牛の顔のポーズの効果とやり方とは?別名:ゴムカーサナ【ヨガのポーズ】
牛の顔のポーズは、座った状態で膝を曲げ股関節から脚を交差させ、腕を背中の後ろに回し手をつなぐポーズです。ヨガの代表的なポーズの一つで、現代人が抱えがちな肩こりや冷え性といった不調を改善する効果があります。牛の顔のポーズは、完成したポーズが牛の顔に見えることから、別名・牛面のポーズとも呼ばれています。
Writer
公式ライター Activel_director
牛の顔のポーズとは?
ポーズ名 | 牛の顔のポーズ |
英語名 | Cow Face Pose |
サンクスクリット名 | ゴムカーサナ |
基本姿勢 | 座位 |
難しさ | 中級 |
牛の顔のポーズでは、肩こりやお尻のこりが解消できるため、長時間のデスクワークやパソコン・スマートフォンの使用などでに悩んでいる方におすすめです。
サンスクリット語:ゴムカーサナ
・ゴー=牛
・ムカ=顔
・アーサナ=坐法
牛の顔のポーズが完成した状態を頭上から俯瞰してみたときに、牛の顔のように見えることから命名されました。
牛の顔のポーズの効果・効能
効果
・肩こりや肩甲骨周りのこりの改善や予防
・腰痛や坐骨神経痛の改善や予防
・冷え性、脚のむくみの改善
・歩く姿勢や座る姿勢の改善
・生理痛の改善
・二の腕のシェイプアップ
・ヒップアップ
・バストアップ
・疲労回復
・ストレス解消やリラックス
効能
・肩や肩甲骨周りの柔軟性向上
・太ももの外側の柔軟性向上
・股関節とお尻周りの柔軟性向上
・骨盤調整
・二の腕の筋力アップ
・血行促進
・呼吸機能の向上
効く部位・筋肉
・肩や肩甲骨周り
・太ももの外側
・股関節
・お尻周り
・脇の下
・二の腕
・胸周り
牛の顔のポーズでは、7つの部位に関わる筋肉のなかでも、特に上腕三頭筋と梨状筋をメインに負荷をかけることができます。上腕三頭筋が鍛えられることでたるみが解消し、 梨状筋の柔軟性の向上によって、腰痛や坐骨神経痛が改善されます。
牛の顔のポーズのやり方
ポーズの手順
牛の顔のポーズのやり方と効果とは?別名:ゴムカーサナ【ヨガのポーズ】
【牛の顔のポーズの手順】
①両脚を伸ばし床に座る
②右膝を曲げ左脚の外側に置く
③立てた右膝をいったん自分の胸に近づけ、マットの方に下ろす
④左膝もゆっくりと曲げ、足をお尻の右側の横付近に置く
⑤両足の甲を床につける
⑥左手をゆっくりと頭上に持ち上げ、肘を曲げる
⑦右手は脇の下から後ろに回し、背中の後ろで左手と右手をつなぐ
⑧呼吸を3回繰り返す
⑨両手をゆっくりとマットに下ろす
⑩脚を解放し、伸ばして床に座る
⑪反対側も同様にやる
呼吸
牛の顔のポーズのコツ
坐骨の状態
骨盤・背中の状態
膝の位置
胸と鎖骨の状態
肩の状態
牛の顔のポーズのバリエーション
前屈の牛の顔のポーズ
①両脚を伸ばし床に座る
②右膝を曲げ左脚の外側に置く
③立てた右膝をいったん自分の胸に近づけ、マットの方に下ろす
④左膝もゆっくりと曲げ、足をお尻の右側の横付近に置く
⑤両足の甲を床につける
⑥体の前側に手をつく
⑦手を左右に開きながらゆっくりと身体を前に倒す
⑧呼吸を3回繰り返す
⑨基本形と同様に手脚を開放する
⑩反対側も同様にやる
前屈の牛の顔のポーズで前屈するときは、腹筋を使い背筋を伸ばしたまま上半身を前に倒すようにします。前屈の牛の顔のポーズは、基本形よりも太ももの外側やお尻周り、股関節の部分に対するストレッチ効果が高いです。
片脚の牛の顔のポーズ
片脚の牛の顔のポーズ
①両脚を伸ばし床に座る
②右膝を曲げ左脚の外側に置く
③立てた右膝をいったん自分の胸に近づけ、マットの方に下ろす
④右足の甲を床につける
⑤体の前側に手をつく
⑥ゆっくりと身体を前に倒す
⑦呼吸を3回繰り返す
⑧基本形と同様に手脚を開放する
⑨反対側も同様にやる
片脚の牛の顔のポーズでは、伸ばしている片脚のつま先を、天井へ向けるように意識しましょう。
横たわった牛の顔のポーズ
横たわった牛の顔のポーズ
【横たわった牛の顔のポーズの手順】
①仰向けに横たわる
②軽く膝を曲げ右脚を左足の上に重ね両足を開く
③膝を体の真ん中で重ねる
④左手で右足の外側を持ち、右手で左足の外側を持つ
⑤お尻が浮かないようにし、腹側に足を引き寄せる
⑥呼吸を繰り返す
牛の顔のポーズができないときの対処法
脚が組めないときは?
・坐骨の下にブランケットやヨガブロックを置く
・片脚の牛の顔のポーズを試してみる
・横たわった牛の顔のポーズで脚を組む練習をしてみる
坐骨の下にブランケットやヨガブロックを置いて骨盤を立てやすい状態にすれば、基本形よりも楽に脚が組めるようになります。うまくできるようになったら、ブランケットやヨガブロックの高さを低くして調整していきましょう。事前に準備運動をして股関節周りをほぐしておくのも効果があります。
手が届かないときは?
背中や腰が丸まってしまうときは?
・骨盤が立っているか
・腹筋や背筋を使うよう意識しているか
・胸や鎖骨は開いているか
牛の顔のポーズをやるときには、骨盤が後傾してしまうと背中や腰が丸くなってしまいます。骨盤を立てるのが難しい人は、ブランケットやヨガブロックを坐骨の下に置くと骨盤を立てやすいです。
牛の顔のポーズの禁忌と注意点
苦しいときは?
初心者への注意点
・苦しいときは無理をしない
・柔軟性が足りない場合は負荷を軽減させる
・気分が悪くなった場合は中止する
次の4か所に疾患やトラブルを抱えている人は、症状が悪化してしまう恐れがあるため牛の顔のポーズをやるのは避けましょう。
・首
・肩や肩甲骨周り
・股関節
・膝
牛の顔のポーズをマスターして身体の不調を和らげよう
牛の顔のポーズには、肩こりや冷え性といった身体の不調を和らげる効果が期待できるため、積極的に日常生活に取り入れて、身体の調子を整えるのに役立てましょう。
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