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フォアハンドストロークが安定する6つのコツとは?【テニスの上達ガイド】

フォアハンドストロークが安定する6つのコツとは?【テニスの上達ガイド】

硬式テニスのフォアハンドストロークが安定せず悩んでいる方に、安定するためのコツを6あげて紹介します。安定させるためには、握り方や手首の使い方、打ち方や振り方などのコツを知ると見違えるように安定します。ぜひコツを参考に安定したフォアハンドを身に付けましょう。

2021.12.16 テニス

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公式ライター
園城寺 希


フォアハンドストロークを安定させるための6つのコツとは?

硬式テニスのフォアハンドストロークが安定しない、という事象には、ボールが長かったり短かったりする、ボールを打ち上げたりネットに当たったりする、ボールが意図せず左右に飛ぶ、ボールの勢いが安定しない、スピンがかかったりかからなかったりする、などがあります。それぞれ打ち方や振り方などに原因があり、複合的な原因であることもあります。
これから6つのコツを紹介しますので、これらを参考に解決策を探してみてください。

フォアハンドストロークのコツ①握り方

ラケットの握り方はセミウエスタン

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基本的に硬式テニスラケットのフォアハンドストロークの握り方は人それぞれ、力を入れやすい握り方で構いません。
ラケットの進化とともに、スピンをかけてボールをコートに収めるようフォアハンドストロークの技術も進化してきています。基本はセミウエスタングリップという握り方になります(写真)。フラット系のボールを打ちたい方ならイースタングリップに近い握り方へ、もっとスピンをかけたいならウエスタングリップへ、というように自分の好みの握り方を練習しながら探してみてください。

ラケットの握りには親指と薬指・小指が重要

硬式テニス初心者の方は緊張もあって、握る手の5本の指の全てに力を入れて握っているところをよく見かけます。これでは腕から手首にかけて筋肉が硬直し、自然な動きが妨げられてしまいます。また、ボールを夢中に打っている間に徐々に疲労で握力が落ちてしまいます。
ラケットの握りに大切なのは親指と薬指・小指で、その他の指は極端な話、グリップから放していてもいいくらいです。基本は薬指と小指の2本の指でラケットを支え、親指で押さえる形を作りましょう。

握るのはインパクトの瞬間

フォアハンドストロークでは飛んでくるボールを待つところからテイクバック、インパクト、フォロースルーまでグリップを握っていますが、初心者の方は打球の際の一連の動きの間、ずっと力を入れて握っていることが多いです。
慣れたプレーヤーはグリップを握るのはボールのインパクトの瞬間だけです。インパクトでは、ボールの勢いにもよりますが、大きな衝撃がかかりますので、ラケットを飛ばされないようにしっかり握ってください。ただし、それ以外ではラケットを落とさない程度の力で握りましょう。

フォアハンドストロークのコツ②ラケット面

インパクトでのラケット面はぶれない

硬式テニスのフォアハンドストロークではインパクト(ラケットとボールの接触点)でのラケット面は重要です。ここで面がぶれるとボールの飛びや方向に大きく影響してきます。
ぶれる理由には面の角度の調整に失敗することによるものと、インパクトでの衝撃をしっかり支えられなかったことによるものがあります。インパクトでのぶれは相手ボールの速さや強さ、プレーヤーの筋力やラケットの重さや厚さが影響してきます。例えば軽いラケットですとボールの勢いに負けてしまうことがあります。まずはインパクトでしっかり握るようにしましょう。

入射角と反射角

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フォアハンドストロークのインパクトでラケット面が上を向いていてもボールは入射角によってホームランになるものとならないものがあります。ボールの軌道が上昇中なのか下降中なのかによって、ラケット面の角度が上向きでもボールが下降中ならボールは下に飛びホームランにはなりません。一方、ボールが上昇中であればホームランになります(写真右)。
ラケット面が下を向いていた場合、ボールの軌道が下向きであればボールは地面を直撃か、ネットにかかってしまいます(写真左)が、ボールの軌道が上向きなら入射角=反射角に従ったボールが飛びます。

