7月は主にアジやキスの回遊魚が釣れる時期です。魚の活性化も本格的に始まるため、さまざまな魚を堤防から狙えます。また夏に入ると産卵の準備で食欲旺盛な魚が多く、初心者やファミリーでも釣りやすいシーズンです。しかし、暑い初夏の釣りを楽しむために注意事項も多くあります。
7月に釣れる魚とは?
アジ |
キス |
スズキ |
マダコ |
イカ |
タチウオ |
ハマチ |
マゴチ |
クロダイ |
カサゴ |
7月に主に釣れる魚は主にアジやキスです。7月になると海面温度が暖かくなり、海釣りで釣れるほとんどの魚の活性が始まります。そのため、7月は釣りものが豊富な時期です。夏は青魚だけでなく、タコやイカとさまざまな魚種を狙える季節で梅雨明けから釣り人が増加します。しかし、日中の釣りは暑いため、夜釣りも人気です。
アジ
期待度 |
★★★★★ |
釣り方 |
サビキ釣り |
釣れるシーズン |
6月~11月 |
7月はアジの小魚が回遊を始めるため、各地で大量に釣れる魚です。新子の豆アジや小アジが中心に釣れますが、6月に比べるとサイズも増し、群れも大きくなります。おすすめの釣り方は簡単に数釣りができるサビキ釣りです。常夜灯がある明るい漁港や堤防近くにはアジのエサが多いため、夜釣りは釣れやすくなります。アジをターゲットにしているとイワシやサバも一緒に釣れるケースが多いです。
キス
期待度 |
★★★★★ |
釣り方 |
ちょい投げ釣り |
釣れるシーズン |
3月~11月 |
キスは比較的一年中釣れる魚です。特に7月は海面の上昇とともに浅瀬に回遊を始めるため、堤防でも釣れやすくなります。夏のキスは大量に釣れますが、サイズにはあまり期待できません。おすすめの釣り方は虫エサやワームを使ったちょい投げ釣りです。砂浜からでも釣ることができ、初心者やファミリーでも釣りやすい魚です。キスは一箇所に固まって行動する習性があり、一匹釣れると引き続けに釣れることもあります。
スズキ(シーバス)
期待度 |
★★★☆☆ |
釣り方 |
エビ捲き釣り |
釣れるシーズン |
3月~11月 |
スズキは生息地や地域差によって釣れる期待度が変わります。7月のスズキは海面の上昇とエサが豊富にあり、初心者でも釣りやすい魚です。しかし、7月後半になると更なる海面の上昇で一箇所にとどまることが少なくなり、釣果が出にくくなります。おすすめの釣り方はシラサエビを撒き餌に使うエビ撒き釣りです。夜釣りでスズキを狙う場合は電気ウキを使うと魚がかかったときに分かりやすいです。
マダコ
期待度 |
★★★★☆ |
釣り方 |
オクトパッシング |
釣れるシーズン |
5月~9月 |
夏になると産卵のために食欲旺盛になり、本格的に接岸するためマダコは7月の代表的なターゲットです。しかし、マダコは年によって釣果が激しく変わります。おすすめの釣り方はタコエギやタコジグを使うオクトパッシングです。日中でも釣れますが、マダコは夜行性のため、夜釣りの方が釣果を期待できます。しかし、タコは共同漁業権の対象になることが多く、釣り場に注意する必要があります。
イカ
期待度 |
★★★☆☆ |
釣り方 |
エギング |
釣れるシーズン |
7月~10月 |
イカの中でも暑い初夏に釣りやすいのはケンサキイカです。夏に入るとケンサキイカはエサの小魚を追い、接岸し、釣りやすくなります。おすすめの釣り方はエギを使うエギングです。イカの大敵である大型魚は夜に捕食するため夜釣りが狙い目です。またエギングをしているとサイズは小さいですが、アオリイカが釣れるケースもあります。
タチウオ
期待度 |
★★★☆☆ |
釣り方 |
ウキ釣り |
釣れるシーズン |
6月~1月 |
タチウオは夏から秋にかけて堤防でも釣れる魚です。7月に入るとエサであるアジやイワシの小魚を狙って接岸してくるため、大量のタチウオを狙えます。おすすめの釣り方はキビナゴや青魚の切り身を使うウキ釣りです。日中でも釣れますが、タチウオは夜行性のため、夜釣りの方が釣果を期待できます。また波が強い日はエサが分散し、タチウオが釣れやすくなります。
ハマチ
期待度 |
★★★☆☆ |
釣り方 |
ライトショアジギング |
釣れるシーズン |
4月~12月 |
暑い初夏に入り、小魚の回遊が始まると、全国各地でハマチが狙えます。サイズはあまり期待できませんが、初心者でも簡単に釣れます。小アジやキスと比べると引きが強く、釣りの楽しさを味わえる魚です。おすすめの釣り方はルアーを使うライトショアジギングや豆アジをエサに使う泳がせ釣りです。大きさが35cm~60cmをハマチ、80cm以上をブリと呼びます。
マゴチ
期待度 |
★★★☆☆ |
釣り方 |
投げ釣り |
釣れる時期 |
5月~11月 |
マゴチは夏が旬の高級魚ですが、数は減ってきている魚です。水深30mより浅い砂場に生息し、砂浜や堤防からでも簡単に釣れます。キス釣りをしていると、かかったキスに飛びつき、マゴチが釣れるケースもあります。おすすめの釣り方はイワシの切り身をエサに使う投げ釣りです。マゴチは自分より上を泳ぐ獲物に反応する習性があるため、砂場より上の位置で仕掛けを動かすことで釣れやすくなります。
