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サッカーのハンドの基準を徹底解説!ルール変更・改正もしっかり説明します

サッカーのハンドの基準を徹底解説!ルール変更・改正もしっかり説明します

ハンドは意図的かどうか、手の位置が自然かどうか、反応できる状況かどうかを総合して判断されます。得点に関わるハンドは厳しく取り消され、PKになる位置でのハンドに関しては明らかなハンドではない場合は流される傾向にあります。ルール改正ではこれらのあいまいなルールを細かく定義しています。

2021.12.16 サッカー

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ハンドの定義とは?

 (90057)

サッカーのハンドの正式名称はハンドリング(英語:handling)といいます。

ボールを手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則と定義されていて、手に触れたらハンドというわけではなく意図的かどうかが問われます。

手に触れた行為が、”意図的”かどうかを判断するのは難しいので、細かい基準が明示されています。

ハンドのルール改正後の新基準

Colombia v Japan – 2018 FIFA World Cup Russia™ – Match 16

サッカーのハンドを判定するうえで必要な基準は大きく分けて3つに分けられます。

①意図的に手で触ったもしくは動かしたか
②ボールが当たった手の位置
③ボールに当たった距離

手を動かして触ったか、不自然な位置に手がないか、意図的に反応できる距離かどうかという点について細かくルールが定義されています。

例えば、肩の上まで手が出ている場合はハンド。シュートブロックで手に当たった場合はシュートを打った位置と1m以内では反応できない距離なのでハンドではないというのが基準となります。

ハンドが決定的得点機会の阻止と判断されたときには退場となることに変更はありません。

ルール改正となった経緯

ルール改定の背景にはVAR(ビデオアシスタントレフェリー)制度の導入があり、ビデオで確認して細かい判断ができるようにルールが改正されています。

長年にわたって手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為が反則と定義されてきました。しかし、ルール改訂でこの項目が削除されました。

その代わりに、2つのケースが具体的に細かく線引きできるようにルール変更されています。
①反則になるもの。
②通常は反則なるけど場合によっては反則ではないと判断されるもの。

①は、常にその行為を行なった場合は、必ず反則になります。

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反則となる基準

ルール変更によって反則とされる基準は以下の通りになりました。
反則
・手または腕をボールに向かって動かすなど、手または腕で意図的にボールに触れる

・手または腕でボールを触れた後、ボールが保持または操作され、相手ゴールに入るか、得点機会がつくられる

・偶然であっても手または腕に当たった後、そのままボールが相手ゴールに入る

通常は反則
・競技者の身体を不自然に大きく見せている手または腕にボールが触れる

・肩よりも上にある手または腕にボールが触れる

新ルールでは手や腕に当たることによって、ゴールや決定機などの利益を得た時には、ファウルが取られやすいルールに改正されています。PKのような失点に直結するシーンでは通常は反則に該当するシーンでもハンドは取られないという場合があります。

反則にならない基準

ルール変更によって反則ではない基準は以下の通りです。
通常は反則にならないもの
・自らの頭や身体から、そのまま手または腕に当たる

・近くの相手選手の頭や身体から、そのまま手または腕に当たる

・手または腕が身体の近くにあり、不自然に身体を大きく見せていない

・倒れている状態にあり、身体を支えるために手または腕が地面と身体との間にある

通常に該当しないケースは得点に直結した場合。

故意ではなくでも手に当たってゴールした場合はハンドを取られます。サッカーは判定によって試合結果が左右されることには抑制的なので、審判はゴール前では攻撃側のハンドには厳しく、守備側のハンドには寛容です。

ハンドの新基準を動画でチェック

19/20競技規則における“ハンド”説明

ルール変更によって細かく定義された事例を解説します。
動画の30秒からのシーンでは、ボールに背を向けているので意図的ではないですが、手を不必要に上げていたところにボールが当たっていて、ハンドに該当します。
45秒からのシーンはミスによって上げていた手に当たったケースが紹介されていますが、これはハンドには該当しません。
19秒からのシーン。手に当たってゴールした場合は意図的かどうかを問わず得点は取り消しとなります。

ハンドになるのか議論になりやすいグレーゾーンとは?

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サッカーはあいまいな判定が多いことが良さでもあります。ハンドで議論となりやすいのは、シュートブロックが手に当たった場合です。

明らかに手を広げたり、動かして止めた場合はハンドとなりますが、意図せずにボールが当たったときです。ルールでは、競技者の身体を不自然に大きく見せている手または腕にボールが触れるに該当するかどうかは判定が難しいです。

ペナルティーエリア内での守備のときには、ハンドを取られることを防ぐために手の位置を不自然に広げたり上げたりしないことが重要です。

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