プルアウェイとは?意味やメリットを解説
サッカーは1試合90分の中で、実際にボールに触れている時間よりも、ボールに触れていない時間のほうが長いスポーツです。その中で、ボールに触れていない動きの中で、プルアウェイという動きがあります。今回はそんなプルアウェイについて意味やメリットを解説していきます。
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公式ライター old_user_id: 211
プルアウェイとは?
このプルアウェイは優秀なフォワードの選手に必要不可欠なオフザボールの動き方といえます。
プルアウェイのやり方
相手マークマンがオフェンスの足元で受ける動きについてきたことで、相手マークマンの裏にスペースを作ることができます。このようにプルアウェイは相手のマークマンを騙すフェイントともいえ、クイックネスが求められるオフザボールの動きともいえます。
プッシュアウェイとの違い
相手マークは裏を取られないようにオフェンスについていき、オフェンスは相手マークがピッタリついてきたことを見計らって、急ターンしてボールに近づきます。プルアウェイは相手マークマンの裏をとるオフザボールの動きですが、プッシュアウェイは、ゴール前でくさびのパスを受けるなどポストプレーのボールの受け方といえます。
プルアウェイに必要な3つのこと
①パスを受けるためのスペースを作ることを意識する
そして、いつパスがきても対応できるようにボールとゴールを意識しながら、バックステップやサイドステップで動くことを心がけましょう。さらに相手マークマンは常にボールとマークから目を離すことができないので、フォワードはそれを逆手にとって、どんどん相手の背後に回るなど、ディフェンスの視野から消える動きを繰り返すと効果的です。
②ディフェンスラインを乱すことを意識する
ディフェンスラインがスイッチを行うことにより、ラインに乱れが生じ、フリーになりやすくスペースが生まれます。フォワードはディフェンスラインを乱すことを意識しながらプルアウェイを仕掛けると、相手ディフェンスからは非常に嫌がられます。
③緩急を意識する
この緩急を実戦で有効活用するには、まずボールを受ける気がないというようなそぶりを見せます。オフサイドポジションにいれば警戒されることはありませんので、意図的にオフサイドポジションにいることも有効です。
プルアウェイのメリットとデメリット
メリット
サッカーにおいて、特にフォワードは1試合の中でボールに触れる時間はほんのわずかとされています。それ以外の時間はボールを持たないオフザボールの時間であり、その一番長いオフザボールの時間の動きが最も重要といえます。一瞬で裏を取ることができることはもちろん、ディフェンスの最終ラインがスイッチを繰り返すことで生じるラインの乱れを誘うという点も大きなメリットです。
デメリット
そこで常日頃からチーム戦術としてパスのタイミングやプルアウェイのタイミングをトレーニングしておくことが求められるわけです。
プルアウェイが上手い選手
佐藤寿人
佐藤寿人のプレー集解説 ゴール前の職人技
その多くの得点を量産してきた裏には、オフザボールの動きがありました。佐藤寿人はプルアウェイやプッシュアウェイなどマークを外すために精力的に動き回り、この動きでディフェンスラインの裏へ動き出したり、前線で攻撃の起点となり、チームの勝利に貢献してきました。
スアレス
スアレスのスーパープレイ解説 フォワードの動き
スアレスのプルアウェイの動きの特徴は、ディフェンスラインとの駆け引きが抜群に上手く、ディフェンスの視界から一瞬だけ消える動きに長けています。つまりディフェンスラインのスイッチを頻繁に繰り返させ、ラインの乱れを誘う技術も持ち合わせています。
プルアウェイのまとめ
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