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サッカーのスプリントとは?トレーニング方法と速さについて解説!

サッカーのスプリントとは?トレーニング方法と速さについて解説!

サッカーのスプリントとは、10~30メートルの距離を時速24キロメートル以上で走ることです。スプリントを鍛えるためのトレーニング方法にはトレーニングの際に意識する5つのポイントがあります。スプリントのスピードと回数のデータを参照していくと、サッカーとスピードの関係について掘り下げて捉えることができます。

2021.12.16 サッカー

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サッカーのスプリントの意味とは?

【公式】サイドバックコーチ@じん on Instagram: “【Kylian Sanmi Mbappé Lottin】  キリアン・サンミ・ムバッペ・ロタン → @k.mbappe  パリ・サンジェルマンFC  フランス代表 17歳でプロ初ゴール  2年連続FIFA/FIFPro ワールドイレブン選出 …” (107926)

サッカーのスプリントとは、10~30メートルの距離を、時速24キロメートル(15マイル)以上で走ることです。

試合中にダッシュをどれくらいのスピードと回数で行っているかを測るための指標のひとつです。

近年、GPSの技術によって選手の動きを把握できるようになったことで速く走る行為の基準をサッカー界で作りました。それが、スプリントです。

ダッシュとの違い

ダッシュとは、速く走ることを全般的に指します。

スプリントとは、距離や速さの範囲を定義づけられている言葉という意味で違いがあります。

ちなみに陸上100メートルでは、最大スピードまでの到達には50~60m必要と言われていますが、サッカーで50mをダッシュすることはなかなかありません。そのため、速く走るという言葉のダッシュではなく、スプリントという言葉が使用されることが多いです。

スプリントのトレーニング方法

レント on Instagram: “#クリスティアーノロナウド” (107929)

スプリントのトレーニング方法を紹介していきます。練習方法は、短期集中を意識して走ることです。

スプリントの具体的なやり方

プロのサッカー選手のスプリントトレーニングの量は以下の通りです。

25mスプリント:6回
休憩:1回ごとに2分〜2分半のウォーキング

スプリントは少ない回数で十分でインターバルを長くとる必要があります。自分のレベルに合わせて回数とウォーキングの時間を調節します。

スプリントトレーニングの効果

トップスピードでスプリントを行なうときは、足の筋肉の出力を高めるために多くの筋繊維が動員されることになります。

スプリントトレーニングは使える筋繊維が増える高度な神経筋のトレーニング効果が期待できます。短時間で高負荷の練習となるので時間効率も良いのがスプリントトレーニングの特徴です。

スプリント練習の意識するポイント

【陸上競技】杉本龍勇のスプリント実戦トレーニング 「速さ」の基をつくる!

スプリント練習のときに意識するポイントはこちらです。

(1)重心がブレないまま重心の移動距離が最短距離をとっているか

(2)股関節を柔らかく使い、太ももが上がっているか

(3)肩甲骨周りの筋肉を柔らかくつかって、手を後ろに引き上げて、腕をしっかり振れているか

(4)背筋が伸びた状態を維持して、頭からつま先までのラインが崩れていないか

(5)足の運びの動きはスムーズか

この5つのポイントを意識しながらスプリントトレーニングをすることが、効果を高めます。動画の指導者は岡崎慎司選手、堂安律選手の専属トレーナーでヴィッセル神戸のフィジカルコーチでもあります。

世界のトップレベルのスプリント

世界のトップレベルのスプリントの回数、速度のサッカー選手達を紹介していきます。

スプリントの速さ

ロッベン(Arjen Robben)これが世界最速スピード(時速37キロ)のGOALだ!(対スペイン戦 ) OoQoWeeVRlM

スポーツ・キーダというサッカーメディアが伝えた2018-19シーズンの世界最速のサッカー選手トップ10によると・・・

【1位・36.9km/h】
レアル・マドリー所属:ガレス・ベイル(ウェールズ代表FW)

【2位・36.0km/h】
パリSG所属:キリアン・ムバッペ(フランス代表FW)

また、FIFAが計測した2014ブラジルワールドカップ大会の最高時速はオランダ代表ロッベン選手の37.0km/hで日本代表最速は長友佑都選手の時速31.07km/hとなっています。

Jリーグでは2019年前田大然選手が36.9km/hを出していて、ベイル選手と並んで世界最速となり、永井謙佑選手も36.0km/hを出しています。

二人とも確かに速いですがヨーロッパ最速クラスの数値なので、Jリーグの計測は数値が高めに出やすいのかもしれません。

差異が多少あったとしてもこれらのデータからサッカー選手のスプリントスピードのトップクラスは時速35キロ程度ということが分かります。

スプリントの回数

リーグ チーム カウント年 スプリント回数
プレミアリーグ リヴァプールFC 2019年 614回/試合
Jリーグ 横浜Fマリノス 2019年 245回/試合
スプリント回数のデータをみていきましょう。

プレミアリーグのリヴァプールFCは2019年に1試合614回のスプリント回数を記録しています。Jリーグは2019年は横浜Fマリノスのヴィッセル神戸戦での245回のスプリント回数が最多となっていますので、プレミアリーグはスプリント回数が倍以上となっています。

また、2016年レスターシティの岡崎慎司選手は72分で86回のスプリント回数を記録して話題となりました。

2019年Jリーグで最高記録は松本山雅FC前田大然選手が1試合で53回のスプリントを記録していますので、個人でもプレミアリーグとJリーグは大きな差がついています。

Jリーグではスプリントは、時速24km以上でダッシュした回数と明確に基準があるのに対してプレミアリーグは基準が非公開です。

安易に上記のデータでリーグを比較せず、あくまでも参考にする程度が良いと思います。

ポジションによって異なるスプリント回数

スプリント回数で選手を評価することは危険です。

なぜならポジションやチーム戦術によってスプリント回数がまったく変わってくるからです。

ゴールキーパーはスプリント回数が少なく、センターバックも少ない傾向があるのに対して、サイドアタッカーやフォワードのスプリント回数は多くなるのが一般的です。

Jリーグは毎試合スプリント回数と走行距離を公開していますが、低いデータの選手が頑張っていない訳ではありませんので、ポジションや与えられた役割も含めてスプリント回数のデータを見る必要があります。

メッシの最高時速とは?

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FCバルセロナのアルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手のことを世界中のサッカー選手は最速と評します。

しかし、全盛期でもメッシ選手の最高速度は時速32.5キロで平均より速い程度で、特別に早い速度ではありません。

理由は、メッシ選手は初速からトップギアに入るまでのスピードが速いため、スプリントの計測でメッシ選手の持つ特別なスピードはデータに反映されないからです。

スプリントの速さ=サッカーのスピードではない

世界最速といわれるメッシ選手のスプリントの速さがそれほどでもないことが証明している意味は、サッカーのスピードでスプリントの速さは、一部分でしかないことです。

サッカーの試合中のスプリントは、曲線もしくは鋭い角度でのターンを伴っておこなわれ、初速の速さ・判断の早さ・予測の早さがサッカーに必要なスピードです。

元日本代表の遠藤保仁選手は全力疾走をしないことにこだわっていますが、ポジショニングで先手を取ることができればスピードは必ずしも必要ではありません。

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