トリッキングとは?最強のエクストリームスポーツ!?その魅力に迫る
トリッキングとは‼?体操やテコンドーやダンスなのか?トリッキングがどういうスポーツなのか、その魅力を、どんなスポーツなのか気になっている人や、トリッキングをこれから始めようと思っている人に向けて、一から詳しく解説します!
Writer
公式ライター みかん?
トリッキングとは?
パルクールとの関係性
(トリッキングをやっている人のことを、トリッカーと呼びます。)
Kick、Flip、Twistの三つの分野に分かれていて、kickとは後ろ回し蹴りなどの蹴り技、Flipとは、宙返りなどのタンブリング技、Twistとは、蹴り技とタンブリングの技を捻った技になります。
FlipとTwistはパルクールでも良く使いますね。
トリッキングの魅力的な部分とは、やってはいけない技の決まりが無く、自由に身体で表現できるので、日々新たな発想が生まれ、新たな技が生まれていきます。
体操の場合は国際大会で技を披露し、認められなければ新しい技にはなりませんが、トリッキングの場合は、いつでもどんな時でも新しい技を自分で作ることが出来ます。
XMAとの違いとは?
と言う人も居ると思います。
トリッキングとXMAの違う点とは、トリッキングは、サーカスなどの華やかな場所でアクロバットな技を魅せる為の動きを重視するスポーツで、XMAとは、アクションなどの武器を使った、どちらかというと、空手の型の様な、武術的なアクロバットの動きを重視するスポーツになります。
トリッキングは、ルールがあまり確立されていませんが、XMAは、トリッキングとは違い、しっかりとルールが出来ていて、大会などで、武術の動きをしていない場合は、マイナス点になります。
その点トリッキングは、武術だけではないので、XMAとは違います。
例えば宙返りを地面に頭すれすれで行ったりしてもマイナス点にはなりません。
なので、XMAとトリッキングの違いとは、クリエイティビティを持つか持たないかの違いになります。
トリッキングと、フリーランニングの違いとは?
と、最初は思う人が居ると思います。
フリーランニングでもトリッキングの技を使いますし、そう思われても仕方ありません。
しかし、全く別のスポーツなんですね。
トリッキングとフリーランニングの違いとは、まず舞台が違います。
フリーランニングとは、パルクールと同様の、段差や建物を使った障害物を利用して自由にアクロバットをし、目標の地点まで辿り着くスポーツですが、トリッキングは障害物を使わないですし、目標地点もありません。
もっとざっくり簡単に説明するなら、トリッキングとは、XMAのアクロバット武術を、より自由に表現出来るようにしたもので、フリーランニングとは、パルクールの移動術を、より自由に表現出来るようにしたものです。
トリッキングならではの魅力
僕もこの魅力に惹かれ、フリーランニングとトリッキングを始めた1人です笑
トリッキングには様々な魅力がありますが、その中でも特に、全てのアクロバットスポーツ経験者が、トリッキングを始めやすい、という所が魅力的だと思います。
というのも、やってはいけないアクロバットの技が無いので、バトルで、体操やブレイクダンスなどのアクロバットスポーツをしても良いし、テコンドーやカポエラなどの武術もして良い訳です。
勿論トリッキングとして採点されるので、勝敗には関係してきますが、様々なアクロバットスポーツ選手と戦いが出来るって、とっても価値のある魅力的な所だと思うんです。
This is Tokyo 2k17
様々なスポーツの技があるが、それぞれやり方が違う
しかしその技とは、トリッキングの技の形でないといけません。
そのトリッキングの形とは、例えば体操の側転をするとすれば、体操の側転は基本的に、終わった後の足が、側転を始めた方向を向いて終わります。
しかしトリッキングの側転とは、終わりの足が横か、側転を始めた方向を向かないといけません。
トリッキングにおいてのコークスクリューも、パルクール、フリーランニングのコークスクリューとは違います。
トリッキングにおいてのコークスクリューとは、平面の地面でやるので、綺麗に凄く魅せる為に、頭を下に入れ込み、次のコンボに繋げやすくしなければならないのですが、パルクールやフリーランニングのコークスクリューとは、段差で技をやる場合が殆どで、頭を最初から下に入れすぎたら、回転しすぎてしまい、背中から落ちて、怪我をします。
なので頭が下に来るのを遅くする必要があるのです。
この様にトリッキング、パルクール、フリーランニング全てに使う技でも、全て同じやり方ではダメなのです。
【ACROBAT】アクロバット:コークスクリュー RISING Dance School ZEN Corkscrew
この動画を見ればコークスクリューがどのような技か分かります。
トリッキングの実用性
そもそもトリッキングの蹴りとは、武術の型の様な魅せる動きをします。
蹴りが実際に当たったらそれは痛いとは思いますが、それは他のスポーツをしている人とぶつかった時と同じ様な感じなので、蹴りとしての威力は殆どありません。
なので、トリッキングの実用性とは、全く無いのです。
まぁ実際にそういう場面に遭遇しないのが一番良いんですけどね笑
トリッキングが出来ると、フリーランニングの幅が広がる!!
平面でコークスクリューの練習をするということは、トリッキングのコークスクリューの練習をすることとあまり変わりません。
床でできるようになれば、段差でも実力的には出来るということになります。
そしてあらゆるフリーランニングの技には、トリッキングの技があるので、自然とトリッキングも少なからずしていくことになるんですね。
現に今プロパルクールアスリートとして活躍しているZENさんや、海外のプロパルクールチームに所属しているCorkyさんは、トリッキングをやっています。
この様にトリッキングとは、フリーランニングの表現方法の幅を広げることができ、応用性が効くというところは、とても魅力的です。
なので、
「パルクールやフリーランニングをやってみたい!」
という人にはとてもお勧めのスポーツなので、是非やってみてください!