ラケット面とスイングの関係

セミウエスタングリップは自然にラケット面が下向きになるグリップです。フォアハンドストロークで地面にバウンドし上昇中の軌道のボールを打つ場合にはボールが下向きに飛ぶことはありません。ただし、ラケット面は固定されているわけではありませんので、ラケットに張るガットの性質やテンション、ラケットのスイング方向などの影響を受けます。スムーズに斜め上に向かってフォロースルーする場合には、自然に順回転のスピンがかかります。

フォアハンドストロークのコツ③手首の使い方

手首を使いすぎるのは考えもの

硬式テニスで手首の使い方を誤ることで、フォアハンドストロークでのボールのコントロールが不安定になっているケースをよく見かけます。初心者の方は速くて重いボールを打とうとすると、手首を使うことをまず考えます。

手首を上手く使うと、ボールのパワーを生みだしたり、回転をかけたり、追い込まれた時に起死回生のショットを打ったりするときに効果的ではありますが、手首を使いすぎることでボールコントロールが損なわれることもあります。初心者の方はできるだけ手首だけでなく、腕・肩・腰など体を使った「運動連鎖」を意識してボールを飛ばしましょう。

安定するまでは手首に頼らない

フォアハンドストロークで手っ取り早く速いボールを打つのに手首を使うことは有効です。ただ、手首は可動域が大きいだけにボールコントロールが不安定になりがちです。初心者の方には運動連鎖を意識したフォームが固まり、ボールコントロールが安定するまでは基本的に手首は固定することをおすすめします。

固定と言っても、力を入れてガチガチに固定することではなく、うちわをあおぐような自然な手首の曲げ伸ばしならよいでしょう。手首を上下に動かしたり、過度に曲げ伸ばしたりするとボールの飛んでいく方向が不安定になります。

グリップの先端(エンド)を握らない

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グリップの先端を握ると手首の可動域が大きくなり、特に縦振りというサーブやスマッシュではパンチ力が強まり効果的です(写真左)。その例で、フォアハンドストロークを打つ際にもグリップの先端を握る方がいますが、初心者にはボールコントロールが不安定になるので適切な握り方(写真右)をおすすめします。

逆に上級選手は、大事なポイントなどいざというときにはグリップを短く持ってボールのインパクトを安定させ、スイングをコンパクトにしてアタックすることがあるぐらいです。

フォアハンドストロークのコツ④打点の位置(インパクト)

振り遅れと振り急ぎ

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硬式テニスのフォアハンドストロークでは相手ボールが速かったり、打球する準備が間に合わなかったりすると振り遅れという状態になり、右利きの方であれば向かって右方向にボールが飛びます(写真左)。

一方、振り急ぎ=適切な打点より前の場合、同じく右利きの方であれば向かって左方向にボールが飛びます(写真右)。上級者がボールのコースを変える際には、打点の位置がしっかりと分かっているので、打点を早めたり遅らせたりすることでコントロールします。初心者の方のコースの打ち分けには、打点を早めたり遅らせたりする技術は難しいので、まずは踏み込みの足の方向と体の向きを打つ方向に向けることを指導します。

ボールのバウンドの高さとライジング

フォアハンドストロークの打点にはバウンドしたボールの高さのどこで打つかという位置があります。初心者の方は、ボールが一度バウンドして次のバウンドをするまでの間の一番高いトップのところから少し落ちかけの高さを打つように指導します。
ここがボールの速度が落ちて、ボールをテイクバックでのラケットの斜め下の位置からフォロースルーの斜め上に打ち上げる打ち方に合った打点であるからです。

一方、上級者になるにつれライジングという、打点のトップよりも前の高さで打つ打ち方が必要になってきます。これは相手のボールの力を利用して、相手の時間を奪うという2つの意味で有効な攻撃的なショットです。

体と打点の距離

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フォアハンドストロークの打点の位置についてもう一つ重要な点は、体と打点の距離です。初心者の方で多くあるのは、体に近すぎる位置でボールを打ってしまうことです(写真)。基本的に人間は、日頃腕の長さの範囲でモノを触ったり取ったりつかんだりします。

