テニスコートの大きさとは?面積やサイズなどをしっかり知ろう!
テニスコートの大きさについて、サイズ(寸法)、面積についてご紹介しましょう。普段はコートの大きさ・サイズを意識することはほぼありませんが、これを機会に確認してみましょう。初心者の方も今後テニスをプレーする上できっと参考になるはずです。
Writer
公式ライター 園城寺 希
テニスコートの大きさはいつ頃決められた?
「近代テニスの創始者」と言われるイギリスのウォルター・ウイングフィールド少佐は1873年、各クラブでローカルルールによって行われていたローンテニスのコートの大きさ、ルール、用具を整理統一しました。
1877年にイギリスで開催されたウインブルドン第一回大会では、ほぼ現在と同じコートの大きさで行われました。その後はウインブルドン大会を目指してプレーされるようになったため、これが世界の統一共通規格となったのです。
普段はコートの大きさ・サイズを意識することはほぼありませんが、これを機会に確認してみましょう。ちなみに硬式テニスとソフトテニスでは、コートの大きさ・サイズは同じですが、ネットの高さの違いがあります。
テニスコートの大きさ①サイズ(寸法)
シングルスコートのサイズ
縦は平行して引かれる2本のベースラインの間隔なので、ネットからベースラインの半面にすると、縦11.885メートルになり、シングルスで自分が守る半面では、縦の長さが横より3メートルほど長い長方形になります。
タテの長さがヨコ幅より3メートルも長い大きさとは意外だ!と思われる方が多いのではないでしょうか。
また、ネットからサービスラインまでの長さ6.40メートルは、サービスラインからベースラインまでの長さ5.485メートルより、ネットの高さ分(0.915メートル)長くなっているのが、シングルスコートです。
ダブルスコートのサイズ
ダブルスは選手2名ずつが戦う試合で、シングルスよりシングルスサイドラインから左右1.37メートルずつ横幅を伸ばしたアレーが設けてあります。縦の長さはシングルスとダブルスでは同じです。
半面にすると、縦11.885メートルになり、縦の長さが1メートルほど長い長方形になります。ただ、ダブルスでは2名で左右半面ずつを守ると考えると、横は5.485メートルで、1名で守るスペースは縦11.885メートル・横5.485メートルので、縦が6メートルほど長い大きさの長方形になる事が分かります。
テニスコートの大きさ②面積
シングルスコートの面積
さて、テニスコートを作るとなるとどのくらいの敷地が必要でしょうか?ダブルスコートのサイズに加え、バックコート用に縦両側に約5メートル、サイドコート用に横両側に約3メートルの広さのスペースが必要になるので加えて計算すると、約578平方メートル(約175坪)となり、実際のテニスコートの面積より倍くらいの大きさの敷地が必要になるでしょう。
ダブルスコートの面積
よく敷地面積を「東京ドームの何個分」「サッカー場の何面分」「テニスコートの何面分」といった表現をすることがありますが、その際テニスコートでは、ダブルスコートの面積である、260.76平方メートル(約79坪)を基準とすることが多いようです。
ちなみに、東京ドームは13,000平方メートル(約3,940坪)、サッカー場は7,140平方メートル(約2,160坪)なので、テニスコートの面積は使用人数にしては広いですが、他の競技に比べるとずいぶん小さい大きさだという事が言えます。
テニスコートの大きさ③ネットの高さとライン幅
テニスコートのサイズはネットの高さが基準
ネットの高さは1ヤード(=3フィート、0.914メートル)と決まっています。このヤードという単位はそもそも腕を使った単位で、手を広げた時の指の先から顔の鼻先までの距離です。
テニスコートはこのネットの高さを基準として、その倍数で寸法が決められているのです。こう考えると簡単で、ネットの高さ:ネットとサービスラインの距離:シングルスコートの幅:ダブルスコートの幅:半面のタテ=1:7:9:12:13になります。
ちなみに、ネット両端のネットポストの高さは1.07メートルです。
ライン幅
時折、見るからに普通サイズのライン幅よりかなり太いベースラインを見かけることがありますが、ルール上は10センチ以下なら問題はありません。ただし、試合になるとオンラインは試合の流れを左右しますので、太いラインにかかったか、かからないかは選手としては気になるところです。
テニスコートの大きさに関するまとめ
テニスコートはタテに長い長方形のため、特にシングルスではドロップショットでネットにおびき寄せたり、パッシングショットよりもロブを使って相手を走らせたりするなど、前後の揺さぶりを使って相手と戦うことが勝利の秘訣になりそうですね。
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