小さな子供から大人まで楽しめる!
確かに年齢によっては難しい技が出来なくなるかもしれないですが、トリッキングの本来の楽しみ方とは、そこじゃありません。
トリッキングの本来の楽しみ方とは、自分で技を創造することができ、自由に表現することができ、こんなことも出来るのか!と、驚かすところにあります。
トリッキングとは、自由だからこそ独自の魅力に惹かれ、子供から大人まで楽しむことが出来るのですね。
とても自由すぎるため、トラブルが起こることも…
そのトラブルとは、公共の場でトリッキングをするといった迷惑行為や、審査員によるジャッジが適切で無い場合があったり、施設で禁止されていることを破ったり、これはこの技では無いんじゃないの?という意見の食い違いがあったりします。
公共の場でトリッキングをすることに関しては、パルクールでも同様のことが言えますね。
この様なトラブルを解決するには、ルールを設けるのが一番だと思います。
とはいうものの、あまり厳しすぎるルールを作ってしまうと、トリッキングやパルクール独自の自由といった魅力が無くなりそうで、それはそれで嫌ですよね。
日本で一年に四回開催される大会
大会がそれぞれ別の場所で行われていて、主催者も違うので、大会の内容がそれぞれ違います。
なので、今回は日本で行われる大会をそれぞれ紹介していきます。
All japan Tricking Battle
プロパルクールアスリートの、ZENさんが二度優勝した大会でもあり、日本で初めて行われた大会でもあります。
Xtreme martial arts Tricking Competition
審査員の方はXMA経験者が主に審査しています。
XMAの部門は、クリエイティブ部門、エクストリーム部門、ウェポン部門、ペア部門の4つに分かれており、武術点、芸術点、技術点を審査員が審査して、勝敗を決めます。
トリッキングの部門は、キッズバトル、一般バトル、チャンピオンバトルの3つに分けられています。
Tricking Battle of Japan
ジュニア部門(14歳以下)、ウーマン部門(女性限定)、オープン部門(一般)、チーム部門(3人1チーム)の4つの部門に分かれており、日本で一番大きなトリッキングの大会になります。
TRICKING BATTLE OF JAPAN 2016 – TBJ2016 ( VellusTa version )
トリッキングの魅力を十分に伝えれるとても素晴らしい技の数々を披露していますので、是非見てみてください。
Tricking Battle of 九州
この大会は今年、2017年から開催される大会です。
1vs1は九州トリッカーのみ参加でき、2vs2は全国のトリッカーが参加できます。
審査員は、タンドラ代表の岡田タイチさん、TTT所属のTakahashi Daisukeさんと、Takahashi Reijiさんです。
大会終了後には練習会があるそうなので、東京の最先端の技術が学べそうですね!
大会での審査基準
と思う人も居るかも知れません。
トリッキングとは、決められたルールが殆ど無いので、審査の範囲が無限大です。
なので間違った審査をする場合がたまにあります。
その間違った審査とは、個人の価値観の押し付けや、知識の少なさから生じる誤審です。
トリッキングのバトルとは、先攻の選手が武術のコンボを披露したら、後攻の選手も武術のコンボで返さなければマイナス点になります。
なので、先攻の選手にタンブリング、煽り技、大技、武術の技の内どれかをやられたら、アンサーとして先攻の選手がした分野の技を後攻の選手がやり返し、どちらが上かを審査員に示さなければいけないのです。
相手より自分が上であることを示すことが大事
せっかく先攻の選手が煽り技を披露したのに、後攻の選手がタンブリングを披露したら、審査しにくいですし、答えとしてはおかしくなります。
以上の点を踏まえると、トリッキングのバトルとは、むやみやたらに難易度の高い技だけをやればいい訳では無いということが分かりますよね。
日本を代表する兄弟トリッカー
この2人のトリッカーとは、一から独学を貫き、安全な施設も無い中、努力を重ね、実力を付けていき、数々の大会、イベントなどで活躍しています。
今回は日本のトリッキング界を引っ張っていく存在の高梁兄弟を紹介していきます。
Takahashi Daisuke
日本で開催される三つの全国大会、AJTB2016、XTC2016、TBJ2016全て優勝しており、世界大会のAdrenaline2017のチーム戦で、Takahashi Reiji(高梁 玲次)さんと組んで優勝している、今日本で一番強いと言われているトリッカーです。
彼はアジアでまだ誰も出来ていなかった技、カートフルインバックアウト、ダブダブダブ(ダブダブダブとは、2回捻りか、2回宙返りを連続で三回行う技です。)の二つの技を成功させており、Twist系の技ならアジアナンバーワンです。
Takahashi Reiji
韓国で開催されたアジア大会、Battle of Asia2017で優勝、世界大会のAdrenaline2017のチーム戦で、Takahashi Daisuke(高梁 大典)さんと組んで優勝、まだ高校二年生ながら数多くの大会で実績を残しています。
Reijiさんの今後がとても楽しみですね!
Daisuke Takahashi & Reiji Takahashi – Camp Adrenaline 2017 Promo
近い内にオリンピック種目になる可能性大!!!
パルクールなんかは、今年2017年に国際体操連盟からオリンピック種目に提案されました。
パルクール、フリーランニングに関係するトリッキングも、近年競技人口が増えてきていますし、何よりトリッキングとフリーランニングは、共通の技があるので、オリンピック種目になる可能性は大いにあるスポーツだと思います。
とはいってもパルクールのオリンピック種目提案も、賛否両論あるので、まだまだオリンピック種目になるのは先の話だと思いますが。。。
トリッキングとは、奥が深いスポーツ!
パルクール、フリーランニングや、トリッキングなどのスポーツを知って楽しみましょう。
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