カウンターサッカーとは?サッカーの攻撃戦術を徹底解説!
現代サッカーはポゼッションサッカーが主流という方も多いかもしれませんが、実はそのようなことはなく、カウンターサッカーもそれなりに採用されており、好成績を残しているチームも存在します。今回は、カウンターサッカーとは?と題してサッカーの攻撃戦術を徹底解説します。
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公式ライター old_user_id: 211
カウンターサッカーとは?
これらはサッカーの試合を行う上での戦術の一つとされ、相手チームとの力関係、自チームの選手の特性、監督の採る戦術によって採用されることになります。それでは以下でカウンターサッカーの特徴を見ていきましょう。
カウンターサッカーの特徴
ロングカウンター
自陣へ引き込むというのは、裏を返せば、相手陣地にスペースが生じるということでもあり、要するに、相手陣地にスペースが広大に生まれることを意味します。対戦相手のほうが戦力的に優れているという試合で多く使われる戦術の一つです。
ショートカウンター
ショートカウンターのポイントは、どの位置でボールを奪うかということを事前にチーム内で確認しておくことにあります。一番多いパターンが縦のパスコースを切って、アウトサイドからインサイドへの横パスをインターセプトする戦術です。また、基本的に縦パスを入れさせないのは守備ラインを下げたくないという狙いもあります。
カウンターサッカーにおける必要なこととは?
プレイヤーの戦術的理解
そして戦術として常にカウンターを狙うことはあまり適当ではないので、どのような場面でカウンターを狙うのか、どのような場面でポゼッションするのかといった戦術的理解をチーム内で深めておくことが必要です。
最後はシュートで終わらせる
その途中で相手チームにボールを奪われた場合、自陣内には大きなスペースが生まれており、逆カウンターをされる可能性があります。そのため、外れることを覚悟でシュートを打つことでゴールになれば良いわけですが、仮にゴールラインを割ってしまってもゴールキックから再開され、守備陣形を整える時間が生まれます。
決定力
そのため、アタッカーにはスピードがあり、個人能力が備わったゴールゲッターを配置することが必要です。フランス代表のカウンターサッカーが抜群の威力を発揮するのは、優れた能力を有するエムバペがゴールゲッターとして待ち構えているからに他なりません。
カウンターサッカーのメリットとは?
失点を抑えることができる
とにかく辛抱強く守ることが第一の考えのため、カウンターサッカーの最大のメリットとされています。カウンターサッカー戦術を採用しているリヴァプールは、今季プレミアリーグで3月7日現在で2位につける好調で、失点数は29試合でわずかに15とプレミアリーグ最少失点を誇ります。
ジャイアントキリングの可能性がある
また、ジャイアントキリングとはいかなかったものの、2010年南アフリカワールドカップのニュージーランドです。28年ぶり2度目の出場で、大半がアマチュア選手ながら、体を張った守備からのロングカウンターでイタリアを苦しませました。
カウンターサッカーのデメリットとは?
守備時間が長くなる
守備の時間帯というのは失点のリスクが考えられる時間帯なので一瞬たりとも気が抜けず集中力を切らすことができないからです。相手に主導権を握られた状態からそれを跳ね返すだけの精神的な強さが求められます。
体力の消耗が激しい
前線のハイプレスを続けることでさらに体力の消耗が激しくなります。指揮官としては、カウンターサッカーを採用するには、選手の体力の消耗というリスクを常に頭の中に入れておき、正しい采配を振るうことが求められます。
カウンターサッカーに求められる選手とは?
フォワードはポストプレーと決定力
そこで味方ばボールを奪取してフォワードにボールが入った状態で、相手ディフェンスを背にしている状態では落ち着いたポストプレーが、また、ディフェンスラインの裏に抜けた時には決定力が求められます。
ウイングはスピードと体力
このようにウイングはアップダウンの回数が多く、体力とスピードが求められるわけです。リヴァプールのウイングであるモハメド・サラーは抜群のスピードと持ち前の体力を武器にリヴァプールのカウンターサッカーに無くてはならない存在となっています。
ディフェンダーは精神力
つまりお互いに精神力的にきつくなり、我慢比べのような状況になってきます。ディフェンダーには相手チームとの我慢比べに負けないような精神力がある選手が求められます。
カウンターサッカーを好む指揮官
ユルゲン・クロップ
クロップの主な戦術は、上の図でわかるように⑨と⑩と⑪でトライアングルの基本形を形成し、⑨が積極的にボールホルダーにフォアチェックをこころみ、⑩と⑪がパスコースに入ります。パスコースがなくなった相手の③は、キーパーへバックパスするか、ロングボールを蹴るか、逆サイドバックが下がります。リヴァプールはとにかくボールを蹴らせて奪い、カウンターを仕掛けます。
フース・ヒディング
そして最終ラインから攻撃を組み立て、電光石火のようなカウンターを武器にするのがヒディンクの特徴です。ポイントとなるのがサイドの選手にハードワークで、とにかくダイナモな選手を起用して、相手の攻撃力を逆手にとってカウンター攻撃を仕掛けるのが特徴です。
ラファエル・ベニテス
ベニテスもヒディング同様にダイナモな選手を好んで起用しており、カウンターによるプレイヤーの体力の消耗というデメリットをダイナモの選手で解消しているといえます。
カウンターサッカー攻撃で成功したチーム
リヴァプール
クロップ監督のゲーゲンプレスがリバプールで最も機能した時
リヴァプールの選手は長身が多いので浮き球の処理には自信があることをうかがわせます。そしてポジティブトランジションと同時に一気にカウンターを仕掛けます。リヴァプールはカウンター戦術で今季最も成功しているチームといえます。
レアル・マドリード
強すぎたBBC全盛期 レアル・マドリー vs ペップ・バイエルン 13-14準決勝
セルヒオラモスやマルセロといったディフェンス陣、モドリッチ、イスコ、カゼミロの万石な中盤、そしてBBCがカウンターで襲い掛かるというレアルマドリードはカウンターサッカーのお手本のようなチームと言えます。
カウンターサッカーとは?まとめ
ショートパスを繋ぐようなポゼッションサッカーはチーム戦術として浸透させるのに時間が必要なため、あまりワールドカップなどでは採用されないのが実情です。そんなワールドカップで最も採用されているのがカウンターサッカーで、そんな意味ではカウンターサッカーとは攻撃戦術の中で最もポピュラーな戦術と呼べます。
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