クロダイ(チヌ)
期待度 |
★★★★☆ |
釣り方 |
紀州釣り |
釣れるシーズン |
3月~11月 |
クロダイは一年中釣れる魚で、7月は数釣りが期待できます。初心者でも簡単に釣れ、多くの釣り人のターゲットになる人気な魚です。チヌは同じ場所に定着せず、海底の砂場を徘徊し、堤防からでも手軽に狙えます。おすすめの釣り方はダンゴエサを使う紀州釣りです。クロダイは光や音、人の気配に敏感なため、釣れない場合は釣り糸やルアーを変えることをおすすめします。
カサゴ
期待度 |
★★★★☆ |
釣り方 |
探り釣り |
釣れるシーズン |
10月~3月 |
カサゴは一年中全国各地で安定して釣れる魚です。夏は海水の温度が上がり、魚が活性を始め、食欲旺盛になるため、釣れやすくなります。カサゴは日中は動き回ることは少なく、物陰に潜んでいて、カサゴが隠れている場所を見つけることがポイントです。おすすめの釣り方はサンマやイカの切り身、虫エサを使う探り釣りです。カサゴは夜行性の魚で、夜釣りの方が釣果を上げやすいです。
7月におすすめの釣り方
7月は海水温度も温かくなり、さまざまな魚が接岸し、釣りやすくなるため、
防波堤から回遊魚を一気に釣れるサビキ釣りや青物から大型魚まで狙える投げ釣りがおすすめです。
さまざまな釣り方がありますが、サビキ釣りや投げ釣りは準備する道具も少なく手軽に釣りを楽しめます。また特別な技術も必要ないため、初心者やファミリーでも簡単に釣果を期待できる点も魅力です。
サビキ釣り
7月によく釣れるアジは群れで動き回るため、
一度に何匹も釣ることのできるサビキ釣りがおすすめです。
7月は海面温度の上昇により、魚が接岸しているため、エサのアミエビや配合エサで撒き餌をして、集魚させ、サビキ釣りで釣りやすくします。良型アジは夕方から日没までの時間にエサを食べ始めることもあり、タマズメの時間帯に絞って釣りをするとより釣果が期待できます。
ロッド |
1.8m~3mの長さのロッド |
ライン |
ナイロンライン3号 |
エサ |
アミエビ |
投げ釣り
7月によく釣れるキスは夏は産卵の時期で、海藻の生えている場所で行われることが多いため、
遠投で釣れるポイントを狙える投げ釣りがおすすめです。
7月のキスは海水温度の安定している深場に落ち着く特徴があり、水深が深くなっている船が通ることの多い場所をポイントにすると投げ釣りで釣れやすくなります。また7月によく釣れる大型魚のハマチやスズキも沖にいることが多く、仕掛けを遠投できる投げ釣りが適しています。
ロッド |
軽量で柔らかい竿先のロッド |
ライン |
PEライン0.8号~1.2号 |
エサ |
アオイソメ |
探り釣り
7月によく釣れるカサゴやマゴチは障害物に身を潜ませる習性があるため、テトラの穴や石積に仕掛けを入れる探り釣りがおすすめです。カサゴは行動範囲は狭いですが、夜は積極的に回遊するため、探り釣りで釣りやすくなります。カサゴやマゴチは虫エサやエビの生きたエサを使うと食いがよりよくなります。
ロッド |
1.5m~2mの短竿 |
ライン |
ナイロンライン・フロロカーボンライン |
エサ |
魚の切り身・虫エサ |
ライトショアジギング
7月は魚のエサであるプランクトンの回遊が激しく、幅広い魚種の食いつきがよくなるため、さまざまな魚種を狙えるライトショアジギングがおすすめです。ライトショアジギングで使うメタルジグはターゲットの魚種によって変える必要がありますが、7月によく釣れるアジや大型魚のハマチ、スズキまで狙えるジグパラと言われるシリーズのメタルジグがシルエットが小さく、魚にエサとバレにくく釣果ができます。
ロッド |
シーバス専用ロッド |
ライン |
PEライン1号 |
エサ |
メタルジグ |
7月の釣り情報
7月はさまざまな魚種が釣れやすく、初心者でも釣りが楽しいと思う時期です。しかし、暑い7月に釣りを楽しむためには気をつけなければいけないこともたくさんあります。また海では水の事故も多く、子連れやファミリーは細心の注意が必要です。
7月の釣りシーズン
7月は海面温度の上昇、産卵のための準備の要因が重なり、さまざまな魚が釣れる時期です。特に7月上旬は梅雨明けということもあり、釣りがしやすい環境が整っています。一方、7月下旬になると魚種によってはあまり釣果が期待できなくなる魚もいます。また初心者やファミリーでも釣りを楽しめる絶好のシーズンです。
7月の釣りの注意事項
7月はとても暑いため、
熱中症対策が必要です。また水の事故を起こさないために安全を考慮する必要もあります。特に子どもと一緒に釣りを楽しむ場合は細心の注意が必要です。
・水分補給をこまめにする
・日焼け対策をする
・ライフジャケットを着用する
・クーラーボックスを用意する
7月の初夏は魚が釣りやすいシーズン!
初夏は海面温度が徐々に上がり、さまざまな魚の活性化が始まり、とても魚が釣れるシーズンです。産卵の準備で食い溜めをする魚が増え、初心者やファミリーでも釣りを楽しめます。おすすめの釣り方は数釣りが可能で釣果を上げやすいサビキ釣りです。しかし、夏は暑く熱中症や水の事故も多発するため注意が必要です。