でグループステージを突破するという目的に対してはルールを理解して確率が高い選択肢を取ったフェアプレーともとらえることができます。
サッカーワールドカップでは珍しくない勝ち上がり方です。このように、フェアプレーの正解は一つではなく、状況、立場や文化によってそれぞれ違うものなので、相手に敬意を払い多様性を尊重することも必要です。
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