硬式テニスならラケット、ゴルフならクラブやパターなどの道具を扱うスポーツ種目では、道具の長さに慣れるまではどうしても腕の長さの範囲の体に近い場所で打とうとしてしまいます。ボールとの距離を離してと注意されるのはそのためです。ただし、人間は順応性という優れた感覚を持っているので、慣れてくればインパクトの瞬間はボールを見ていなくても打てるようになります。

フォアハンドストロークのコツ⑤振り方(スイング)

ラケットのテイクバックは上から

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フォアハンドストロークでのラケットの引きをテイクバックと言います。引き方には腕を上から回して上から引く方法と、水平に引く方法の大きく二通りの方法があります。

水平の方が直線距離でラケットを引けるため、早く打球の準備ができるという長所はありますが、慣れないとタイミングが取りにくいので初心者の方には上から引く方法をおすすめしています。この方法の利点には、テイクバックからフォロースルーまでを一連の動きとしてタイミングが取りやすいことと遠心力が使えることがあります。

フォロースルーは斜め上に大きく

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フォアハンドストロークの打ち方では特に初心者の方にはフォロースルーについて意識して欲しいです。どうしてもボールのインパクトに集中しすぎるために、最後までしっかりフォロースルーを取っている初心者は少ないです。

インパクトしたら振り方に意識して大きく斜め上に振り上げてください(写真)。ボールにスピンがかかりますし、ボールの飛ぶ長さや方向も決まってきます。硬式テニスはボールを打ちっぱなしで終わるスポーツではありませんので、次の動作に移らないといけないシーンが多いのですが、できる限りはしっかり大きくとるようにしてください。

スイングのコツは8の字

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フォアハンドストロークのテイクバックは上から、と述べましたが、テイクバック、インパクト、フォロースルーの一連の打ち方は、大きく横8の字を書くように意識してみましょう。そうすることでラケットの遠心力が使えてスムーズにラケットが振れるようになります。

ただし、サーブリターンのように、相手のサーブの方向と速さに合わせて瞬時にラケットを準備しなければならない場合には、水平に引くテイクバックの打ち方が効果的なことがあります。使い分けができるように練習してみてください。

フォアハンドストロークのコツ⑥体の軸

体の軸は一定

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硬式テニスでフォアハンドストロークが不安定なのには、体の軸に問題があるかもしれません。テイクバック、インパクト、フォロースルーの一連の振り方に関連して、基本として体の軸となる頭からの中心線が斜めにならないように意識して練習しましょう。
フィギュアスケートのジャンプで軸がぶれると上手く着地できないように、硬式テニスでも打球の際に軸がぶれると正確に安定したボールを打つことができません。後ろに軸が傾くとホームランに、前に軸が傾くとネットに当たることが多いです。

肩幅の円柱をイメージ

フォアハンドストロークの体の軸を安定させる一つの方法は、肩幅の円柱があるとイメージしてください。その中で、頭からの中心線を軸に体を回転させて打球することを心がけると、体の軸をぶらさずに打てるようになります。

また、もう一つの方法は頭の上にかごを乗せたと仮定して、かごの中のものが落ちないように頭をできるだけ固定するように意識した振り方を心がけるとよいでしょう。
頭がぶれるということは、視線も頭の動きに伴い動いてしまうために平衡感覚も失われ、正確で安定したボールを打つことができません。視線を一定に保つことも大切です。

フォアハンドストロークを安定させる6つのコツのまとめ

Tennis on Instagram: “#WishYouWereHereWednesday ?” (62702)

フォアハンドストロークを安定させるためのコツを6つご紹介しました。いずれもフォアハンドストロークが上達するうえで基本となるポイントばかりです。これらのコツを意識して硬式テニスを練習してみると、ボールコントロールが徐々に安定してくるはずです。

初心者のうちはいろいろと注意しなければならないポイントが多くたいへんです。ただし、ひとつずつクリアしていけば心の余裕もでき、自然と意識せずに自分のイメージ通りの成果が表れてくるはずです。ご紹介したコツを参考に楽しみながら安定感のあるフォアハンドストロークを目指し練習しましょう。

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