ダンクシュートの由来とは？バスケの気になるダンクの語源と名前の理由を解説

ダンクシュートとは、ボールをバスケットリングの真上から手を離さずに叩きこむようなシュートのことを指します。

ダンクシュートは誰でも真似できるシュートではありません。豪快で目立つダンクシュートは、決めるとバスケットボールの試合の中でもかなり盛り上がります。

ダンクシュートは3ポイントシュートエリアよりも内側でのシュートですので、点数は2点です。
どんなに激しくかっこいいダンクシュートを決めたとしても、同じ2点には変わりありません。
ただ、ゴール下で相手と接触しやすいシュートですので、ファールをもらいやすいシュートでもあります。

ダンクシュートを決めることによるメリットは2つです。

①シュートを外す可能性が低い
ダンクシュートは他のシュートと違ってリングから限りなく近い位置からシュートをするため、決まる確率が高いシュートです。ディフェンスがいてもその上から叩き込みますので、確実にシュートを決めることができます。

②場が盛り上がる
ダンクシュートを見ている観客を魅了するプレーですので、ダンクを決めることで会場全体がとても盛り上がります。
さらに、チームの士気も高まりますのでそのまま一気に試合の流れを引き寄せることもできます。

ワンハンドダンク（one handed dunk）とは、ボールを片手で持ってダンクをするシュートのことです。レブロン・ジェームズが2018年に決めた、リングが壊れんばかりの豪快なワンハンドダンクが有名です。

ボースハンドダンク（both hand dunk）とは、両手でボールをつかんでゴールへ叩き込むシュートのことです。また、ダブルハンドダンク（double handed dunk）と呼ばれることもあります。

リバースダンク（reverse dunk）とは、ゴールを背にしてダンクをするシュートのことです。また、バックダンク（back dunk）とも呼ばれています。

ジョーン・ウォールがNBAスラムダンクコンテストにて、マスコットを飛び越えながらゴール下を潜り抜けてリバースダンクを披露したことが有名です。

・スリーシックスティー（360）
空中で1回転してからダンクするシュートです。スリーシックスティという名前は、360度体を回転するとこが由来です。

・ウィンドミル
風車のようにボールを体のまわりで1回転させてからダンクをするシュートです。

・トマホーク
上半身を大きく反らし、1度ボールを頭の後ろへ持って行ってからダンクをするシュートです。

ダンクの語源は、英語のdunkで（人や物を液体などの中に）浸す・つけるという意味です。ダンクと聞くと日本人はダンクシュートのことを思い浮かべる方も多いと思いますが、英語のdunkの語源とは違います。

dunkは動詞ですので、本来は I dunk a doughnut in coffee. のような、使い方をします。しかし、現在ではdunkという単語だけでダンクシュートという意味で伝わります。

NBAの解説を聞いていると、He maｄe a forceful dank.（彼は強烈なダンクシュートをした）というように、dunkが名詞として使われています。

ダンクシュートのゴールも真上からゴールを叩きつけるという様子が、ダンクの語源のカップの上からパンなどを浸す行為に似ていることが、ダンクシュートとの名前の由来です。

日本ではダンクシュート（dunk shoot）と呼ばれていますが、これは和製英語です。shootの語源は撃つ、発射するという動詞です。ダンクシュートは名詞ですので、dunk shootではなくdunk shotという呼び方が英語の表現では正しいです。

スラムダンクは、ダンクシュートの中でも特に力強くゴールに叩き込むシュートのことを言います。スラム（slam）とは、強く叩きつけるという意味です。

ダンクシュートとスラムダンクは、英語の意味だけを考えると同じようなニュアンスですが、バスケの解説者は
より派手なダンクシュートをスラムダンクと表現します。

スラムダンクは、日本で最も有名なバスケットボール漫画です。

漫画内で高校生とは思えない豪快なスラムダンクを決めるプレーがたくさんでてくることが由来かと思いますが、違う意味も込められている​とファンの中で噂になっています。

SLAM　DANKというタイトルに主要登場人物の頭文字を当てはめていると言われているのです。

S=桜木、L＝流川、A＝赤木、M=三井

確かにメンバーの名前が当てはめられていますが、井上先生は明言していますせんので真相は謎のままです。

ヴィンス・カーターはNBAで史上最高のダンカーで、マイケルジョーダンの後継者だと言われるほどの選手です。

彼は2000年のNBAスラムダンクコンテストで劇的な優勝を納めています。それは、1本目のシュートで50満点中49点を叩き出す驚きのダンクシュートを決めたのです。
当時の実況者もヴィンス・カーターの1本目を見て、優勝は決まった、もう家へ帰ろうとのコメントを残しているほどです。

長年に渡り行われているNBAスラムダンクコンテストですが、ヴィンス・カーターの2000年の優勝は今でも多くの人の印象に残っています。

2004年にNBAデビューしたレブロン・ジェームズは現在でもNBAの最前線で活躍しているスター選手です。
驚異的な身体能力で、高いジャンプから想像を超える派手なダンクシュートを数多く決めています。

これまでに所属チームをNBAチャンピョンへ3回導き、個人としてもシーズンとファイナルのMVPを計7回受賞するなど、素晴らしい経歴の持ち主です。

ダンクシュートは観客を楽しませることができる派手なシュートです。ダンクの由来は日常生活で行うような素朴な行動が語源となっています。

ダンクシュートという言葉は和製英語ですので、本場のNBAを観戦するときはNice dunk！（ナイスダンク！）と声を出して、ダンクシュートを決めた選手に声援を送ってください。