シルトリンが筋トレに役立つ5つの効果とは?おすすめしたい理由を解説
シトルリンは血流改善、運動パフォーマンスアップ、疲労軽減などの効果があります。これはシトルリンが一酸化窒素(NO)の産生とアンモニアの分解に深く関わっているからです。シトルリンは筋トレをする人にとって大切なアミノ酸です。ここではシトルリンの働きから効果、摂取方法、摂取量まで詳しく解説します。
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公式ライター old_user_id: 509
シトルリンとは?
食品として認可されたのが2007年とごく最近ですが、その後のさまざまな研究により人体に重量な役割を果たしていることが分かりました。
シトルリンには他のアミノ酸と同様にD型とL型がありますが、人体に有効なのはL型の「L-シトルリン」です。そのため、ここでは「L-シトルリン」を単に「シトルリン」と表し解説していきます。
シトルリンの効果
(1)血流改善
血流量の増加は冷えやむくみの改善につながります。また、シトルリンが血管の柔軟性を高めることによって、血圧を抑えたり動脈硬化の進行を防ぐ効果もあります。
(2)運動能力や持久力の向上
多くのATPを生み出すことでより筋肉がより強い力をより長い時間発揮できます。
(3)疲労軽減
(4)抗酸化作用
(5)肌の保湿
シトルリンのはたらき
オルニチン回路(尿素回路)
肝臓に取り込まれたアンモニアは、オルニチンからシトルリン、シトルリンからアルギノコハク酸、アルギノコハク酸からアルギニン、そしてアルギニンから再びオルニチンへと変化する過程によって尿素になります。
シトルリンNO回路
シトルリンNO回路で産生されたシトルリンはオルニチン回路で再びアルギニンに変換され、シトルリンNO回路に取り込まれます。
シトルリンを筋トレにおすすめする理由
(1)トレーニングパフォーマンスが向上する
(2)より強いパンプ感が得られる
(3)筋肉同化作用の促進させる
(4)疲労回復を効率化させる
(5)体臭を低減させる
これら5つの理由について詳しく説明します。
トレーニングパフォーマンスが向上する
また、シトルリンはクエン酸回路でのATP産生にも関わっています。ATPは細胞のエネルギー源であるため、ATP産生が活発になることは筋持久力の向上につながります。
より強いパンプ感が得られる
筋肥大には筋肉に強い負荷をかける「物理的刺激」と、より多くの血液を筋肉に流し込む「機械的刺激」の両方が必要とされています。シトルリンで血流量を増やすことはこの「機械的刺激」をより強くすることにつながります。
筋肉同化作用を促進させる
また、シトルリン摂取による血流量の増加は、より多くの成長ホルモンやアミノ酸を筋肉に運搬でき、運動後の筋合成にとって好都合です。
疲労回復を効率化させる
乳酸の蓄積が低減されれば、筋トレでより多くのレップ数をこなすことができます。また、トレーニング後の回復にも効果が期待できます。
体臭を軽減させる
シトルリン摂取でオルニチン回路を活発にすることでアンモニアの代謝が促進されます。
シトルリンとアルギニン
シトルリンの作用や効果を理解するためにアルギニンについて少し説明します。
アルギニンとは?
アルギニンは、シトルリンNO回路で酵素の力を借りてシトルリンと一酸化窒素(NO)を作り出し、オルニチン回路ではシトルリンから生成されます。
シトルリンとアルギニンはどちらが良いか
しかし、サプリメントとして摂取するならばシトルリンをおすすめします。その主な理由は5つあります。
(1)アルギニンは吸収率が悪い
アルギニンは吸収される過程で60%ほどが失われます。一方でシトルリンは摂取量の約70%以上が吸収されます。
(2)アルギニンは多用途
アルギニンはタンパク質の合成にも使われるため、摂取したアルギニンが必ずしもオルニチン回路やシトルリンNO回路の活性化につながるとは限りません。一方シトルリンはタンパク質の合成に関わらない「遊離アミノ酸」で、体内環境に応じて必要とされる回路に送られます。
(3)アルギニンの一部はシトルリンから生成される
血中アルギニンのうち5~15%は必ずシトルリンから作られることがわかっています。したがって血中アルギニン濃度を高めるためにはシトルリンの摂取が必須となります。
(4)アルギニンはアルカリ性が強い
アルギニンは強いアルカリ性で胃酸を薄めます。特に食後のアルギニン摂取は消化不良による胃痛の原因となることがあります。
(5)アルギニンは味が悪い
パウダー状のアルギニンサプリメントは非常にくせのある味です。カプセルタイプのものもありますが、人によっては胸焼けを起こすこともあります。
シトルリンの摂取
シトルリンを含む食材
可食部100g中に含まれるシトルリンの量 | |
スイカ | 180mg |
メロン | 50mg |
冬瓜 | 18mg |
シトルリンの摂取量
日頃からある程度の強度の運動を続けている場合は1日3,000mg程度が目安とされています。日本の研究によると、1日にシトルリンを8,000mg摂取すると一部の被験者が腹部の異常を訴えたという結果もあるため過剰摂取には気をつけましょう。
サプリメントの活用
シトルリン3,000mgを食材から摂取するとなると大玉スイカ半分もの量になるからです。毎日これだけの量を食べ続けることは非常に困難です。
シトルリンの摂取タイミング
(1)トレーニング前
(2)トレーニング後
(3)起床直後
この3つが代表的な摂取タイミングですが、それぞれ少し説明します。
トレーニング前
シトルリンが体内に吸収されるまでにおよそ1時間かかるため、トレーニング開始時間から逆算して摂取します。
トレーニング後
起床直後
特にトレーニング休養日におすすめされる摂取タイミングです。
シトルリン系サプリメントの種類
シトルリンマレート
マレイン酸は果物などに多く含まれ、筋肉に蓄積した乳酸からATPを作り出します。筋トレ中の持久力の向上に、筋トレ後の疲労回復などにとタイミングを選ばず活用できます。
シトルリン&アルギニン
シトルリンもしくはアルギニン単体よりも併用摂取の方が血中アルギニン濃度を短時間で上げやすく、効率よくNOの産生ができます。
プレワークアウトドリンク
イントラワークアウトドリンク
主にBCAAなどの必須アミノ酸が含まれ、トレーニング中のパフォーマンス低下を防ぐためにシトルリンが配合されているものもあります。
シトルリンのまとめ
シトルリンの効果はトレーニン中だけでなく、トレーニング後の疲労回復などにも体感できます。効果的に摂取して日々の体づくりに役立てましょう。
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